オタクの迷宮

海外記事をもとにしたエンタメ情報から、映画・ドラマ・舞台の感想、推し活のつれづれまで──観て、感じて、考える。ヲタ視点で気ままに綴るエンタメ雑記ブログ。今日もどこかで、ヲタクが迷走中。

アノ人復活(゚∀゚)〜「ファンタスティック4ファーストステップ」は「アベンジャーズ/ドゥームズデイ」の序章❗️❓️


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 人類を救うのは家族愛とチームの団結力❗️

アメコミヒーローの原点に帰ったファンタスティック4❗️

 

 相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、スクリーンX版「ファンタスティック4」観賞。やっぱりアメコミヒーロー映画はスクリーンXで見るに限るね❗️ファンタスティック4が飛行船に乗って飛び回るシーン、大気圏に突入するロケット、全て操縦席目線で撮影されているので、臨場感ハンパなし。ちょっと船酔いが⋯⋯(笑)

 

 さてさて映画のレビューをする前に少々、この映画が、来年2026年公開予定の、マーベルスタジオが総力を挙げて製作する※1「アベンジャーズ/ドゥームズデイ」において、この「ファンタスティック4」がどういった立ち位置にあるのかを説明しておきましょう。

※1 サノス打倒に伴い、アイアンマン(ロバート・ダウニーJR)とキャプテン・アメリカの死によって解散を余儀なくされたアベンジャーズ。私たちファンは悲しみにくれたものですが、このたび「ドゥームズデイ」の製作発表がなされ、サノスとの死闘を生き延びた2代目キャプテン・アメリカアンソニー・マッキー)、ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)、ドクター・ストレンジベネディクト・カンバーバッチ)、ソー(クリス・ヘムズワース)、ロキ(トム・ヒドルストン)らが再び再結集すると聞いて狂喜乱舞したわけです。

 

★今作「ファンタスティック4」は「アベンジャーズ/ドゥームズデイ」の壮大なるプレリュード(前奏曲

 人類の滅亡を引き起こしかねない圧倒的ヴィラン・サノスがアベンジャーズの活躍によって倒された後、地球また新たに脅かされることになります。サノス亡きあとのラスボスの名はドクター・ドゥーム。自らを神にも例えるほど傲慢な天才科学者ヴィクター・フォン・ドゥームは、実験の失敗によって顔に大怪我を負います。醜く破壊された顔を隠すために彼は、全身金属の鎧を身にまとい、超科学兵器を次々と製造して、世界征服に乗り出します。先日「アベンジャーズ/ドゥームズデイ」の発表に伴い、「ドゥームズデイ」のラスボスを演じるのはなんと❗️あのアイアンマンたるロバート・ダウニーJr.との発表があったのです❗️❗️❗️ロバート〜〜、また逢えるのね😍………あれれ❓️まてよ、ドクター・ドゥームってこんな人……だよね❓️⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓


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ロバートのイケメン素顔はもしかして封印❓️ジョシュ・ブローリンのサノスみたいに……ちょっと淋しいかも(泣)

 

★なぜ今ファンタスティック4❓️

 「ドゥームズデイ」のラスボス、ドクター・ドゥームって、元々ファンタスティック4のリーダーであるミスター・ファンタスティックことリード・リチャーズの宿敵なんですよ。リードも天才科学者だしね。当然、マーベルヒーローズの中でドクター・ドゥームの特性に熟知しているのはリードってわけ。正直言って「ファンタスティック4」ってマーベルヒーローズの中ではマイナーだし、これまで実写映画も4作しか製作されていないんですよ。(しかもそのうち1作はお蔵入り^^;ヲタクも2作しか観てません)今回「ドゥームズデイ」の製作に当たり、ファンタスティック4が重要な立ち位置に躍り出たのは、そんな経緯もあるんじゃないか……って、ヲタクは思ってる。


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※今作からミスター・ファンタスティックを演じるのは、ハリウッドのイケオジ代表、ペドロ・パスカル。知性と冷静沈着な判断力に溢れたドリームチームのリーダー役にはピッタリ❗️直近では「グラディエーターII」の将軍役ね。カッコよかったわぁぁ…(うっとり)

 

★「ファンタスティック4」ざっくり、あらすじ

 天才科学者リード・リチャーズ(ペドロ・パスカル)、彼の愛妻スー・リチャーズ(ヴァネッサ・カービー)、スーの弟ジョニー、リードの無二の親友ベンの4人は、かつて宇宙探索隊に選ばれロケットで宇宙を飛行中に予期せぬ宇宙嵐に遭い、大量の放射線を浴びた結果、それぞれ特殊能力を得ることに。各人の異能を活かし、今日も人々の安寧と平和のために奔走する4人。

 

 映画は、スーがリードとの間の待望の赤ちゃんを授かった場面から始まります。自分の計算ミスでロケットの走行を誤り、家族や親友を巻き込んでしまったことを今も悔いているリードは、少なからず自分の息子にもその影響があるのでは……と不安を抱きますが、スーはそんなリードの心配を笑い飛ばします。(やっぱり母は強し 笑)時満ちて生まれた息子のフランクリンは4人の宝物。すくすくと育っていきますが、彼は、誰も想像することのできないほど凄い超能力の持ち主らしいことが次第に明らかになり…❗️(「どんな能力なのか❓️」はネタバレになっちゃうんで言えないけど、ラストにその片鱗が明らかになります)

 

 太陽系・銀河系のあまたの星を丸ごと「喰らって」エネルギーを吸い取り、肥大化していく宇宙モンスター・ギャラクタスから「次は地球の番だ」という挑戦状が届きます。そしてあろうことか、ギャラクタスはリードとスー夫妻に向かって、「お前の息子は宇宙を変えるほどの強大な力を持っている。地球を救いたければ私に息子を差し出せ」と迫ります。

 

 ギャラクタスの脅迫をはねつけたものの、何か手を打たなければ地球壊滅の日は刻一角と迫ってきます。果たしてファンタスティック4はその叡智と超能力を振り絞り、最愛のフランクリン、そして地球の人々を救うことができるのか❗️❓️

 

★「ファンタスティック4」の見どころ

 今ドキのアメコミヒーロー映画は、以前のヒーロー映画ように「宇宙外生命体=悪」でいきなり戦いを始めるような展開にはなりません。ギャラクタスから「地球を滅ぼす」と脅迫されますが、ファンタスティック4はまずはギャラクタスの元に出向いて「交渉」をしようとします。反対に「息子を寄越せ」なんて言われて、結局は交渉決裂しちゃうんですけどね(笑)彼らは超能力の持ち主とはいえ、とてもギャラクタスには力では敵わないので、知恵と科学で戦います。どんな方法で戦うのか❓️その知恵比べ合戦も見もの。


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※リードの愛妻スーを演じるのはヴァネッサ・カービー。「私というパズル」で子供の死産という過酷な体験をする女性を演じ、ヴェネツィア国際映画祭で主演女優賞を受賞した英国の演技派。

 

 アベンジャーズみたいに個性の強いヒーロー同士の集まりだと、(キャプテン・アメリカとアイアンマンみたいに^^;)主義主張の違いから時に決裂しちゃうけど、ファンタスティック4は基本血縁で結ばれた「ファミリー」なんで、会話もほのぼの安心して見てられます(笑)

 

★そして、恐るべきラストシーン

 危機を乗り越え、4歳になったフランクリンは「種の起源」が愛読書という、パパも顔負けの天才(^_^;)しかし、スーがリビングに戻ってみると、真っ黒なマントを羽織った人物がフランクリンに話しかけていて⋯⋯❗️

 

 ぎゃーーーっ、フランクリン危ない、早く逃げて〜〜〜〜❗️

 

 これ絶対「アベンジャーズ/ドゥームズデイ」の導入部だと思うんで、「ドゥームズデイ」楽しみにしてるそこのアナタ、「ファンタスティック4 ファーストステップ」は外さないでね❗️

 

 

 

 

 

 

 

A24「顔を捨てた男」〜セバスチャン・スタンの神演技に泣いた夜


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 を変えても自分からは逃げられない──。セバスチャン・スタン主演、自己肯定とルッキズムを鋭く抉るA24心理スリラーの傑作。

 

 桜木町駅前のシネコン・ブルグ13にて、推しのセバスチャン・スタン主演「顔を捨てた男」観賞。顔の変形を引き起こす難病・線維腺腫を患う俳優志望の男。整形手術によって劇的に生まれ変わるものの、過去の自分にそっくりな男の出現により、次第に不安と恐怖に苛まれていく過程を描いた心理スリラー。「ミッドサマー」や「ライトハウス」「ヘレディタリー 継承」、「異端者の家」など、ひねりの効いたスリラー作品作りには定評のある個性派スタジオA24が、また傑作を生み出した❗

 

 じつはヲタク、オタクのはしくれとして、推しの映画は上映初日に観る❗️❗️❗️⋯⋯って決めてる。なのになのに今回は、持病のアレルギーが発症したうえに派遣代行の仕事も新しい現場のOJT入りで観に行く時間が取れず、あっという間に10日も経ってしまった……よよよ(←その場に崩れ落ちる様子)。セバちゃま、オタクの風上にも置けないヲタクを許して(笑)その代わり、一瞬のまばたきもせず(……ってくらい 笑)眼見開いて見てきたからね❗️

 

 ★ざっくり、あらすじ

・顔の変形症に悩む男の恋のゆくえは⋯❗❓

 神経線維腫症を患い、顔の変形に悩むエドワード(セバスチャン・スタン)。それでも彼は、いつか俳優になりたいという夢を捨てきれずにいます。彼は同時に、アパートの隣人で劇作家を目指しているイングリッド(レナーテ・レインスヴェ)に心惹かれながらも、コンプレックスのために自分の気持ちを打ち明けられず悶々と日々を送っていました。

 

