オタクの迷宮

映画・ドラマ・舞台レビュー、ケルト文化、滅びの美学、推し活のつれづれまで── 観て、感じて、考える。 "好きなモノ・人"についてしか語らない偏愛のブログ。そして今日もどこかで、ヲタクが迷走中。

衝撃の新演出〜METライブビューイング「サロメ」


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 109シネマズ湘南にて、METライブビューイング「サロメ」(リヒャルト・シュトラウス)観賞。

 

 ヲタク的にサロメと言えば、どうしても脳裏に焼き付いて離れないのは、中学時代に読んだ岩波文庫「サロメ」(オスカー・ワイルド作、福田恆存訳)❗️挿絵はもちろん、オーブリー・ビアズリー。

 

 ユダヤのヘロデ王の継娘、官能的な美女サロメは、義父が開催する宴を抜け出しテラスで涼んでいるところに、王への反逆者として地下牢に幽閉されている預言者ヨカナーンの声を耳にします。その深く、魂を揺さぶるような声に惹かれたサロメは(めっちゃイケボだったんですな 笑)、家来たちに彼を地上へ引き出させます。彼の神秘的な美貌にたちまちのうちに恋に落ちたサロメは彼を熱烈にかき口説きますが、もとよりヨカナーンは俗世を捨てて神に全てを捧げた身、まるで穢らわしいものでも見るかのように彼女を見、「汝、呪われし女よ」と言って激しく拒絶します。再び宴に戻ったサロメに、日頃から彼女に良からぬ想いを抱く義父のヘロデ王は7つのヴェールの踊りを所望、サロメは「踊ったら何でも好きなものを1つもらう」ことを条件に、裸に纏った7枚のヴェールを踊りながら1枚ずつ脱ぎ捨てていくという扇情的な踊りを披露、彼女への欲情を滾らせるヘロデ王は、「何が所望じゃ。申してみよ」とサロメに問いかけます。サロメの答えは驚くべきものでした。

私に、ヨカナーンの首を銀の皿に載せてお持ちくださる?


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※アルマン・ポワン作「サロメの踊り」(1898)

ヘロデ王の目つきが……(笑)

 

 サロメはヨカナーンの首を腕に抱き、恍惚の表情を浮かべながら口吻をします。

私はお前の口に接吻するのだ、ヨカナーン。
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 さしものヘロデ王もサロメの愛の狂気に怖気を振るい、思わず兵たちに向かって叫びます。

この女を殺せ、殺すのだ!

 

 まあ、いくら当時ヲタクがマセガキだったとは言え、中坊は中坊、いくら手酷くフラレたにせよ、殺してしかも生首にキスって、ネクロフィリアの過激な台詞がただただ恐ろしくおぞましく、読んだことを激しく後悔したのを覚えています。

 

閑話休題

 

 さてさてMETライブビューイング「サロメ」(前置き長すぎ 笑)。1907年MET初演時は、そのあまりの衝撃的な内容が聖書への冒涜であるとして観客が大激怒、その後27年間上演禁止となった曰く付きの作品。新演出というだけあって、ストーリーやキャラ設定を抜本的に変更しており、まるで別の作品みたい(笑)

 

 まずは舞台を聖書の世界から、作者のオスカー・ワイルドが生きた19世紀のヴィクトリア朝英国へ持ってきました。そしてサロメの人物像も、原作の謎めいてニンフォマニアックなイメージではなく、彼女の常軌を逸した行動が、どうやら幼少期のトラウマにあるらしい…とわかります。(劇中、幼女のサロメが人形をバラバラに解体するシーンなど)考えれば、オスカー・ワイルドが活躍した19世紀末は退廃的で耽美主義が持て囃される一方で、フロイトの提唱する精神分析の黎明期でもありましたからね。


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そして何と❗️「7つのヴェールの踊り」には主役のエルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァーを含め、7人の「サロメ」が登場。複数の自我と現在に至るまでの記憶を象徴してるそう。一瞬、サロメをビリー・ミリガンみたいな多重人格者として捉えたのかと思ったけど、それはヲタクの深読みのしすぎで(笑)よく見ると少女たちの年齢がそれぞれ違うから、成長に至るまでの複数の自我……ってことなんだね。この踊りによって、サロメが少女期からヘロデ王をはじめとして多くの男たちから性的虐待を受けていたことが仄めかされ、それが現在のサロメの果てしない所有欲、支配欲の要因になった……と、示唆されているように感じました。


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 ……ってまあいろいろ書いたけど(笑)何しろ今回のサロメはタイトルロールを演じたエルザ・ヴァン・デン・ヒーバーの独壇場❗️

リリコ・スピント系(ドラマ性と叙情性を併せ持つ)ソプラノとしては当代随一と謳われる彼女、METほどの大劇場でも最後列まで届くと言われるパワフルでエネルギッシュな歌声を余す所なく披露してくれます。持ち役に「ローエングリン」のエルザ、「タンホイザー」のエルザ、「ワルキューレ」のジークリンデ……と、ワーグナーのオペラが名を連ねるのもむべなるかな。特にサロメは、地下牢から聞こえるヨカナーンの声に魅了され、これまでの爛れた愛欲生活から一瞬、立ち直ろうとするものの、ヨカナーンから「バビロンの娘、ソドムの娘、呪われよ」と手酷く拒絶されてからは怒り狂い、拒まれた恋の復讐にひた走るのですが、その時の感情の揺れの表現がさすが、素晴らしかった。またラスト、「大海の水も大河の水も、この滾る欲望は癒せない」と身悶える時の苦悶の表情も。ヲタクはこれまで数々のMETライブビューイング作品を観賞してきましたが、カーテンコール時、エルザに対する拍手と「ブラヴォー」の声はいつにも増して大きかったように感じました。それだけこの「サロメ」が、技術的にも演技上も難役だ……という証なのではないでしょうか。


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METライブビューイング「サロメ」は全国の劇場で7月3日(木)までの公開。あまたあるオペラの名作の中でも異色の衝撃作を近くの劇場でぜひ❗️

 

〈今日の小ネタ〉 

1.映画「アイズ・ワイド・シャット」と「シャイニング」の影響

 冒頭で、案内役を務めるアイグル・アクメチーナが、今回のギュート新演出は、映画「アイズ・ワイド・シャット」(1999年 主演/トム・クルーズ、ニコール・キッドマン)と「シャイニング」(1980年 主演/ジャック・ニコルソン、シェリー・デュバル)を参考にしたことを明らかにしてました。どの辺りに影響を受けたのか、ヲタクなりに分析してみました。

 

 悪魔を連想させるマスク集団は明らかに、「アイズ〜」の、ヴェネチアンマスクを被った秘密結社の夜の集会を想起させますし(ギュート自身も、「端正な宮廷の夜の顔は淫靡で背徳的」と言ってます)、サロメの過去の成長過程における少女たちの、まるで感情が無いような冷たい不気味さは「シャイニング」の双子に相通じるような気がします。サロメの異常行動が、幼少期のトラウマに起因する……という精神分析学的解釈も然り。


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「アイズ・ワイド・シャット」の秘密の夜会シーン(上)と、「シャイニング」の双子(下)。

 

2.ペーター・マッテイとゲルハルド・ジーゲル


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※マッテイ(上)は193センチの長身。180センチのエルザと並ぶとスゴイ迫力(笑)ジーゲル(下)は、作曲家からオペラ歌手に転身したという変わり種。

 ゲルハルド・ジーゲル演じるヘロデ王のエロ親父っぷりときたら、ホントにキモいんですが(演技、ウマすぎ^_^;)ジーゲルはテノールなんですよね。オペラではヒーローをテノールが演じ、バリトンが敵役を演じることが多い印象がありますが、「サロメ」では逆ですね。まあでも、預言者ヨカナーンは一般的な恋愛感情を一切持たない、ある意味冷酷な人なわけだから、バリトンが歌うのはぴったりなのかも。ちなみにヲタクはテノールよりバリトン好き😍中でも、ドン・ジョバンニとかスカルピアみたいな色悪っぽいキャラに惹かれます。

 

 

 

 

 

セバスチャン・スタンの新作は「耽美で危うい現代のギリシャ悲劇」


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※セバちゃんとヴァネッサ・カービーのツーショ。お似合いすぎる…。

 

 今現在はノルウェーで「フィヨルド」(ルーマニアのクリスチャン・ムンジウ監督)絶賛撮影中のセバちゃん😍またまた新作情報が入ってきましたっ‼️今回のお相手はファンタスティックフォーのインビジブルウーマンことヴァネッサ・カービー❗️

 

 原作はオーストラリア人作家エイミー・テイラーの同名の小説で、舞台はギリシャ・アテネの蒸し暑い夏。学者としての将来が危うい岐路に立たされているジュリアン(セバスチャン・スタン)と、仕事にも家庭にも生きがいを見出だせず人生を模索中のエマ(ヴァネッサ・カービー)のセレブカップルは、アテネで家を借りてこれまでの行き詰まった生活をリセットしようとしますが、そこで、謎めいた魅力を持つギリシャ人女性レナと出逢います。3人の間には奇妙な三角関係が生まれ、それは欲望と権力の微妙なアンバランスを生み、やがては破滅的な結末へと突き進んでいき……❗️

 

