オタクの迷宮

海外記事をもとにしたエンタメ情報から、映画・舞台・ライブの感想、推し活のつれづれまで── ヲタ視点で気ままに綴るエンタメ雑記ブログ。 今日もどこかで、ヲタクが迷走中。

戦う女、再び〜キーラ・ナイトレイ主演『第10客室の女』レビュー

 Netflixにて、『第10客室の女』鑑賞。取材のため、セレブの集まる豪華ヨットに乗船したジャーナリスト(キーラ・ナイトレイ)が、航行中目撃した殺人事件の謎を体当たりで解いていく……というサスペンス映画です。92分と、最近の映画にしては短めですが、畳み掛けるような息詰まるストーリー展開に、華やかなヨットの中にも潜む社会の分断や貧困問題……といった社会的な要素もからめ、ハラハラドキドキ一気に見せます❗️
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★ざっくり、あらすじ

 ヒロイン・ローラ(キーラ)は、クルド人問題など、女性の地位向上を切り口にした記事で名を馳せる社会派ジャーナリスト。そんな彼女が、白血病ステージ4で死を待つばかりの富豪アンネのため、夫のリチャード(ガイ・ピアース)が寄付金を募るために計画したチャリティ航海を取材することになりました。乗客は世界に名だたるセレブばかりで、居心地の悪さを感じつつ取材を進めるローラでしたが、そんなある夜、隣室の第10客室から金髪の女性が何者かの手により海に突き落とされるのを目撃します。湾岸警察が呼ばれ大規模な捜索が行われますが、元々第10号室は無人。スタッフも、ローラの言う風体の金髪女性が乗船した記録は無いと言い張るのです。

以前の取材で殺人現場を目の当たりにし、トラウマを負っているローラ。誰も自分の言うことを信じてくれない。あの夜の出来事は、果たして私の不安定な心理状態が引き起こした妄想なのか❗️❓️彼女は孤独な闘いに次第に追い詰められていきますが……。

 

⚠️ここからネタバレあり❗️⚠️

 ゴージャスな船に乗ったセレブリティの間で殺人が起き、注目されるは富豪の夫婦……とくれば、アガサ・クリスティのファンならすぐに『ナイル殺人事件』を思い出すことでしょう。自分の目撃した殺人事件を誰も信じてくれない恐怖……というのは、クリスティを軸に多少ヒッチコックみもありつつ。

 

 はいっ、ヲタクは前半40分で犯人がわかりましたよ(笑)あっでもね、クリスティと違うところは、この映画、殺人事件のネタバレしてからが本当の見せ場なんです❗️殺人事件の裏に蠢く巨大な陰謀。それをジャーナリストのローラがどう暴いて公衆の面前に晒し、その陰謀に巻き込まれた薄幸の人物をヒロインのローラがいかに救い出すかが手に汗握るサスペンス展開になるので……。クリスティのヒロインたちは、自らの過酷な運命によよと泣き崩れるだけですが、イマドキ、サスペンスのヒロインは転んでもタダじゃ起きませんから(笑)……なんで、うっかりこのネタバレ読んじゃった人も安心して観て〜。絶対、面白いから(笑)

 

★やっぱり、キーラ・ナイトレイでしょ❗️


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 10年くらい前までは、妖精のようなたおやかな美女……というイメージで破竹の快進撃だったキーラも、既に40歳。30歳以降、役の選び方に迷いがあったのか一時精彩を欠いていた時期がありましたが、2020年の映画『彼女たちの革命前夜』あたりから吹っ切れたのか、不正や権力と真っ向から戦う強い女…のイメージで大復活。今回もその路線で激しいアクションにも体当たりで挑戦してます。

 

 不正や権力と真っ向から戦う強い女……といえば、同じNetflixのスパイドラマシリーズ『ブラック・ダヴ』❗️政治家の妻として潜入活動を行う女スパイを生き生きと演じていたキーラ。ラストシーンは、(こりゃNetflix、第2シーズンへヤル気まんまんだな)と思ってたけど、あれから全然続報入って来ず……。ネトフリさん、一体全体どーなってるの〜〜❓️『第10号室の女』と『ブラック・ダヴ』だけでネトフリ版「キーラの戦う女シリーズ」が出来るのに(笑)

