オタクの迷宮

映画・ドラマ・舞台レビュー、ケルト文化、滅びの美学、推し活のつれづれまで── 観て、感じて、考える。 "好きなモノ・人"についてしか語らない偏愛のブログ。そして今日もどこかで、ヲタクが迷走中。

国内最大のスクリーンXで『デッドプール VS ウルヴァリン』を観る

 
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 相鉄線沿線の「ゆめが丘」駅前、昨日(2024年7月25日)営業開始した商業施設「ゆめが丘ソラトス」。ソラトスにはなんと国内最大級のスクリーンXとIMAXを擁する109シネマズがオープン…ということで、早速行ってきました〜〜❗️


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※以前のゆめが丘駅

 

 見渡す限りの田園風景の中にぽつんと佇む近未来駅……ということで、「知る人ぞ知る」存在だったゆめが丘駅。そのユニークさから、映画(福士蒼汰有村架純主演『ストロボ・エッジ』)やあいみょんのMV(『ハルノヒ』)にも登場した駅ですが、まさかまさかこの一面の畑が開発されて巨大モールが建設されるとは……。駅から徒歩圏内に半世紀に渡って住み続ける住むヲタクからしたら、もう夢のような話です。


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※現在のゆめが丘駅

 

 前置きが長くなりましたが、スクリーンXで観た『デッドプール VS  ウルヴァリン』。

いやー、没入感ハンパないっす❗️

ヲタクこれまでは、IMAX3D(あの、メガネかけて見るやつですね)がベストだと思っていたけど、スクリーンXは観客席が三方囲まれているし、現在の先端技術ゆえか色彩がとにかく素晴らしいので、こちらのほうが上回っている印象。昔むかし、ディズニーランドではじめて「マジックカーペット世界一周」の360°スクリーンを見て感動した時のことを思い出しました。

 

 ご存知の通り、アベンジャーズ解散後マーベルは「マルチバース」の世界観に突入しました。時間軸、空間軸を自在に行き来するため、ストーリーがどんな展開になるか、どんなキャラが登場するのか、皆目見当がつかないビックリ箱みたいな作品になってます。今作も『デッドプール』の前2作を観ていなくてもあまり困らないのですが、マルチバースの概念を一応押さえておかないと戸惑うかも。

 

 今回のヴィランは、ディズニー+のドラマ『ロキ』で登場したTVA(時間変異を目論む者を取締る組織)の長官であるミスター・パラドックスマシュー・マクファディン)。彼は自分の立場を利用し、バースの「整理」を目論みます。自分の住むバースが整理対象となっていることを知ったデップー(ライアン・レイノルズ)は、愛すべき仲間たち…ブラインド・アル(レスリー・アガムス)やユキオ(忽那汐里)、バネッサ(モリーナ・バッカリン)を守るため、パラドックスの野望を打ち砕くべく立ち上がります。……しかしイマイチ正義のヒーローとして自信がないデップー(^^ゞ、相棒として「アノ男」をさまざまなバースにリクルートしに行きます。そう、「アノ男」とは、少女を守るために命を落としたヒーロー中のヒーロー、ウルヴァリンヒュー・ジャックマン)。しかしやっとの思いでリクルートしたどこかのバース❓️のウルヴァリンは、仲間を見殺しにしたトラウマに自暴自棄となり、アルコールに溺れる冴えない中年男で……❗️

 

 何しろ全編を通じて下ネタと流血の「デップー」節サクレツ❗️冒頭からイン・シンク『Bye Bye Bye』の曲に合わせてバンバン敵を切り捨てていく場面には思わず吹いてしまった。ジャスティン・ティンバーレイクの腰つきより色っぽいかも。しばらくあの昔なつかしBye Bye Bye……のメロディとデップーの「胸騒ぎの腰つき」がアタマぐるぐるしそう(笑)

 

 登場キャラの殆どが俺ちゃんウィルスにでも感染さたのか❓️「お上品なんてクソくらえ❗️」的な雰囲気で何ともはや(笑)ウルヴァリンはタダのアルコール依存症のオッサンだし、久しぶりにキャプテン・アメリカならぬジョニー・ストーム(ヒューマン・トーチ)として登場したクリス・エヴァンス(クリスは『キャプテン・アメリカ』でブレイクする前、『Xメン』にジョニー役で出演していたのです)は、ポスト・クレジット後にデップー顔負けの下ネタ連射。パラドックスマシュー・マクファディンの上品なキングス・イングリッシュがかえって違和感満載で胡散臭く思えるほど。観ているこっちもウィルスに侵されたか(笑)また、ディズニーのフォックス買収によって生じたスッタモンダで第3作目の制作が大幅に遅れた件についても、デップーちゃん自身がネタにしてイジリ倒してます。あと、『マッド・マックス 怒りのデスロード』をかなーりパロってたよね。見ているぶんには面白かったけど(な~んちゃってイモータン・ジョーとか(^^)、ジョージ・ミラー監督って生真面目そうだから、大丈夫だったんだろうか。


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※ラスボス、「虚無世界」のカサンドラ・ノヴァを演じるのは、英国のライジングスター、エマ・コリン(『ザ・クラウン』『チャタレイ夫人の恋人』)。『ドクター・ストレンジ』のティルダ・スウィントンの向こうを張ったヘッドスキン・ビューティですが、とんでもないサイコパスです。

 

 プライベートでもマブダチだというライアン・レイノルズヒュー・ジャックマン。アクション場面でも息ピッタリ。ラストシーンでは、デップーとウルヴァリンが今後もバディを組む可能性があることを示唆していたような気がするのですが……。

 

 一見水と油に見えて、実は似た者同士だということがわかったデップーとウルヴァリン。凸凹コンビの第2作が俺ちゃんめっちゃ見てみたいゾ❗️

 

 

 

 

 

 

 

 

絢爛豪華、魑魅魍魎〜映画『モノノ怪 唐傘』


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 横浜駅直結のシネコン「Tジョイ横浜」にて、『モノノ怪 唐傘』鑑賞。

 

 フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」の第8作目として、2007年7月から9月まで2ヶ月間放送された、知る人ぞ知る「伝説のアニメ」の映画化らしい。

 

 うん、「伝説のアニメ」の名に恥じない作品だったと思います。

 

 主人公は、この世に蔓延るモノノ怪の姿を認知し、自身の持つ「退魔の剣」によりモノノ怪を退治することができるという謎の薬売りの男性。しかし、百発百中の威力を持つ「退魔の剣」も、「形・真・理」が明らかにならなければ発動しないという縛りがあります。『形』とは、モノノ怪の姿。 『真』とは、表面に現れいでたる事のありさま(事件)。 『理』とは、『真』の原因となった心のありさまを示すようです。生まれつき神を冒涜する絶対悪の存在である西洋の魔物たち(吸血鬼、狼男、メフィストフェレスなど)と比べ、日本の怨霊は、平凡な人間が非業の死を遂げたことでその恨みつらみが凝り固まって怨霊となる場合が多く(『四谷怪談』『番町皿屋敷など』)、そういった意味で言うと、イケメン薬売りは怨霊の業を解き放つ、いわば安倍晴明の生まれ変わり、江戸の陰陽師とも申せましょうか。

 

 今回、モノノ怪が跋扈する舞台は、言わずとしれた「大奥」。モノノ怪が登場するまでもなくじゅうぶん魑魅魍魎が蠢いている気もしますが(笑)そんな中、新人女中として此度大奥に入ることを許されたアサとカメという2人の少女を中心にストーリーは展開していきます。これまでの「大奥」を舞台にした映画やドラマと言えば、「将軍様の寵愛をゲットするために戦う女たちの悲劇」がテーマだったわけですが、そこはそれ「令和の大奥」(笑)、お上の愛をゲットしてのし上がるだけではなく、自身の技倆を磨いてキャリアアップを図りたい女たちもいて、さらに野望欲望はドロドロと複雑怪奇、魑魅魍魎。薬売りさんも「理」を解明するまで苦労するはずです(^_^;)

 