 矛盾を孕んだ社会構造を鋭く抉り、登場人物の心理に深く入り込んだ、重層的な「現代のギリシャ悲劇」、「耽美で危険な夏の物語」だそう。

 

ストーリー聞いただけで、ヲタク好みすぎてゾクゾクしてきたわ。「耽美」って言葉に弱いので(笑)

 

 2人は主演と共にプロデューサーも兼任するもよう。……ストーリーを聞いた限りでは、このギリシャ人のレナ役がキモよねぇ。2人はプロデューサーだから、もちろんキャスティングにも係わると思うけど、どんな人を彼らが選ぶのか、ヲタク今から興味シンシン。マイキー・マディソン(「アノーラ」)みたいな清新な魅力を持つ人が見つかればいいな。


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※インビジブル・ウーマンとウィンター・ソルジャーは実は夫婦だった❗️(笑)2人が出演する「アベンジャーズ/ドゥームズ・デイ」もめっちゃ楽しみ。


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※実はこの2人、ドラマミニシリーズ「Labyrinth(迷宮)」(上の写真。2012…日本未公開)で共演済み。2人とも若いね〜。特にセバちゃんはおヒゲがなくて、バッキーがヒドラに捕まる前のビジュアルね。下の写真は、今回の映画「Ruins」の撮影現場。2人ともキャリアを重ねて中年期を迎え、眩しいオーラを放っています。


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※「ドゥームズ・デイ」のウィンター・ソルジャー、はよ見たいわ😍「サンダーボルツ*」で左腕を食洗機から取り出したシーン、脳裏に焼き付いて離れない(笑)↑チャットGPTくん(ヲタクはGくんって呼んでる)に描いてもらったウィンター・ソルジャーのイラスト。カワイイでしょ❓️

 

 

 
 

美女2人、愛欲ドロドロ〜韓国映画「秘顔」

 
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 KINOシネマみなとみらいにて、韓国映画「秘顔」観賞。

 

 将来を嘱望される若手指揮者ソンジン(ソ・スンホン)は、オーケストラの楽団長の一人娘であり、優れたチェリストでもあるスヨン(チョ・ヨジュン)と婚約しており、その前途は洋々かのように見えました。しかしある日、スヨンは「やっぱり私は結婚に向いてないみたい。婚約はなかったことにして」というビデオメッセージをPCに残して、突然失踪してしまいます。理由もわからず悶々とするソンジンの前に、スヨンの知人で、スヨンが失踪する前に自ら代理のチェリストに指名したという謎めいた美女、ミジュ(パク・ジヒョン)が現れます。儚げで清楚で、スヨンとは対極の魅力を持つミジュに、たちまちのうちにのめり込むソンジン。ソンジンとスヨンの「愛の巣」で、狂ったように求め合うソンジンとミジュ。その痴態を、怒りと嫉妬に燃える1対の眼が食い入るように見つめているとも知らずに……。

 

 ストーリーはまあまあ面白かったけど、「人間椅子」や「屋根裏の散歩者」、「蔵の中」など江戸川乱歩&横溝正史フリークのヲタクからするとこのアイデアは目新しいものではなく、冒頭から容易に展開が想像できちゃったから、ちょっと興ざめだった^^; ひと昔前だったら、将来有望なイケメン音楽家を取り合う女2人の壮絶バトル……って展開になるんだろうけど、でもそうはならないところが今ドキなのかも。

 

 それにしても、韓国映画を観るたびに思うんだけど、韓国の人って愛憎の念の振り切り方がスゴすぎる(笑)可愛さ余って憎さ百倍思い込んだら命がけ、毒食わば皿まで……いやもとい、愛したら地獄の果てまでも。……反対に日本人って淡白というかサッパリしてるというか、色恋沙汰のために泣いたり喚いたりするの、気恥ずかしいって文化があるじゃないですか。「君子の交わりは淡きこと水の如し」的な。また、どんな感情も喉元すぎれば……だし。ヲタク自身その典型だから、「秘顔」まで来るともう、異星人の映画みたいに思えてくる。映画の中で、ある事件……というか、ある犯罪が描かれるわけだけど、その動機がね、(えっ、そんな些細なことのためにそこまでやっちゃうの❗️❓️)みたいな。「オールド・ボーイ」(パク・チャヌク監督)の主人公の壮大なる復讐劇、その動機がラストにタネ明かしされた時の感覚に似てるかな。今回「秘顔」を観ながら、さすが延々と慰安婦&徴用工問題を引き摺ってる国と、核開発の実験台になって原爆落とされても、その相手を同盟国としてサラッと受け入れちゃう国の国民性の違いを感じてしまったヲタクでした。良し悪しは別としてね。

 

閑話休題

 

 さてさて、ヲタク的にはお久しぶり〜ね〜🎵のソ・スンホン。惜しげもなく筋骨隆々の美ボディを晒して大サービスですが、何せ美女2人の愛憎ドロドロに巻き込まれて右往左往するだけの役回りなんで(^_^;)せっかくの張り切りぶりも少々空回っているのがお気の毒。ヲタクは「情愛中毒」以来なんだけど、あの時の愛の狂気、色気ダダ漏れ感が今回はあまり感じられず、何だか毒気を抜かれちゃった感があります。また、「韓国映画史上最高のベッドシーン」の呼び声も高いこの映画、ソ・スンホンのお相手を務めるパク・ジヒョンがどうも新垣結衣にしか見えなくて(^_^;)…。薄幸なふぜいで、少女のようなか細い身体をして19禁ベッドシーンを繰り広げるもんだからちょっと痛々しくて、観ているこっちが悪いことしてる気分になった(笑)

 

 しかし、ミジュ役のパク・ジヒョンとスヨン役のチョ・ヨジュンの破壊力はスゴイ❗見事なまでに正反対の魅力を放つ美女をW主演に据えたことが、まずはこの映画を成功に導いた要因ではないかしら。…え❓️主役はソ・スンホンだったの❓️彼、狂言回しじゃなくて❓️(笑)

 

 愛と憎しみの濃密な映画ですが、全編を彩るシューベルトの名曲の数々(アールペジョーネ・ソナタ、交響曲第8(未完成)、ピアノ即興曲第8)はひたすら儚げで美しく、ストーリーの重苦しさを救っています。


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※支配欲の権化であり、大輪の華のようなスヨン(左…チョ・ヨジュン)と、被虐性癖を持つミジュ(右…パク・ジヒョン)。この2人の美女の愛憎ドロドロがこの作品の最大の見どころ。パク・ジヒョンとソ・スンホンのベッドシーンばかりが騒がれてるけど、ヲタク的にはラストのアノシーンのほうがよほど背徳的で……☆#/)』}'£[π↹↸(ピーーー 笑)

 

 

 

見つめ直してみよう、愛について、人生について〜「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」


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 韓国映画「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」観賞。

 

 自身がゲイであることを認められず苦悩する青年フンス(ノ・サンヒョン)と、独特の個性の持ち主であるがゆえに社会に馴染めず孤立してしまう女性ジェヒ(キム・ゴウン)の、13年間に渡る「友情」(愛情❓️)の物語です。

 

 2人の交流が始まったのは、共に同じ大学の仏文科に在籍していた20才の頃。クラブの裏の暗闇でフンスがワンナイトラブの男性と激しいラブシーンを繰り広げているのをジェヒが目撃したことがきっかけ。ゲイであることを周囲にも(たった1人の母親にも)ひた隠しにしているフンスは真っ青になり、口止めしようとジェヒを追いかけます。

「俺の弱みを握ったな❓️」と血相を変えて詰め寄るフンスに、あっけらかんと

「えっ、弱み❓️自分らしく生きることがあなたには弱みなの❓️」

と答えるジェヒ。

いいよね、カッコいいねジェヒ。ヲタクが男なら即惚れちゃうね(笑)

 

 そんな自由奔放、肩で風を切って颯爽と生きているかに見えるジェヒにも、長い間引き摺っている心の痛みが。中学生の頃、牛乳パックを描くという美術の課題が出た時、ただ1人飲んだ後のクシャっと潰れた牛乳パックを描いたジェヒの鋭い独特の視点は美術教師の称賛を受けましたが、一方でクラスメートたちの妬みを買い、それが酷いイジメに発展して、最終的には退学に追い込まれた……という過去があったのです。ジェヒはフンスに問いかけます。

 

なんで人は異質なものを排除して、優越感を得たがるの?本当はそれって、劣等感なのに。

 

そんな過去を抱え、大学でも「ビッチ」呼ばわりされながら、そして付き合った男たちにもなかなか真の自分自身を理解されずに悶々としながらもなお、「愛すること」「人を理解すること」を諦めないジェヒとルームメイトとして暮らし始めるうちに、当初は

「愛?なんでそれが愛って確信できる?単にドーパミンが分泌してるだけだろ」

と冷めた眼でジェヒを見ていたフンスも、次第に自分自身のセクシャリティを受け入れられるようになっていきます。

 

 2人の13年間に渡る交流はもちろんこの作品のメインテーマなんだけど、シニアなヲタクから見ると、なんと言っても心抉られたのが、フンスのママの心情ね。息子が30を過ぎて、初めて自分がゲイだとカミングアウトされたママ。黙って、突然「映画観に行く」って言って出て行って、帰ってから飲んだくれてるママを見て、フンスはそんなにショックだったのかと絶望的な気持ちになるんだけど、ふと見ると机の上に映画館の半券が。見れば「君の名前で僕を呼んで」じゃありませんか❗️必死で息子を「一個人として」丸ごと理解しようとするママの深い愛が胸に迫り、ヲタクの目からは一気に涙が……(笑)

