オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

だめんず・うぉ~か~なのか❗❓じぶん😅 ベン・ウィショー as 『リチャード2世』


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  ついに来ました~❗「嘆きの王冠 ホロウ・クラウン」相互フォローさせて頂いてる「イイ映画@シネマフロントライン」さんのツイッター見たとたん、嬉しすぎて全作品揃った完全版をクリック😅こ、この指が🤘…指がぁぁぁ…。

 

  シェイクスピアの史劇の中で、イングランドの歴代の王たちの生涯を描いたうち、古いほうから行くと、『リチャード2世』『ヘンリー4世』『ヘンリー5世』『ヘンリー6世』『リチャード3世』❗ベン・ウィショー(コロナのせいで007が公開延期😠💢愛しのQ~っ、いつ会えるの😭)がリチャード2世、トム・ヒドルストンがハル王子、そして大トリ、ベネさまことベネディクト・カンバーバッチが悪の権化リチャード3世😍こりゃー、見るっきゃない❗

 

  リチャード2世の従弟、ヘンリー・ボリンブルック(のちのヘンリー4世)は、国庫を着服したトマス・モーブレー卿の罪を告発、その正当性を命をかけて証明する為、国王の前でモーブレー卿に決闘を申し込みます。リチャード2世は、決闘の仲裁に入り、(あれ❓命を大事にする名君なのか❓そうなのか❓=『銀魂』銀ちゃんふう😅)とヲタクは一瞬思いましたが、なんのことはない、国王は二人を国外追放した上、ボリンブルックの留守中に彼の父親が亡くなると、あろうことかアイルランド反乱鎮圧の資金作りの為、ボリンブルックの土地やら財産やらを全て横取りしてしまいますΣ(*゚Д゚*)おい、王さまなんだから臣下の(しかも従弟❗)財産横領するなよー(笑)

 

  リチャード王のアイルランド遠征中に父の弔いの為イングランドに舞い戻ったボリンブルック。王に不満を持ち、彼に対する王の非道な仕打ちに憤る家臣たちにより、あれよあれよという間にボリンブルックは反乱軍のリーダーに祭り上げられてしまいますが…。

 

  リチャード2世って史実的にもバイセクシュアルだったんですかね❓冒頭に、宮廷画家がモデルに磔刑のキリストのカッコさせて絵を描いているシーンが出てくるんですが、王が画家とモデルを何とも言えない仕草で撫でるんですよね😅ゲイをカミングアウトしているウィショーくんならではのシーンですが(笑)この場面は、後にロンドン塔に幽閉されたリチャードが非業の死を遂げる時の大きな伏線になってます。残酷で、美しくて、憐れな最期の。王を暗殺するのが、かつての腹心オーマール卿(トム・ヒューズ)。今回のスペシャル版には劇場公開記念トークショーの模様が記載されているんですが、日本でも著名なシェイクスピア俳優、横田栄司さんがこのトム・ヒューズがイチ推しだって誉めてますね。王を暗殺する武器がなんとボウガン((( ;゚Д゚)))その時のトム・ヒューズの冷たいブルーアイズが…。確かにあの場面は、シビレますね(笑)この人のお父さん役が、アガサ・クリスティの最高のポワロ役と言われたデヴィット・スーシェ、出番はちょっとしかないですけど、ボリンブルックのお父さん役にパトリック・スチュワート。そう、『Xメンシリーズ』のプロフェッサーX。さすがにめちゃくちゃゴージャスなキャストですね。

 

  『リチャード2世』は、王冠を奪われた時のリチャードの延々と続く独白(モノローグ)が有名なんですけど、ウィショーくん、涙を滲ませ鼻水をすすりながら、一世一代の名演技❗自分から王位を譲りながら、いざ王冠を渡す段になると千々に乱れる心、情けないまでの未練がましさを演じ切り、英国アカデミー賞(TV部門)主演男優賞受賞、激しく納得😊

 

  一緒に見ていた夫は(なんだ、コイツ)って感じで冷笑嘲笑「こんな時に本国留守にして遠征なんかしたら、その間に謀反起こされてアタリマエじゃないか」と呟き、(何考えてんだ)と言わんばかり😅

 

  夫の言うことはしごく真っ当な意見ですわ。だけどねぇ…こういうポンコツなところが可愛いのよ。いわゆる、母性本能を刺激される、ってヤツ。フランス出身の王妃だってさ、「フランスに帰りなさい」と言うリチャードに、危険も省みず「わたくしもロンドン塔にお供しますッッ❗」って叫んでたじゃないの😢『リチャード2世』は全編を通して、詩の文体で書かれているわけですが、ウィショーくんのキングズイングリッシュがまた、めっちゃセクシーなんです😍

 

  Hollow Crown、邦題は『嘆きの王冠』とえらくセンチメンタルなんですが、直訳すると『空虚な』『空しい』と言った意味。空虚な王冠を手中に収める為に命を削り、運命に翻弄される男たちの悲喜劇。次作は『ヘンリー4世』、ハル王子役でトム・ヒドルストンの登場です❗

 

 

NODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』再び❗~WOWWOW

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(From Pixabay)

 野田秀樹の最高傑作と言われ、野田秀樹と故・中村勘三郎の約束事で歌舞伎でも演じられる『贋作 桜の花の満開の下』。本日WOWWOWで再び❗生の舞台を映像で観るのはちょっと…とごく最近まで思っていたヲタクですが、WOWWOWに加入してから数々の舞台を映像で観るようになり、遠くの観客席からは見えない、その時々の役者さんの表情や飛び散る汗を目の当たりにできるのは、映像の醍醐味だなぁ…と思う今日この頃😊

 

 さて本日の『贋作~桜の花の満開の下』、NODA-MAP2018年の上演。何と言っても白眉は、天智天皇の時代、桜の花舞い散る森の奥深く存在する王国の姫二人。姉の夜長姫(深津絵里)と早寝姫(門脇麦)❗恐ろしくも美しいファム・ファタール(男性を破滅させる魔性の女=仏語)、夜長姫。海外の作品におけるファム・ファタールって、セクシーでオトナのお色気ムンムン、真っ赤な口紅が似合う…ってイメージなんですが😅(文学ではサロメカルメンマノン・レスコーマクベス夫人、映画では『蜘蛛女』のレナ・オリン、『死刑台のエレベーター』のジャンヌ・モロー辺り❓)しかしそれに比べて深津絵里の夜長姫は、まるでその表情は清らかな少女。それなのに、口をつく言葉は狂気にまみれている。映像で見ると、毒を含んだ言葉を吐く時、深津絵里の表情がほんの一瞬あどけない少女から夜叉に変わり、狂気のひかりが瞳に宿る❗そんな夜長姫の、見えない蜘蛛の糸に絡めとられ、耳男(妻夫木聡)は、坂道を転がるように運命を狂わされていくのです。

 