 大奥の話……とのことでヲタク、浮世絵や錦絵の絵柄を予想していたのですが、もっと極彩色でしたね(笑)「形」、つまりモノノ怪の実態の表し方も意表をつくものでした。極彩色の万華鏡に入り込んだかのような、めくるめく世界が展開します。

 

 ラストに次回作の告知がなされたので、今から楽しみ❗️

 

 

 

 

 

 

やはり、最強の「3」なのだ〜Number_i『CUT』2024年8月号

 
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『CUT』2024年8月号に、満を持してNumber_iが登場❗️❗️……待ってましたよぉ、この日を。『Rocking'on JAPAN』だとちょっとゴリゴリな感じになっちゃうけど、『CUT』は音楽やカルチャー、エンタメを総合的に扱う雑誌だから、彼らの今の立ち位置にピッタリではないでしょうか。ヲタクは編集長の山崎洋一郎さんの文章が好きで。カート・コバーン没後30年の「総編集長日記」良かったなぁ…なんだかしんみりした。

 

…とまた話が逸れた(笑)

 

ヒップホップの膨大なリファレンスとスキルを背景に生み出される、先鋭的なサウンド。研ぎ澄まされたセンスと、しなやかに鍛え上げた肉体から打ち放たれるダンスパフォーマンス。そして技術や理屈の及ばない領域で光り輝く、ポップスターとしての圧倒的なビジュアルとカリスマ。

 

 音楽評論家の粉川しのさんが、彼らの特性を短い文章の中で凝縮して語ってくださり、ファンとしては感涙モノです😭

 

 インタビューではミニアルバム『No O -ring-』の制作プロセスや、リード曲『BON』の中で各々好きなフレーズ(ちなみにヲタクは岸くんと同じ❗️)、制作にあたり、紫耀くんの最初の言葉が『〇〇っぽいラップをやりたい❗️』だった……等など、今まで語られたことのない内容がいろいろ贅沢に詰まっていて、Number_iのファンのみならず、広く音楽愛好家にとっても読み応えのあるものとなっています。彼らの私的な心情やプライベートな部分を潔く省いて、音楽性一本に特化したインタビュー……っていうのも、今回に限っては良かったんじゃないでしょうか。

 

 Number_iが『3人』というのが、実はすごいことじゃないかと思っていて。あまりいないよね。ステージでも一人ひとりのスペースが広いから、堂々と立つ必要がある。一人ひとりのバイブスがすごく大事になってくるし」(神宮寺)

 「今は大人数のグループが多いし、そういう中で3人でいるというのは、僕らの個性ですよね」

(平野)

 

 あー、そうそう❗️そうなんだよね。

今回3人のインタビューをじっくり読んでみると、彼らがいかに「3」という数字の強大な運気の影響を受けているかを感じます。

 

 日本でも海外でも「3」は、安定と力強さを示す数字。たとえば今現在、アメリカ大統領選がまさに始まろうという時にバイデン大統領が突如撤退宣言をして、混沌たる状況に陥っていますが、これまでずっと政治のお手本と言われてきた、民主党共和党という二大政党制が、かえってアメリカを迷走状態に陥らせているのでは……と思います。あくまでもヲタクの私見ですが。政治でも対人関係でも「2」は右か左かの二者択一、中庸の概念は存在せず「白黒をつける」という意が含まれ、常に分裂・対立の危険性を含んでいます。しかしそこに「第3の存在」(調停役)が出現することによって調和が生まれ、そのエネルギーは減じるどころかさらに倍加するような気がします。

 

 Number_iにおける「第三の男」は、明らかに岸くんでしょうね。

 

 三者三様の視点を持っていて、本当に絶妙なバランスなんですね。

「そうですね。細部まで見えるジンと、全部を見渡せる平野っていう」(岸)

「そして穴を見つけてくれる岸くん。僕が大きなアイデアをざっくり出すと、細部までジンが詰めてくれて。で、ふたりでうーんって悩んでる時に、岸くんがポーンってヒントをくれて『それだ❗️』ってなる」(平野)

「そう考えるとすごいバランス」(神宮寺)

……岸くんが少し遅れて合流したのも、何か意味があることだったかもしれませんね。紫耀くんとジンくんにとっては、「遅れてきた救世主(メサイア)」的な(笑)

 

 「3」は安定と力強さを意味すると先に述べましたが、さらに古今東西、大事な分岐点で人類の発展と進化の基礎となった数字でもありました。紀元前6世紀もの大昔、あらゆる事象には数が内在していること、そして宇宙のすべては人間の主観ではなく数の法則に従っており、数字と計算によって解明できるという思想を確立した「数学の父」ピタゴラスの「三平方の定理」、近代民主主義国家の基本理論とも言える「三権分立」、あらゆる色の基礎となる赤・青・緑の「色と光の三原則」など。すべて「3」に帰するのです。

 

 インタビュアーの粉川さんがおっしゃるように、

ダンスボーカルグループが世界中にひしめきあう状況下で、そんな彼らが日本のボーイズグループとして過去に誰も歩んだことのない道を切り拓いていくことは、もはや宿命とすら思える。

 

……そう、彼らはそんな宿命を担った、最強の「3」人なんだと思います。

 

 インタビューに先立つ見開き14ページに渡るグラビアは、3人とも今まで見たこともない、まるで獲物を狙う野生動物のような覇気に満ちていて………かなりドキドキしますよ(笑)

 

 

香りゆかしき〜『源氏物語講座』(朝日カルチャーセンター)


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 今年に入ってから、『源氏物語講座』(朝日カルチャーセンター)をオンラインで受講中のヲタク。講師は、広く日本香道の普及に努めていらっしゃる直心流家元、松崎雨香先生。ヲタクもゆくゆくは香道を習いたいと思っているのですが、香道とは日本古来の文学にちなんだ香りを焚いて、その組み合わせを言い当てる遊びなので、まずは日本文学の素養を身に着けなくてはなりません。香道の代表的な組香の1つが「源氏香」で、5種の香をそれぞれ5包ずつ計25包作り、任意に5包を取り出して焚き、香の違いをかぎ分け、5本の縦線に横線を組み合わせた図で示すもの。図は52種あり、源氏物語54帖のうち、桐壺と夢浮橋を除く各帖の名が付けられています。ヲタク、『源氏物語』は田辺聖子版の現代語訳しか読んだことがないため、香道を真剣に学びたいなら、まずは代表的な作品『源氏物語』を原文で読まなくては……と、本講座の受講を始めた次第。

 

 思い起こせば、『源氏物語』と、「香り」は切っても切れない関係。例えば、源氏の求愛に唯一人なびかなかった……という点で一躍名を馳せた❓桃園式部卿宮の姫君、朝顔の君。朝顔の君の部屋から香る「追風」(何かの折に、風に乗ってふと香る匂い)に源氏が憧憬を募らせる場面。

追風なまめかしく吹きとほし
また、寝屋に忍び込んだものの、目当ての人妻は衣を脱ぎ捨てて立ち去ったばかり。落胆した源氏が、その衣を自ら身に纏って残り香をかぐ場面もありましたっけ。(『空蝉』)

 さらには、東宮に入内する明石の姫(源氏と明石の上の間に生まれた姫君。明石の上が身分が低かった為、正妻格の紫の上を養母として成長する)に持たせる香を選ぶため源氏は、愛する女人たち……紫の上・花散里・朝顔の君・明石の上の4人に.薫物を作るよう命じてそれぞれ競わせる「薫物合わせ」の場面も。(それぞれ調合した薫香が甲乙つけがたく、源氏は順位をつけるのを放棄する……というオチ(^_^;)自らが好みの香を調合し、衣や部屋に焚きしめることにより、自らの美意識やアイデンティティを示すことが平安貴族の矜持でもあったのですね。

 

 雨香先生が物柔らかな口調で源氏物語の原文を朗読されると、まるでそれは1つの癒しの音楽のようで、日本人に生まれ得た幸福をしみじみと感じられる今日この頃でございます。

 

 

 

 

 