 

この作品には様々な愛の形が登場します。男女、男性同士の恋愛、親子愛、そしてジェヒとフンスの性差を超えた友愛……。観ている私たちが世代を超え、性差を超えて、今一度「愛」を、「人生」を見つめ直すきっかけをくれる、素敵な映画でした。

 

これも愛 あれも愛 たぶん愛 きっと愛

(by 松坂慶子)

 

★今日の小ネタ……「君の名前で僕を呼んで」


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 フンスのママが少しでも息子を理解しようと観に行った映画「君の名前で僕を呼んで」(2017)。ご存知ルカ・グァダニーノ監督のBLロマンスの傑作です。「君の名前で〜」で、愛し合う2人、17才のエリオ(ティモシー・シャラメ)とオリヴァー(アーミー・ハマー)を引き裂いたのは、オリヴァーが信仰するユダヤ教の厳格な戒律でしたが、今作品でフンスが苦悩するのは、韓国社会に根強く残る儒教文化と同調圧力。本来は人を生き易く、幸せにするために存在する筈の宗教や哲学が、人が愛し合う時の障害になるという大いなる皮肉。……さて、あなたはどう考えます❓️

 

 

 

騎士叙勲記念〜ゲイリー・オールドマン出演作BEST10③


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 この度めでたく英国ナイトの称号を授与されたゲイリー・オールドマンの騎士叙勲記念、ヲタクが独断と偏見で選んだ出演作ベスト10、いよいよBEST3の発表です❗️

 

3位 「レオン」(1995)


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 これはもう紹介の必要もないくらい、稀代のカメレオン俳優ゲイリー・オールドマンの名を広く世に知らしめた1作。ベートーヴェンを口ずさみながらマシンガンを撃ちまくり、返り血が着ている高級ジャケットに飛んで「……ちっ、服が汚れた」とグチる狂気の麻薬捜査官スタンことノーマン・スタンフィールド。麻薬の売人を「抵抗したから」という理由で殺害してはその麻薬を自分の懐に入れる……という極悪非道ぶりは映画史上登場したヴィランの中でも5本の指に入るでしょう。

 

 しかし、ダンスを踊るようにマシンガンを撃ちまくるシーン、ヤクを噛み砕いて天井を見上げ身震いするシーンなど、インパクトはメガトン級で、タイトルロールを演じたジャン・レノはすっかり影が薄くなっちゃいました(^_^;)映画自体は2時間余の長編なのに、ゲイリーの出演時間は僅か17分❗️今では悪役スタンはもはや伝説、ヴィランの様式美の体現……というか、すっかりアイコン化しちゃった感がありますよね。

 

2位 「シド&ナンシー」(1986)


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※実在のシド&ナンシー(右)と、彼らを演じたゲイリー・オールドマン&クロエ・ウェブ。クロエ姐さんも頑張ってたんだけど、ゲイリーのオーラが凄すぎて、ジャン・レノ同様すっかり霞んじゃった……(合掌)

 

 伝説的パンクバンド、セックス・ピストルズのベーシストで、21才の若さで逝ったシド・ヴィシャス。作品はシドと恋人だったナンシー・スパンゲンの短く破滅的な人生を描いたものですが、ゲイリーはシドを演じて華々しい映画デビューを飾りました。

 

 ブリティッシュ・ロック(特にパンクロック)って、ある意味英国の厳格な階級制度に対する労働者階級の若者のプロテスト・ソング(…呪詛❓️)だから、ニュークロス出身で、その生い立ちから王立演劇学校入学も拒否され、様々な辛酸をなめたゲイリーにはピッタリな役柄だったと思います。

 

 ジャンキーで痩せ細っていたシドになり切るため過度の減量を決行、栄養失調になってドクターストップがかかるなど彼のシド役へののめり込み方はハンパなく、映画を観たシドの母親が「息子が生き返った」と言って号泣したそう。(ゲイリーは何度もシドの母親を訪ねてはインタビューを繰り返し、役作りをしたのです)こういう演技への真摯な向き合い方は彼の1番の持ち味で、(プライベートではいろいろ問題はありましたが^^;)だからこそ後輩の俳優たちから慕われているんじゃないかと思います。

 

 昔むかし吉本ばなながエッセイの中でこの作品について触れてたんだけど…。何ていうエッセイ集だったかな。彼女もかなりの衝撃を受けたらしい。

 

1位 「裏切りのサーカス」


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※ゲイリーの、これぞ英国紳士❗️って感じのファッションも見どころの1つ。右はゲイリー演じる老練のスパイ・スマイリーを慕う部下役のベネディクト・カンバーバッチ(ベネさま、若い〜〜)

 

 1970年代、米ソ冷戦時代の真っ只中。世界中のあらゆる場所にスパイが暗躍していた時代。この映画は、英国諜報部MI6の上司から特命を受け、重要な情報ごと西側に寝返りたいという東側のスパイと密会する為、ハンガリーのブダペストへ出向く一人の工作員(マーク・ストロング)の姿をカメラが捉えるところから始まります。

 

 この特命はなぜかソ連側に漏れており、彼はブダペストの路上で撃たれ、計画は失敗に終わります。この事件をきっかけに、どうもMI6の幹部の中にソ連と通じている二重スパイ(いわゆる「もぐら」)がいるらしい…という事実があきらかとなり、その隠密捜査の為に、一旦は引退した初老のスパイ、ジョージ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)がその任務に当たることになります。

 

 スマイリーを演じるゲイリー・オールドマンがもう、その佇まいからお洒落の仕方からめちゃくちゃカッコよくて😍一見温厚な英国紳士に見えながら、MI6本部から重要書類を盗み出すよう部下のピーター・ギラム(ベネディクト・カンバーバッチ)に命じ、「まさかの時はお前が罪をかぶれ」と言い放つ非情さよ。

 

 かと思えば、上司のコントロール(ジョン・ハート)から絶大なる信頼を置かれていると自負していた彼が、ふとしたきっかけで自分すらも「もぐら」ではないかと疑われていたと知った時の表情❗無言のうちに静かな失望感とやりきれなさを滲ませて…秀逸です。

 

 ゲイリーの演技も、作品自体もだんぜんBEST1のこの作品、ゲイリーをはじめコリン・ファース、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ハーディ、トム・スチュワート……と、なにげに英国イケメン&イケオジが大集合してます(笑)

 

 

 

 

騎士叙勲記念〜ゲイリー・オールドマンの出演作BEST10②


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 はいっ、この度めでたくナイトの称号を授与されたゲイリー・オールドマンの騎士叙勲記念、ヲタクが独断と偏見で選んだ出演作ベスト10、6位から10位の発表です❗️

 

6位 「Mank /マンク」(2020 Netflix)

今でも映画史に残る名作として名高い「市民ケーン」。ファシズムの不気味な足音がヨーロッパ全土に響き始めた頃、マンク(ゲイリー・オールドマン)は、オーソン・ウェルズの依頼によって「市民ケーン」の脚本作りに没頭していました。ところが、そのモデルが当時の新聞王ウィリアム・ハーストだった為、彼には映画業界の大立者ルイス B. メイヤーから様々な圧力がかかってきます。(「市民ケーン」の配給会社まで買収して妨害しようとするんだから、何をか言わんや…)そんな周囲の圧力に筆一本の力で抵抗した太っちょで飲んだくれ、口から先に生まれたみたいな反骨ヒーローを、ゲイリーは軽妙洒脱に演じて、アカデミー賞主演男優賞3回目のノミネート❗️

 

5位 「窓際のスパイ」(2022〜 Apple TV+)


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※「窓際のスパイ」で共演中のジャック・ロウデンとは、プライベートでもサッカー観戦したり…と、本物の親子のように仲が良く、撮影の合間もこの通り。推し同士が仲良しこよしって、ヲタク的にはサイコーのオカズ(笑)

 

MI5(英国情報局保安部‥‥国際問題を扱うMI6とは違い、英国国内の治安維持に務める)の中の「泥沼の家」と呼ばれる窓際部署に寄せ集められたスパイの落ちこぼれたちを率いるリーダー、ジャクソン・ラム(ゲイリー・オールドマン)。昼行灯みたいにボーッとしているように見せながら、そのじつカミソリのように鋭く、普段は部下たちに皮肉と毒舌を吐きまくってるクセにそのじつ誰よりも部下たち想い、彼らの危機には真っ先に駆けつける伝説のスパイを、ゲイリーはいかにも生き生きと楽しそうに演じています。このシリーズが終了したら引退を仄めかしているゲイリー。俳優として脂が乗り切ったところで引退だなんて……。今シリーズ4まで配信中だけど、ゲイリーの引退を阻止するためにもシリーズ10くらいまで行って欲しい(笑)

 

6位 「ドラキュラ」(1992)