  一方、妹の早寝姫(門脇麦)はひたすら純粋でひたむきな聖少女。美青年オオアマ(天海祐希。モデルは勿論大海人皇子天智天皇が瀕死の床にあるのに乗じて、密かに反乱を目論む)にひたむきな愛を捧げますが、劇の冒頭に登場する、古田新太による『ロミジュリ』のミミックに呼応するかのように、その後愛ゆえの悲劇に見舞われます。映画での門脇麦は、『愛の渦』『オオカミ少女と黒王子』『二重生活』『止められるか俺たちを』などで、屈折した、どこか翳のある、しかし心の奥に尖った刺を内包したような役が上手いと思って見ていたのですが、こういう、清らかにキラキラした役もハマるんだなぁ…。今放映中のNHK大河ドラマ麒麟がくる』の駒役、あの素地は早寝姫にあるかも…ですね😉

 

  舞台は、現実世界と地獄を行きつ戻りつしながら進んでいき、いながらにして地獄を見透すことのできる水先案内人が夜長姫なのですが、2つの世界の出入り口が、『狭(せま)鬼門』。フランスの作家アンドレ・ジイドの『狭き門』のメタファです。ジイドのテーマは言うまでもなく

狭き門より入れ、破滅に至る門は大きく、その路は広く、これより入る者多し

— マタイ伝福音書7章13節

  と、神の国、救いに至る門はいかに狭いか…ですが、野田秀樹にかかればそこはそれ、地獄の一丁目(笑)坂口安吾の原作もそうですが、西欧の二元的な世界とは違う、日本古来の、お化けや魔物や人間がそれぞれの世界を行きつ戻りつ共存する、ボーダーがあやふやな世界。そう、上田秋成の『雨月物語』や小泉八雲の『怪談』みたいに😊最近なら『となりのトトロ』とか❓海外でも上演された本作ですが、野田秀樹独自のジャポニズム、という感じです。

 

  何よりも舞台に狂い咲く桜の花が禍々しく美しく、セリフにも出てきますが、「桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!」(梶井基次郎散文詩『櫻の樹の下には』)という一文がぴったりな幻想劇です。

 

  WOWWOWのことですから、また将来再放送、あるかな❓その折りには、ぜひ😍


贋作 桜の森の満開の下 | NODA・MAP 第22回公演

ジャック・ロウデン in Esquire 3月号~お隣には『ゲームオブスローンズ』の…😮


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アメリカの雑誌、Esquire誌にジャクロくん登場~~❗この雑誌、名前は聞くけど読むのは初めてなんで、ウィキで調べてみたら…

エスクァイア(英語名:Esquire)は、1933年にアメリカ合衆国シカゴで創刊された世界初の男性誌である。アーノルド・ギングリッチ、デビッド・スマート、ヘンリー・ジャクソンの3人が創刊した。創刊編集長は ギングリッチで1945年まで編集長を務めた。アーネスト・ヘミングウェイF・スコット・フィッツジェラルドが寄稿したことで話題を集めた。

…だそうです😆由緒ある雑誌なのね❗いわゆるアメリカ文学史上1時代を築いた『ロストジェネレーション』の作家たち、ヘミングウェイ(『老人と海』『誰が為に鐘は鳴る』)やフィッツジェラルド(『華麗なるギャッツビー)が寄稿してたなんて…Σ(・ω・ノ)ノ

 

 英国やスコットランドの雑誌のジャクロくんは見慣れてるけど、アメリカの雑誌に掲載されている彼は新鮮ですね😆モノトーンコーデがステキです。白いスーツ(イタリア🇮🇹の高級ブランド、ブルネロ・クチネリ~4,995ドル)、黒いシャツ(同じくクチネリ~595ドル)、ブーツ(1,610ドル~エドワード・グリーン)だそうです❗

 

  弟のカルムくんと一緒にバレエを習い初めて、「君は踊らなくて良いからナレーション担当してくれ」と言われたことが、バレエをやめるきっかけになったと…😢カルムくんとは今でも最高に仲の良い兄弟。だけど、バレエを辞めて、ジャクロくんの天職とも言える役者業で認められるまでの彼の心のうちを思うと、いつも何とも言えないキモチになるヲタクなのでした。…でもEsquire誌も、「幸運なことに、この柔らかな物言いのスコットランドの青年は、その判断が正しかったことを、マーゴット・ロビーシアーシャ・ローナンと共演した『ふたりの女王~メアリーとエリザベス』、トム・ハーディと共演した『フォンゾ』で証明して見せた」って言ってくれてる❗

 

  『終わりよければすべて良し~All's Well That Ends Well』だね❗ジャクロくん😉

~おまけ~

左のページには『ゲームオブスローンズ』のアイザック・ハンプステッド・ライトが❗はい、ご存知超長編ドラマ『ゲームオブスローンズ』のスターク家の末っ子、ブラン役の彼。初登場時は11才だったそう。あれから7年経ってすっかりイケメン青年に。ブランは活発な少年でしたが、稀代の悪女(しかも王妃❗)サーセイ・バランシオンに城から突き落とされ、下半身不随に…😢しかしブランは、成長するにつれ次第に不思議な力を発揮し始め…。

ドラマの中で、アイザックの人間として、役者としての成長がブラン役とシンクロしてました。

奇しくも今回のEsquireの表紙は『ホームアローン』のマコーレー・カルキン。ヲタクはまだ彼の今回のロングインタビューは読んでいませんが、アイザックくんにはハリウッドの魔力に負けず、渋いオトナの役者に成長してほしいものです😊

 

 

  

刑事モース~オックスフォード事件簿~ いよいよ第6シーズン日本放送❗

 
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(Oxford ~From Pixabay)

あー、前回の放送から長かったなぁ ~😭ついに『刑事モース~オックスフォード事件簿』第6シーズン、日本で放送開始❗番号で言うと、第6シーズンはCase24から始まるわけですが、その前に、まだ第5シーズンの最後の2話が残っていて、先日2月19日(水)にCase22『疑惑の四重奏~Qartet』とCase23『ねじれた翼~Icurus』(イカロスとはギリシャ神話で、蝋で出来た翼で空を翔ぼうと試み、太陽に近づき過ぎて蝋が溶け、墜落死した若者)が続けて放送されました。

 

  閑静な大学町として知られるオックスフォード。モース巡査部長(ショーン・エヴァンス)はオックスフォード大学で文学を学び、警察官になった変わり種で、趣味はクラシック音楽😅一見大学の講師か研究者のような佇まいですが、事件解決に賭ける静かな闘志は誰にも負けない。でもそれが、いかにもタフで熱(くる)しい、よくTVドラマあるあるのステロタイプな刑事像とは真逆なところが、ヲタクとしては至極ソソられるわけです(笑)彼の文学や神話、建築、音楽の造詣の深さが事件の推理に生きてくるところが一番の見所かな。こっちも何のことだかよくわからなくて、ネットで調べて「あー、なるほどそういうことか❗」ってなる。お勉強になります(笑)…今回の放送でも、殺人事件の捜査で、被害者には23箇所の刺し傷があったのですが、それをジュリアス・シーザーがブルータスに暗殺された時の史実と関連付けるのもモースならでは❗でも、そんな物静かでどちらかと言えば人と深く交わらないタイプかと思ったモースにも、『ねじれた翼』では、若い部下を思いやる深い愛情があるんだなぁ…と、わかる場面があります😢まっ彼のことゆえそれが素直に表出できず、周りの皆を固まらせちゃうんですが…。でも、そんなところがけっこう可愛かったりもする(笑)