・顔の整形で劇的に変わった彼の人生。しかし⋯

 そんなある日、エドワードは外見を劇的に変える過激な治療によって、念願だった新しい顔を手に入れることに成功。「生まれ変わる」ため、エドワードは自身を自殺したことにして、偽名を使って新たな人生を歩み始めます。彼はそのイケメンぶりを生かして不動産業界に転職、トップセールスマンに上り詰めますが、まるで他人の人生を生きているかのような、どこか居心地の悪さを感じる毎日⋯⋯。そんなある日、以前憧れていた隣人のイングリッドが、オフ・ブロードウェイで自分を題材にした「エドワード」という小芝居を上演しようとしていることを知ります。オーディションを受けて役をゲット、以前の顔をプロトタイプにしたマスクを被ってリハに臨む彼ですが、そこに、同じ病で、以前の自分とそっくりな顔の変形症を患うオズワルド(アダム・ピアソン)という男が現れます。しかしオズワルドは、常に自分に自信がなくおどおどと暮らすエドワードとは違い、音楽、武道、投資、文学…etc.とあらゆる方面に精通し、会話もたくみな人誑し。イングリッドさえも彼に骨抜きになっていくのを見たエドワードは猛烈な嫉妬心に苛まれ、次第に狂気に陥っていき……。

 

 

★セバちゃんの神演技が凄い❗️❗️

 

 何と言っても見どころは、主演を務めるセバスチャン・スタンの演技❗️(…推しだからって、話盛ってないよ。いち映画オタクの冷静な意見)顔がイケメンに変化しても、自己肯定感とは無縁なために結局、今度はその外見がまたコンプレックスになっていく……生涯ルッキズムの呪縛から逃れられなかった男の悲喜劇ですが、主人公の心理表現をきめ細やかに演じて素晴らしいです。サスガ、ヲタクの推しだけある❗️(……何様❓️笑)特に、顔の変形症のマスクを被ってオズワルドのモノマネをしながら不動産の営業をする場面は痛々しすぎて思わずスクリーンから眼を背けたわ……セバちゃん、演技上手すぎ😭

 

 セバスチャン・スタンってね、人間の「喜怒哀楽」の感情のうち、「哀」の表現がめちゃくちゃ巧みな人だとヲタクは常々思っていて。生まれたからには、どんな過酷な境遇に置かれても生きていかなくてはならない人間の宿命……そんなものを感じさせる。彼の纏う哀愁は、たとえそれがあのドナルド・トランプを演じる時(「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」)でさえそこかしこに漂い、演技に深みを与えていると思う。

 

ありのままの自分を受け入れる……それが1番難しい❗️

 映画なので、神経線維腫症が象徴的に描かれてはいるものの、人にとってコンプレックスなんて千差万別、それこそ顔は変わったけど自信を取り戻せない治療後のエドワードみたいに、(オレ(私)って顔はいいけど中身ないんじゃないか……)って悩んでるイケメンや美女だって中にはいるかもしれないし。

 

 映画の冒頭、「ありのままの自分自身を受け入れることが幸せの近道」……みたいなガガさまの名言がネタっぽく語られるんだけど、案外それって、エグゼクティブ・プロデューサー(製作総指揮)を兼任したセバちゃんと、監督のアーロン・シンバーグが訴えたかった基本的なテーマなんじゃないかな……って、映画を観終わった後に思ったヲタクでありました。


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※本作のヒロイン役を演じたノルウェー出身の女優レナーテ・レインスヴェ。エドワード同様、自立しようとしながら自らの感情を理性的に分析できず、他人の意見に流されてしまう難しい役柄を熱演。セバちゃんとは演技の相性がいいのか、次作「フィヨルド」でも夫婦役で共演しています。

 

★「顔だけじゃない❗️」イケメン、セバスチャン・スタン

 昨年末、東京コミコンに間に合わなかったから……という理由で、終了後わざわざスケジュールを繰り合わせて訪日してくれたセバちゃん😍この「顔を捨てた男」の神演技でベルリン国際映画祭主演男優賞を受賞したばかりだったから、撮影会で「銀熊賞(主演俳優賞のこと)おめでとう❗」って声をかけたら、ぱーっと顔を輝かせて、「ありがとう❗ホントにありがとう」と言って、向こうから手を差し伸べ握手してくれた彼。どちらかと言えばスクリーンで演じる役柄はコワモテな人物が多いけど、素顔のセバちゃんは物腰柔らかな、穏やかな語り口の超ジェントルマンだったわ……(遠い眼)。人柄の良さ、誠実さが滲み出てる感じの。

 

 ああ、「『顔を捨てた男』の演技最高だったよ❗ベルリンに続いてゴールデングローブ賞もおめでとう」って直接彼に声をかけたい……。最近は演技派俳優としての地歩を確実に固めつつあるセバちゃん。主演やプロデューサーを務める新作も目白押し、もはや訪日なんてヒマもなかなかないと思うけど、だけどいつかはきっと、再び会えるって信じてる。……それまで良い子にして待ってるね(笑)

 

★今日の小ネタ……最近の洋画の中のジャポニズム

 セレブでグルメを気取るオズワルドとイングリッドエドワードを招待するのが日本食レストラン。彼らは大吟醸の日本酒を頼み、和牛ステーキや銀だらの西京漬に舌鼓を打つのですが、「何注文する❓️」って聞かれても、(おそらく)日本食なんて食べたことのないエドワードは、メニューを決められない(泣)それでも卑屈な笑いを浮かべるエドワードに、ヲタク泣きそうになっちゃったわ。アメリカ人セレブが食通を気取る時、今どきはフレンチでもイタリアンでもなくて日本食……っていうのが、ヲタクにはちょっとツボだった。

 

 ちなみにセバちゃんご本人は、昨年末の初来日で初めてトライした大トロの刺身がいたく気に入られたそうです😁

 

 A24がまたもや生み出した傑作スリラー「顔を捨てた男」は、全国の映画館で絶賛上映中です❗️

 

Netflix「隠し味にはロマンス」〜「疲れた心に効く」全州✕札幌✕美味ドラマ


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 Netflixにて、韓国ロマコメ「隠し味にはロマンス」(全10話)観賞。アコギな商売で人を踏みつけにしてのし上がってきた財閥の御曹司が人の優しさに触れ、生まれ変わっていく感動、そして韓国の美しい自然と美味しそうな料理……。疲れた時に観るとほっこりする、"癒し系"ヒューマンロマコメだったよ❗️

 

★ざっくりあらすじ😍

 

主人公ハン・ボム(カン・ハヌル)はヤなやつ(笑)だったけど……

 韓国国内の食産業を牛耳る大財閥「ハンサン」の御曹司ハン・ボムは、街で評判のレストランの主人を言葉巧みに籠絡して買収に持ち込み、そのレシピを盗んで自ら経営する超高級フレンチレストラン「モットー」のメニューに載せる……というあくどいやり方でのし上がって来ました。母親である財閥の当主から、彼の経営するモットーと兄の経営するフレンチレストランと、先に三ツ星を獲った方を次代当主に指名する……と常々言われてきたからです。

 

田舎のレストランで運命の出逢い❗️❓️

 ところが、次代当主獲得に先んじたい兄の策略により、財閥の役職や「モットー」の所有権を剥奪され、財閥の御曹司から一転、無一文の「タダの人」に(^_^;)ふらりと立ち寄った全州の田舎の小さなレストランで彼は、今まで食べたこともない美味しく斬新なメニューに出逢います。そのレストラン「ジョンジェ」を経営するのは、素材にこだわり、醤油や味噌も手作りで、客の好みや健康状態に合わせたメニューを創案する頑固な職人シェフ、モ・ヨンジュでした。彼女の類まれな才能をたちまちのうちに見抜いたハン・ボムは、彼女のレシピを盗んで「ジョンジェ」を買収、再びハンサン財閥の重役に返り咲こうと彼女に共同経営を持ちかけ、自身も「ジョンジェ」で働くようになります。しかしモ・ヨンジュの料理に賭けるひたむきな情熱や真摯な人生観に触れ、「ジョンジェ」で一緒に仕事をする仲間たちや街の人々の温かさに触れるうちに、彼の頑なな人間不信も次第に柔らかく溶け出して……❗️

 

★キャラ立ち万歳❗️

 韓国ドラマって、たとえロマコメであっても、じぶんの目的遂行のためには手段を選ばない敵役が最低でも約2名くらいはいるもんだけど(ヲタクの統計による 笑)、このドラマ、当初はそれっぽかったハン・ボムの母さんや覇権を争う兄ちゃんも人間っぽさをのぞかせて、結局のところ全員いい人なのが◎❗️最後まで心安らかに観賞できます(笑)


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 ハン・ボム役のカン・ハヌル(写真右)、細身で色白で中性的な最近の韓国ロマコメヒーローとは対極の、ガタイが良くてちょっともっさりしたタイプ(注・褒めてます 笑)なのが逆に新鮮で、清廉で素朴なヒロインを演じたコ・ミンシ(写真左から2番目)と相性ピッタリ❗️

 

 そしてそして、なんといってもこのドラマの最大の功労者はこのお二人❗️街のもやしクッパ店の大ベテラン従業員なるも、ヨンジュに引き抜かれて40にして惑わず❓️「ジョンジェ」でシェフを目指し始める「ミンスク姐さん」キム・シンロク(写真右から2番目)と、ミンスク姐さんの子分❓️でもやしクッパ店のドラ息子役を演じたユ・スビン(写真左)でしょう。この2人の掛け合い、上方の夫婦漫才見てるみたいで、モノを食べながら飲みながらの観賞は要注意(笑)ユ・スビンくんはあの大ヒットドラマ、同じくNetflixの「愛の不時着」北朝鮮軍の兵士キム・ジュモク役でも超イイ味出してたよね❗️韓国若手イチの演技派じゃない❓️

 

★札幌も登場するよん😍

 ヒロインのヨンジュは以前札幌の高級フレンチレストランに勤めていて、師と仰ぐ人が病に倒れ、お見舞いのために札幌に出向きます。ヨンジュの元カレで、札幌でフレンチシェフをしている役を演じたのは、「オールド・ボーイ」で衝撃的デビューを飾って以来、幅広い役柄を演じてきたユ・ヨンソク。

 

 ポスクレのインタビューで彼、「忘れ難い札幌と全州……」と語っていたから、実際に札幌でロケをしていたんだね❗️

ユ・ヨンソクとコ・ミンシの日本語の上手さにも脱帽です。


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※特別出演でドラマに華を添えたユ・ヨンソク。この人この見た目で41歳って……(゚∀゚)なんか特別な若返りの薬でも飲んでるの❓️(笑)

 