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 名匠フランシス・コッポラがメガホンを取った『ドラキュラ』は、それまでの吸血鬼映画とは明らかに一線を画すもので、ドラキュラを愛ゆえに悪魔と契約を結んでしまった、悲哀に満ちた存在として描いています。タイトルロールを演じたゲイリーは当時34才。若かったよねぇ…(遠い眼)。しかも、ヒロイン役のウィノナ・ライダーとは当時恋愛関係にあり、作品中の2人のラブシーンは観てる方が気恥ずかしくなるくらいムードがありました(^_^;)「ゲイリー・オールドマンの出演作BEST10」①で取り上げた「不滅の恋/ベートーヴェン」、「スカーレット・レター」に続く、「ゲイリー・オールドマン、イケメン3部作」ってとこでしょうか(笑)


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※PRADAオムコレクション(2012〜13秋冬)に登場したゲイリー(当時55歳)。カッコ良すぎてヲタク、目が潰れるかと思いました(笑)

 

 

騎士叙勲記念〜ゲイリー・オールドマンの出演作BEST10①

 な、なんと、あのゲイリー・オールドマンがチャールズ国王の誕生日を記念した「King Birthday Honors(国王誕生日叙勲) 」でナイトの称号を授与されたというビックリするようなニュースが❗️❗️

 

 ……なんでそんなに驚くのかって❓️舞台出身、王立演劇学校出身の「お坊ちゃまくん」たちが幅を利かせる英国映画界において、溶接工でアルコール依存症だった父親のもと、ロンドン南部のニュークロスで育った労働者階級出身のゲイリー。彼も父親同様長い間アルコール依存症で苦しみ、奔放な女性遍歴やDV疑惑で常にスキャンダラスなゴシップを提供することも多かった。特に若い頃は、階級意識の激しい英国で、社会の歪みや矛盾に打ちひしがれた「怒れる若者」を演じていたから、ヲタクはそんな彼のイメージをいまだに引き摺ってて、かつて叙勲の声がかかっても、紫綬褒章を辞退した唐十郎みたいにスパッと拒否るんじゃないかって思い込んでたから……。(それは、いちファンの勝手な妄想だってことも認識してるけど 笑)

 

 でもまっ、様々な苦難を乗り越えて役者としても人としても円熟の時期を迎え、「ウィンストン・チャーチル」で念願のアカデミー賞主演男優賞を受賞、今出演中のドラマ「窓際のスパイ」の終了後引退を仄めかしているゲイリーにとって、役者としての最後の花道を飾る受賞だったかもしれないと思うと、感動を禁じえません。とにもかくにも受賞おめでとう❗️

 

 ……というわけで、「ヲタクが偏見と独断で選ぶゲイリー・オールドマン出演作BEST10」早速行っちゃいましょーー❗️


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10位 「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」(2017年)


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※日本人のメイクアップ・アーティスト、辻一弘さんとのW受賞も話題になりましたよね。ゲイリーがチャーチルを引き受ける時の必須条件が、「辻さんが特殊メークを担当すること」だったそう。

 

 ご存知、第2次世界大戦においてヒトラーの勢力拡大に英国を率いて徹底抗戦、ついには勝利に導いた名宰相チャーチルを特殊メークと驚異の演技力で完コピ、見事アカデミー賞主演男優賞に輝いた作品。ホントはもっと上位にランキングしなきゃいけないのかもしれないけど、いちファンとしてはさ、ゲイリーだって認識できる作品で受賞して欲しかったのよね……。ゲイリーは「裏切りのサーカス」(2011年)でやはりアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたけど、その時は惜しくも受賞を逃し……。抑制の効いた演技がめっちゃカッコよかったんだけどな…。今でもヲタク、あの時の悔しさを忘れてない(笑)ジャン・デュジャルダン(その時主演男優賞を受賞したフランスの俳優)にはなんの恨みもないけどね(^_^;)

 

9位 「不滅の恋/ベートーヴェン」(1994年)


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 ベートーヴェンの死の直後、「自身の楽譜、財産全てを「不滅の恋人」に捧ぐ」と記された1通の遺書が発見される場面で幕を開けるこの作品。ベートーヴェンが遺書に書いた「不滅の恋人」とは一体誰なのか❓️ベートーヴェンの秘書アントン・シンドラーが恋人探しに奔走する姿を通して、謎に包まれた楽聖の姿が次第に露わになっていきます。恋に揺れ、自身の健康に不安を抱えつつ永遠の音楽性を追求する1人の青年・ベートーヴェンを、ゲイリーはまるで心の襞をなぞるように繊細に演じています。得意のピアノの腕もさらに磨きをかけ、実際に作中で数曲を披露……という、演じる役にとことんのめり込む彼らしいエピソード。恋人役の1人、イザベラ・ロッセリーニとのツーショは、ため息が出るほどの美しさ。

 

 8位 「スカーレット・レター」(1995年)


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 舞台は17世紀のアメリカ・ボストン。苛烈なピューリタン社会において、船乗りの夫の留守中、別の男の娘を出産したヘスター・プリン(デミ・ムーア)。彼女はその罪の象徴として、常に胸に緋色の文字「A」(Adultery(姦淫))を縫いつけられ、娘パールと共に世間の言わば「晒し者」として生きていかなければなりません。しかし彼女は決して娘の父親の名を明かそうとしませんでした。それもそのはず、その相手は村中の尊敬を一身に集める牧師のアーサー(ゲイリー・オールドマン)だったのですから……。

 

 清教徒の牧師としての使命感と罪の意識、さらにはヘスターと娘パールに対する深い愛に引き裂かれるアーサー。台詞は少ないながら「目は口ほどに物を言い」、寡黙に苦しみに耐える姿がめっちゃセクシーで、はっきり言ってヲタク、萌えました(笑)あってあらゆる多彩な役を演じる芸達者なカメレオン俳優ゲイリーですが、ベートーヴェンに引き続き、これは明らかに「イケメン・カテゴリー」に入りますね(笑)相対するデミ・ムーアの、凛とした美しさも印象的でした。今は彼女、「サブスタンス」で何だかスゴイことになってますけど(笑)

 

7位 「蜘蛛女」


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※ロシア人殺し屋モナ(レナ・オリン)の色香に迷い、破滅の道をひた走るジャック(ゲイリー・オールドマン)。モナってジェイソン(「13日の金曜日」)の女版❓️って感じなんですよ^^;車の後部座席に座っていた彼女が突然、ヒールを履いた長い脚を運転席まで伸ばして、運転中の男の首をグイグイ締め上げ、高笑いするシーンは怖すぎる……。まさに「蜘蛛女」(笑)

 

 クズでどーしよーもないんだけど、何だか憎めない、ザンネンなイケメンを演じるのもめっちゃ上手いゲイリー・オールドマン。今回の役は、FBIから得た情報をマフィアに売って小銭稼ぎをしている腐った巡査部長ジャック・グリマルディ。ところがある日、マフィアを裏切って逃走中だったロシア人の殺し屋モナ・デマルコフ(レナ・オリン)が逮捕され、ジャックがFBIへの護送役を引き受けるハメに。いつものようにモナをマフィアに売り渡そうとしたジャックでしたが、彼女の誘惑に負けたジャックは彼女の逃亡の片棒を担いでしまいます。それが破滅の第一歩、地獄の一里塚であることもつゆ知らず……。

 

 もう、もう、レナ・オリン演じるロシア女の殺し屋が血も涙もない怪物そのもので、怖いのなんの……これって(^_^;)ゲイリー演じる警官ジャックも十分クズなんですが、マフィアにもモナにもボロボロにされて、何だか可哀想に……。ラスト、帰ってこない奥さんをションボリ待ち続ける後ろ姿に、何故か胸キュンしたヲタクでした、ぢゃん、ぢゃん❗️

 

……続きはまた後日❗️

 

 

 

 

 

女はいつも仮面(ペルソナ)を被っている〜渡辺えり「少女仮面」


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 下北沢のザ・スズナリでスタジオ3◯◯「少女仮面」(渡辺えり主演・演出)観賞。昨年逝去した日本演劇界の巨星・唐十郎の追悼公演です。

 

 戦後80年、太平洋戦争の記憶が風化しつつある昨今、昭和の記憶をいまだ心の襞に刻み込ませているであろう渡辺えりが、若い役者たちの先頭に立ってこの芝居を演じ、演出家として作品に新たな息吹を吹き込むことの意義は非常に大きい…とヲタクは思います。

 

 ヲタクは偶然にも渡辺えりとタメだから、ヒロインのモデルになった伝説のタカラジェンヌ・春日野八千代の舞台も実際に観たことあるし(東京宝塚劇場の「シャングリ・ラ」。当時那智わたるの熱烈ファンだった叔母に連れて行ってもらったのです)、登場キャラの「水飲み男」の姿から、幼い頃渋谷のガード下で見た傷痍軍人の物乞いの姿を思い出すし、全編に流れるBGM、メリー・ホプキンの「悲しき天使」からはどうしても反戦の暗喩を深掘りしてしまう世代(メリー・ホプキンはプロデューサーとしてのポール・マッカートニーの秘蔵っ子だから、どうしても…ね^^; 実際にはロシア民謡が元歌で、メッセージ性は低いみたい)個人的にはいろいろ身につまされ、ぐっと来る場面が多かったけれど、さてこの作品をこれから次世代の若者たちにどう伝えていくか。唐十郎の作品ってその時々の時代の世相を色濃く反映してるから、時が経つにつれ、テーマが風化してしまうおそれがどうしてもあると思う。今の若い人たちにとって春日野八千代はもちろんのこと、彼女の想い人・甘粕大尉って誰だっけ❓️って感じでしょうし、ポール・ニューマン&ジョアン・ウッドワード夫妻の小ネタに至ってはたぶん完全スルーされる(笑)