ジャック・ロウデン✕アンドリュー・スコット〜エミー賞でツーショが見たいぞ❗

 2024年エミー賞のノミネートが発表されました❗何と言ってもヲタク的にコーフンしたのは、推しのジャクロことジャック・ロウデン(『窓際のスパイ』助演男優賞)とアンドリュー・スコット(『リプリー』主演男優賞)の名前があったこと。『窓際のスパイ』は作品賞と主演男優賞(ゲイリー・オールドマン)にも名を連ねています。
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 『窓際のスパイ』、元々の原題は『Slow Horses(鈍足の馬)』あるいは『Slough House(泥沼の家)』。ミック・ヘロンの原作は、版によって題名が違うのが面白いんですが、MI5(英国情報局保安部‥‥国際問題を扱うMI6とは違い、英国国内の治安維持に務める)の中の、「泥沼の家」と呼ばれる窓際部署に寄せ集められた、スパイの落ちこぼれたち(鈍足の馬)という二重の意味になっています。「泥沼の家」のくせつよリーダーを演じているのが、名優ゲイリー・オールドマン。ジャクロはMI5史上伝説のスパイを祖父に持ち、007ことジェームズ・ボンドに憧れ、前途有望なエリートとして入局しながら、新人訓練の時にある失敗を「やらかして」しまい、「泥沼の家」に左遷されてしまったリヴァー・カートライト役。エリートだったリヴァーが1度はプライドをズタズタにされながらも、1人前のスパイとして這い上がっていくさまは胸アツ😭『007』シリーズのようなカッコよさらないけれど、英国に実在するスパイたちの実態を、英国らしい皮肉なユーモアを交えて描いた傑作です。AppleTV+でシーズン3まで配信中。シーズン4も撮了しているようで、配信が楽しみ❗


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※英国アカデミー賞、やはり『窓際のスパイ』でノミネートされた時のジャック・ロウデン(右)とゲイリー・オールドマン(中央)。プライベートでも一緒にサッカー観戦をしたり、本物の親子のように仲の良い2人❤


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 時は1960年代。職業も住所も経歴もわからない謎の男、トム・リプリー(アンドリュー・スコット)。彼はニューヨークの片隅で、身分証明書や公証人刻印、信用状の偽造等で日銭を稼いでいる小悪党。そんな彼に「まともな」大仕事が舞い込みます。造船会社を経営する富豪のグリーンリーフが、「画家を目指す」との触れ込みでイタリアのリゾート地・アトラーニに行ったまま帰らず、彼の財産を食い潰している息子のディッキー(ジョニー・フリン)を連れ戻して欲しい、連れ戻してくれるなら金に糸目はつけないと。二つ返事で引き受けたリプリーは、初めて乗るオリエント急行、贅沢な食事、海贅沢な食事、海辺のリゾート地に心躍らせるのでしたが、初めて出会ったディッキーは、才能もないくせに画家を自称し、作家を目指す美女マージ(ダコタ・ファニング)を恋人にし、「慈善行為」とうそぶいて詐欺師の女に大金を巻き上げられてしまうような放蕩息子の典型でした。彼の邸宅に居候するようになったリプリーは、特権階級の豪奢な生活を何の努力もせずに享受しているディッキーに対して次第に侮蔑と憎悪を募らせていき、ついにディッキーを殺害、彼になりすますのですが……。

 

 冒頭の、オドオドして、いつも人の顔色を上目遣いに窺っているような卑屈な小悪党から、取り返しのつかない犯罪に一旦手を染めるや、自信とカリスマ的魅力に満ちた、ミーナ・マッツィーニの気怠いカンツォーネや年代物のワイン、フェラガモの靴やロレックスの時計が似合うセレブな男に劇的に変化する、そのギャップが凄すぎて、アンスコさまの演技力にただただ驚嘆するばかり。特にディッキー演じるジョニー・フリンの声色からイントネーションから所作からそっくりコピーしてみせる場面は、背筋が寒くなるほど(^_^;)『リプリー』はNetflixで只今絶賛配信中。


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※先日開催されたグラストンベリー・フェス2024で一緒に盛り上がっていたジャック・ロウデン(前列中央)とアンドリュー・スコット(前列右)。

 

 まだ作品では共演経験のない2人だけど、先日のグラストンベリー・フェスと同様、エミー賞のレカペでも豪華ツーショが見れたらいいな❗

 

 

 

 

Number_i『INZM』〜歴史は繰り返す❗❓


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ヒャッホー❗待望のNumber_i1stフルアルバム『Number I』のリード曲『INZM』の意匠がついに公開〜〜〜❗ぱちぱちぱち。

 

 まずもって「INZM」のネーミングがカッコよすぎてヤバい。INZMの正式な表記はもちろんINAZUMA。母音を抜いて全部子音で表記するやり方。(先頭に来る母音のみ省略しない)最近ネットでよく見かける英語のスラングですよね。building→bldgが代表的なんだけど、他にもmanagement→mngmt、recipt→rcpt、please→pls、thanks→thxといった具合。……もちろん省略するためには元の単語を知っていなくちゃいけないんだけど。さすがNumber_i、題名の表記ですら、世界の流行を押さえてる。しかもそれが日本語……ってとこが粋だわ。海外の人たちがこれを見て「ん❓INZMって何の略❓あ、これ日本語なんだ。Lightningのことか。イナズマね。日本語の語感のほうがカッコいいじゃん❗」ってなることうけあい。あのねぇ、アンチや一部のメディアの皆さん。何度も言うようだけど、海外進出って英語ペラペラになるとか海外移住するとか海外ツァーするとかだけを指すんじゃないの。まずは世界に通用する優れた楽曲を作り、一流のパフォーマンスを身につけることが優先事項。日本にいながらにしてそれを世界へ向けて発信する方法は沢山ある。現代はバーチャルの時代、You-tubeだってサブスクだってインスタだってあるんだから。古いのよ、考え方が。いまだに「海外留学しないと英語が身に付かない」って言ってる人たちと同じね。……それにファン思いのNumber_iのこと、iLYsを置いて海外移住なんて絶対しないでしょ。

 

 個人的な話になっちゃうけど、英語の母音を抜くやり方って、ヲタクが30年くらい前英語の速記を習っていた時に、一生懸命覚えていた方法と同じなんですね。当時、英語速記者が習っていた方法は殆どピットマン方式と言って、単語を全く別の記号に置き換えて覚える方法。膨大な数の記号を覚えなきゃいけないので、習得に1年くらいかかる……っていう。当時のヲタクは勤務していた某メーカーの輸出部から外資系に1日も早く転職したくて焦っていたので、母音を全て抜いた形で速記するというSpeed Writing方式の学校に通いました。「3ヶ月で習得できます❗」って謳い文句でね。3ヶ月後ヲタクは、某国大使館の領事部にSpeed Writingの資格を引っ提げて応募、めでたく合格したのは良かったんですが、その後勤務した5年間殆ど速記を使う機会はなく、業務の大半は、領事が夜な夜な六本木のクラブで知り合って一夜を過ごした若い美女たちの事後対応に追われる……っていう笑えないオチ付き(笑)……でも、「INZM」のおかげで、少しでもキャリアアップしようと頑張ってた若き日のじぶんを思い出すことができました。あの時の気持ちを忘れず、今の仕事も誠意を持って頑張ろうって。Number_i、ありがとう❗

 

閑話休題

 

 この母音抜き英語、最近の流行かと思いきや、そうでもありません。英語のアルファベットの源流を遡るとギリシャ語に辿り着きますが、ギリシャ文字フェニキア文字を土台にしたものと言われています。しかし、フェニキア文字には母音表記がなかったんですよね。子音だけだったんです。なので、フェニキア文字ギリシャ語の「母音表」を付加して完成したのが、今のアルファベットというわけ。現在のネット英語の流行が※フェニキア人まで遡ると思えば、何やら感慨深い。歴史も流行も繰り返す。

※紀元前13世紀頃から地中海貿易に従事し、紀元前9〜8世紀頃には地中海沿岸各地に植民地を建設、隆盛を誇りましたが、その後地中海の覇権をギリシャ・ローマと争い次第にその力を失っていき、ついに前3世紀のポエニ戦争によってローマ帝国に敗れ、最後の都市カルタゴを失いました。