 ひと昔前なら、韓国映画&ドラマに出てくる日本&日本人はほぼ悪人だったけど(笑)少しずつ韓国の人たちにおける日本のイメージは変わりつつあるのかな❓️……政治の世界ではまだいろいろあるみたいだけど。……もういいから、仲良くしようよ(笑)

 

 ストーリーやキャラの魅力はもちろん、韓国の美しい風景や、「エビのチヂミ」、「牛挽き肉の松風焼き」、「キャベツのキムチ」、「韓国風コッコヴァン」……etc.と、美味しそうな料理も堪能できる🤤癒しのドラマ「隠し味にはロマンス」、Netflixで絶賛配信中です❗️

 


 

ジャック・ロウデン主演「ベルリン・ノワール」始動❗️〜1928年のベルリン×クライムサスペンスがアツい


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※BAFTA(英国アカデミー賞)レカペのジャック。若き演技派の彼はノミネート常連。

 

 おおおーーっ、我が推しジャック・ロウデンの新作情報が入ってきましたっっっ❗️

 

 Apple TV+の新ドラマシリーズ、クライムサスペンス大作「ベルリン・ノワール」の主役に抜擢されたのですっ❗️ぜーはーぜーはー(ヲタク興奮のあまり過呼吸気味 笑)

 

〈ココが見どころ〉

★主役は1920年代ベルリンの若き警察官(ジャック・ロウデン)

 原作はスコットランド出身の作家フィリップ・カーの「メトロポリス」。舞台は、1928年のベルリン。ジャックはベルリン警察署殺人課の新任警察官ベルンハルト・グンターを演じます。彼は持ち前の正義感で、街の片隅で起きる様々な凶悪犯罪に立ち向かいますが……。

 街の裏側に潜む闇と腐敗に挑む若き刑事グンターの孤独な闘いが、歴史の奔流と交錯していく――そんな物語になりそうです。

★舞台は1928年、狂騒と退廃の魔都(バビロン)ベルリン

 1928年のベルリンと言えば、「黄金の20年代」あるいは「狂騒の20年代」と呼ばれ、退廃的な芸術や文化が爛熟期を迎えた時代の最後の年。キャバレーやナイトクラブでは夜な夜な紳士淑女が自由を謳歌、国際的な文化都市として持て囃されていたものの、陰では急速な工業化の犠牲になった労働者の貧困やドラッグの横行が社会問題化した時期。そしてついに翌1929年にはあのニューヨークの株の大暴落(魔の木曜日)が起き、それは世界的大恐慌を引き起こし、第2次世界大戦の遠因となっていきます。一方、1928年と言えばあのヒットラー率いるナチスドイツが、初めて国政選挙に打って出た年でもあるわけで……。ナチスの不気味な足音、世界恐慌と大戦の恐怖が迫りくる中、光と翳の都ベルリンで愚直なまでに正義を貫こうと奮闘する若い警察官の眼差しには一体何が映し出されるのか❓️

 

 ……それにしても「窓際のスパイ」といい「プライドと偏見」といい今回の「ベルリン・ノワール」といい、ジャックってヲタクのツボにハマる名作にばかり出演してくれて嬉しい(笑)

 

★脚本は「教皇選挙」「裏切りのサーカス」のピーター・ストローハン

 ジャックが主演を務めることもそうだけど、ヲタクがめっちゃ楽しみにしているのは、脚本を担当するのがあのピーター・ストローハンだってこと❗️……そう、本年度「教皇選挙」により見事アカデミー賞脚色賞を受賞したあのピーター(……友だちか 笑)。「教皇選挙」ももちろんだけどピーター、ヲタクが見た中で歴代の名作映画を選べと言われたら確実にベスト10に入る名作「裏切りのサーカス」(原作はジョン・ル・カレのスパイ小説で、冷戦下の英国諜報戦を描いた重厚なスパイ映画)の脚本家でもあるの❗️原作ももちろん素晴らしいけど、それを映像化した際、緊迫感をさらに盛り上げる職人技が凄いの。

 

★原作者はジャックと同郷のスコットランド

 ピーターが創り出すスリリングな世界観の中で、我が推しジャックがどんな魅力的なヒーローを演じてくれるのか、もう今から楽しみすぎてヤバい(笑)最初は

ジャックがドイツ人❓️「ダンケルク」(クリストファー・ノーラン監督)では、メッサーシュミットと空中戦を繰り広げるスピットファイアパイロット役だったのに 笑

……ってちょっと違和感感じてたけど、よくよく考えたら原作者のフィリップ・カーってスコットランド人なのね。スコットランド熱烈愛国者ジャックにとって、この役を引き受けたのは必然だったんだわ、きっと。

 

 実はこの「メトロポリス」、執筆中に作者のフィリップ・カーが亡くなってしまい、遺作にして未完の大作。つまりこの物語の結末は、原作者ではなく、ピーター・ストローハンの手で描かれる……まさに"脚本家の創造力"が試される舞台。それこそがリアルなサスペンスだと思いません❓️

 

 みんなでその結末の目撃者になろう❗️❗️

 

 どう転んでも傑作の予感しかない「ベルリン・ノワール」、配信開始日その他新たな情報が入り次第追記しますのでお楽しみに🎵


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※同じAppleTV+で配信中の人気スパイドラマ「窓際のスパイ」も、もうすぐシーズン5が配信開始予定。ジャックはMI5のエリートコースから外され、落ちこぼれ部署「スラウハウス(泥沼の家)」に左遷されたリヴァー・カートライトを演じています。

 

「おい、太宰」見てきた〜三谷幸喜監督の全編ワンカット地獄❓️…いや、まさかの天国❗️


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 相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、三谷幸喜監督の「おい、太宰」(劇場版)観賞。

 

 いやはや、ヲタク思わずタイトル見ただけでツッコんだよね、世紀の文豪に向かって「おい、太宰」って。ヲタクはドラマ版見てないから、何もかも新鮮。あっでもね、映画だけでもちゃんと完結しているからご安心を。

 

 思い起こせば50年前(なんと半世紀前)ヲタクが太宰にハマってたのは、地獄の受験生時代。太宰の作品、出版されてるやつはほぼ全部読破したと思います。特に「人間失格」や「道化の華」、「猿面冠者」読んで、(これ私のこと書いてるの❓️)って、悶々と悩んだり。しかしいざ志望の大学受かったら、何故かツキモノが落ちたみたいに太宰からは卒業しちゃって、突如としてコンパ三昧(笑)「案外適当な生き物だよな、じぶん」って再認識したヲタク(^_^;)え❓️それこそ「人間失格」ぢゃないかって❓️確かに❗️(笑)

 

 ……でもね、今作で松山ケンイチ演じる太宰に出会って、あの悶々と悩んだ、当時は出口がないと思っていたキツイ時期も、半世紀経って振り返ってみればムダじゃなかった…って今思える。確かに太宰は、ヲタクの青春時代のかけがえのない相棒だったんだって。

 

閑話休題

 

★全編ワンカット撮影にチャレンジした三谷幸喜監督の狂気(注・褒めてます 笑)


 三谷幸喜監督が今回挑んだのは、“全編ワンカット撮影の映画”という超チャレンジ企画。失敗は許されない、演者にとってはまさに地獄、罰ゲームみたいな企画だと思いますが、はてさてこの企画、演者、監督、スタッフともども無事に完走することが出来るのか❗️❓️

 

あらすじ

「太宰の心中を止めろ❗️未来から来たリーマン大奮闘」

 平凡なサラリーマン・小室健作(田中圭)は、妻の美代子(宮澤エマ)と結婚披露宴に出席した帰り道、太宰が恋人の矢部トミ子と心中未遂したことで知られる鎌倉の海辺へやって来ました。(結果太宰は生き残り、トミ子だけが死んでしまったのです)そこでナゾの洞窟を見つけ、出来心で中に迷い込んでしまった彼は突如時代を昭和5年にタイムスリップ、当の太宰治松山ケンイチ)とその恋人・矢部トミ子(小池栄子)に遭遇します。史実ではまさにその日、心中する運命にある2人。銀座のカフェの女給でコミュ力モンスターのトミ子に一目ぼれしてしまった健作は、あの手この手で心中を阻止しようと奮闘しますが……❗️

 

 まずもって主人公の健作が、「日本の誇る文豪を救う❗️」っていう御大層な大義名分のために動くんじゃなくて、太宰の恋人に一目惚れしちゃった……っていうユルイ設定なのがイイ🎵宮澤エマみたいに才色兼備な人が奥さんなのに、小池栄子にフラフラしちゃう……っていう設定が、演じるのがアノ田中圭だからリアリティあるしね……ってキツイ冗談はさておき(笑)、普段から殆どセリフ忘れがなく、現場に立つ時は脚本が全て頭の中に入っているという一流の舞台人、田中圭だからこそ出来る離れワザ。

 

松山ケンイチ無双説

 主人公の田中圭はじめ、1人でなんと3役をこなした梶原善小池栄子、宮澤エマ、キャスト全員適材適所なんだけど、最大の功労者は作品のキーパーソンである松山ケンイチではないでしょうか。

 

 太宰と同郷の松山ケンイチが、女性たちの耳元で語りかける津軽弁がめっちゃセクシーで(しかもイケボ❗️笑)、彼女たちがクラっと来るのもわかる……というオーラを放っています。彼の語り口を聴いていると、津軽弁がいかに美しく、音楽的な言葉なのかを再確認できます😍

 

 松山ケンイチはねぇ……ヲタク3年前のストリートプレイ「hana〜コザが燃えた日」(東京芸術劇場プレイハウス)、前からなんと2列目という奇跡のような良席で、ご尊顔を拝ませていただきやした。当時は推しの岡山天音クン目当てで行ったんだけど、TVの画面やスクリーンで見るよりずっとすらっとしてスタイルよくて、声は堂々と通るし滑舌いいし、「生ケン」のオーラは圧倒的でした(←浮気者 笑)

 

 ボーナスシーンでラストに加えられているのは、ドラマとは違う「もう一つの結末」だそうで、ドラマファンの方もお楽しみに🎵

 

 それにしても「全編ワンカット劇」という無茶ぶりを、ここまでエンタメに昇華できるのは、三谷幸喜監督だけかもしれないなぁ……。演者、スタッフにとっては地獄でも、観ている私たちからすれば、時を超えて古き良き昭和の時代と、イケメン太宰に逢えるステキな作品。三谷監督の異能の天才ぶりに改めて敬意を表したい。