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※ハリウッドきってのおしどり夫婦と言われたポール・ニューマンとジョアン・ウッドワード。結婚した年にジョアンはアカデミー主演女優賞、ポールはカンヌ映画祭主演男優賞を受賞したというパワーカップルですが、実は交際を始めた当時ポールは既に結婚していて、不倫→略奪婚だったんだよね^^;

史実では甘粕には日本に妻子が居たわけだから、「少女仮面」の春日野と甘粕は立派な不倫関係です(笑)

 

 しかしその一方で、この作品には、常に二律背反に引き裂かれる私たち女性という存在を描いている点において、普遍的なテーマを内包しています。春日野八千代は宝塚の伝説的スタァなので、ファンの少女たちに神のごとく崇められる聖なる仮面(ペルソナ)を被りながらそのじつ、不倫関係にある甘粕大尉を想って身悶える自らの肉体を持て余しています。しかし私たちのような一般人でも春日野と同じように、女としての肉体を押し殺し素知らぬ顔をして、清く正しく美しく、善き母親や社会人というペルソナを被って生きていかなければならないのです。春日野は肉体とペルソナに両端から引き裂かれ、次第に狂気に陥っていきますが、私たちとて、いつ彼女と同じように足をすくわれて、真っ逆さまに地獄に墜ちかねない危うい橋を渡って生きているのではないでしょうか。今後このテーマをより深く掘り下げていけばこの作品、今後も末永く演じられていくような気がします。

 

 とにもかくにも、今この令和の時代に、しかも古稀を迎えて「少女仮面」を上演した渡辺えりの気力胆力に乾杯❗️


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※キャストの中でヲタクの推しは腹話術の人形を演じた福本雄樹(右)かな。唐組のスターだけあって、唐さんの匂いが染みついてるわ(笑)


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※翌日早朝の下北沢商店街。閑散としていて、昨夜の賑わいがウソのよう。つわものどもが夢の跡……って感じです。……ただ、24時間営業のお店から言い争いの声が。どうも演劇観の違いで口論になったもよう。役者さんたちかな。シモキタの演劇人たちは熱いね(笑)

 

★今日の小ネタ…甘粕正彦

 ヲタクは以前「歴史上のイケメン列伝」というシリーズを当ブログでUPしたことがあるんですが、よっぽど甘粕についても書こうと思ってました。チェーザレ・ボルジアと同じ「ワル」イケメンのカテゴリーで(^_^;)……ただ、憲兵時代にアナキストの大杉栄や伊藤野枝の拷問・殺害に関わっているし、終戦時に満州で服毒自殺を遂げているけど、生き残っていたら間違いなく東京裁判でA級戦犯だったろうから、ヲタクみたいな軽い読み物で取り上げるのも憚られて……結局止めました。

 

 「少女仮面」で春日野と甘粕が恋仲になるという設定は、彼が一方では芸術を愛する趣味人であり、満州映画協会の理事長という立場から日本映画の発展に寄与した功績を、唐十郎が評価した現れなのかと思っています。


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※甘粕正彦本人(左)と、ベルトリッチ監督の映画「ラスト・エンペラー」で甘粕を演じた坂本龍一。めっちゃスタイリッシュでカッコよくて、「歴史上のイケメン」シリーズで取り上げようと思ったのも坂本龍一のせい(めっちゃミーハー 笑)

 

 

 

 

 

 

 

堤幸彦ワールド、ついにハリウッドへ!金魚弾丸がチャイニーズ・シアターを泳ぐ🐟💥 〜『THE KILLER GOLDFISH』


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 今を去ること3ヶ月前の2025年6月、東京は下北沢のK2シモキタエキマエシネマにて鑑賞した堤幸彦……もとい、ユキヒコツツミ監督の「THE KILLER GOLDFISH」。なんとこの奇想天外ムービーが、あのハリウッド・チャイニーズ・シアターで上映決定🐟💥ハリウッド上映を記念して、記事をブラッシュアップしてみたよ😉

 

★ざっくり、あらすじ

 なんともはや摩訶不思議な物語で、あらすじどうやって書いたらわからないんだけど(笑)とりあえずトライ❗️

 2022年の日本。渋谷のスクランブル交差点の大型ビジョンにあるナゾの文字を見た中年男が突如としてネアンデルタール人に変身❗……かと思えば、金魚が鋼鉄の弾丸化、物凄い勢いで人間を襲うという異様な殺人事件が多発(……って、この設定からしてシュール^^;)、さらには全国の進学校で優等生が次々と神隠し的失踪を…。そこで、公安特設課超常事件想定班・通称「マルチョウ」の環栄李花(岡エリカ)は、東大卒の若手刑事・立花(高橋佳成)や捜査一課の刑事(伊藤陽佑)たちと共に捜査を開始します。 捜査を進めるうちに環は、これらの奇っ怪な事件の背後に、とある重大な陰謀が隠されていることを知ります。

 

だから言ったよね?

タクスゼイアン……もとい、ネアンデルタール人の陰謀なんだよね。

信じるか信じないかはあなた次第❗(by 関暁夫)

……って感じですかね 笑

 

★堤ワールド、爆裂❗️

 …ってこう、ストーリーだけ書いてくると(なんじゃこりゃ⁉️)なカンジですが、それでも心の中で(なんじゃこりゃなんじゃこりゃ)と呟きながらどんどんツツミ・ワールドに引き込まれ、あっという間に過ぎ去った1時間34分。……それも数々の伏線を回収せず残したまま(笑)まあ、「ケイゾク」の堤…いやもといツツミ監督作品なんで、それも想定内なんだけど。でもすでに「To be continued in PART 2」ってポスクレに出たので楽しみ。疾走感のあるカメラワーク、アニメとのドッキング、時折ブチ込まれるシュールで乾いたギャグ…とツツミ・ワールド爆裂してます。

 

★隠し玉❓️佐藤二朗コ・ウ・リ・ン

 特に笑ったのがラスト近く、佐藤二朗のご登場〜〜❗️何の役で出てきたのかは激しくネタバレになっちゃうんで控えときます(^_^;)…でも、あっと驚くサプライズで、もうヲタク、バカ笑いを禁じ得ませんでした(笑)いつもは佐藤二朗の芝居って(特に福田雄一作品)ニガテなんだけど(小声)、ツツミ・ワールドの佐藤二朗はまさに適役当たり役、もしかしたら彼の代表作になるんじゃないかな。PART2では飛躍的に出番増えるだろうし(ちょっぴりネタバレ 笑)


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※ヒロイン栄李花を演じた岡エリカはじめ、栄李花の上司・趣美役の伊藤さゆり、栄李花の宿敵?にしてバディ立花役の高橋佳成ら、若手の清新な演技が光っていました。

 

 PART1を見終わって、もしかすると「20世紀少年」ばりの、壮大な叙事詩の序章なのではないか……と思い始めましたよ。続きが気になる気になる。ツツミ監督、早くPART2作ってください❗️ヲタクも年取ってきて最近短気になってるんで^^;「スター・ウォーズ」でハン・ソロが固まっちゃった時とか、「アベンジャーズ」でヒーローたちが半分消えちゃった時みたいな思いはもうたくさんです(笑)

 

 「ケイゾク」や「TRICK」、「SPEC」の世界観が好きな人には絶対おススメ❗️


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 ナゾの大学教授役の窪塚洋介(上)はサスガのインパクト強。秀才高校生役の窪塚愛流(下)との親子共演もミモノ。この角度から見ると、ホントお父さんにソックリだね。

 

★今日の小ネタ……ネアンデルタール人

 現代日本人のゲノムには2〜3%の割合でネアンデルタール人のDNA配列が見られるそうですが、この作品は4万年前に日本にも彼らが生存していたという仮説に基づいています。そして非常に知的だった彼らのDNAを持つスーパーヒューマンが日本の歴史上繰り返し現れた……と。その好例が安倍晴明、平将門、岡本太郎に三島由紀夫って(^_^;)どーゆー基準で選んだんだろう(笑)

 

 

 

 

 

「宮本浩次5周年記念バースデイライブ(2024)」を追体験❗️


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 あーーー、ついに来たーーっ、宮本さんのニューシングル「Today -胸いっぱいの愛を- / over the top」初回限定盤❗️❗️包装紙を紐解く時間ももどかしく、早速取り出しましたるはボーナス・トラック「宮本浩次 五周年記念 birthday concert GO!」(横浜ぴあアリーナMM/2024年6月12日)❗️これですよコレコレ(←圧倒的語彙力不足 笑)

 

 ものの見事に抽選モレ、がっくし落ち込んだ1年前を思い出すわぁ……(遠い眼)。コロナ禍が明けて以来、エレカシも宮本さん個人のライブも何故か一種の呪いなんじゃないかと思うほどハズレ続け(やんごとない仕事の都合の時もあったけど)しばらく宮本さんのことをブログで書く元気もなかったんだけど(^_^;)、昨年11月に「今、俺の行きたい場所」(横浜ぴあアリーナ)ですごーーく久しぶりに生の宮本さん観た時から、そんなお子ちゃまな感情からは卒業しようって決意したの(キッパリ)