 

  モースがクラシック好きで合唱団にも所属して歌っているだけあって、刑事モノには珍しく全編にわたってプッチーニの『トスカ』『蝶々夫人ヴェルディ『オセロ』ラフマニノフのピアノ協奏曲などが流れるのもツボ❤️

 

  シーズン5の最後で、モースの所属していたオックスフォードのカウリー署は統廃合され、サーズデ一警部を初めとして一緒に戦ってきた良き仲間たちはちりぢりになってしまいます。そんなモースが新たな職場に移ってからのシーズン6、Case24『花飾りの少女~Pylon(※パイロンとは、古代エジプト神殿の搭門のこと)』Case25『月夜の庭~Apollo(※ご存知ギリシャ神話の太陽神、超イケメンの神さまアポロのことでしょう😅)』は、2月24日(月・祝)午後12時30分~WOWWOWプライムにて一挙放送❗モースくん演じるショーン・エヴァンス、心機一転お髭姿ですねぇ…萌えるな😅ヲタクなにげに髭ふぇちなんで(笑)

※Case1~23も、WOWWOWオンデマンドで配信中だそうです。

 

ウワサによると、前回の放送からこんなに間が開いちゃったのも視聴率が思うように上がらなかったからとか…😢映画でもね、公開当時は話題にならなかったのが10数年経って認められる映画もあるし、視聴率や興行収入に関係なく良いものは良いんだぁぁぁ~~😭

 

  ブログの片隅で弱々しく呟くしか芸のないヲタクですが、WOWWOWに加入していらっしゃる方はぜひ😍

 

(演出のケイト・サクソンとモース役のショーン・エヴァンス。ケイトはツイッターでオフショをup、「ショーンと深い議論を交わした」って言ってます。ショーン自身が演出を担当したエピソードもあるんですよね、たしか)

007最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』~イケメン監督キャリー・フクナガ😍

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 007最新作『ノータイム・トゥ・ダイ』いよいよ公開間近で落ち着かないヲタクですが、個人的に楽しみなツボを幾つか(…たぶん、かなりマイナーなツボだと思いますが…😅)

 

♥️ツボその壱

 なんてったって監督がキャリー・フクナガ❗動画でインタビューとか聞いたことないからどんな雰囲気のヒトかはっきりとはわからないんですが…。写真のヴィジュアル見る限り、(監督兼主演でいいんぢゃない❗❓)って思うくらい、ジェームズ・ボンドにイメージぴったりなんですけど❗個人的には映画というよりイアン・フレミングの原作の方がファンのワタシとしては、アメリカンなタフガイというより、もっとこう…気難しくてムッツリナントカな英国紳士なんですね、ボンドのイメージって。黒縁メガネの超絶イケメン、フクナガ監督、次作でいかがかしら❓(笑)

 

  この監督に初めて注目したのは、シャーロット・ブロンテの名作、『ジェイン・エア』がミア・ワシコウスカ主演で映画化された時。監督を務めたのが、彼だったんですね😆昔むかしハリウッドで、当時の美人演技派女優ジョーン・フォンティーン主演で一度映画化されてますが、シルエットロマンスふうの甘々な演出で個人的には$@#¥&…(笑)かたやフクナガさんの『ジェイン・エア』、英国ヨークシャー地方の荒涼とした自然をバックに繰り広げられる、一人の女性の幸せ探しと自立のお話😍しかも良い具合にゴシックホラー的な味わいがあって、そのあんばいが絶妙でございました🎵(ミアの相手役を務めたミュハイル・ファスベンダーの、荒れ狂う手負いの獣のような野性的な魅力❗必見ですよ😃)今でも10本の指に入るくらい大好きな作品なので、彼が007を、彼自身のテイストでどう料理してくれるのか、今からワクワクです❗

 

♥️ツボその弐

さすが007、今作も悪役やボンドガール、『最旬の人たち』を充ててきましたね~~😍まずはラミ・マレック❗ご存知、初めて射止めた大役フレディ・マーキュリー役でアカデミー賞主演男優賞をかっさらったラミちゃん、素顔はとても陽気で社交的な人らしいので、素顔とは真逆の、サイコな悪役をどう演じてくれるのか、興味シンシンです。

  そしてボンドガールは今注目のアナ・デ・アルマス❗ボンド役のダニエル・クレイグとは、現在公開中の『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』、恐ろしい殺人事件に巻き込まれてしまう素朴で純真な移民の女性と、ちょっとトボケた探偵役ですでにバディを組んでいます。『ナイブズ・アウト』の時のアナは殆どスッピン状態で、映画に登場してきた時はまさかヒロイン役とは思わなかったくらい地味でしたが😅007でのビジュアルを見ると、目を奪われるくらいセクシーで妖艶な美女にヘンシン😮

いやー、女性ってコワイわ(笑)

 

  フランス期待の若手演技派女優レア・セドゥも、もう一人のボンドガールとしてご出演😆(グザヴィエ・ドラン監督の『たかが世界の終わり』、ブラコンの情緒不安定な女の子役、良かったですね🎵)こちらも楽しみ~~😍

 

♥️ツボその参

今回も、ボンドの武器開発担当、通称Q(ベン・ウィショー)続投❗…実は最近、ボンド映画でいちばんの推しは何気にQだったりする(笑)Qって個人的なコードネームぢゃなくて、武器開発のQ課って言うらしい。一生懸命寝食忘れて開発した武器やスーパーカーの数々をボンドにメタメタにぶっ壊され、ぶすくれながらもまた開発にがんばっちゃうQ…。めちゃくちゃけなげ…😭

今までより出番増えてるといいな。でもってダニエル・クレイグが卒業した後も、続投してほしいウィショーくんに(大真面目)

👇下の記事によると、Qが富士山のエプロンつけて料理するシーンがあるらしい。何それ😆考えただけで可愛いんですけど(笑)

 

  まっ、色々なとこで記事を読むたびに、次第に妄想が膨らみ、期待が高まるヲタクなのでした、ぢゃん、ぢゃん❗

 

 

 

NHK大河『麒麟がくる』にハマる❗

 
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 NHK大河ドラマ麒麟がくる

いやあ、面白くてすっかりハマっちゃったんですよ❗

 

  今まではなにしろマムシの斉藤道三役、モックンこと本木雅弘氏の怪演に目を奪われていたのですが、本日の回、光秀の今後を左右する様々な人物が次々と登場し、また光秀の内奥を伺わせるような場面もあって、新展開という感じ(『イケおじ大集合』なんて言ってるネット記事もありましたけど😅)