 さあ、太宰好きも、田中圭推しも、松ケンファンも、演劇オタも……みんな一緒に、長閑な昭和初期の海岸で叫ぼう。

「おい、太宰❗️」ってね(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スーパーマン」スクリーンXレビュー〜ニコラス・ホルト(レックス・ルーサー)無双❗️


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 相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、スクリーンX版「スーパーマン」観賞。アメコミヒーロー映画はスクリーンXで観ることを決めているヲタクは、迷うことなくスクリーンX版を選択。IMAXの謳い文句じゃないけれど、まさに「作品の1部になる」没入感体験❗️ジェームズ・ガン監督による最新作「スーパーマン」は、リブート版 DC ユニバース(DCU)の記念すべき第1作目。早速あらすじを見てみましょう🎵

 

★「スーパーマン」あらすじ

クラーク・ケントの恋模様

 スーパーマンことクラーク・ケント(デヴィッド・コレンスウェット)はメトロポリスのデイリー・プラネット社で記者として活躍し、同僚の敏腕記者ロイス・レイン(レイチェル・ブロズナハン)と絶賛交際中😍(ロイスは既にクラーク・ケント=スーパーマンであることを知ってしまっている設定)

 しかし、大国ボラビアが隣の小国に攻め入ろうとしたのを、政府の承認なく阻止したスーパーマンの行動にロイスは懐疑的で、甘いはずのおうちデートも口論になることがしばしば……。

「正義のヒーローの彼女って……重い」(たぶんロイスの心の声^^;)

 

 そんなある日、彼は「ボラビアのハンマー」と呼ばれる謎の強敵に敗北、大怪我を負ってしまいます。しかし愛犬クリプト(クリちゃん、凶暴…もといやんちゃだけど、めっちゃかわゆす…LOVE)が彼を南極基地フォートレス・オブ・ソリチュードへ連れて行き、太陽エネルギーで回復させます 。

 

スーパーマンが石もて追われる身に。なぜ❗️❓️

 一方でSNSではなぜか、「スーパーマンの人類救済の行動はじつは地球征服を目論む懐柔策だ」という陰謀論がバズり、さらにはそれを裏付けるかのように、スーパーマンの両親の映像メッセージ〜「地球人は愚かで弱い存在であるから、クリプトン星人であるお前が指導者となって侵略せよ」〜がネットで拡散されます。スーパーマンのDNA認証無しでは再生できない筈の映像なのに……。果たしてそれは真実なのか、それともフェイクなのか❓️一瞬にして、世紀の英雄の地位から引き摺り下ろされ、政府の尋問対象となってしまうスーパーマン。そこには長年の宿敵レックス・ルーサーの大いなる陰謀が蠢いていました。

 

宿敵レックス・ルーサーが仕掛ける罠

 その財力と天才的頭脳で、大統領をはじめ政府官僚たちを繰るルーサーは、自ら作り上げた異次元監獄「ポケットユニバース」にスーパーマンを閉じ込め、あらゆるものを生成する異能を持つメタモルフォ(アンソニー・キャリガン)にクリプトナイトを生成させ、スーパーマンを無力化しようとします。絶体絶命の危機に瀕したスーパーマン。果たして彼はポケットユニバースから無事脱出することができるのか❗️❓️

 

 スーパーマンって、世界も、そしてアメリカ自身も自らを「世界の守護者」と明言して憚らなかった昔むかし……つまり、第2次世界大戦前の1938年(なんと100年近く前❗️)に生み出された古典的ヒーローなんで、ヲタク的には(なんで今さらスーパーマン❓️)って当初は思ったのね。「ジャスティスリーグ」のスーパーマンもキャラ確立されてなくてイマイチだったしなぁ……って(-_-;)

 

 しかし、そこはそれ手練れのジェームズ・ガン監督、スーパーマンの内面を決して「完全無欠な孤高のヒーロー」ではなく、悩んで、迷って、でも必要な時にはGFや仲間たち(時には犬 笑)に素直に頼ることができる等身大の青年として描いたことで、上手く現代に蘇らせたと感じました。今作のスーパーマンはけっこう愛嬌も可愛げもある。うん、いい傾向(笑)また、その「スーパーマンの愉快な仲間たち」のキャラも立ってて凄くイイんだな。何故かムダにオヤジギャグをかましまくるグリーン・ランタン(ネイサン・フィリオン)、キモかわゆい赤ん坊を連れてる「子連れ狼」っぽいメタモルフォ、ドライで毒舌なホークガール(イザベラ・メルセード)、ハイテクオタクでレックス・ルーサーと張り合うミスター・テリフィック(エディ・ガテギ)……。マーベルのはみ出しヒーローたちが「サンダーボルツ*」なら、DCは「ジャスティス・ギャング」ってか。

 

 あっそれから、ブラッドリー・クーパーカメオ出演❗️DCもマーベルに負けじと大物のカメオ出演に力入れるようになったわね(笑)みーんなイイ味出してます。


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※なんともキモかわゆいメタモルフォの赤ちゃんジョーイ。フィギュア欲しいなり。

 

 スーパーマンほどの正統派ヒーローでさえも、SNSによる印象操作やフェイクニュースの犠牲になってしまうストーリー展開、そしてクラーク・ケントとロイスが激論を交わすシーンからもわかるように、「正義とは何か」という根本的なテーマが提示され、この作品に単なるヒーローものではない深みを与えています。

 

 ★そしてこれからはオタクが語る推しの時間

 そしてそしてこれからは推しのニコラス・ホルトを語る時間。オタク語りがウザい人はここで読むのやめてね(笑)

 

 何かに取り憑かれたようにスーパーマンを追い詰める狂気(その迫力、「レオン」のゲイリー・オールドマンに通じるわ……うっとり)、野望が潰えた絶望の果てに頬伝う涙、そして何より、何もかも見通すかのような底しれぬブルーアイズ……。

 

ああもう、ニコラス・ホルトしか勝たん❗️(笑)

 

 ニコラスってね、「マッドマックス 怒りのデスロード」にしろ「女王陛下のお気に入り」にしろ「オーダー」にしろ「エカチェリーナ時々真実の物語」にしろ、ワルなのに、彼の演技を観ているうちにどこか憎めなくなって感情移入しそうになる役を演じるのが絶妙に上手いの❗️

 

 本人はクラーク・ケント(スーパーマン)役でオーディション受けたみたいだけど、振られた役はまさかのレックス・ルーサー(笑)ご本人は当然がっかりしたようですが、ニコラスあなた自分の魅力や演技力の活かし方をまだまだわかってない(笑)特にマーベルやDCUのアメコミヒーロー映画においては、相対するヴィランは闇の魅力に溢れ、圧倒的オーラを放っていなくてはならない……というのがヲタクの持論。「ダークナイト」でジョーカーを演じたヒース・レジャー然り、「バットマン・ビギンズ」でスケアクロウを演じたキリアン・マーフィー然り。ヒース・レジャーキリアン・マーフィーも伝説的とも言えるほどの演技力の持ち主。

 

 特にキリアン・マーフィーは当初バットマンのオーディションを受けていたけれど落ちて、代わりにヴィランスケアクロウことマッドサイエンティストのジョナサン・クレインにクリストファー・ノーラン監督からキャスティングされたの。彼は独特の青碧色の瞳をしていて、ノーラン監督に「彼はとても魅力的で稀有な眼を持っていて、僕はジョナサン・クレインが眼鏡を外しクローズアップするシーンを入れようと必死だった」と言わしめたほど。キャスティングの経緯と言い、不吉なほど美しいブルーアイズの持ち主であることと言い、今回レックス・ルーサー役を演じるニコラスとキリアン・マーフィーには様々な類似点があるように思えるの。ジェームス・ガン監督もクリストファー・ノーラン監督と同じような狙いがあったんじゃないかしら。


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※魅力的なヴィランの2大巨頭、「バットマン・ビギンズ」のキリアン・マーフィー(上)と、ニコラス・ホルト(下)

 

 ノーラン監督に認められ、スケアクロウ役をきっかけにスターダム街道を爆進したキリアン・マーフィー。今回「スーパーマン」を観て、ニコラスがさらにビッグネームとなり、第2のキリアン・マーフィーとなることをヲタクは確信したのであった(断言)

 

 レックス・ルーサー、DCUのリブート次作でもしぶとく復活してスーパーマンを翻弄して欲しいわ〜(パリピになってるスーパーガールはラストに登場したが…笑)何ならニコラス・ホルト主演のスピンオフいかがでしょう❓️ガン監督(笑)

 

 

 

この夏、最もヘドバンしたくなる映画、爆・誕❗️「ババンババンバンバンパイア」


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 横浜駅直結のシネコン「Tジョイ横浜」にて、「ババンババンバンバンパイア」観賞。

 

 いやー、正直言って大好きよこの映画。いちいちヲタクのツボにハマってるんだもん。

 

 なぜヲタクの「いちいちツボにハマってるのか」を語る前に、まずはざっくりあらすじから…

 

 450歳のバンパイア・森蘭丸吉沢亮)は、東京のとある下町で行き倒れていたところを、伝統ある「こいの湯」の4代目李仁(りひと)に助けられ、そのまま住み着いて10年、今日もロックに合わせて風呂掃除に余念がありません。(450歳が風呂掃除に命かけてるの、尊すぎる……)幼かった李仁も早や高校入学を迎えました。じつは蘭丸、ひそかに李仁(板垣李仁)が18歳になる日を心待ちにしています。 なぜなら吸血鬼にとって「18歳童貞」の血を啜ることが史上最高の悦楽だからです。李仁は今どき珍しいくらいのピュアボーイ、このまま3年経てば、自身の望みが叶うのは必至……と思い込み、その日が来ることを妄想してはデレデレする蘭丸でしたが、彼にとって思いもかけない大事件が勃発❗️なんと李仁は高校の入学式の日、偶然道でぶつかった同級生の女子・葵(原菜乃華)に一目惚れしてしまったのです❗️すわ一大事と、 2人の恋路をぶっ潰すため、葵の家の軒先にぶら下がって彼女を怖がらせようとする蘭丸ですが、あにはからんや葵は吸血鬼のガチオタク、怖がらせるどころか、今度は蘭丸が葵に一目惚れされてしまいます。そんな波乱の三角関係に、ケンカで蘭丸に負けてからというもの蘭丸を「アニキ」と慕う脳筋自慢のフランケン(関口メンディー)、吸血鬼ハンターのクセになぜか蘭丸にベタ惚れ、蘭丸に「血を吸って〜〜」と迫る坂本梅太郎(満島真之介)、蘭丸に信長(堤真一)を寝取られたと怨み骨髄、蘭丸を付け狙う蘭丸の兄・長可(ながよし…眞栄田郷敦)ら、超濃ゆすぎの面々が絡んで、上へ下への大騒動に……❗️