 

 さてさてこの「INZM」のロゴですが、昔のファミコンゲームを想起させる……ってネットで話題になってますね。ヲタク的にはどちらかというと、アメコミ映画かなぁ。Number_iザ・ヒーローも見てみたいな。アメコミヒーローだとFLASH(閃光の意……DCコミックス)、もといFLSHに当たると思うんだけど、日本のヒーローだからINZM。語感的にはFLSHよりINZMのほうがだんぜん強そう。それにアメコミのほうは、ヲタクの大嫌いな日本の煽り雑誌と同じ名前だし。ヒーロー化したNumber_iにメッタメタにやっつけられてほしいわ(笑)…そう言えば昔、石森章太郎のマンガに『イナズマン』っていうのもあったなぁ。

 

 ……とまあかように、『INZM』ひとつでファミコンゲームやらアメコミやらフェニキア文字やら様々な考察(妄想❓(^_^;)をインスパイアしてくれるNumber_i。…しかし『GOAT』、『FUJI』、『BON』……と、常にこちらの想像の斜め上を行き、「良い意味で」予想を裏切り続けている彼らのこと、今回も私たちファンの考察が外れて、大いに裏切られることを期待してますわ。

(……ドMか❓じぶんwww)

 

★今日のオマケ

 昨夜のMステ椎名林檎、「この髪型は平野紫耀さんを意識してる」発言には萌えたわ〜〜〜❤ヲタクはもともと椎名林檎のパートナー、映像作家の児玉裕一のファンで、今年のお正月にたまたま『GOAT』MVを観たことがNumber_i沼オチのきっかけだったから。ヲタクは椎名林檎の、現代語に古語を絶妙に織り交ぜた言葉遣いが大好き。

 

 Number_iと椎名林檎、最高にゴージャスなコラボ、期待してます❗

 

誰もが幻想(キメラ)を探してる〜『墓泥棒と失われた女神』


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 「KINOシネマ横浜みなとみらい」にて、『墓泥棒と失われた女神』鑑賞。

 

 時は1980年代のイタリア・トスカーナ地方。刑務所から出所したばかり(らしい)イギリス男アーサー(イタリア語読みはアルトゥール……ジョシュ・オコナー)が列車に揺られ、山の中腹を不法占拠している自宅のバラックに戻ろうとしているところからストーリーは始まります。彼は木の枝を動かして遺跡を掘り当てるというダウジングの名手で、その異能を使ってワル仲間たちと古代エトルリア人の墓を次々と暴き、闇で売り捌いて小銭稼ぎをしていたようです。彼がこんな境遇に身を投じたのも、その昔深く愛したフィアンセ、ベニアミーナ(イレ・ヤラ・ヴィアネッロ)の死に絶望して、生きる希望を失ってしまったせいでした。刑務所では、もう墓泥棒はすまいと考えていたアーサーでしたが、いざ街に戻ってみると彼の異能を当てにする昔の仲間たちがまたぞろ近寄ってきて、いつのまにかズルズルと泥棒稼業に引き込まれ、埋葬品を売りさばいては日銭を稼ぐ日々に逆戻り。人生に何の希望も見出だせない彼にとって、古代人の墓という冷たい「死の世界」のほうが安心できるのかもしれません………そんな彼も、フィアンセの母親(イザベラ・ロッセリーニ)の家で働くメイドのイタリア(キャロル・ドゥアルテ)に心惹かれ始め、潔癖で信心深く、シングルマザーとして奮闘する彼女のために生まれ変わろうとします。しかし皮肉にも彼の運命は、それからさらに激しく変転して……。

 

 キャッチコピーは「誰もが幻想(キメラ)を探してる」。※キメラといえば、つい最近(6月9日)18年ぶりに来日したロベルト・アラーニャのソロコンサート。オペラ『エドガール』で歌われるアリア『快楽の宴、ガラスのような目をしたキメラ』が素晴らしかったわ……(*˘︶˘*).。.:*♡フランスの画家、ギュスターヴ・モローも、キメラをテーマにして、何ともエロティックな絵画を描いています。

※キメラはライオンの頭と山羊の胴体、蛇の尾を持つ怪物で、ペガサスに騎乗した英雄ベレロポーンによって退治されたと言われています。フランス語ではキメラを指す語「シメール」(Chimère)は転じて「幻想」を意味するようです。

 

 ……と、話が逸れました(^^ゞ

 

 奇っ怪な姿を持つキメラに翻弄されるように、古代の墓を暴いて次々と副葬品を奪うという、神をも恐れぬ所業を重ねていくアーサー。イタリアを通して、1度は慈悲深い神の御業に縋るかと思われた彼ですが、彼が求めているのは、生の歓びに溢れた世界ではなかった。果たして、彼の探す「失われたもの」とは……❓

 

 目にしみるように美しいトスカーナの自然と眩しすぎる陽光。それと、アーサーの心の闇・魂の暗黒の対比が凄まじい。ひょっとして彼は、愛するエウリュディケを探しに禁断の黄泉の国に足を踏み入れたオルフェウスなのか❓アーサー演じるジョシュ・オコナーの、いつも何かに戸惑っているような表情と、目に見える事象のその先を見つめている虚無的なblank eyesが印象的です。

 

 監督はアリーチェ・ロルヴァケル。『幸福なラザロ』同様、本作品もストーリーが進むに連れ、次第に生と死、そして善悪の境目が曖昧になる幻想的なロルヴァケル節サクレツ、ラストクレジットが流れ始めると、(ひょっとしてこれは全編、アーサーが列車の中で見た壮大な夢に過ぎなかったのか❓)と思い始めたヲタク。

 

 いずれにせよ、太陽の下の人間世界と、相対する静謐で冷たい死の世界がこの上もなく美しく、キャリアの初期段階において早くもロルヴァケル監督の代表作と言える1作になったのではないでしょうか。また、墓泥棒の仲間たちを決して一元的な「悪」と見なすわけではなく、清濁併せ呑むボッカチオ的な滑稽さで彼らを描写しているところもイタリア人監督らしい。(アーサーと仲間たちの登場場面はわざとチャップリンやキートンの無声映画を模した早回しにして、コミカルなタッチで描写されています)ロルヴァケル監督が第二のフェリーニ、あるいはヴィスコンティと称される所以でしょうか。

 

第76回 カンヌ国際映画祭 コンペティション部門に正式出品され、第95回 ナショナル・ボード・オブ・レビューでは外国語映画トップ5にも選出された作品です。

 

★今日の小ネタ…イザベラ・ロッセリーニ

 アーサーのフィアンセの母親役を演じているのが、イザベラ・ロッセリーニと知って、ビックリ(゚д゚)彼女はロベルト・ロッセリーニ監督と、ハリウッドの大女優イングリッド・バーグマンの愛娘で、若い頃の美しさと言ったら眩いほどでしたが……。考えたら『ブルー・ベルベット』(デヴィッド・リンチ監督)から既に40年前近く経っているのよねぇ…。


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※若き日のイザベラ・ロッセリーニ。この写真は特にお母様のイングリッド・バーグマンに生き写しですね。

映画『貴公子』のキム・ソンホ〜サイコだけど大丈夫


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※マルコ役のカン・テジュ(右から2番目)。全編、殴られてるか全速力で逃げ回ってるかのどっちかで、俳優さんって大変(^_^;)

 

 U-NEXTにて、韓国映画『貴公子』鑑賞。

 

 フィリピンで病気の母の治療費を稼ぐため、格闘技賭博のボクサーとして日銭を稼いでいるコピノ(フィリピン人と韓国人のハーフ)の青年マルコ(カン・テジュ)。そんなある日、彼の前に父の代理の弁護士だと名乗る男が現れ、財閥の出の彼の父親が危篤状態で、今際の際に息子であるマルコに会いたがっていると告げます。病気の母の治療費を父に頼みたいマルコは韓国に向かうことにします。しかし韓国に向かう飛行機の中で、高価なスーツに身を固めた謎の「貴公子」(キム・ソンホ)が近寄ってきて、マルコの耳元で「ふふ…。君は韓国に死にに行くんだよ」と、恐ろしい予言を囁き、「僕は君の最後の友だち」と不気味に笑いかけるのでした。そして、韓国に着いてからも彼は執拗にマルコを付け回し始めます。恐怖を覚えたマルコは必死に逃げますが、「貴公子」の手にはなぜか拳銃が。果たして彼は敵なのか、味方なのか❓そしてマルコが韓国に呼び寄せられたのは、何の目的なのか❓その謎が解けた時、空前絶後の危機が彼を襲い……❗