☝️この久秀のセリフねぇ、人生の名言ですね。最初は、武士なのになんでしゃっくりで死ぬのが怖くてお灸すえてんのかしらって思ったけど😅こんな深い世界観に繋がるんだなぁ…。またそれに応じて長谷川博己が、「私も、戦わなくてはいけないから戦う。しかし、人を斬った後は…なんとも苦いのです」と呟く時の、世の中の不条理、暗い深淵を見据えたような表情がもう、素晴らしかった❗明智光秀って、当時の絶対多数派から見たら『裏切り者』『悪者』になるんだろうけど、そういう同調圧力、世の人々が案外自分の頭で考えることなく振りかざしている常識や倫理観みたいなものに違和感を覚えている、そしてそれに苛立っているナーバスな感じがあの一瞬の表情に現れていて、 凄い役者だと思った。

そしてそして、ヲタク贔屓の眞島秀和(光秀の生涯の盟友、細川藤孝)ついにご登場~~😍眞島さんって、いわゆるカメレオン俳優とは真逆の、人柄が滲み出るような演技をする人だ…と思って見てるんですが(紀伊国屋ホール『月の獣』素晴らしかったです😆)、藤孝も直情な熱血漢でね、光秀との対比が良かったですねぇ。

 染谷将太の信長、今はウツケ感満載で(笑)得体が知れないですが、これからどう変化していくのか❓向井理将軍様も一癖ありそうだし…。

 

それこそイケおじたちの演技合戦から目が離せないわ❗❗(笑)

ヒエロニムス・ボスの世界観~AXNの東欧ミステリー『ラビリンス』

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(ボスの絵画が展示されているウィーンの街~From Pixabay)

 AXNミステリーでチェコのドラマ『ラビリンス』(1~7話)

 

  2015年製作の、かなり以前のドラマなんですが、北欧ノワール(ドラマ『ザ・ブリッジ』映画『特捜部Qシリーズ』『湿地』『ドラゴンタトゥーの女』など)を彷彿とさせる、人間の心の深奥を抉り出すようなドラマ。北欧では、ミステリーというのは、社会に潜む様々な問題を提起する一つの手段だと言われますが、このドラマにも、チェコスロバキア両共和国(一つの国チェコスロバキアから、民族問題により2つの国に分かれた)における未成年の薬物摂取や、ヘイト、民族主義、セレブリティの傲慢さ、貧富の格差化、カトリック教会の非寛容性等々…が透けて見えるしくみ。

 

  チェコで、オランダ・フランドル派の異端の画家ヒエロニムス・ボス(ドイツ読みだとボッシュ)の絵画『最後の審判』を模倣したと思われる残虐かつサイコな連続殺人事件が起き、その謎を同僚と解決に乗り出した刑事レメシュ。スロバキアでも同様な事件が起きたという報を受け、担当のスロバキア人女性刑事タマラと共同捜査を始めるが…というのがお話の発端。しっかし北欧・東欧ノワールに登場する刑事たちはほぼ全員家庭崩壊してるな😅刑事という職業を選んだら最後、マトモな家庭生活は(特にヨーロッパの風土では)送れない…という問題提起なんだろうか(-ω- ?)

 

  勧善懲悪のハリウッドの刑事モノとは違って(ブラピの映画『セブン』とかは例外として)、(えっ❗❓主役級の登場人物がこんな目に遭うの❓じつはこの人こういう人だったの❓)っていうイヤミス北欧ノワール系のあるあるは、この東欧ノワールにも当てはまりますね。暗黒のどんでん返しの連続で、最後まで気が抜けない😅一見関係のなさそうな人物たち、様々な時系列が混乱した(笑)エピソードがそれこそラビリンス(迷宮)のように絡まりあい、悲劇的な結末に突き進んで行きます((( ;゚Д゚)))

 

 そしてオープニングの、ボスの『最後の審判』をオマージュした動画が素晴らしい❗中身見る時間がなかったらオープニングだけでも見てほしいっす(笑)AXNミステリーチャンネルのHP見に行ったら、今のところ放映の予定はないそうですが、繰り返し同じ番組を再放送しているので、北欧ノワール系のミステリーがお好きな方は次回の再放送で、ぜひ😊

 

  オマージュの対象となった画家ボス、ドラマではストーリーのプロット上その絵画のサイコパス的な残酷さが強調されてますけど、ヲタク的には、ボスって反面、奇々怪々、不思議なユーモアがあるんですよ。どちらかと言えば、『マザーグース』や『不思議の国のアリス』みたいな。キッチュの極み、ウェス・アンダーソンの祖、みたいな(笑)

 

  ベルギーに住んでいた頃、ブルージュのグルーニング美術館で『最後の審判』見たことあるんですけど、じつはボスの『最後の審判』って2つあって、『ラビリンス』でオマージュされたのはもう一つのほう。ウィーンの造形美術アカデミー絵画館に飾られているほうですね。

 

『ラビリンス』第2シーズンが撮影中ってどこかで読んだんですが、続報ありませんねぇ…😢まったく、どうしてこんなにマイナーなケモノみちにばかりを進んでしまうのか、じぶんでも呆れるばかりです(笑)

 

 

アドレナリンも涙も出まくり😂~『フォード VS フェラーリ』

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 本年度アカデミー賞で音響編集賞編集賞を受賞した『フォード VS フェラーリ』❗過酷な耐久レース、ル・マンで不敗を誇ったフェラーリをフォードが破った(しかも123フィニッシュ😮)実話を元にした長編です。

 

このアカデミー賞2賞受賞は激しく納得ですね😊全編の約半分位がカーレースのシーンだったんじゃないかと思うんだけど、実際に自分が乗ってレースしているかのような緊迫感(恥ずかしながらヲタク、レースの間じゅう無意識にグイグイ足踏み込んでいて、しまいには足ツリそうになりましたから😅)。その緊迫感に迫力ある音響が重要な役割を担っていたのは間違いないし、二時間半という長尺にしてはあっという間に時間が経っちゃったところを見ると、編集の妙…という面が多々あったかも😉

 

  時は1960年代前半。大衆車の量産を誇ったフォード帝国も曲がり角、より魅力的な販売戦術を目指して眼をつけたのが、世界的カーレース、過酷な24時間ル・マンの勝利でした。それまでフェラーリが連覇していて、打倒フェラーリを合言葉にフォード社に選ばれたのが、アメリカ人で唯一ル・マンに勝利した元レーサーのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)。このシェルビーの人物像が面白いんですよ。レーサー引退後自動車販売のカリスマになった人だから、非常に人心把握術に長けていて、目標を立てたら色々なアイデアを駆使して着々とゴールに近づいていく。で、彼がル・マンに勝つためにレーサーとして眼をつけたのが、英国出身の『孤高の天才』ケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)。マイルズはまたシェルビーと真逆でね、レース技術と車のメカは天才だけど、それにのめり込むあまりところ構わず人と衝突を繰り返す狂犬のような男(いみじくもシェルビーはマイルズを『ブルドッグ』って呼んでます😅)真逆な二人がそれゆえに反発し合いながらも次第に『唯一無二のバディ』になっていく過程は心打たれます。