 

ヲタクのツボ①…愛すべきぶっ飛びキャラたち

イキがっている割には人の優しさにはめっぽう弱い蘭丸を演じる吉沢亮をはじめ、可愛い顔してガチオタクの葵を演じる原菜乃華、「脳筋男❗️」ってディスられてるのに心から喜んじゃうキュートなフランケン役の関口メンディー、クールなヴィランとして登場したかと思いきや、じつはかまってちゃんでこっちの母性本能に刺さりまくりの眞栄田郷敦(長可)、「血を吸ってぇぇ」と迫る目つきがめっちゃキモ……もとい(笑)迫力ある満島真之介(坂本梅太郎)、李仁役のために生まれてきたみたいな天使ちゃん・板垣李仁……と、どこをどうとってみても適材適所、濃ゆくてぶっ飛んだ、愛すべきキャラたちをみんなノリノリで演じているのが◎❗️

 

 「こいの湯」の2代目・笹野高史、3代目・音尾琢真もイイ味出してるし、間宮祥太朗やアン・ミカなどカメオ出演者も超豪華(彼らがどんな役でカメオ出演しているかは、見てのお楽しみ🎵)。

 

ヲタクのツボ②…人生は推し活だッッッ❗️

 登場人物が全員オタクなのが、ヲタク的にはめっちゃ嬉しい(笑)蘭丸→李仁、葵→蘭丸、梅太郎→蘭丸の思いって、ガチな恋愛感情じゃなくて「推し活」になってるとこがイイのよ〜〜。結局のところ、蘭丸にとって李仁は「血を吸いたい存在」「自分のモノにしたい存在」じゃなくて「推したい存在」なのよね。そこが尊いの。

 生きる希望を喪った長可に、「推しが見つかれば人生に希望が見える」とアドバイスする蘭丸。吸血鬼がまさかのオタクだったとは❗️(笑)

 

ヲタクのツボ③…吸血鬼はまさかのメタラー❓️

 映画のオープニング、森蘭丸が自身のテーマ曲を歌い踊るシーンは必見❗️彼のヘドバン、ヲタクゾクゾクしたわ(笑)メタルと吸血鬼ってけっこう縁が深くて、例えばジューダス・プリーストの「Love Bites」はまんま吸血鬼を歌った曲で、MVには吸血鬼映画の名作「吸血鬼ノスフェラトゥ」(1922年…F.W. ムルナウ監督)が使用されています。日本でもBUCK-TICKがアルバム「吸血鬼」を制作してるし、あの聖飢魔IIにも「吸血鬼の増殖」って名作アリ。

 

 主演の吉沢亮くんは、浜崎慎治監督とは「一度死んでみた」で以前もタッグ組んでるもんね。あの時は広瀬すずちゃんがデスメタルバンドのボーカル…って設定で、可愛いヘドバン披露してたっけ(笑)

 

 ……なんだかんだ言ってラストは李仁くんの16歳の誕生日、人間と吸血鬼の平和的共存シーンで終わってめでたしめでたし(笑)濃ゆすぎるキャラたちとお別れするのは寂しかったな。

 

 浜崎慎治監督、ぜひぜひ続編を❗️

#バンパイアの血足りてる❓️

#推しがいるから生きていける

 

「ババンババンバンバンパイア」はTジョイ横浜をはじめ、全国で絶賛上映中です❗️

 

 

 

 

 

歴史上のイケメン列伝⑦〜ルイ・シャルル・アントワーヌ・ドゼー将軍


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※Andrea Appiani作、「エジプト遠征中の肖像」(背景に現地人を配する構図が、原住民との融和政策を推進したドゼーの人徳を表しているようです)ヤバい、横顔が美しすぎる……。

 

 

 はいっ、皆さんこんにちは、イケメン好きのヲタクです(笑)今日は久しぶりの「歴史上のイケメン」シリーズ⑦、ルイ・シャルル・アントワーヌ・ドゼー将軍について語っちゃいたいと思います。

 

 最近ヲタクはAppleTV+のフランスドラマ「カレーム 宮廷料理人」(実在のシェフ、アントナン・カレームを主人公にしたドラマシリーズ)にハマってまして。それがちょうど、「フランス革命→共和制→ナポレオン帝政→王政復古」というフランス激動の時代が背景になってるんですが、あの時代って歴史的背景もめっちゃ複雑で、様々な政治的思惑や権謀術数が絡み合っていた時代ですよね❓️当時のフランスを扱った資料等を読み漁っているうちに、ヲタク好みのイケメンを発見したというわけ(笑)

 

軍神マルスの化身❓️美しき将軍ドゼー

 さてさて、猜疑心が深く、たとえ腹心の部下であってもめったに心の裡を見せなかったと言われたナポレオン。そんな彼が全幅の信頼を置き、ナポレオン帝政の名参謀と謳われたドゼー将軍(1768〜1800)。フランス・オーヴェルニュ地方の貴族でありながら13歳の時から軍人としての教育を受けたエリートで、1978年のエジプト遠征でナポレオンの腹心の部下として武功を立て、それがきっかけでエジプト南部(上エジプト)の統治を任されます。彼の偉大な点は、ナポレオンから「獅子将軍」と評されるほどの軍事の天才でありながら、エジプト統治においては原住民との融和を図り、彼らから「正義のスルタン」と讃えられ、行政官としても超一流であったこと。(ナポレオンによる搾取的な統治とは一線を画すものでした)さらには彫りの深い端正な美貌に栗色の巻き毛をなびかせ、馬に乗って戦場を駆け抜ける姿はさながら軍神マルスのようだったそうです。

 

 ……しかし美男薄命😭😭😭

 

 ナポレオン率いるフランス軍がマレンゴの戦い(ナポレオンの第2次イタリア遠征において、1800年6月13・14日に行われた、フランス軍とメラスオーストリア軍との戦闘)において大苦戦中との報を受けたドゼー将軍は自らの部隊を率いて援護に駆けつけ獅子奮迅の活躍、辛くもフランス軍は勝利を収めます。ところがその瞬間、一発の銃弾が彼の胸を貫いたのでした……。享年32、早過ぎる死でした。

 

 

 ナポレオンは彼の死を嘆き悲しみ、「あの一発の銃弾が、今日の勝利よりも高価なものを奪った」と周囲に語ったそうです。そしてナポレオンはその後、居室にドゼーの胸像を置き、毎日眺め、話しかけていたとか。え❓️え❓️それってもしかして……

愛よ、愛❗️

ヲタクの腐女子的妄想、ここでサクレツ❗️(笑)

 

 その公平無私で温厚な人柄から、フランス兵士たちの人望も厚く、「聖者ドゼー」「静かなる騎士」と称されたドゼー将軍。彼の死をきっかけに、ナポレオンは益々武力によるヨーロッパ征服へとのめり込んでいきます。(ひょっとして、愛する者を喪ったがゆえの自暴自棄なのか……❓️)

 

 「もしもドゼー将軍が生きていたら、ナポレオン帝政ももっと長続きしていただろう」と言われるほどの逸材だった彼は、雲の上から、ナポレオンの暴走をどのような気持ちで眺めていたのでしょうか。


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※ドゼーの死を深く悼んだナポレオンは居室にドゼーの胸像を飾り、毎夜話しかけたとか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンドリュー・スコット、NEON配給の心理スリラーに出演


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 ヲタクの熱烈推し、アンドリュー・スコットの新作情報〜〜〜ぱちぱちぱちぱち❗️日本ではマイナーな人気を誇る(笑)アンドリュー・スコット、(ヲタクを含め)数少ない(であろう)彼のファンのために、新作情報を堂々公開です❗️

 

 NEONが、クロエ・ドモン監督(「Fair Play」)の「A PLACE IN HELL」の配給権を獲得したと報道されました。そう、NEONと言えば、作品賞・監督賞をはじめあまたの賞を総ナメ、今年のアカデミー賞のダークホースとなった「ANORA アノーラ」のインディペンデント系映画製作・配給会社。主演はミシェル・ウィリアムズ、デイジーエドガー=ジョーンズ、そして我らがアンドリュー・スコット❗️名門刑事法律事務所に勤める2人の女性を中心に描くスリラーだそう。

 

 現在の時点で発表されているあらすじは……

 「high‑profile criminal law firm(注目度の高い刑事法律事務所)」で、世間の糾弾の対象となるような凶悪犯を数多く担当してきた有能な女性弁護士(ミシェル・ウィリアムズ)。彼女は事務所のパートナー昇格を目前に控えており、自分自身でもその地位に相応しいと自負していました。ところが、新任の弁護士(デイジーエドガー=ジョーンズ)が事務所に加わったことで、自分の地位やキャリアが揺らぎ始め……。「正義」「野心」「職業倫理」を巡る、スリリングな心理スリラーとなるようです。

 

 脚本・監督を担当するクロエ・ドモンは、前作『Fair Play』でも、

 ヘッジファンド会社に勤める一組のカップルが、互いの職場でのパワーバランスが崩れ始めたのをきっかけにその関係が木端微塵、いつ刃傷沙汰になってもおかしくないような激しい闘争にもつれ込んでいくさま

を超リアルに描いていましたよね。これが「A PLACE IN HELL」では、超ド級のキャリアを誇る女2人の闘いでしょ❓️これはスゴイことになりそう(笑)

 

 ミシェル・ウィリアムズとデイジーエドガー=ジョーンズの役どころはわかったけど、我らがアンドリュー・スコットはどんな役❓️ヲタクの予想では、弁護士事務所のパートナーで有能且つセレブなイケメン、ミシェルとデイジーの2人はパートナーの地位と並行して彼の愛をゲットするために苛烈な闘いを繰り広げる……こんなところかしら❓️