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※キュートな笑顔でバンバン拳銃を撃ちまくる貴公子(キム・ソンホ)。コワイ、カッコイイ、コワイ、カッコイイ、コワイ……。

 

 何しろサイコなイケメンが主人公なので、「韓国ノワール」と銘打ってはいるんだけど、ノワールチックなイヤミス感はありません。結末はハッピーエンドだから、安心してご覧ください(笑)今年の初めに公開された韓国映画「ジェントルマン」(チュ・ジフン)同様、「韓国ピカレスクロマン」とでも言いましょうか。まっ、韓国のアクションものなので、流血の惨事に弱い人は見ないほうがいいかも……ですが(^^ゞ

 

 主役を演じるキム・ソンホは女性絡みのスキャンダルでしばらく干されていたらしく、復活後の第1作が今作品らしい。以前演じていた役は殆どが「誠実な好青年」だったようで、今回キャプションにもあるように「天使か悪魔かわからない謎の貴公子」で復帰したのは、意外性があって良かったと思う。「誠実な好青年」に逆戻りじゃ、さすがに観ているほうも白けちゃうでしょうからね(^_^;)

 

 映画に登場するサイコなイケメンと言えば、『ファブル』の坂口健太郎、『バットマン』のキリアン・マーフィー、『アメリカン・サイコ』のクリスチャン・ベール、『ファンタビ』のエズラ・ミラーなど、綺羅星のような面々が名を連ねますが、ソンホくんも負けず劣らず魅力的でしたよん❤これからはきっと、スキャンダルを逆手に取って、役柄の幅を広げていくんじゃないでしょうか。

 

 『ジェントルマン』の時も同じ感想書いたけど、両方とも続編がありそうな終わり方だったんだよねー。ワルのイケメン「貴公子」と「ジェントルマン」、2人のその後をぜひ見てみたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

血湧き、肉踊る世界〜『キングダム/大将軍の帰還』


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 (将軍は)何をお望みで?

  血湧き、肉踊る世界!

 

 映画『キングダム』第1作で、ヲタクが1番衝撃を受けたのが、王騎将軍(大沢たかお)のこのセリフ。なんでそんなに衝撃を受けたかというと……

 

 フツー、「血湧き、肉踊る」って、あくまでも比喩なのよ、比喩❗

試合などを前にして、心がたかぶり、勇気があふれ、全身に緊張感がみなぎることの喩え。

(コトバンクより)

 

 しかししかし、第1作の王騎将軍は、それが単なる比喩ではなく、

コイツが言ってることは喩えなんかじゃない、文字通りの意味だ❗

恐ろしやぁぁぁーー。

と観る者をゾゾゾと総毛立たせるド迫力に満ちていました。オネェ言葉で「ウォンフォッフォ」みたいな妙な笑い方、一歩間違えばコメディになっちゃう可能性もあったのに……です(^^ゞ あの時つくづく、大沢たかおって凄い役者だわ…と舌を巻きました。

 

 第1作、第2作では特別出演のような立ち位置だったけど、ついに第3作では「ンフフ、全軍、前進❗」の名セリフを吐きつつ秦国総大将として出陣、その流れを受けて今作ではもはや王騎の独壇場、『キングダム』は彼のためにある、ワーグナーの『ニーベルングの指輪』顔負けの「王騎オペラ」開幕の気配。

 

 そんな「王騎オペラ」クライマックスは、あちらこちらでいろんな人が感動を語っているけど、やはり王騎と趙国のラスボス、龐煖(吉川晃司)の一騎打ちでしょう。ヒーローを追い詰めるヴィランは、ヒーローと同等の知恵と胆力を併せ持つ存在でなくてはなりません。龐煖はまさにそんな悪のカリスマの持ち主。吉川晃司はピッタリのキャスティングでしたね。ヲタク的には、吉川晃司といえば『るろうに剣心』、緋村剣心(佐藤健)の宿敵・鵜堂刃衛❗目から剣気を発し、相手の動きを封じ込めるという二階堂兵法の達人。カッコよかったよねぇ……(*˘︶˘*).。.:*♡今回の龐煖役も鵜堂刃衛に勝るとも劣らぬオーラを発しておりました。

 

 役を演じるために1作目では14kgの増量をしていた大沢たかおは20kg体重を増やし(1作目の14kgだってじゅうぶん凄いのに…)一方の吉川晃司は、1か月間山にこもってアクション練習に励み(…幽☆遊☆白書❓^^;)、龐煖の戦いの哲学と彼のスピリットを習得したのだとか。2人の殺光線がスクリーンから放射されるようで、文字通り「痺れます」。
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 今作を見終わって、つくづくじぶんはこれまで、映画『キングダム』を通じて、王騎将軍の人生を追いかけて来たんだなぁ……と感じたわ。エンドクレジットが流れ始めたらとたんに気が抜けちゃって、次作(もしあるとしたら)を見るのは映画館じゃなくて配信になってからでもいっか……なんて一瞬思ったけど、いやいやそうじゃない❗もう一人、ヲタクがその行く末を見守り、応援したい人がいる❗…そう、それはこの御方👇


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 はいっ、ご存知飛信隊のムードメーカー、尾平くん(岡山天音)。「怖い、怖い」「ちぇ、なんでこんなことになっちゃったんだよー」と弱音を吐きながらも、誰よりも粘り強く戦い抜く彼。岡山天音くんは、尻もちつく場面が多いから、いつもお尻にパッドを入れてるとか…^^; 我々パンピー代表として戦場を駆け回る彼は、見ている私たちに、喜怒哀楽の感情を素直に表すことは、決して「弱さ」ではないことを教えてくれる。弟の尾到(三浦貴大)が、傷ついた信(山﨑賢人)を命を賭けて守り抜き、結果亡骸となって帰ってきた時の、「尾到はやるべきことをやりとげた。だから泣くんじゃなくて笑って褒めてやりたい」という天音くんのセリフ回しと、何とも言えない表情に、映画全編を通じてヲタクはいちばん泣かされました、ハイ。

 

 ……そう、彼の生きざまをこれからも見届けなくては。次作、お待ちしてます❗


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※今作で1番我々を驚かせたのはこの人じゃないでしょうか。これまで王騎に影のように付き添ってきた副官・騰(要潤)。今作では彼が王騎の影などではない、王騎に匹敵するほどの怪物じみた能力を備えていることが初めて明らかになります。

 

 

 

スピードに取り憑かれた男〜映画『FERRARI フェラーリ』


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 「KINO CINEMA横浜みなとみらい」にて、マイケル・マン監督の『FERRARI フェラーリ』鑑賞。

 

 世界に名だたる自動車メーカー「フェラーリ」の創業者であるエンツォ・フェラーリ(1898〜1988)。当初はレーシング・ドライバーを目指したもののそちらの才能には恵まれず引退した彼は、フェラーリ社を創業してからもスピードへの執着が捨てきれず、レーシングチームを作ってF1をはじめとするスピードレースに次々と参戦し、資金を枯渇させた上、労使紛争を解決できずに一時は倒産寸前に追い込まれます。本作は、そんなエンツォ・フェラーリの、人生最悪の1年(1957年)を、監督マイケル・マンが乾いたタッチで描いたもの。実在の人物を描く場合、極力客観的に、冷静に描く手法って嫌いじゃないな……と改めて思いました。

 