 

 だから今年のバースデイライブも仕事で行けないけど、今までみたいには落ち込まなかった(←ちょっぴり強がり 笑)。その日はぴあアリーナから10分のとこにいるから、宮本さんが最高のコンディションでライブに臨めることそして、参加できる方々が精一杯楽しめることを心の中で祈りながら仕事してます🙏


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 さてさて1年遅れで、その場にいる気分になって追体験した「宮本浩次 五周年記念 birthday concert GO!」。松本隆✕ユーミンの超名曲「Woman“Wの悲劇より“」で幕が上がりましたが、なんと言っても、不世出のシンガー宮本浩次の原点とも言えるNHKみんなのうた「はじめての僕デス」はファンにとってはムネアツ❗️子供時代でもこれだけの歌唱力だったわけだから、さぞかし宮本さん、順風満帆な未来を思い描いていたんだと思うけど、ご存知の通り、デビューしてからも、いやむしろデビューしてからが紆余曲折、いろいろあったわけよね……。スクリーンに映し出される宮本さんの、幼少期の写真を眺めながらヲタクは、どんな悲運の時期も「あなたは大器晩成型だから」と彼を励まし続けたというお母様の大きな愛を感じました。ヲタクがいつも、宮本さんのソロライブから受け取るメッセージは、恋愛、家族愛、人間愛……。それは、エレカシのライブからはどちらかと言えば世相風刺や権力への抵抗、社会変革への熱を感じるのと対照的。

 

 あっ、でもアレね、宮本さんはやっぱり宮本さんで、多岐に渡る愛の歌の数々を謳い上げるなかに突如として、「おかみさん」と「ガストロンジャー」をぶっ込んで来る(^_^;)それはまるで、※歌舞伎の舞台に、アングラ演劇の雄・紅テントの唐十郎が手下❓️の麿赤兒や四谷シモン引き連れて殴り込みかけるようなもん(笑)どっちも魅力的なのに変わりはないけど。ライブを見れば見るほど、ヲタクにとって宮本浩次というアーティストは、「美味なる多面体」(by 桑田佳祐)そのものなんだと認識させられる。


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 それにしても去年のバースデイライブの宮本さん、ビックリするほど「横浜ベイベー」連呼してくれてたのね。……やっぱり客席で宮本さんの「横浜ベイベー」呼び、全身に浴びたかった。それだけが唯一の心残りかしら(笑)

 

★今日の小ネタ…宮本浩次と唐十郎

 「状況劇場」唐十郎が歌舞伎の舞台に乱入した歴史的事実はございません。(それどころか彼は日本古来の伝統芸能である歌舞伎に対して、一種のリスペクトを感じていたそうです)ただ、1969年に当時劇団員だった四谷シモン、麿赤兒、不破万作らを引き連れて、ライバルである寺山修司率いる「天井桟敷」に殴り込みをかけ、両劇団員入り乱れた大乱闘になった事件はありました。アングラ演劇の2大巨頭は仲良く逮捕されたそうです(^_^;)宮本さんの「ガストロンジャー」や今回の「おかみさん」、「珍奇男」、「季節はずれの男」、「平成理想主義」…etc.を聴くとなぜか、血気盛んだった若き日の唐十郎を思い出すヲタクです。


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※花園神社に紅テントを建て、自ら率いる劇団「状況劇場」の芝居を上演した唐十郎。神社総代会からの使用禁止令を受けて一旦中止したが、1969年ゲリラ的に紅テントを建てて「腰巻お仙」公演を決行、200名の機動隊員に包囲されながらも最後まで演技を止めず、終了後現行犯逮捕された事件はもはや伝説^^;

 

 

 

 

 

 

ひたすらキャスティングの妙で見せる〜「国宝」



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相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、映画「国宝」観賞。

 

 暴力団同士の抗争で組長だった父親(永瀬正敏)を殺された一人息子の立花喜久雄(吉沢亮)がその天賦の才を歌舞伎役者・花井半次郎(渡辺謙)に見出され、ついに人間国宝に上り詰めるまでを描いた大河ドラマです。……ってあれ⁉️あらすじがたった3行で終わっちゃったゾ(笑)

 

 こう書いてくるとさぞかし冗長な映画なのかと思われそうですが、3時間の長丁場を飽きることなく見れたのは(少なくともヲタクの場合^^;)ストーリー展開の面白さもさることながら、役者陣が適材適所、キャスティングが素晴らしいことに尽きると思います。

 

 まずは主役の吉沢亮。生来の美貌と、こちらの気持ちを見透かすような、かといって自分自身の心の裡は決して明らかにしない(ように見える)冷徹な三白眼が、芸のために「悪魔に魂を売り渡した」という主役の喜久雄にピッタリで、相対する歌舞伎名家の跡取りらしく鼻っ柱は強いがその実気弱なボンボン、大垣俊介(横浜流星)と好対照を為して印象的。横浜流星は普段、少々舌足らずな物言いが気になるのですが、今作品ではそれが良い方向に活かされていたかも。「二人藤娘」や「二人娘道成寺」を共に踊り、名コンビと持て囃される二人ですが、しかし喜久雄のほうが技倆が僅かながら上回っているようにちゃんと演じられているんですよね。その芸の対比こそが二人の積年にわたる愛憎相半ばする複雑な関係を如実に表しているわけで……。それをスクリーン上に表現し得たのは演出の妙味と、歌舞伎の基礎を二人に叩き込んだという4代目中村鴈治郎の指導力、そして何より現在日本映画界では間違いなく若手トップランナーである吉沢亮と横浜流星の演技力の賜物でしょう。

 

 その他のキャスティングとしては、宮澤エマが従来のイメージを覆して極道の姐さん役というのも意外性があり、一見愛情深そうに見えて計算高く世の中を渡っていく喜久雄の幼なじみ(高畑充希)や、歌舞伎の世界で上り詰めるために喜久雄に利用されてしまう純粋だけどちょっとオツムの軽い感じの森七菜も良い味出してたなぁ。(注・褒めてます 笑)自分と藝妓の母親(見上愛)を捨てた父親を憎みながらも、一方ではその芸の素晴らしさを認め、酷薄な父を受け入れようとする喜久雄の隠し子・綾乃(瀧内公美)の理性。女性キャラの中では、個人的に綾乃推しです。最後の綾乃のセリフと吉沢亮の万感の思いをこめた表情にヲタク、不覚にも泣きましたよ。

 

 しかししかし、歌舞伎の正統な血筋ではないというそのたった1つの理由だけで喜久雄を最後まで認めなかった歌舞伎界の大御所・万菊を、アングラの極みである暗黒舞踏の雄・田中泯(注・過去には土方巽に影響されたことを公言していたが、現在ご本人は自らを『舞踏』の枠内にはめられることを嫌っておられるようです)に演じさせ、よりにもよって「鷺娘」を踊らせるなんてね。また、花井半次郎の妻役が、歌舞伎の家に生まれながら女性というだけで舞台に立てなかった怨念を芸の肥やしにしてきた寺島しのぶでしょう……。このキャスティングに、美しいけれども矛盾に満ちた歌舞伎という日本独自の伝統芸能に対する、李相日監督のある種のアンチテーゼを感じてしまうのはヲタクだけ⁉️在日韓国人三世である監督の、日本社会そのものに対する愛憎の念とシンクロしてるんじゃないか……なーーんて、いくらなんでも深読みし過ぎか(笑)同調圧力で異端分子を排除しまくる、日本という壮大な「ムラ社会」の1つの象徴が歌舞伎の世界だからね(^_^;)同じ日本の伝統芸能を扱うにしても、出自を隠して徹頭徹尾日本の社会に溶け込み、日本人以上に日本人たらんとした立原正秋(在日韓国人作家。本名は金胤奎…彼の所謂「芸道モノ」小説のテーマは能や日本庭園ですが)と、俯瞰的な視点から日本そのものを捉えようとした李相日監督……。これも時代の流れでしょうか。

 

★今日の小ネタ……#国宝名場面キャンペーン

 

 最後にヲタクの趣味に走った感想を言わせてもらえばこの映画……

何はなくとも永瀬正敏よっっっ❗️


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 喜久雄の波乱に満ちた人生の原体験となる父親(永瀬正敏)の死。組の新年会の最中に敵方に踏み込まれ、日本刀を振りかざして戦おうとした矢先、凶弾に倒れるヤクザの組長役。永瀬さん、出演シーンは少ないながら、アナタいちばんオイシイ役よぉぉぉ(笑)諸肌脱いだ背中に広がる刺青と閃く白刃、真っ白い雪に深紅の華のようにじわじわと広がる血。歌舞伎に勝るとも劣らぬ様式美にヲタク、ゾクゾクしたわ。陰で見守る息子に「オトコの生きざま見せてやるっ❗️」って刀抜いた瞬間に蜂の巣になっちゃう無念さ、オトコの哀愁も良かったぜ……(しみじみ)。この映画、配信開始になったら永瀬正敏の登場シーンをヘビロテする自信、今からある(笑)

 

 

 

 