 

 ……とまあ、ヲタクの勝手な妄想は置いといて^^;

最近ではヲタクの中で、A24と並んで「もっとも信頼の置ける映画製作配給会社(つまり作品にハズレなし)」であるNEONの配給だし、愛するアンドリュー・スコット出演だし、ヲタク的には(観ない前から)安心保証つきの太鼓判(笑)❗️

 

 

 

ネクストブレイクはジャパニーズ・ホラー❓️〜「ドールハウス」

 
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 相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、「ドールハウス」(監督/矢口史靖、主演/長澤まさみ)観賞。「第45回ポルト国際映画祭/ファンタスティック部門」で、Best Film Award (グランプリ)を受賞した話題作で、観る前からドキドキ、期待に心が躍ります。

 

〈あらすじ〉
 ヒロイン・鈴木佳恵(長澤まさみ)は、過去に1人娘・芽衣を5歳の可愛い盛りに亡くす……という身を切るような悲しい経験をして以来、心に癒えることのない深い傷を抱えながら、まるで魂を喪った者のように、身を潜めるように暮らしていました。そんな彼女がある日骨董市で出逢った一体の人形。それはなんと、亡くなった最愛の娘・芽衣に生き写しだったのです。たちまちに芽衣人形に夢中になる佳恵。生きている娘にするのと同じように髪を梳き、添い寝をし、ベビーカーに入れて連れ歩く佳恵。…しかしその佳恵の人形への執着も、次女の真衣が生まれてからはすっかり晴れたかのように見えました。しかし真衣が5歳になった頃、押し入れに入っていた芽衣人形を取り出した時から、次々と恐ろしい出来事が起こり始めて……❗️

 

 芽衣の死は友だちと自宅でかくれんぼをしていて誤って洗濯機に閉じ込められ、窒息したことが原因でした。映画は、佳恵が我が子の変わり果てた姿を発見し、悲痛な叫びを上げるところから始まります。カウンセリングで佳恵が「私がいつまでも旧い洗濯機を使っていたから……」と泣きじゃくるシーン、子どものいる人なら号泣モノ😭(実際に洗濯機に閉じ込められた幼いお子さんが亡くなった痛ましい事件が過去にありましたものね。そのニュースを聞いた時の、何とも表現し難い心の痛みをヲタク、思い出してしまいました)そして、なぜか佳恵一家に執着し、支配しようとする人形の素性を探り、その「呪い」を解くために、佳恵と夫(瀬戸康史)、さらには現代の陰陽師❓️(田中哲司)が奮闘する王道のホラー・エンターテイメントの要素と、人形の呪いの底にある怨念、哀しみ、親子愛……といった日本的な情念が上手く融合している感じ。


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※「エモ重」とも評される(むろん、良い意味で)長澤まさみの演技も見どころの1つ。お子さんのいない彼女が、ここまで娘を喪った母親の慟哭を表現できるとは……。俳優さんって凄い❗️

 

 冒頭にも書きましたように、この作品は「第45回ポルト国際映画祭」で見事グランプリを受賞したわけですが、審査員や観客の大半をヨーロッパ人が占める国際映画祭で、この映画が話題を独占したのはなぜでしょうか❓️ユーロニュース(ヨーロッパの主要放送局のテレビニュースを伝えるニュース専門放送局)は「この作品は、クラシック・ホラーのあらゆるカノンにピッタリ当てはまる」と報じ(なんてオサレな言い方なの 笑)、審査員たちは

remarkably realised, offering a poignant and unforgettable exploration of human vulnerability

極めてリアルで、人間の脆さを痛烈かつ忘れ得ぬ形で描いている

と絶賛しました。

 

 欧米のこの手のホラーって、アナベル(「死霊館」シリーズ)やチャッキー(「チャイルドプレイ」)のように悪霊・悪魔 VS. 人間の単純な図式か、幽霊って言っても実体はなくて、「アザーズ」や「シャイニング」など、主人公の妄想を示唆するようなものが多い。アナベルもチャッキーも金太郎アメみたいにどこ切っても「邪悪」一点張りの単純構造だしさー(笑)日本のホラーのように、「親の因果が子に報い……」「この恨み、晴らさで置くべきか…」的な、様々な念(愛執、怨念、憎悪)が複雑に絡み合って霊体になる……といったストーリーは彼らにとっては目新しいんじゃないでしょうか。むろん日本には過去に「呪怨」や「リング」、「仄暗い水の底から」などの作品もありましたが、「ドールハウス」は梅雨の時期に公開するだけあって、これらの作品と比べてもかなーり湿度高め(笑)でもだからこそ、ラストの恐ろしいオチが効いてくる。人形に潜む「念」を見誤ったために、さらなる恐怖が襲いかかる……あーーっ、今思い出しても背筋が凍る(ブルブル((((;゚Д゚)))))

 

 また作品中に登場する、陀羅尼(法華経の裏経)をあげながらの※人形供養も日本独自の儀式でしょう❓️「八百万の神々」、「モノにも命が宿る」っていうアニミズム信仰は日本人の精神の根幹をなすものだとヲタクは思っていますが、「ドールハウス」はクラシック・ホラーの王道をしっかり踏まえつつも、なんか絶妙にジメジメしてる(注・良い意味で)。ヨーロッパの審査員たちを魅了したのもそこにあるんじゃないかな。名匠溝口健二監督の「雨月物語」がベネチア国際映画祭(1953)で見事銀獅子賞を受賞したように。

和歌山県淡嶋神社では、映画さながらの人形供養が実際に行われているそうです。

 

 遥か遡ること1950年代、黒澤明小津安二郎、前述の溝口健二…と、日本の煌めく才能が海外の映画界を席巻した時期は確かにあったわけですが、「ネクストブレイクはジャパニーズ・ホラー❓️」の狼煙はひょっとして、この「ドールハウス」から始まるのではないか……と、ふとヲタクは思ったのでありました。

 

この映画をきっかけに、ワンチャン、日本映画ブームの再来あるかも❓️

 

 

衝撃の新演出〜METライブビューイング「サロメ」


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 109シネマズ湘南にて、METライブビューイング「サロメ」(リヒャルト・シュトラウス)観賞。

 

 ヲタク的にサロメと言えば、どうしても脳裏に焼き付いて離れないのは、中学時代に読んだ岩波文庫「サロメ」(オスカー・ワイルド作、福田恆存訳)❗️挿絵はもちろん、オーブリー・ビアズリー。

 

 ユダヤのヘロデ王の継娘、官能的な美女サロメは、義父が開催する宴を抜け出しテラスで涼んでいるところに、王への反逆者として地下牢に幽閉されている預言者ヨカナーンの声を耳にします。その深く、魂を揺さぶるような声に惹かれたサロメは(めっちゃイケボだったんですな 笑)、家来たちに彼を地上へ引き出させます。彼の神秘的な美貌にたちまちのうちに恋に落ちたサロメは彼を熱烈にかき口説きますが、もとよりヨカナーンは俗世を捨てて神に全てを捧げた身、まるで穢らわしいものでも見るかのように彼女を見、「汝、呪われし女よ」と言って激しく拒絶します。再び宴に戻ったサロメに、日頃から彼女に良からぬ想いを抱く義父のヘロデ王は7つのヴェールの踊りを所望、サロメは「踊ったら何でも好きなものを1つもらう」ことを条件に、裸に纏った7枚のヴェールを踊りながら1枚ずつ脱ぎ捨てていくという扇情的な踊りを披露、彼女への欲情を滾らせるヘロデ王は、「何が所望じゃ。申してみよ」とサロメに問いかけます。サロメの答えは驚くべきものでした。

私に、ヨカナーンの首を銀の皿に載せてお持ちくださる?


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※アルマン・ポワン作「サロメの踊り」(1898)

ヘロデ王の目つきが……(笑)

 

 サロメはヨカナーンの首を腕に抱き、恍惚の表情を浮かべながら口吻をします。

私はお前の口に接吻するのだ、ヨカナーン。
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 さしものヘロデ王もサロメの愛の狂気に怖気を振るい、思わず兵たちに向かって叫びます。

この女を殺せ、殺すのだ!

 

 まあ、いくら当時ヲタクがマセガキだったとは言え、中坊は中坊、いくら手酷くフラレたにせよ、殺してしかも生首にキスって、ネクロフィリアの過激な台詞がただただ恐ろしくおぞましく、読んだことを激しく後悔したのを覚えています。

 

閑話休題

 

 さてさてMETライブビューイング「サロメ」(前置き長すぎ 笑)。1907年MET初演時は、そのあまりの衝撃的な内容が聖書への冒涜であるとして観客が大激怒、その後27年間上演禁止となった曰く付きの作品。新演出というだけあって、ストーリーやキャラ設定を抜本的に変更しており、まるで別の作品みたい(笑)

 

 まずは舞台を聖書の世界から、作者のオスカー・ワイルドが生きた19世紀のヴィクトリア朝英国へ持ってきました。そしてサロメの人物像も、原作の謎めいてニンフォマニアックなイメージではなく、彼女の常軌を逸した行動が、どうやら幼少期のトラウマにあるらしい…とわかります。(劇中、幼女のサロメが人形をバラバラに解体するシーンなど)考えれば、オスカー・ワイルドが活躍した19世紀末は退廃的で耽美主義が持て囃される一方で、フロイトの提唱する精神分析の黎明期でもありましたからね。


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そして何と❗️「7つのヴェールの踊り」には主役のエルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァーを含め、7人の「サロメ」が登場。複数の自我と現在に至るまでの記憶を象徴してるそう。一瞬、サロメをビリー・ミリガンみたいな多重人格者として捉えたのかと思ったけど、それはヲタクの深読みのしすぎで(笑)よく見ると少女たちの年齢がそれぞれ違うから、成長に至るまでの複数の自我……ってことなんだね。この踊りによって、サロメが少女期からヘロデ王をはじめとして多くの男たちから性的虐待を受けていたことが仄めかされ、それが現在のサロメの果てしない所有欲、支配欲の要因になった……と、示唆されているように感じました。


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 ……ってまあいろいろ書いたけど(笑)何しろ今回のサロメはタイトルロールを演じたエルザ・ヴァン・デン・ヒーバーの独壇場❗️