 

 キーラだけでなく、ガイ・ピアース、『マザーレス・ブルックリン』でエドワード・ノートンに見込まれ、非常に印象的な役柄を演じていたググ・バサ=ロー、『愛を耕すひと』(主演・マッツ・ミケルセン)のアマンダ・コリンなど、共演陣も豪華です。

 

 

 

 

 

血湧き肉躍る還暦ロック!宮本浩次「俺と、友だち」始動にヲタク悶絶🔥

 宮本浩次さんのファンクラブサイト「H.M.」になんと❗️山崎洋一郎さんによる宮本さんのインタビュー記事❗️

 

もー、ヲタクにとっては宮本浩次という最高のアーティストの、最高の話を引き出せる最高のインタビュアーなのよ、山崎さんは。ドキドキしながらスマホの画面をスクロールしていくと……。
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宮本浩次、還暦を迎えてロックバンドを始動❗️❗️

 

 ひぇぇぇぇ、ヲタク嬉しすぎて悶絶(笑)……つまり、「俺と、友だち」はプロジェクト名じゃなくてバンド名だったってわけ。

 

 宮本さんによれば、「縦横無尽」で一つの完成形を見た小林武史さんとの繋がりは「ユニット」だった……と。独立したアーティスト同士の言わばコラボレーションだったってことよね❓️そういう考え方から言うと、椎名林檎姐さんやスカパラミスチルの桜井さんと組んだ時と同じ世界線だった……ってことか。凄く納得した。……うん、何せお相手が小林武史さんだから、彼のプロデュースによる宮本浩次像は、オトナで洗練されててスタイリッシュだった。……だから同じ舞台上で宮本さんが「珍奇男」や「デーデ」を突如歌い出すと、ちょっとそこだけアングラ異空間になってた感はある(笑)

 

 一方、宮本さんが昔からローリング・ストーンズやドアーズのファン……というのはよく知られた話だけど、まさかまさかご自身がロックバンドを立ち上げるなんて……😭(感涙)宮本さん自身が今度は彼らと同様、音で人生を語るロッカーとして新章に突入する❗️……ああでも考えてみればその兆候はあったかも。「over the top」はまんまメタルだし、新曲「I AM HERO」も(10/30公開の映画『爆弾』の主題歌。全曲は映画の公開を待たなくてはなりませんが)ロック臭ふんぷん。それに、宮本さんの髪も最近史上最高に長くてロッキンしてるもん(笑)

 

 宮本さん自身インタビューの中で「ロックは血湧き肉躍る」って仰っていたけど、自称メタラーのヲタクといたしましては、昨年来日してくれたアイアンメイデンやジューダス・プリーストのライブで感じた、聴く者の身体の奥底に眠る太古の血を呼び覚ますような、まさに「血湧き肉躍る」滾るような躍動感を、これから「俺と、友だち」バンドが私たちに与えてくれるのかと思うと、ドキドキワクワク感が止まらない❗️

 

 改めて考えると「俺と、友だち」って、なんてステキなネーミング😍ヲタクも先日、映画『レッド・ツェッペリン:ビカミング』を観て、彼らの始まりは「熱い友情」だった……というシンプルな事実に感激したばかりだから。ゼップも、始まりが利益の追求や技術的な結びつきというよりむしろ、人と人との心の繋がりだったからこそ、ドラムのボンゾ(ジョン・ボーナム)が若くして逝ってしまった時に、バンドとして実質的な終焉を迎えてしまったんだよね😭バンド立ち上げの時、ドラムの玉田豊夢さんと「合宿しようか」って話していたという宮本さん。確かにね、ユニットだったら合宿はしないよね(笑)

 