アメリカ版コンピューターおばあちゃん〜「テルマがゆく❗️93歳のやさしいリベンジ」


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 相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」で「テルマがゆく❗️93歳のやさしいリベンジ」観賞。

 

 ヲタクも今年で古希。あれ?映画がシニア料金になったと思ってウキウキしてたらあっという間に…。身体が思うように動かなくなって、海馬も前頭葉も働くなった時どう生きたらいいか、常に考える今日この頃。今まで自分のお手本といえば、東京オリンピックの時聖火ランナーを務めた当時100歳の女性(今はわかりませんが、その当時はまだ理髪店で働いてらした)、「世界最高齢プログラマー」若宮正子さん、「日本最高齢フィットネスインストラクター」筋肉ばあばこと瀧島未香さん、そして(フィクションの世界だけど)日本の歌〜明治生まれという高齢でありながら、かくしゃくとして博学、英語もペラペラ…という「コンピューターおばあちゃん」だったけど、今回テルマおばあちゃんが1枚加わりました❗️

 

 テルマさんは93歳。部屋の壁中にぎっしり詰まった本、掃除マニアで家の隅々がきちんと片付けられているところを見れば、彼女の生活レベルが一目でわかります。そんな彼女が今ハマっているのは、たった1人の可愛い孫ダニー(フレッド・ヘッキンジャー)に教えてもらうPCのお勉強。……しかし彼女の平穏な日々も、携帯にかかってきた1本の電話によって破られてしまいます。目に入れてもいたくない当の孫ダニーからの電話。なんと車で妊婦と接触してしまい、ケガをさせて今は刑務所の中だと。保釈金が1万ドル必要だからすぐ振り込んでくれと言うのです。ほんの数日前に一緒にPCの勉強をしていた孫がいきなり今は刑務所……ってよくよく考えればオレオレ詐欺だってすぐわかりそうなもんだけど、いくらしっかり者のテルマさんでも、孫のダニーに関しては話が別、日頃の分別も冷静な判断力もどこかに吹っ飛んじゃうようで……。まあでも、ヲタクも自信ないなぁ…。最愛の孫(注・13歳男子)をダシにされたら、オレオレ詐欺に引っ掛かっちゃう可能性なきにしもあらずかも…。

 

 しかしテルマさんの凄いところは、フツーの孫可愛さのおばあちゃんと違って、目には目を歯には歯を、自分自身の力で騙し取られたお金を取り戻そうと立ち上がるところ。しかもしかもそのお手本は「ミッション:インポッシブル」のイーサン・ハント(トム・クルーズ)❗️さてさてテルマさんの知力体力人間力経験値コミュ力総動員した復讐譚の顛末は……⁉️

 

 なんと言っても、副題でもわかるように、彼女のリベンジの仕方が知恵と優しさとユーモアに溢れてるとこが◎❗️テルマさん自身も、自分の年齢を再認識して人に頼る大切さを知りはするんだけど、やっぱり独立独歩の気概を持ち続けていることがわかるラストも素晴らしい。

 

 最近、「私はもうトシだから…」が口ぐせになってるそこのアナタ❗️泣いて笑ってタメになる「テルマがゆく❗️93歳のやさしいリベンジ」を見て元気とヤル気をもらいましょう(笑)

 

★今日の小ネタ……やっぱりフレッド・ヘッキンジャーLOVE
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  ちょっとヘタレだけど優しいおばあちゃんっ子、テルマさんの孫ダニーを演じているのがハリウッドのライジングスター、フレッド・ヘッキンジャーくん。ヲタクは実は「グラディエーターII」のジャパンプレミアで、彼と間近でお話しました〜。ダニー役は素顔の彼と近いんじゃないかな?優しくて口調が物静かで照れ屋さんな人でありました。これからも孫だと思って応援してるからね❗️(笑)


「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」レッドカーペットイベントに行ってきた❗️ - オタクの迷宮

女は誰でも秘密を持っている〜「秋が来るとき」(フランソワ・オゾン監督)


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 「KINOシネマみなとみらい」にて、フランソワ・オゾン監督の最新作「秋が来るとき」観賞。ヲタクは今年3月に開催された「横浜フランス映画祭」で本作品上映会の申し込みをしたものの抽選に見事に外れ、涙を呑んだ痛恨の1作でございます。(オゾン監督は来日してトークショウに出席)今年のフランス映画祭はくじ運なかったなぁ…。舞台挨拶付きの上映、応募した5作品中当選したのは「キャッツ・アイ」1作のみ。例年にも増してヲタクのくじ運がなかったのか、はたまた映画祭の知名度が爆上がりで倍率が凄いことになっていたのか……。

 

閑話休題

 

 今年80才を迎えたミシェル(エレーヌ・バンサン)。 それまで暮していたパリの喧騒を離れ、自然豊かな田舎で余生を送ろうと、緑溢れるブルゴーニュで一人暮らしをしています。 秋の休暇を利用して訪れた娘と孫に、自然を生かした食事をご馳走しようと腕を振るったキノコ料理。しかしそんなミシェルの心尽くしも、娘のヴァレリー(リュディヴィーヌ・サニエ)が食中毒で病院に運び込まれたことをきっかけに全てが水の泡に。ヴァレリーは母親に叫びます。「私を殺そうとしたでしょ❗️」娘の言葉に息を呑むミシェル。そしてヴァレリーはパリの自宅に戻った直後、謎の死を遂げるのです。

 

 衝撃的なオープニングからヴァレリーの不審死を経て、登場人物の過去や愛憎関係が少しずつ明らかにされ、ミステリータッチで物語は進行していきます。果たしてミシェルは娘に対して一瞬でも殺意を抱いたのか?ヴァレリーの死は自殺?事故?それとも……。ミシェルと親友の息子ヴァンサン(ピエール・ロタン)の本当の関係は?ミシェルが溺愛する孫のルカがヴァンサンに寄せる感情は?……ナゾはナゾを呼び、しかも肝心な部分(ミステリーだとすれば謎解き部分)は他のオゾン監督の作品群と同様明確には呈示されず、私たち観客が想像力を働かせて(自分独自の)結論を導き出す他ありません。「スイミングプール」のように、実際に起きた事実なのか妄想の産物なのかはっきりしない場面も多々ありますし。


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※それぞれに秘密や昏い過去を抱える登場人物たち。(左上から時計回りに)①謎の死を遂げるヴァレリー(リュディヴィーヌ・サニエ)、②ヴァレリーの母親で、多くの秘密を抱えるヒロイン、ミシェル(エレーヌ・バンサン)、③ミシェルの親友マリー・クロード、④マリー・クロードの息子でミシェルを慕うヴァンサン(ピエール・ロタン)、④ヴァレリーの息子(ミシェルの孫)ルカ、⑤ヴァレリーの死に疑問を抱きミシェルを追い詰める女刑事。

 

 それにしてもヲタクが個人的に創り上げたストーリーやヒロインのキャラ設定は、「女性には生まれつき母性が備わっている」、「血は水よりも濃い」……といった俗説を真っ向から否定するもので、自分はかなり皮肉屋のペシミストだな……と改めて自己認識して、あんまり気分良くなかった(笑)まっ、所謂「女らしさ」を最大活用して男たちを繰り、ある意味したたかに生き抜いてきたヒロインの生き方が個人的にちと苦手……っていうのもあるんだけど^^;

 

 

ところで「秋が来るとき」日本版ポスターには、「探しに行きましょう これからの人生を」の一文が。アイシングしたお菓子みたいなセンチメンタルなキャッチコピーですが、そこはそれオゾン監督作品なんで^^;他の作品同様、女性に対する風刺や皮肉、ブラックユーモア満載な作品に仕上がっております。今作品でヒロイン、ミシェルの娘ヴァレリー役を演じたリュディヴィーヌ・サニエも、こう語っています。

(オゾンは)非常に先進的なエスプリを持った監督だと思います。だいたい「80歳のヒロイン」なんていうと、孫たちに菓子を作ってくれるようなチャーミングなおばあちゃんでオープンマインドで......そんなステロタイプなキャラクターを思い浮かべませんか? でもオゾン監督はそうじゃない。80年を生きてきた過去があって、矛盾もあれば失敗もあれば成功もしてきた。そんな複雑な人間性を持った、ひとりの女性として撮ろう、という意気込みを感じるんです。

 日本のキャッチコピーに釣られて観に行ったら痛い目見ますよ(笑)そろそろそんなステロタイプから卒業して欲しいですよね。

 

 

 オゾン監督は、ヲタクが密かに「映画史上いぢわるジイさんの二大巨頭」と呼んでいるうちの1人。ちなみにもう一人のいぢわるジイさんはアルフレッド・ヒッチコック監督。ヒッチコックはミソジニー入ってて、ストーリーテラーとしては抜群に面白いけど女性を見る目はかなり冷たくサディスティック。一方オゾン監督の場合、女性の狡さやしたたかさ、嫉妬、虚栄心…等々をリアルに描いてはいるけど、根底にはどこか優しさが仄見える。オゾン監督はゲイを公表しているから恋人はムリだけど、ぜひお友だちになりたいタイプ(笑)

 