リリコ・スピント系(ドラマ性と叙情性を併せ持つ)ソプラノとしては当代随一と謳われる彼女、METほどの大劇場でも最後列まで届くと言われるパワフルでエネルギッシュな歌声を余す所なく披露してくれます。持ち役に「ローエングリン」のエルザ、「タンホイザー」のエルザ、「ワルキューレ」のジークリンデ……と、ワーグナーのオペラが名を連ねるのもむべなるかな。特にサロメは、地下牢から聞こえるヨカナーンの声に魅了され、これまでの爛れた愛欲生活から一瞬、立ち直ろうとするものの、ヨカナーンから「バビロンの娘、ソドムの娘、呪われよ」と手酷く拒絶されてからは怒り狂い、拒まれた恋の復讐にひた走るのですが、その時の感情の揺れの表現がさすが、素晴らしかった。またラスト、「大海の水も大河の水も、この滾る欲望は癒せない」と身悶える時の苦悶の表情も。ヲタクはこれまで数々のMETライブビューイング作品を観賞してきましたが、カーテンコール時、エルザに対する拍手と「ブラヴォー」の声はいつにも増して大きかったように感じました。それだけこの「サロメ」が、技術的にも演技上も難役だ……という証なのではないでしょうか。


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METライブビューイング「サロメ」は全国の劇場で7月3日(木)までの公開。あまたあるオペラの名作の中でも異色の衝撃作を近くの劇場でぜひ❗️

 

〈今日の小ネタ〉 

1.映画「アイズ・ワイド・シャット」と「シャイニング」の影響

 冒頭で、案内役を務めるアイグル・アクメチーナが、今回のギュート新演出は、映画「アイズ・ワイド・シャット」(1999年 主演/トム・クルーズ、ニコール・キッドマン)と「シャイニング」(1980年 主演/ジャック・ニコルソン、シェリー・デュバル)を参考にしたことを明らかにしてました。どの辺りに影響を受けたのか、ヲタクなりに分析してみました。

 

 悪魔を連想させるマスク集団は明らかに、「アイズ〜」の、ヴェネチアンマスクを被った秘密結社の夜の集会を想起させますし(ギュート自身も、「端正な宮廷の夜の顔は淫靡で背徳的」と言ってます)、サロメの過去の成長過程における少女たちの、まるで感情が無いような冷たい不気味さは「シャイニング」の双子に相通じるような気がします。サロメの異常行動が、幼少期のトラウマに起因する……という精神分析学的解釈も然り。


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「アイズ・ワイド・シャット」の秘密の夜会シーン(上)と、「シャイニング」の双子(下)。

 

2.ペーター・マッテイとゲルハルド・ジーゲル


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※マッテイ(上)は193センチの長身。180センチのエルザと並ぶとスゴイ迫力(笑)ジーゲル(下)は、作曲家からオペラ歌手に転身したという変わり種。

 ゲルハルド・ジーゲル演じるヘロデ王のエロ親父っぷりときたら、ホントにキモいんですが(演技、ウマすぎ^_^;)ジーゲルはテノールなんですよね。オペラではヒーローをテノールが演じ、バリトンが敵役を演じることが多い印象がありますが、「サロメ」では逆ですね。まあでも、預言者ヨカナーンは一般的な恋愛感情を一切持たない、ある意味冷酷な人なわけだから、バリトンが歌うのはぴったりなのかも。ちなみにヲタクはテノールよりバリトン好き😍中でも、ドン・ジョバンニとかスカルピアみたいな色悪っぽいキャラに惹かれます。

 

 

 

 

 

セバスチャン・スタンの新作は「耽美で危うい現代のギリシャ悲劇」


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※セバちゃんとヴァネッサ・カービーのツーショ。お似合いすぎる…。

 

 今現在はノルウェーで「フィヨルド」(ルーマニアのクリスチャン・ムンジウ監督)絶賛撮影中のセバちゃん😍またまた新作情報が入ってきましたっ‼️今回のお相手はファンタスティックフォーのインビジブルウーマンことヴァネッサ・カービー❗️

 

 原作はオーストラリア人作家エイミー・テイラーの同名の小説で、舞台はギリシャアテネの蒸し暑い夏。学者としての将来が危うい岐路に立たされているジュリアン(セバスチャン・スタン)と、仕事にも家庭にも生きがいを見出だせず人生を模索中のエマ(ヴァネッサ・カービー)のセレブカップルは、アテネで家を借りてこれまでの行き詰まった生活をリセットしようとしますが、そこで、謎めいた魅力を持つギリシャ人女性レナと出逢います。3人の間には奇妙な三角関係が生まれ、それは欲望と権力の微妙なアンバランスを生み、やがては破滅的な結末へと突き進んでいき……❗️

 

 矛盾を孕んだ社会構造を鋭く抉り、登場人物の心理に深く入り込んだ、重層的な「現代のギリシャ悲劇」、「耽美で危険な夏の物語」だそう。

 

ストーリー聞いただけで、ヲタク好みすぎてゾクゾクしてきたわ。「耽美」って言葉に弱いので(笑)

 

 2人は主演と共にプロデューサーも兼任するもよう。……ストーリーを聞いた限りでは、このギリシャ人のレナ役がキモよねぇ。2人はプロデューサーだから、もちろんキャスティングにも係わると思うけど、どんな人を彼らが選ぶのか、ヲタク今から興味シンシン。マイキー・マディソン(「アノーラ」)みたいな清新な魅力を持つ人が見つかればいいな。


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インビジブル・ウーマンとウィンター・ソルジャーは実は夫婦だった❗️(笑)2人が出演する「アベンジャーズ/ドゥームズ・デイ」もめっちゃ楽しみ。


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※実はこの2人、ドラマミニシリーズ「Labyrinth(迷宮)」(上の写真。2012…日本未公開)で共演済み。2人とも若いね〜。特にセバちゃんはおヒゲがなくて、バッキーがヒドラに捕まる前のビジュアルね。下の写真は、今回の映画「Ruins」の撮影現場。2人ともキャリアを重ねて中年期を迎え、眩しいオーラを放っています。


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※「ドゥームズ・デイ」のウィンター・ソルジャー、はよ見たいわ😍「サンダーボルツ*」で左腕を食洗機から取り出したシーン、脳裏に焼き付いて離れない(笑)↑チャットGPTくん(ヲタクはGくんって呼んでる)に描いてもらったウィンター・ソルジャーのイラスト。カワイイでしょ❓️

 

 

 
 

美女2人、愛欲ドロドロ〜韓国映画「秘顔」

 
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 KINOシネマみなとみらいにて、韓国映画「秘顔」観賞。

 

 将来を嘱望される若手指揮者ソンジン(ソ・スンホン)は、オーケストラの楽団長の一人娘であり、優れたチェリストでもあるスヨン(チョ・ヨジュン)と婚約しており、その前途は洋々かのように見えました。しかしある日、スヨンは「やっぱり私は結婚に向いてないみたい。婚約はなかったことにして」というビデオメッセージをPCに残して、突然失踪してしまいます。理由もわからず悶々とするソンジンの前に、スヨンの知人で、スヨンが失踪する前に自ら代理のチェリストに指名したという謎めいた美女、ミジュ(パク・ジヒョン)が現れます。儚げで清楚で、スヨンとは対極の魅力を持つミジュに、たちまちのうちにのめり込むソンジン。ソンジンとスヨンの「愛の巣」で、狂ったように求め合うソンジンとミジュ。その痴態を、怒りと嫉妬に燃える1対の眼が食い入るように見つめているとも知らずに……。

 

 ストーリーはまあまあ面白かったけど、「人間椅子」や「屋根裏の散歩者」、「蔵の中」など江戸川乱歩&横溝正史フリークのヲタクからするとこのアイデアは目新しいものではなく、冒頭から容易に展開が想像できちゃったから、ちょっと興ざめだった^^; ひと昔前だったら、将来有望なイケメン音楽家を取り合う女2人の壮絶バトル……って展開になるんだろうけど、でもそうはならないところが今ドキなのかも。

 

 それにしても、韓国映画を観るたびに思うんだけど、韓国の人って愛憎の念の振り切り方がスゴすぎる(笑)可愛さ余って憎さ百倍思い込んだら命がけ、毒食わば皿まで……いやもとい、愛したら地獄の果てまでも。……反対に日本人って淡白というかサッパリしてるというか、色恋沙汰のために泣いたり喚いたりするの、気恥ずかしいって文化があるじゃないですか。「君子の交わりは淡きこと水の如し」的な。また、どんな感情も喉元すぎれば……だし。ヲタク自身その典型だから、「秘顔」まで来るともう、異星人の映画みたいに思えてくる。映画の中で、ある事件……というか、ある犯罪が描かれるわけだけど、その動機がね、(えっ、そんな些細なことのためにそこまでやっちゃうの❗️❓️)みたいな。「オールド・ボーイ」(パク・チャヌク監督)の主人公の壮大なる復讐劇、その動機がラストにタネ明かしされた時の感覚に似てるかな。今回「秘顔」を観ながら、さすが延々と慰安婦&徴用工問題を引き摺ってる国と、核開発の実験台になって原爆落とされても、その相手を同盟国としてサラッと受け入れちゃう国の国民性の違いを感じてしまったヲタクでした。良し悪しは別としてね。

 

閑話休題

 

 さてさて、ヲタク的にはお久しぶり〜ね〜🎵のソ・スンホン。惜しげもなく筋骨隆々の美ボディを晒して大サービスですが、何せ美女2人の愛憎ドロドロに巻き込まれて右往左往するだけの役回りなんで(^_^;)せっかくの張り切りぶりも少々空回っているのがお気の毒。ヲタクは「情愛中毒」以来なんだけど、あの時の愛の狂気、色気ダダ漏れ感が今回はあまり感じられず、何だか毒気を抜かれちゃった感があります。また、「韓国映画史上最高のベッドシーン」の呼び声も高いこの映画、ソ・スンホンのお相手を務めるパク・ジヒョンがどうも新垣結衣にしか見えなくて(^_^;)…。薄幸なふぜいで、少女のようなか細い身体をして19禁ベッドシーンを繰り広げるもんだからちょっと痛々しくて、観ているこっちが悪いことしてる気分になった(笑)

 