 

  カーレースも、企業の新製品開発や市場戦略の渦巻く場なんだ…って事実、ヲタク初めて知りました😅だから、マイルズがどんなに天才的な技術を持っていても、フォード社の副社長から「あいつは正直にモノを言い過ぎるからフォード社のドライバーとしては不適切」なんて言われちゃうわけ。マスコミ対応的にマズイというわけです。それを知ったシェルビーが社長にマイルズを認めさせようと直訴する場面、あそこ好きだったなぁ😊最初は、レースに勝つためにマイルズを選んだのが、次第にレーサーとして、メカニックとして、そして一人の人間として惹かれていくのがよくわかって…。

 

  クリスチャン・ベールの演技は相変わらず素晴らしくて公開当時絶賛されたもよう😊もちろんそれに異論はありません❗…でもね、この映画の、マット・デイモンの地味だけど抑制の利いた渋い演技、ヲタクは『アイリッシュマン』のジョー・ペシに負けず劣らずだと思ったけどなぁ。もっと評価されてもいいんじゃ…。特にル・マンの数ヶ月後、テストドライビング中にマイルズが47才の若さで事故死してしまい、生きる希望を失ってしまったシェルビーが、マイルズの息子によって立ち直る場面…😭うっすらと涙を浮かべながら、少しずつ笑みを浮かべていくマットの表情、ヲタクは心臓をぎゅっとわし掴みにされたぢょ😭

 

  またね、マイルズの奥さんと息子、サイコーですっ❗❗特に奥さん、レーサーに返り咲くかどうか迷ってるマイルズの本当のキモチをびっくりするような方法で引き出したり😅、初回のル・マン、『チームに相応しくない』との理由から、シェルビーの努力も空しくアメリカに残ることになったマイルズをさりげなく励ます場面など、良妻賢母のカガミです❗❗…ヲタクにはとてもマネできないけど(笑)この奥さん役の女優さんカトリーナ・ドルフ、どこかで見た顔だと思ったら、あのロマンスドラマ『アウトランダー』の主役の人だ~。アイリッシュの女優さんなんだねー😊

 

  カーレースの迫力、その裏に蠢くさまざまな思惑、男の友情、家族愛…。いろーんな要素がジグソーパズルみたいにピタリとハマった、これぞハリウッドの、(良い意味で)職人的な映画❤️

 

ヲタクは個人的に大好きです❗

 

  

「あえて商業的大作は追いかけない」by ジャック・ロウデン-~The Scotsmanインタビュー②


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(Scotland From Pixabay)

 一人の俳優として成功したいという目的を持って仕事選びをしていくのと同時に、ロウデンは常にカメラの向こう側、つまり裏方でもありたいと願ってきた。

---------演じることは楽しい。だけど、とても落ち着かない面もある。何もしないでじっと出番を待ってるのはあまり得意じゃない。萎えるんだよな。周りで忙しそうにしてるスタッフのみんなが羨ましいっていつも思ってた。

 

~映画製作会社 Reiver Picturesを立ち上げたカメラの向こう側のジャック

---------だからね、プロデューサーのドミニク・ノリスと一緒に、ホントに小さな、小さなプロダクション、Reiver Picturesを立ち上げたのはそんな理由からなんだ。基本的に、様々なアイデアにゴーサインを出すのは僕の役割さ。

 

  最新作のサイコスリラー『CORVIDAE(カラス)』で彼は、プロデューサーを務める一方で、フィオナ・ショウや、『長き歌~The long song』で共演したタマラ・ローレンスと出演者の一人として名を連ねてもいる。

---------『ローズマリーの赤ちゃん』みたいな、すごく奇っ怪な、先が見えないクールな作品。僕はゾッとするようなサイコの役。演じてて楽しかったよ(笑)妊娠したヒロインが何者かに意識を操作され、次第に恐怖に囚われていくストーリーなんだ。

 

  映画祭への出品、そして今年中の公開を目指しているようだ。

--------初プロデュース作品だから、様々な困難に晒されてる。もちろん簡単には解決できない。だけど問題をクリアしていくのは好きなんだ。演技のほうはすっかり二の次になっちゃったけどね。次出番だっていうのに忘れそうになったよ。皆の為に車に乗ってカプチーノ買いに行ったり、何か運んだり投げ下ろしたり。実際に映画製作に関わってる感覚…それってただポッと登場して、気取って歩いて、(ああ、これを10年も続けてるんだな)って感じるよりワクワクしたよ。

 

そーなの❓ジャック。ヲタクは君が気取って歩いてるとこ、もっと見たいけどね(笑)

 

  むろんロウデンは、演技が『ただ気取って歩くだけ』とは思っていない。しかし彼は『仕事というものは、ただ自分だけのことに留まってはいけない。極めて真剣に捉えなくてはならない』という彼が言うところの『スコットランドの流儀』にこだわっているのだ。

  彼の青い眼、黄金の髪と眉、ブラックジーンズとインナー、ダークグリーンの帽子を被り、同色のジャケットを羽織った彼は、街の通りで見かける普通の若者のよう。彼は、誰にも気付かれず行動するのを好むようだ。

 

BAFTAのパーティーで、イヴ・サンローランを纏ったジャクロくんはスターのオーラムンムンでしたが…。こんなところもギャップ萌え~~😍

 

------反対に「最近人に気付かれるようになってきたんじゃない❓」っていう人もいる。でもホントに気付かれないよ(笑)それは素晴らしいことさ。ここ(スコットランドのボーダーズ地方)で生活してるせいかな。それとも商業的な大作を追いかけず、多様な作品に関わってきたこと、挑戦的な役柄を選んできたことに関係してるかな。自分では今まで意識してなかったけどね。そのことに関しては神に感謝してる。

 

 ハリウッド超大作で有名になったにも関わらず、その後はあえてそれに背を向け、スコットランドの片田舎に暮らしながら、自分の信じる道を突き進むジャクロくん。映画製作に悪戦苦闘しているジャクロくん…。パリピにもならずお金持ちにもならず😅でも、スコセッシ言うところの"The personal  is the most creative"はきっとあなたにも当てはまる。

このぶんだとあなたをスクリーンで観る機会はこれからもあまり増えそうもないけど😅これからもずっと、ヲタクはあなたを応援していくよ❗

 

…うれしいことにまだまだインタビューは続きます。次回はジャクロくんの政治的スタンスなど。ブレグジット反対のニコラ・スタージョンスコットランド自治省首相は、スコットランド独立を問いかける住民投票をジョンソン首相に申請していますが、ジョンソンは絶対拒否の構えですねぇ…。ジャクロくんも頭を悩ませていると想像していますが…。