 どんな平凡な人生に見えても、100人の女には其々、100通りの秘密がある。客席は予想通り7割方シニアの女性。この作品を観賞しながら、来し方を顧み、人には決して言えない秘密を心の裡で反芻し、ミシェルのように(これは墓場まで持っていこう)と、各人静かな決意を固めたのだろうか。……え?ヲタクにもそんな秘密があるのかって?……それこそヒ・ミ・ツでしょ❗️(笑)

 

女の秘密はヴェールのようなものだ。
なにかを隠すのではなく、
美しく見せるためだ。

長谷川如是閑

 

そう❗️けだし名言なり(笑)

この言葉を謹んでオゾン監督に贈呈しよう。

 

★今日の小ネタ……リュディヴィーヌ・サニエ


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※22才の時の出演作「スイミングプール」(上)シャーロット・ランプリングに一歩も引けを取らぬ演技でした。

 

 なんと言っても本作の1番のサプライズは、「スイミング・プール」以来オゾン作品は実に21年ぶりというリュディヴィーヌ・サニエの登場でしょう。映画製作や演技の方向性の違いから、互いに疎遠になっていた時期もあったようですが、今作ではそんなブランクを微塵も感じさせない存在感を発揮しています。

 

サリー・ホーキンスを返せ〜〜「パディントン3 消えた黄金郷の秘密」

 
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 はいっ、みんな大好きパディントン、待望の第3作、「消えた黄金郷の秘密」

 

 今作では、パディントンの命の恩人であり育ての親であるルーシーおばさんが入居していたペルーの「老クマホーム」から突然ナゾの失踪を遂げたため、パディントンとブラウン一家が「ルーシーおばさん捜索隊」を結成、そこにインカ帝国の黄金郷(エル・ドラド)伝説が絡んで、あっと驚く大冒険旅行を繰り広げます。

 

 英国一の愛されヒーロー、パディントンシリーズだけあって、ゲスト(特にヴィラン役)が超豪華なのはいつも通り。ヴィラン役が誰か……ってここで言っちゃうとネタバレになっちゃうから言いませんが、サスガのオーラでございましたことよ。第1作のニコール・キッドマン、第2作のヒュー・グラントにも勝るとも劣らない名優……とだけ言っておきましょう。


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※相変わらずイケオジの極み…みたいなアントニオ・バンデラスですが、第2作目のヒュー・グラント同様ちょっとおとぼけで憎めないキャラ。こんなアントニオも好きさ(笑)

 

 

 元祖セクシーイケメン、アントニオ・バンデラスが代々黄金探しに取り憑かれた男の役で、先祖代々のメンバーと共に1人なんと6役を演じ、なかなかの怪演・迷演?ぶりを見せてくれます。また、ブラウンさんの新しい上司で「リスクはチャンス」が口ぐせのバリキャリにヘイリー・アトウェル❗️…そう、只今絶讃上映中の「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」でイーサン・ハントのバディ、瞬殺女スリのグレースを演じている女優さん。出番は僅かながら、グレースに負けず劣らずのハンサム・ウーマンぶりでめっちゃカッコいい٩(♡ε♡ )۶


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※「ファイナル・レコニング」同様、今作でもオトコマエなヘイリー・アトウェル

 

 それにしても、パディントンシリーズを観終わって、ヲタクはオリジナルでパディントンの吹替を担当しているベン・ウィショーの声フェチだとつくづく思い知ったわ(笑)パディントンの声に集中してるうちについベンの顔が2重写しになっちゃって……(^_^;)何なら顔だけ出したクマのカブリモノでベン自身に演じてもらっても良かったんじゃないかってゆう(……あくまでもヲタクの超私的な意見、もとい妄想です、念のため 笑)


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※パディントンの声を演じるベン・ウィショー。英国アカデミー賞、ローレンス・オリビエ賞ノミネート常連の演技派です。

 

 そして最後にもう一つ、

なぜブラウン夫人がサリー・ホーキンスぢゃなくなっちゃったのぉぉぉ〜〜❗️❗️

 

 人間の言葉を喋れるクマがペルーくんだりから出てきて、ロンドンの街に溶け込んじゃうっていうシュールなトンデモ設定が観ている私たちにすんなり受け入れられるのは、サリー演じるブラウン夫人の、いつまでも童心を忘れない、夢見る少女のまま大人になったようなキャラが重要なカナメだったと言うのに……。新ブラウン夫人を演じるエミリー・モーティマーには何の恨みもございませんが、彼女の演技が非常にリアリスティックで、想像力を働かせて楽しむ余地を与えてくれないというか……(泣)今回ブラウン夫人がイケオジのハンター(アントニオ・バンデラス)にちょっとクラっときちゃう設定なんだけど、そういう行動ってブラウン夫人のキャラにはそぐわないのよ、絶対。サリー・ホーキンスが続投してたらそんなことにはならなかったハズ(断言)


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※ブラウン夫人(サリー・ホーキンス)とパディントンの温かな心の交流がシリーズの見所の1つだったのに……(泣)

 

 キャスト変更の裏事情はわからないけど、もし、もしパディントン4が将来製作されるとしたら、サリー・ホーキンスに復帰して欲しい、絶対。どこにどう届くかはわからないけど、いちパディントンファンとしてブログの片隅で呟いときます(笑)

 

 そしてそして、ラストにアノ人がカメオ出演❗️これってもしかして、第4作への導入部かな❗️❓️

 

 

シアーシャ・ローナンがおめでた👶〜ジャック・ロウデンがパパに❗️


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※世界一素敵なカップル、英国アカデミー賞レカペのジャック・ロウデン&シアーシャ・ローナン

 

 我が推しジャック・ロウデンの最愛の奥様、シアーシャ・ローナンが第1子妊娠との嬉しいニュースが飛び込んで来ました❗️

 

 約10年前、BBCのドラマ「戦争と平和」でジャックに沼オチして以来ヲタクは、彼の役者としての成長を見守り、2018年の映画「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」共演をきっかけにシアーシャ・ローナンとの交際が始まってからは1人の男性としてプライベートな幸せも掴んで欲しいと願っていたから、6年という長い交際期間を経て(日本にも2人してお忍び旅行に来てくれたのよね٩(♡ε♡ )۶)昨年7月に2人がスコットランドのエディンバラで正式に結婚した時には、密かに祝杯を挙げたものでした。そしてそして今度は待望の赤ちゃんが〜〜❗️……ヲタクはもうすっかり母親気分で^^;、勝手に舞い上がってます(笑)推しのキャリアが上昇していくのはもちろんのこと、プライベートでも幸せな人生を歩んでいけるよう陰ながら応援できるって、推し活冥利に尽きる……とヲタクは思っているから。

 

 シアーシャはご存知のように子役時代からその才能を広く世間に認められ、史上最年少でアカデミー賞にノミネートされたほどの大スターだから、2人の結婚当初ヲタクは、子育てより役者としてのキャリア優先の人なのかな……と勝手に思っていたの。でもつい最近雑誌のインタビューで彼女が、「私は小さい頃から十分な成功を収めてきた。だから結婚した今は、子どもが欲しいの。女優のキャリアからは少しの間離れるかもしれないけど、演技の世界には、いつかは戻って来れる。何の問題もないわ」って話してるのを読んでひどく感心したんです。女優としてのキャリアと家庭生活を、自然体で両立させようとしている彼女の賢明さに。さらに彼女は故郷のアイルランドを離れ、夫であるジャックの実家があるスコットランドで現在生活しているのですが、

「子供の頃、『Death Defying Acts』という映画の撮影でエディンバラに数日間滞在したことがあるんだけど、ふと脈絡もなく『いつかここで暮らすことになるかもしれない』と思ったの。その通りになった今、スコットランドを第二の故郷と呼べるのがとても嬉しいわ。『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』を撮影して以来、ずっとスコットランドが大好きだから」とも語っています。子どもの頃から華やかなスポットライトを浴び続けてきた彼女なのに、その素顔は一般の女性のように、いやそれ以上に、良い意味で「普通」。今ではヲタク、ジャックと同じくらいシアーシャ推し(笑)

 

 もちろんそんなシアーシャにジャックはもう、出逢った時からベタ惚れ(笑)彼はシアーシャを「スクリーン上でもスクリーンの外でも、生まれつきのパワーの持ち主であり、恐れ知らずで大胆、素晴らしいリーダーでもある」と絶讃し、一方シアーシャも、ハーパーズバザー誌のインタビューで「私が心から尊敬する彼からそんなふうに言ってもらえるなんて、どんな偉い人から誉められるより嬉しいわ❗️」と語ってます。

 

あーーもう、ごちそうさまっっ(笑)


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※BBCドラマシリーズ「戦争と平和」(2016年)で、帝政ロシアの青年貴族を演じたジャック(上)と、「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」(2018年)でスコットランドのメアリー女王(シアーシャ・ローナン)の夫役を演じた時のジャック(下)。優しげな表情はそのままながら、わずか2年ですっかり大人の男の貌(かお)に。愛とはこんなにも人を変えるものでしょうか…。

 

 役者としても1人の人間としても素晴らしいジャックとシアーシャのパワーカップル。シアーシャの繊細な演技がスクリーンでしばらくの間見られないことはちょっぴり淋しいけど、2人の最強のDNAを受け継いだベビーがこの世に誕生することは、ある種の奇跡であり、神の恩寵と呼ぶべきものとヲタクは思ってる(←本気)

 

ジャック、シアーシャ、本当におめでとう❗️