 1957年。イタリアの自動車メーカー「フェラーリ」の創立者であるエンツォ・フェラーリ(アダム・ドライバー)は、様々な危機に直面していました。。妻ラウラ(ペネロペ・クルス)と共同経営のフェラーリ社は労使関係の悪化に伴って経営の危機に瀕し、1年前に最愛の1人息子ディーノを難病により失ったことで夫婦生活は破綻していました。一方、当時エンツォの唯一の心の支えだった愛人リナ・ラルディ(シャイリーン・ウッドリー)との間に生まれた息子ピエロを認知することは、事情を知って激怒したラウラにより許されないまま。追い詰められたエンツォはそれら様々な軛を断ち切るように、カーレースにのめり込んでいきます。そしてついにイタリア全土1000マイルを駆け抜ける過酷なロードレース「ミッレミリア」の開催日を迎えます。チームメンバーには、それまで殆ど負け知らずの天才レーサー、スペイン貴族のアルフォンソ・デ・ポルターゴ(29才)も名を連ねていました。しかし彼らは知りませんでした。その日、ミッレミリア史上最悪の悲劇が起きようとしていることを……。

 

 実在の人物を映画で描く方法には2通りあり、その人の人生あるいは半生を大河ドラマふうにガッツリ描くか、あるいは人生に大きな影響を与えた出来事、人生の転換期における心情の変化にスポットを当てるか、どちらかかと思います。前者はとかくエモーショナルになりがち。一方、後者の代表作としては、『マリー・アントワネット』(2007年…ソフィア・コッポラ監督)や『スペンサー/ダイアナの決意』(パブロ・ラライン監督)、『エリザベート 1978』(2022年)があり、監督の持つ独自の視点が前面に出てきます。今回の作品も圧倒的に後者の部類でしょう。


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※エンツォ・フェラーリを演じるのは、アダム・ドライバー。日頃は分別のある誠実な人物を演じることの多い彼ですが、今回はヴィジュアルからしてイタリアの自動車王になり切り、鬼気迫る演技を見せます。

 

 ……しかしなぜ、1957年だったのか。フェラーリのように富や名声を享受した人間であっても、ふとした瞬間、心の隙間にひとたび「執着」「依存」という魔物が入り込んで理性を奪われてしまったら、たとえ周囲を不幸に巻き込んでも、もう止められない。不眠不休で働く自社の労働者たちを評して「惨めなもんだな」と呟き、ミッレミリアの前哨戦でライバルのマセラッティ社に惨敗したフェラーリ・チームに「死ぬことを恐れるな。勝てないドライバーはいらない。ラインを奪うことだけ考えろ」と、何かに取り憑かれたような眼をして言い放つエンツォ。そんな彼の姿を見る私たちは、彼の行く手に待ち受けるのは、ぽっかり空いた心の地獄の入り口だと悟るのです。

 

 

 フェラーリやポルターゴだけではない、平凡な人生を歩んでいる私たちでさえ、いつ何時、「何か」にのめり込みすぎて、狂気めいた感情に翻弄され、気がついた時には大切なものを犠牲にしているかもしれない。その「何か」が、人によってアルコールであったり、恋愛であったり、スピードであったり、SNSの世界であったり……さまざまに変化はするけれど。実際エンツォ・フェラーリは、妻や部下たちの信頼を失い、ポルターゴは自らの命すら失ってしまった。途中エンジニアたちが「タイヤが磨耗している。交換しなければ危険だ」と止めるのも無視して、ポルターゴはレースに飛び出し、エンツォもまたそれを見て見ぬふりをしたことが生死を分けたと思います。


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※最愛の息子を失い、結婚生活をも破綻の淵に追い込まれるエンツォの妻ラウラを熱演するのは、ペネロペ・クルス。

 

 マイケル・マン監督はフェラーリの「最悪の1年」を描くことで、何かに依存しなければ生きていけない私たち現代人の心に潜む一種の「危うさ」に、警鐘を鳴らしているような気がしてならないのです。

 

 作品のクライマックス、ミッレミリア・カーレースの場面は、まるでレーサーと一緒に走っているかのような臨場感が物凄いド迫力。しかし、花形レーサーの死という同様の悲劇が語られたにも関わらず、この映画には『フォード VS フェラーリ』(2020年……ジェームズ・マンゴールド監督)のような一発逆転の爽快感は微塵も感じられません。全編を通して描かれるのは、スピードに取り憑かれた男の悲劇と、カーレース界の深い闇。ミッレミリアの事故の再現場面は、PG12では甘いのでは❓と思うほど凄惨を極めてショッキングなので、気の弱い方はご注意。

 


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※雨に濡れそぼる今日のみなとみらい。映画が始まる前、階下のスタバでぼーっとしているヲタクの窓越しに大勢の海外旅行者が通り過ぎていきましたが、欧米の方たちってなぜあんなに傘をささないんだろう(・・?いまだにナゾである。

 

 

 

比較分析される覚悟は❓〜Number_iとNewsweek


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 ここのところNumber_iの情報やTV出演、雑誌の発売などが途切れなく続き、iLYsも毎日大忙しの今日この頃。昨今のうだるような暑さにボンヤリしていたら、またまたビッグニュースが飛び込んできた❗

 

なんと、Newsweek(日本版)にNumber_iが登場〜〜〜❗しかもしかも通常版と特別版の表紙を飾り、Cover Story(密着ドキュメントと独占インタビュー)にも登場する由。……いよいよ彼らも、単なるアイドルとしてだけではなく、一個の独立したアーティストとして世間に認知され始めたのだなぁ……と感慨深いです。(個人的には彼らは、華やかなアイドル性とプロフェッショナルな音楽性を兼ね備えた稀有な存在だと思っていますが)

 

 しかし、これまで彼らのことを取り上げてくれた芸能誌やファッション雑誌と違い、アノNewsweekですからね。しかもテーマは、「世界に挑戦する日本のエンタメ」。ヲタクとしては正直なところ、このニュースを聞いた時には、発売前に少々心構えが必要かな……と、ちょっと思っちゃった(^^ゞ

 

 Newsweekはね、ヲタク2年前の今頃かなり読み漁っていたんですよね。ネット版ですけど。スピルバーグ版『ウェスト・サイド・ストーリー』を見て沼オチしたマイク・フェイスト(ジェッツのリーダー、リフ役)が当時、かなり記事の中で取り上げられていたから。日本の雑誌だと、讃美か批判そのどちらかに片寄るか、もしくはいわゆるスッパ抜きのスクープ記事が多いけど、Newsweekは対象物を「比較・分析する」論評記事が多いのが1つの特徴のような気がします。マイクも、ロバート・ワイズ版『ウェストサイド物語』で同じリフを演じたラス・タンブリンと比較され、冷静沈着に「解剖」されてましたよ、まさにまな板の上の鯉みたいに。ファンとしては、ちょっと胸に痛い文章も散見されたように思います。自分のブログでは誉められた箇所しか取り上げなかったけどね(笑)


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 NewsweekがNumber_iの音楽性や世界進出についてどんなふうに分析するのか、ちょっとドキドキはするけど、彼らは言わばNewsweekの「論評の対象」になり得るに足る、パワーと実力を兼ね備えた真のアーティストだ……ってことですよね❓

 

 今年に入ってから様々な雑誌で彼らのインタビューを読んできたけど、いつも素晴らしいなぁと思うのは、彼らは常に正直に、ありのままに、そして真摯に自分たちの「今」を語っていること。インタビュアーの方々とも、温かな心の交流ができていたように見受けられたし。もしかすると今回も、彼らのユーモア溢れる素敵な人柄が取材する記者さんたちを魅了して、いつものNewsweekの客観的且つ冷徹な記事とはひと味違うものになるんじゃないか……❓

 

 なーーんてヲタク、今ではそんな気がしてきました(笑)

 

 