 

  インタビュー、続きはまた次回❗

 

 

 

 


Jack Lowden interview - The Scotsman

(『CORVIDAE』スコットランドではもうすぐ公開らしい。いいなぁ…😭こうなったらスコットランドに移住❗ロウデン家の屋根裏に住み着く❗⬅️江戸川乱歩ふうアブナイ人😅)

こんな夢の追っかけ方もあるんだね😊~アツくて楽しい『前田建設ファンタジー営業部』

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いったいぜんたい、『ファンタジー営業部』って何よ❗❓(-ω- ?)と首を傾げながら観始めたヲタクですが…。

なるほどー、そーゆーことか❗(激しく納得)

映画が始まって早々、そこは観客が迷走しないようにキッチリ説明してくれます😊

 

  ダム建設でその名を馳せた前田建設。しかしその栄光も今は昔。今一度、土木屋の熱き夢を取り戻さんと、前田建設の広報グループ長アサガワ(小木博明)は、伝説のアニメ『マジンガーZ』の出撃シーンに登場する地下格納庫(あの、ダムが2つに割れてがーっと左右に開き、マジンガーがせりあがってくる、あれですよ)を「現在の時点で、最新の土木技術と材料を使って建設したらどうなるのか?さらに実際に試算するとどのくらい予算がかかるのか?」を検証するWEB連載を提案します。会社全体、いや世間も巻き込んで、「壮大な夢を見ようじゃないか❗」ってコトだよね😆アサガワがファンタジー営業部を立ち上げる際、イケニエ?(笑)に選ばれるのが、広報部の若手社員ドイ(高杉真宙)、かつての土木課のエース、ベッショ(上地雄輔)、女子社員エモト(岸井ゆきの)たち。彼らが、最初はいやいやなんだけど、不可能とも思える夢の実現に向かって次第にアツくなる過程が爽やかで気持ちいい❗

 

 変人で伝説の土木設計技師フワ(六角精児)や、掘削に命をかける掘削ヲタクのヤマダ(町田啓太)がイイ味出してます~😍また、前田建設が技術的に行き詰まり、日立製作所を始め他社に応援を求めるんですが、その他社の責任者を演じる高橋努鶴見辰吾濱田マリら個性派揃いでそれはもう、楽しいの❗ヤマダとエモトの間には、そこはかとないロマンスが生まれるんですが、これがねー、また微笑ましくてね。岸井ゆきのの細やかな演技と、町田啓太のぼさっとしつつ実は大人物?みたいな感じが😅

 

 リーマンになったら大学時代の狂騒を忘れ、淡々と生きていこうと決意していた主人公のドイくんが、アサガワさんの野心❓に巻き込まれ、仲間たちやフワ師匠とのふれあいを通じて、土木屋の熱き夢ひいては愛社精神に目覚めていく過程を、高杉真宙が巧みに演じています。彼に最初に注目したのは『渇き』(監督・中島哲也)の、どーしよーもないクズ男の狂気的演技ですかね。『賭ケグルイ』の、白眼剥く顔芸も良かったですが(笑)ああいうブッ飛んだ役より、こういう今ドキのゆとり世代、フツーのリーマン役って案外難しいと思うんですが、彼はなかなかの演技巧者と見た😊

 

  何しろヲタクはTVアニメ『マジンガーZ』リアルタイムで夢中になってた世代なんで、もうこのテーマ聞いただけで嬉しいなんてもんじゃない。

行くぞ鉄拳ロケットパンチーっ🎶

同じ時期に同じ作者、永井豪デビルマン』のアニメも放映されててね、あれは誰だ、誰だ、誰だ、(中略)デビルマーン🎶ですわ😅

永井センセイのアニメがTVで同時期に見れるなんて、ゼイタクな時代だったなぁ…(遠い眼)

だから今回、大画面にあしゅら男爵が登場した時は、思わず拍手👏👏。今考えると、あしゅら男爵ってジェンダーレスの先駆けぢゃない❓永井センセイ、凄い😆

今、CGが高性能になった、だからこそのお楽しみ場面もあります😊

 

  『マジンガーZ』知っても知らなくても、端役の一人一人に至るまで、みんなとっても愛すべきキャラ、一丸となって夢に邁進する姿、爽やかと言わずしてなんと表現しましょう❓(笑)

 

  佳作です、ぜひ❗

シュツットガルトの貴公子~フリーデマン・フォーゲル


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(シュツットガルトにある黄金のヘルメス像~From Pixabay)

昨日のマチネ『アリーナ・コジョカル~ドリームプロジェクト』翌日になっても、感動冷めやらぬヲタクですが…😅

 

昨日は長年の夢が実現した嬉しさに、セルゲイ・ポルーニンのことばかり書きましたが、『ドリームプロジェクト』の名に恥じない一流のダンサーたちのプログラムは、言うまでもなく素晴らしかった❗第二部、トリを飾る『マルグリットとアルマン』が、演劇性、叙情性を追及した作品なら、第一部はダンサーたちの技量をこれでもか❗と見せつけてくれる華やかなテクニックの競演。

 

  日本でも人気の高いシュツットガルトバレエ団の貴公子、フリーデマン・フォーゲル。ロシアの伝説的踊り手、ウラノワへのオマージュその名も『伝説』での、古典的で端正な踊りはさすがでしたが、何と言っても衝撃だったのは、イスラエル出身ガリリ振付によるコンテンポラリー『モノ・リサ』❗まるで振り子のような、五感を刺激する金属音がリズムを刻む中、肉体を極限まで試すかのような、アクロバティックなダンス。貴公子にこんな激しい、官能的な面があるなんて😮当初はTシャツにブリーフ姿で登場するんですが、途中でTシャツを惜しげもなく脱ぎ捨て、まるでシュツットガルトの『黄金のヘルメス』のような肉体で跳躍する、開脚する、回転する…。思わず生唾飲み込んだヲタクは、隣にいる友人に聞かれなかったかしらとアホな心配をするのでした😅

 

  コジョカルの怪我で、急きょシュツットガルトから駆けつけ、『伝説』と『モノ・リサ』でフォーゲルとコンビを組んだエリサ・バデネスの堂々たる演技、そして華やかな『海賊』のパドゥドゥ、菅井円加(ハンブルグバレエ団プリンシパル)とキム・キミンのエキゾティックな東洋的雰囲気がぴったりだった❗コジョカルとの公私にわたるパートナー、 ヨハン・コボー、パントマイムとバレエを融合したようなコミカルなコンテンポラリー『ABC』、クラシックバレエの基礎が素晴らしいがゆえの面白さ、サスガでした😊

 

  様々な出来事で世界が揺れる中、私たちに贅沢な夢を見せてくれたダンサーたち。本当にありがとう❗

生だ、本生だ、セルゲイ・ポルーニンだッッ❗


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(開幕前の、このドキドキする瞬間が大好き💕)