 しかし、ミジュ役のパク・ジヒョンとスヨン役のチョ・ヨジュンの破壊力はスゴイ❗見事なまでに正反対の魅力を放つ美女をW主演に据えたことが、まずはこの映画を成功に導いた要因ではないかしら。…え❓️主役はソ・スンホンだったの❓️彼、狂言回しじゃなくて❓️(笑)

 

 愛と憎しみの濃密な映画ですが、全編を彩るシューベルトの名曲の数々(アールペジョーネ・ソナタ交響曲第8(未完成)、ピアノ即興曲第8)はひたすら儚げで美しく、ストーリーの重苦しさを救っています。


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※支配欲の権化であり、大輪の華のようなスヨン(左…チョ・ヨジュン)と、被虐性癖を持つミジュ(右…パク・ジヒョン)。この2人の美女の愛憎ドロドロがこの作品の最大の見どころ。パク・ジヒョンとソ・スンホンのベッドシーンばかりが騒がれてるけど、ヲタク的にはラストのアノシーンのほうがよほど背徳的で……☆#/)』}'£[π↹↸(ピーーー 笑)

 

 

 

見つめ直してみよう、愛について、人生について〜「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」


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 韓国映画「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」観賞。

 

 自身がゲイであることを認められず苦悩する青年フンス(ノ・サンヒョン)と、独特の個性の持ち主であるがゆえに社会に馴染めず孤立してしまう女性ジェヒ(キム・ゴウン)の、13年間に渡る「友情」(愛情❓️)の物語です。

 

 2人の交流が始まったのは、共に同じ大学の仏文科に在籍していた20才の頃。クラブの裏の暗闇でフンスがワンナイトラブの男性と激しいラブシーンを繰り広げているのをジェヒが目撃したことがきっかけ。ゲイであることを周囲にも(たった1人の母親にも)ひた隠しにしているフンスは真っ青になり、口止めしようとジェヒを追いかけます。

「俺の弱みを握ったな❓️」と血相を変えて詰め寄るフンスに、あっけらかんと

「えっ、弱み❓️自分らしく生きることがあなたには弱みなの❓️」

と答えるジェヒ。

いいよね、カッコいいねジェヒ。ヲタクが男なら即惚れちゃうね(笑)

 

 そんな自由奔放、肩で風を切って颯爽と生きているかに見えるジェヒにも、長い間引き摺っている心の痛みが。中学生の頃、牛乳パックを描くという美術の課題が出た時、ただ1人飲んだ後のクシャっと潰れた牛乳パックを描いたジェヒの鋭い独特の視点は美術教師の称賛を受けましたが、一方でクラスメートたちの妬みを買い、それが酷いイジメに発展して、最終的には退学に追い込まれた……という過去があったのです。ジェヒはフンスに問いかけます。

 

なんで人は異質なものを排除して、優越感を得たがるの?本当はそれって、劣等感なのに。

 

そんな過去を抱え、大学でも「ビッチ」呼ばわりされながら、そして付き合った男たちにもなかなか真の自分自身を理解されずに悶々としながらもなお、「愛すること」「人を理解すること」を諦めないジェヒとルームメイトとして暮らし始めるうちに、当初は

「愛?なんでそれが愛って確信できる?単にドーパミンが分泌してるだけだろ」

と冷めた眼でジェヒを見ていたフンスも、次第に自分自身のセクシャリティを受け入れられるようになっていきます。

 

 2人の13年間に渡る交流はもちろんこの作品のメインテーマなんだけど、シニアなヲタクから見ると、なんと言っても心抉られたのが、フンスのママの心情ね。息子が30を過ぎて、初めて自分がゲイだとカミングアウトされたママ。黙って、突然「映画観に行く」って言って出て行って、帰ってから飲んだくれてるママを見て、フンスはそんなにショックだったのかと絶望的な気持ちになるんだけど、ふと見ると机の上に映画館の半券が。見れば「君の名前で僕を呼んで」じゃありませんか❗️必死で息子を「一個人として」丸ごと理解しようとするママの深い愛が胸に迫り、ヲタクの目からは一気に涙が……(笑)

 

この作品には様々な愛の形が登場します。男女、男性同士の恋愛、親子愛、そしてジェヒとフンスの性差を超えた友愛……。観ている私たちが世代を超え、性差を超えて、今一度「愛」を、「人生」を見つめ直すきっかけをくれる、素敵な映画でした。

 

これも愛 あれも愛 たぶん愛 きっと愛

(by 松坂慶子

 

★今日の小ネタ……「君の名前で僕を呼んで


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 フンスのママが少しでも息子を理解しようと観に行った映画「君の名前で僕を呼んで」(2017)。ご存知ルカ・グァダニーノ監督のBLロマンスの傑作です。「君の名前で〜」で、愛し合う2人、17才のエリオ(ティモシー・シャラメ)とオリヴァー(アーミー・ハマー)を引き裂いたのは、オリヴァーが信仰するユダヤ教の厳格な戒律でしたが、今作品でフンスが苦悩するのは、韓国社会に根強く残る儒教文化と同調圧力。本来は人を生き易く、幸せにするために存在する筈の宗教や哲学が、人が愛し合う時の障害になるという大いなる皮肉。……さて、あなたはどう考えます❓️

 

 

 

騎士叙勲記念〜ゲイリー・オールドマン出演作BEST10③


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 この度めでたく英国ナイトの称号を授与されたゲイリー・オールドマンの騎士叙勲記念、ヲタクが独断と偏見で選んだ出演作ベスト10、いよいよBEST3の発表です❗️

 

3位 「レオン」(1995)


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 これはもう紹介の必要もないくらい、稀代のカメレオン俳優ゲイリー・オールドマンの名を広く世に知らしめた1作。ベートーヴェンを口ずさみながらマシンガンを撃ちまくり、返り血が着ている高級ジャケットに飛んで「……ちっ、服が汚れた」とグチる狂気の麻薬捜査官スタンことノーマン・スタンフィールド。麻薬の売人を「抵抗したから」という理由で殺害してはその麻薬を自分の懐に入れる……という極悪非道ぶりは映画史上登場したヴィランの中でも5本の指に入るでしょう。しかし、ダンスを踊るようにマシンガンを撃ちまくるシーン、ヤクを噛み砕いて天井を見上げ身震いするシーンなど、インパクトはメガトン級で、タイトルロールを演じたジャン・レノはすっかり影が薄くなっちゃいました(^_^;)映画自体は2時間余の長編なのに、ゲイリーの出演時間は僅か17分❗️今では悪役スタンはもはや伝説、ヴィランの様式美の体現……というか、すっかりアイコン化しちゃった感がありますよね。

 

2位 「シド&ナンシー」(1986)


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※実在のシド&ナンシー(右)と、彼らを演じたゲイリー・オールドマン&クロエ・ウェブ。クロエ姐さんも頑張ってたんだけど、ゲイリーのオーラが凄すぎて、ジャン・レノ同様すっかり霞んじゃった……(合掌)

 

 伝説的パンクバンド、セックス・ピストルズのベーシストで、21才の若さで逝ったシド・ヴィシャス。作品はシドと恋人だったナンシー・スパンゲンの短く破滅的な人生を描いたものですが、ゲイリーはシドを演じて華々しい映画デビューを飾りました。ブリティッシュ・ロック(特にパンクロック)って、ある意味英国の厳格な階級制度に対する労働者階級の若者のプロテスト・ソング(…呪詛❓️)だから、ニュークロス出身で、その生い立ちから王立演劇学校入学も拒否され、様々な辛酸をなめたゲイリーにはピッタリな役柄だったと思います。

 

 ジャンキーで痩せ細っていたシドになり切るため過度の減量を決行、栄養失調になってドクターストップがかかるなど彼のシド役へののめり込み方はハンパなく、映画を観たシドの母親が「息子が生き返った」と言って号泣したそう。(ゲイリーは何度もシドの母親を訪ねてはインタビューを繰り返し、役作りをしたのです)こういう演技への真摯な向き合い方は彼の1番の持ち味で、(プライベートではいろいろ問題はありましたが^^;)だからこそ後輩の俳優たちから慕われているんじゃないかと思います。

 

 昔むかし吉本ばなながエッセイの中でこの作品について触れてたんだけど…。何ていうエッセイ集だったかな。彼女もかなりの衝撃を受けたらしい。

 

1位 「裏切りのサーカス


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※ゲイリーの、これぞ英国紳士❗️って感じのファッションも見どころの1つ。右はゲイリー演じる老練のスパイ・スマイリーを慕う部下役のベネディクト・カンバーバッチ(ベネさま、若い〜〜)

 

 1970年代、米ソ冷戦時代の真っ只中。世界中のあらゆる場所にスパイが暗躍していた時代。この映画は、英国諜報部MI6の上司から特命を受け、重要な情報ごと西側に寝返りたいという東側のスパイと密会する為、ハンガリーブダペストへ出向く一人の工作員(マーク・ストロング)の姿をカメラが捉えるところから始まります。この特命はなぜかソ連側に漏れており、彼はブダペストの路上で撃たれ、計画は失敗に終わります。この事件をきっかけに、どうもMI6の幹部の中にソ連と通じている二重スパイ(いわゆる「もぐら」)がいるらしい…という事実があきらかとなり、その隠密捜査の為に、一旦は引退した初老のスパイ、ジョージ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)がその任務に当たることになります。

 

 スマイリーを演じるゲイリー・オールドマンがもう、その佇まいからお洒落の仕方からめちゃくちゃカッコよくて😍一見温厚な英国紳士に見えながら、MI6本部から重要書類を盗み出すよう部下のピーター・ギラム(ベネディクト・カンバーバッチ)に命じ、「まさかの時はお前が罪をかぶれ」と言い放つ非情さよ。かと思えば、上司のコントロール(ジョン・ハート)から絶大なる信頼を置かれていると自負していた彼が、ふとしたきっかけで自分すらも「もぐら」ではないかと疑われていたと知った時の表情❗無言のうちに静かな失望感とやりきれなさを滲ませて…秀逸です。

 

 ゲイリーの演技も、作品自体もだんぜんBEST1のこの作品、ゲイリーをはじめコリン・ファースマーク・ストロングベネディクト・カンバーバッチトム・ハーディ、トム・スチュワート……と、なにげに英国イケメン&イケオジが大集合してます(笑)