今、『光る君へ』が面白い③〜女人たちの攻防戦


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 ヲタクが今年唯一見続けているTVドラマ『光る君へ』。7月に入り、いよいよ佳境に入ってまいりました。ヒロインのまひろ(のちの紫式部……吉高由里子)は、藤原道長(柄本佑)への積年の想いを断ち切り、世渡り上手……いやもとい、人生の達人たる藤原宣孝(佐々木蔵之介)の妾(しょう…当時は一夫多妻制なので、第二、第三夫人の意)となりました。宣孝との結婚生活は残念ながらかなり短かったと思うので、まひろが藤原彰子の女房となり、清少納言の向こうを張って宮廷に華やかな文学サロンを形成するのも、もうすぐ(ワクワク)。楽しみだなぁ。大石静(『長男の嫁』『セカンド・バージン』)の脚本が今日も冴え渡っております。


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※清少納言をチクチク批判している「紫式部日記」を読むと、皮肉屋で辛辣な批評家・紫式部(ひねくれ者のヲタク的には、けっこう好きなタイプだけど 笑)。『光る君へ』のまひろは、どちらかといえば正義心の強い直情径行型。まっ、大河ドラマのヒロインとしてはこちらのほうが視聴者の共感は呼びやすいでしょう。

 

 『光る君へ』の主人公は紫式部だから、彼女の書いた『源氏物語』を読んでおけばなおさら楽しい。ヲタクは田辺聖子の現代語訳と大和和紀の『あさきゆめみし』で読みましたが、藤原詮子 (吉田羊)は※弘徽殿女御かな、藤原彰子(見上愛)のあの魂の抜けっぷりは女三の宮だろう……等など、モデル探しをしてみるのも面白き。道長の賢妻、倫子(黒木華)は明石の上かしら。あくまでも道長に寄り添うかのように装いながら、手綱を引いたり緩めたり、結局は自分の思い通りにことを進めていく手腕は大したもんですな。陰の左大臣と言ったところか。

※弘徽殿女御…『源氏物語』中の登場人物。桐壺帝の寵愛を身分の低い女房、桐壺更衣に奪われたため、更衣と息子である光源氏を烈しく憎む。

 

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※男たちの政争の道具となった悲劇のヒロイン…というと藤原定子の名がすぐ上がるけど、藤原詮子 (吉田羊)の人生のほうがよっぽど気の毒に思われる😭『源氏物語』の弘徽殿女御だって悪役じゃないのよ、ほんとうは。詮子の強がりに隠された「哀しさ」が愛おしい。

 

 男たちの政争に巻き込まれ、風に舞う木の葉の如き人生を歩んだ悲劇の中宮・藤原定子(高畑充希)はさしづめ藤壺の中宮でしょうか。両者とも才色兼備で分別のある女性……であるはずが、一時の激情に駆られて仏門に入ったり(女御になるべく幼少期から育てられた女性であれば、神の子孫である天皇に嫁いだ自分が仏門に入るということは何を意味するか、わかっていた筈)、かと思えば天皇に呼び戻されるとホイホイ宮廷に舞い戻ったり(定子)、義理の息子の懸想にズルズルと引き摺られた挙げ句(宿下がりしていた時の2回目のアレは防げたはずよね^^;)不義の子を出産、結局仏門に入る(藤壺)など、よくよく考えると、彼女たちに関わった男性陣をみんなダメ男化しちゃってるんだよね。しかも本人たちはそれに気づかず、(ワタシってなんて不幸なの。こんなに一生懸命なのに、ぐすん)って思ってるフシがあるから始末に悪い(笑)ヲタク的には、作品に登場する女性キャラの中では1番ニガテなタイプかなぁ。


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※昼間っから定子と寝所に引きこもり、政務もなおざりの一条天皇(塩野瑛久)。おーいー、しっかりしてくれよ(笑)挙句の果てに、母親の詮子(吉田羊)に向かって「私をこんな人間にしたのは母上のせいだ」って……(^_^;)一条天皇と定子の関係って、恋愛というより共依存な感じがする。

 

 これからの注目点は、何といっても藤原彰子の変貌ぶりではないでしょうか。父親の道長から何を言われても「仰せのままに」(ボー)としか答えず、貴族たちにさえ「うつけ」と陰口を叩かれた彼女が僅か11歳にして立后、夫である一条天皇を若くして亡くした後、いかにして後年皇太后として藤原一門を率い、摂関政治の要と成り得たのか。紫式部は幼い彼女に女房としてどのような影響を与えたのか。


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※虚ろな瞳で、幼い弟にすら「お姉さまは毎日何もしていない」と言われる藤原彰子(見上愛)ですが……。

 

 尊い血筋に生まれながら、いやそれだからこそ、一門の興隆のために入内し、男児を産むことこそが使命であると追い詰められていく平安貴族の女性たち。そんな中でも、「政治の道具であること」に抵抗しようとし、知力体力精神力を尽くしてサバイバルしていく彼女たちの戦いを、これからも見守っていきたいと思います。

 

 

 

『ターミネーター2』8月にリバイバル限定上映


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 もはやSF映画の古典的名作と言ってもいい『ターミネーター2』が8月23日からリバイバル限定上映されることが決まったようです❗❗これは国内最大級の映画・ドラマのレビューサービス Filmarks主催によるもの。(ヲタクも新作映画を観に行く時は、お世話になってます♫)なぜこの日に公開かと言うと、ストーリーの発端である、「AI・スカイネットが独自の意志を持ち始め、人類を完全制覇しようとした結果、両者の間に核戦争が勃発した「審判の日」が1997年8月29日だった」ことにちなんだものだそう。


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 2029年。核戦争で荒廃した地球でAIとの過酷な戦いを続ける、生き残った人類の指導者ジョン・コナー(マイケル・エドワーズ)。AIスカイネットが少年時代の自分を抹殺しようと、最新サイボーグT-1000を刺客として1994年の地球に送り込んだことを知った彼は、スカイネットの陰謀を阻止するため、旧式サイボーグT-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)をタイムリープさせます。「審判の日」を3年後に控えた1994年のロサンゼルスで、ジョン・コナー(エドワード・ファーロング)は僅か10歳。人類でただ1人、「審判の日」がやって来ることを知る彼の母サラ(リンダ・ハミルトン)は重度の妄想狂と見なされ精神病院に収容されていました。養父母と折り合いが悪く孤独なジョンは、窃盗、万引、なんでもござれの不良少年で、ATMから盗んだ金で遊び回る日々。しかしそんなある日、警察官に姿を変えたT-1000(ロバート・パトリック)が、突如彼の前に姿を現し……❗


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※冒頭の、あの伝説的なカーチェイスシーンで、ジョンがT-1000から追われて逃げる時に乗っていたのは、ホンダXR100R(モトクロス用バイク…左)。シュワちゃんはもちろんハーレー・ダビッドソン「ファットボーイ」(右)。ヲタクが昨年12月に参加した東京コミコンで撮影したもの。

 

 ターミネーターシリーズは全部で7作品ありますが、中でも「2」が最高傑作なのは誰もが認めるところでしょう。特にヲタクの推しポイントは、同シリーズの他の作品に比較してユーモアやシャレが効いているところ。シュワちゃんがマッパのままタイムリープしてきて、そのまんまの格好でバーに入っていき、それを見た客たちが口をあんぐりしているところから始まって、何かというと「Affirmative(御意…とでも訳せばいいのかな?笑)」を繰り返す彼に、ジョンが「今どきそんな堅苦しい言い方しないよ。「No Problem(しかもスペイン語ふうな発音^^;)でいいんだよ」と、若者言葉を教えるシーンなど、クスリと笑えるシーンが満載。ターミネーターシリーズは、人類の黙示録的な超シリアスなテーマを扱っているため、かなり重たい雰囲気になりがちなところを、これらのシーンに救われます。また、機械である筈のターミネーターが孤独な少年ジョンとの交流を通じて愛や友情の概念を学び、一方のジョンはターミネーターに今は亡き父の面影を重ねて、2人が次第に心通わせていく過程は胸アツ。だからこそラストシーン、ターミネーターの「最後の決断」には胸抉られて涙が止まりません😭


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※公開当時、絶世の美少年だったエドワード・ファーロング。ヲタク的には、『ベニスに死す』のビョルン・アンドレセン以来の衝撃でしたが…。時の流れは残酷です(泣)

 