 きっとこれから、バレエ界のレジェンドになる(に違いないとヲタクは信じている)セルゲイ・ポルーニンのことを書こうと言うのに、あまりにも芸のないお題でスミマセン😣💦⤵️しかししかし、これ以外思いつかない。ついに、ついに、生で見たーーっ❗

 

 渋谷文化村はオーチャードホール、 バレエ界の既にレジェンド、アリーナ・コジョカルがプロデュースした『ドリーム・プロジェクト』❗セルゲイは今回、ゲストとしての出演です😊プログラムはABCと3つに分かれていて、今日はBプロ❗バレリーナとして致命傷と言われた首の怪我を執念のリハビリで乗り越え、不死鳥の如く蘇ったアリーナ・コジョカル。今回も練習中にお怪我をされたようで、当初予定されていた『追憶』の上演は取り止めとなり、最後にセルゲイと踊る『マルグリットとアルマン』のみのご出演。完全復活されたとは言え、やはり大怪我の後、激しい練習でどこか無理をされているのではないかと、こちらもちょっとハラハラしながらの観賞でしたが…。

 

  なんの、なんの、もはやアリーナ・コジョカルともなれば、踊る技術を遥かに超えた圧倒的な何かがある❗


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  『マルグリットとアルマン』は、あのマーゴット・フォンティーンとルドルフ・ヌレーエフの伝説的名演の為長く上演を封印され、2000年になってやっと英国ロイヤルバレエ団のシルヴィ・ギエムによって再演を見たという、曰く付きの作品。

 

  いみじくも一緒に観に行った友人がため息混じりに呟いた言葉…。

「まるで無言劇を見ているみたい😮…圧倒されたわ」

それまでは、ダンスの名手たちが繰り広げる華やかなテクニックにやんやの喝采を送っていた私たちも、この演目が始まると水を打ったように静まり返り、アレクサンドル・デュマ原作の『椿姫』生活の為高級娼婦に身を落としたマルグリット(アリーナ・コジョカル)と、マルグリットを愛しながらも父親の猛反対にあって彼女を信じきれず、愛憎に見悶えるアルマン(セルゲイ・ポルーニン)の悲劇的な行く末を固唾を飲んで見守ったのでした。

 

  アクロバティックな派手さを極限まで抑制し、視線、手の動き、その佇まいそのもので表現する、マヤ・プリセツカヤの『瀕死の白鳥』にも相通ずるであろう、バレエ芸術本来の叙情性。コジョカルの胸を借りて、あのバレエ界の手負いの獣、反逆児ポルーニンが、クラシックバレエの極みとも言えるロマンティシズムをここまで表現できるとは…。

 

  英国ロイヤルバレエ団、史上最年少でプリンシパルの地位まで上り詰めながらその直後に電撃退団、心の空白を埋めるように、くまなく全身に彫り込んだタトゥー。ドキュメンタリー『セルゲイ・ポルーニン~世界一優雅な野獣』では、「もう、踊る意味が見出だせない」と語っていたセルゲイでしたが、今日の踊りを見ると、彼なりに踊る意味を見出だし、粛々とその道を歩んでいるんだなぁ…とわかって安心しました😊

 

  迷いながらでもいい、これからもぜひ踊り続けて欲しい。客席の片隅でドキドキしながら見守っているヲタクの為にも(笑)

 

  

オトボケ探偵ダニエル・クレイグ大活躍~『ナイブズ・アウト』

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ロッテントマトで驚異の 満足度97%❗間違いない❗相応しい面白さ❤️

 

  このポスターの撮り方、そして、人里離れた豪奢な館で大富豪にしてミステリー作家のハーラン(クリストファー・プラマー)が不審な死を遂げ、容疑者はその夜内輪のパーティーで集まっていた親族と使用人…というクローズドサークルミステリー的あらすじを見ると、アガサ・クリスティーのオマージュかなぁ…と思いながら見始めたんですけど、これがまた似て非なる…なんですな😅

 

  各方面で絶賛されている謎解きとプロット、随所に見られるシニカルなユーモアはもう第一級品なんだけど、何しろ見事なのは、移民問題や極右、ヘイト問題など、『この世界のいま』をミステリーと融合させたこと❗タイカ・ワイティティ監督が『ジョジョ・ラビット』で、同じテーマを少年の心の成長と絡めて描いたように😊

 

  世の中のあらゆる富と名声を手にした老人。しかしその子供たちは欲のカタマりで、財産問題が勃発、富裕層の腐敗が暴かれる…というのはアガサ・クリスティーがさんざん使ってきたプロットだし、ミステリーあるあるなんだけど、彼が心の拠り所にしているのが訪問看護師で、アナ・デ・アルマス演じるマルタ(しかも彼女のお母さんは不法入国者)というところがいかにも今ドキ。で、このヒロインがいつもの薬の瓶を取り違え、ハーランに致死量の鎮静剤を打ってしまったところから、この巻き込まれ型ジェットコースターミステリーの幕が開きます。富豪役が名優クリストファー・プラマー❗偏屈な老人なんだけど、そこはかとない優しさと孤独を滲ませて秀逸。また薄幸のヒロイン役の アナ・デ・アルマスが素晴らしい。(この方、007の新作でまたダニエル・クレイグと共演するようで楽しみです❗)この二人の演技が、奇想天外、ブッ飛んだ展開にリアリティを与えているんです。

 

  もうすぐ007公開のダニエル・クレイグ。ブノワ・ブランなんてふざけた名前の(なんでフランス人の名前なのか、それこそ謎。あっ、第2のポワロってこと❓ああ見えてベルギー人❓😅)狂言回し的なトボケた探偵役でイイ味出してます😊この人はボンドみたいなクールでスタイリッシュな役より、どこか気のいいオジサン役のほうが似合うような気がするなー。邦題には『名探偵』って付いてるけど(いや最終的には名探偵だってわかるんだけど)なんとも気が抜けててイイです😊(映画の中でも、「このケンタッキー訛りの田舎者が❗」なんて、ヒドイ言い方されちゃってます😅)

 

  久しぶりにマーベルのキャップことクリス・エヴァンスも見れたし、ドン・ジョンソン(あの傑作TVドラマ『マイアミバイス』のソニー役❤️ダコタ・ジョンソンのパパ)や、往年の大スター、トニー・カーティスの娘ジェイミー・リー・カーティスなど、ちょっとクセのある懐かしの名優たち総出演で楽しいですよ。

 

 これ、シリーズ化してくれないかなぁ。『ブノワ・ブラン名探偵シリーズ』❗ボンド役も終わっちゃうことだし(笑)

 

  

ジャック・ロウデンのファビュラスな夜~2020 英国アカデミー賞


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(英国アカデミー賞授賞式が開催されたロイヤルアルバートホール~From Pixabay)

 2020英国アカデミー賞 EEライジングスター賞にノミネートされたジャクロくん、レッドカーペットにご登場~😍惜しくも受賞は逃しましたが(まずもって彼の華々しいキャリアを考えたらなんで今さらライジングスター賞❓ってカンジですが😅)まあしかし、母国スコットランドのみならず、これから英国映画界、演劇界を背負っていくのは間違いないところだし、常に進化し続ける彼は確かにライジングスター、日本は『日出る國』ライジングサン、ジャック・ロウデンのラブチェーンにヲタクも繋がれてる❗(⬅️ただのバカ😅)

 

先日はステキなロウデン・ファミリー(ジャクロくんとご両親、弟のカルムくん)がレッドカーペットに登壇した模様をご紹介しましたが、今日は他のファビュラスなグッドルッキングガイやレディたち(笑)との交流の様子をご紹介しましょう😊

  写真左はアイルランドの女優ジェシー・バックリーとジャクロくん。スコットランドの女性カントリー歌手の半生を描いた"Wild Rose"に主演、今回の英国アカデミー賞主演女優賞に輝いたレニー・ゼルヴィガーの『ジュディ  虹の彼方に』にも出演しています。このツーショット、見覚えありませんか❓…そう❗BBCドラマトルストイ原作『戦争と平和』で、ジャクロくんは没落寸前の家の再興と叶わぬ恋に悩むロシア貴族、ニコライ・ロストフを演じていましたが、結局、ニコライは親に反対される相手を諦め、主人公の一人アンドレイの信心深い妹、資産家のマリヤ・ボルコンスカヤと結婚します。地味だけれど芯のしっかりしたマリヤ役を演じていたのがこの人❗『戦争と平和』のジャクロくん、ウェーヴした髪をプラチナブロンドに染め上げ、まだ20代前半だったから、頬も少しふっくらしていて、初恋に頬を染める場面なんぞはもう、ルーベンスの宗教画に描かれた天使そのものでしたわ。😳😳

 

  あっ、シャーロット・ライリーの顔も見えます。『ダンケルク』『フォンゾ』とタッグを組んでいるトム・ハーディーの奥様😊ジャクロくんはトム・ハーディーのことをとても尊敬していて、英国の国民的ヒーロー、007ジェームズ・ボンド役には誰がいいか❓と聞かれ、即「トム・ハーディー❗」って答えてましたね(笑)ヲタク的には、ボンド役はジャクロくんにお願いしたい😅イアン・フレミングの原作に登場するボンドは、確かスコットランド人の血が混じっていたはず。あながち見当違いのキャスティングぢゃないと思うんだけど。最近とみにハリウッドの超大作化している007。ヲタク的には、『裏切りのサーカス』みたいな色調で、気難しくて小うるさくて趣味人のボンドが見てみたい(笑)

 

  おー、右写真の右端にはソフィア・ブテラ~❗そう、『キングスマン』第1作に登場したあの両足義足の殺し屋((( ;゚Д゚)))凄い身体能力で、踊るように殺しまくる。いやー、怖かったっす。トム・クルーズの『ザ・マミー』でも、呪われた砂漠の王女を演じて、エキゾチックでセクシーな魅力を振りまいていました😊

 

閑話休題😅

 

  トムとシャーロットが結ばれるきっかけになったBBCドラマ『嵐が丘』(原作・エミリ・ブロンテ)。この小説は、めったに恋愛モノは読まないヲタクの、恥ずかしながら昔からの愛読書でして(///∇///)野性的で誇り高く、復讐に燃える主人公ヒースクリフは、考えたらトム・ハーディーにぴったりですね❗サー・ローレンス・オリヴィエの映画版は見たんですが、こちらはまだ未見😅何とかして見たいな、うん。

そしてそして、シアーシャちゃん、やっぱり来てましたねぇ😍シアーシャちゃんの麗しい背中しか写っていないショット😊いいなあ、こういうの。このカップル、一緒の集合写真に写ってても端っこ同士(笑)かと思えばふらっとスコットランドのパブに突然現れてビール飲んでたり…。でもね、周りも「プライベートだからそっとしてあげよう」って、オトナの配慮があるからいいよね😊今回は背中だけ、キャプションないと見ている人は誰もわからないっていう(笑)また、モノクロ写真ってとこが、ヲタクにとってはツボである。

 

  ジャクロくんのインタビュー動画とかスーツのこととか、まだいっぱいツボはあるけど(あっそういえば先日の雑誌インタビュー後半の訳もまだでしたね😅)、出勤前の戦闘準備迫ってきているので、また後日❗

 

 

 

なんてステキな『家族の肖像~Conversation Piece』BAFTAレッドカーペットのジャクロくん😍


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(London from Pixabay)

2月2日の夜(ロンドン現地時間)に行われたBAFTA英国アカデミー賞授賞式。『ライジングスター賞』にノミネートされていた我らがジャック・ロウデンは、ご両親、そしてはるばるスウェーデンから駆けつけた弟のカルムくん(カルムくんはスウェーデン王立バレエ団のファーストソリスト)と共に、晴れやかなレッドカーペットにご登場~😍『家族の肖像~Conversation Piece』とは、18世紀の英国で流行した、家族の団欒を描いた絵画のことですが、ロウデン家の美しい家族の絆、まるで当時の絵画から抜け出たようじゃありませんか😊

 

  家族全員でレッドカーペット…というのがいかにもジャクロくんらしい。二人きりの仲の良い兄弟は小さな頃から好奇心が強くて、自分たちから率先してサッカーを習いたい、バレエを習いたい…とご両親におねだりしていたらしいのですが、その頃を振り返ってジャクロくんは、「両親には今でも本当に感謝してる。僕たちがやりたいと望んだことを、一度だってダメだって言ったことがないんだ、うちの両親は」と語っていましたね😊

 

  カルムくんと二人で始めたバレエも、ジャクロくんは自らの才能の無さを悟って早々に挫折。一方、弟のカルムくんはファーストソリストにまで上り詰めるほどの天才肌。普通だったらさ、やさぐれちゃうじゃないですか。しかも兄ちゃんだからね😅『ファイティングファミリー』でジャクロくんが自ら演じたザックみたいに。でも、ジャクロくんはインタビューでなんのてらいもなく「一番尊敬してる人❓弟のカルムかな」なんて答えるんだよなぁ…。泣ける😭ジャクロくんが幼少期に挫折感を味わいながらも、カルムくんに対して劣等感や卑屈なキモチも抱かず、すくすく成長できたのは、ひとえにそれを補って余りあるご両親の深い愛情があったからこそ…と、ヲタクは推察するのであります😊

 

  ジャクロくん、残念ながらライジングスター賞授賞はならなかったけれど、数日前に親友の俳優アナイリン・バーナードツイッターで呟いてくれたように、私たちファンにとって(ご家族の気持ちと同様)あなたはナンバーワンかつオンリーワン、当代きっての最高の俳優であることに何ら変わりはない。

 

BAFTAより何より、ジャクロくんが俳優という道を選んでくれたこと、そしてそれを常に支えて下さるステキなご家族に乾杯❗✨🍻🎶