 目を見張るようなアクションシーン、近未来ディストピアのダークな映像美、自由に姿を変えられるT-1000が鉄格子をすり抜けたり、床に融合したりするシーンなど、30年前とは思えない特撮技術の見事さ、そして全編を彩る人間ドラマ。全てが素晴らしく、後世のSFアクション映画に多大な影響を与えた傑作。アカデミー賞、サターン賞、BAFTA(英国アカデミー賞)など、名だたる賞を軒並み受賞しています。

 

 これを機にぜひ、映画館の大スクリーンで見よう❗



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※ヒーローものの名作にはカッコいいヴィランがつきもの。シリーズでも屈指の人気を誇る、形状記憶合金製の最新ターミネーターT-1000を演じたのはロバート・パトリック。彼はその後『X-ファイル』で、スカリー特別捜査官(ジリアン・アンダーソン)の相棒として渋い演技を見せていましたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

推しの大渋滞❤〜グラストンベリー・フェス2024


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 ヘッドライナーにコールドプレイとデュア・リパを迎え、近年稀に見る大盛りあがりだったグラストンベリー・フェス2024(6/26〜6/30)。著名人が続々参戦して、アニャ・テイラー=ジョイやフローレンス・ピューのセレブ・ファッションにも注目が集まっていましたが、ヲタク的には、5月にニューヨークで開催されたMETガラに引き続き、「推しの大渋滞」百花繚乱状態で、SNSにアップされた写真見るだけで狂喜乱舞🎶(……なんで、お題の『推しの大渋滞』も、METガラの時の使い回し(^^ゞ)

 

 ロック好きの我が推し、ジャック・ロウデンも予想通りパートナーのシアーシャ・ローナンと参戦❗シアーシャはジャクロに肩車されてコールドプレイにノリノリ(いいなぁ……力持ちのカレシ 笑)いつもながら優しいナイトなジャクロ❤
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 上は、アイリッシュ&スコティッシュ系クリエイター・アーティスト大集合❗な写真ですね。シアーシャの肩に手を回しているのは、今ハリウッドで最も注目されているライジングスター、ポール・メスカル。シアーシャとポールはAmazon Prime OriginalのSFスリラー『もっと遠くへ行こう』(2024年1月より配信開始)で夫婦役を演じています。そしてそして、前列には我が推しジャクロと、アンスコさまことアンドリュー・スコットが隣同士で座ってるぅぅぅ〜〜〜❗❗❗きゃー、眼福以外の何ものでもないわ。この2人、まだ共演経験ないんだよな…。いつか共演してほしい、絶対。映画『異人たち』(アンドリュー・スコット&ポール・メスカル共演)で監督を務めたアンドリュー・ヘイ監督の顔も見えますね。この写真だけ見ると、ヘイ監督作品のクランクアップの様子みたい(笑)

 

 ポール・メスカルは、Apple TVのドラマ『ノーマル・ピープル(ふつうの人々)』で共演して以来恋のウワサがあるデイジー・エドガー=ジョーンズと一緒に盛り上がっているところをパパラッチされていたけど、この集合写真はケルト系限定なのかな(笑)それともあえて一緒に写らないようにしているところを見ると、ウワサはホントなんだろうか……(・・?気になる、気になる。

 

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海に遠く隔てられていても、こうやって日々SNSで推したちの愉しそうな様子が垣間見れて、こっちまで幸せな気分。ジャクロとシアーシャもいまだにアツアツだし、安心したよ(すっかり母親きぶん 笑)良い時代になったなぁ(しみじみ)

きっと、それは名作〜『きっと、それは愛じゃない』


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 U-NEXTで、『きっと、それは愛じゃない』鑑賞。

 

 ロンドンに住むドキュメンタリー監督のゾーイ(リリー・ジェームズ)は、新人賞も受賞して将来有望と目されてはいるものの、新作の企画がなかなかプロデューサーからOKがもらえず焦燥を募らせる日々。そのイライラをお酒と行きずりの恋で紛らわしていました。(じつはゾーイ、かなりのだめんず・うぉ~か~らしいのです(^_^;)そんな折、幼馴染の(実家がお隣同士)パキスタン人医師・カズ(シャザド・ラティフ)から、近々親が薦める相手とお見合い結婚をすることになったと聞いて驚きます。「恋愛はいつか冷める。優先すべきは家族や子供、社会的貢献」と明言するカズに、心の底では「運命の相手」を求めているゾーイはかなりショックを受けたものの、同時にムラムラと「作家根性」が湧いてきて、嫌がるカズを説き伏せて、彼とお相手のマイムーナ(サジャル・アリー)の「パキスタンお見合い事情」をテーマにしたドキュメンタリーの撮影許可をとりつけます。そしていよいよ結婚式。ゾーイはパキスタンのラホールで三日三晩に渡り挙行されるカズの結婚式を撮影することになりますが……❗


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※直近で観たのが『パム&トミー』の、あのぶっ飛んだパメラ・アンダーソン役だったから、振れ幅凄すぎ(笑)彼女にはこういう、等身大の女性の役をもっと演じてほしいかも。

 

 今流行りの「異文化を持つ者同士あるある」のロマコメかと思いきや、ちょっと予想と違いました(^_^;)監督がパキスタン出身のシェカール・カプール(『エリザベス』)であり、脚本家も同じくパキスタン出身のジェミマ・カーンだけあって、ゾーイとカズのロマンスはむしろサブストーリーで、海外(欧米)で暮らす移民2世を取り巻く様々な状況に焦点が当てられているような気がします。ニューヨークに暮らす移民2世の複雑な心情を描いた作品としては、A24スタジオの『フェアウェル』や『パストライブス 再会』が印象的でしたが、今作はそのロンドン版と言ったところ。カズはロンドン生まれで医師という立派な職業を持っていますが、ゾーイに向かって彼が放つ「どこかでテロが起こるたびに謝らなきゃいけないような気持ちになるのは、君には理解できないだろ。君と僕の家は隣同士だが、47番地と49番地は別の大陸なんだ」という台詞からも想像できるように、現在に至るまで、彼が今まで移民2世であるが故の様々な困難に遭遇してきたことは想像に難くありません。彼が必要以上に「パキスタン式結婚」にこだわるのも、ロンドン生まれでロンドン育ち、すっかり英国人になってしまった彼の、パキスタン人のアイデンティティを失いたくない……という真意が透けてみえて、ちょっと切なくなりました。ヲタクもベルギーで5年間暮らした経験があるので、こういう、社会や伝統からどこか遊離したような、根無し草のような孤独感は理解できるような気がします。


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※ラホールで催されたカズの豪奢な結婚披露宴。まさにエキゾチック・パキスタン❗

 

 登場人物たちは、それぞれが大事に思う社会的風習や宗教、文化的背景の違いによって一時は対立しますが、大きな愛の力によってその困難な状況を乗り越えていくラストに、ホロリとさせられます。1番面白かったのは、自立している筈の英国人女性ゾーイがじつは精神的に不安定で恋愛依存症気味なのに比べて、カズのフィアンセで、寡黙で従順に見えたパキスタン人女性のマイムーナがじつは、誰よりも自我が強く、烈々たる自立心の持ち主であったこと^^; この設定って、イマドキのパキスタン事情を反映しているんでしょうかね❓しっかし、親のススメによってロクに知りもしない相手と結婚するにしては、離婚に関する確たる法律はなく、互いに(アラーの神の前で)「離婚する」って3回唱えれば離婚成立……って(^_^;)めちゃくちゃユルイんだけど大丈夫なのか❗❓


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※ゾーイのノンデリなママ役に、英国の大女優エマ・トンプソン。そんなママが、恋愛下手な娘をそっと慰めるシーンには思わずウルウル🥲エマさん、サスガです❗

 

 (お休みの金曜日、外は雨だし映画でも見るか〜〜)って軽く見始めたけど、面白かった❗思わぬ拾いものした気分よ。でも、プロデューサーは……❓と見てみれば、『ノッティングヒルの恋人』、『ラブ・アクチュアリー』、『ブリジット・ジョーンズの日記』の「英国ロマコメの帝王」サーティム・ビーヴァン。こりゃ、面白くないわきゃないわ(笑)