 先日の下北沢も10/27の日本武道館もハズレちゃったヲタクだけど(泣)、でも「俺と、友だち」がロックバンドとしてスタートするって聞いただけでもう、満足だわ。だって有限のユニットと違って、バンドなら無限にライブの可能性があるわけでしょ❓️いつか全国ツァーもあって、きっとヲタクの住む横浜にも来てくれるハズ。それまで良い子にして待ってるから(笑)

 

 ミック・ジャガーにせよスティーブン・タイラーにせよ海外のロック・アーティストはみんな80近くなっても現役。来年はディープ・パープルが武道館で公演するけど、ヴォーカルのイアン・ギランは御年80歳であのシャウトだからね〜〜(来日時は81歳になるΣ(゚Д゚)還暦なんて、まだまだ若造よ(笑)

 

★今日の小ネタ……玉田豊夢さん〜リズム隊推しの沼

 もちろん宮本さん激推しなのは相変わらずだけど、先日のロッキンジャパンフェスで音合わせ→本番での玉田さんのドラムプレイのカッコ良さにヤラれたわ😍

 

 ヲタク自身、どうもメロディラインじゃなくてリズム&ビート派らしくって(ロックのライブでは、叫びたい踊りたい飛び跳ねたい 笑)、どうしてもドラムに目が行っちゃう。ディープ・パープルならもちろんイアン・ペイスレッド・ツェッペリンならボンゾ、モトリー・クルーならトミー・リー、ブラック・サバスならビル・ウォード…。去年行ったジューダス・プリーストのライブでは、初めから終わりまでスコット・トラヴィス上腕二頭筋に釘付け(笑)

 

 それにしても……

ヴォーカル・宮本浩次、ドラム・玉田豊夢、ギター・名越由貴夫、ベース・キタダ マキ、キーボード・奥野真哉……って❗️
 
 これΣ(゚Д゚)日本最高のロックバンドになること確実ぢゃん❗️❗️❗️
 

 

 

 


https://x.com/miyamoto_hiroji/status/1975557247150461332?t=170LcTu4x-O05Ua8XSsTLg&s=09

ゲイリー・オールドマン叙勲🎖ウィリアム殿下も夢中!英国スパイドラマ『窓際のスパイ』第5シーズンレビュー

英国の大人気スパイドラマ(日本ではイマイチ盛り上がってないけどね〜 笑)、『窓際のスパイ』(AppleTV+)いよいよ第5シーズンに突入❗️


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★原作の題名からして、皮肉の効いた英国流

『窓際のスパイ』、元々の原題は『スローホースSlow Horses(鈍足の馬)』あるいは『スラウハウスSlough House(泥沼の家)』。ミック・ヘロンの原作は、版によって題名が違うのが面白いんですが、MI5(英国情報局保安部‥‥国際問題を扱うMI6とは違い、英国国内の治安維持に務める)の中の、「泥沼の家」と呼ばれる窓際部署に寄せ集められた、スパイの落ちこぼれたち(鈍足の馬)という二重の意味になっています。

 

 一癖も二癖もある落ちこぼれスパイたちを束ねるのは、皮肉屋で超毒舌家、風呂には入らない、そこらへんでオ◯ラをこきまくる、だけど部下の危機には必ずどこからともなく颯爽と登場、人情味溢れる「窓際のスパイ」ジャクソン・ラム(ゲイリー・オールドマン)。第5シリーズでは、ロンドン市長の選挙戦真っ只中に勃発した銃の乱射事件を端を発した、落ちこぼれスパイたちと恐怖のテロ集団との、手に汗握る死闘が繰り広げられます。

 

★ヲタク激推し、ジャック・ロウデン

 ヲタクが『窓際のスパイ』を見始めたのは、激推しのジャクロことジャック・ロウデンが、伝説のスパイを祖父に持ち、エリート幹部候補生としてMI5に入局しながら、同僚にハメられて「泥沼の家」に飛ばされたリヴァー・カートライト役を演じているから❗️(いや、今ではすっかり『窓際のスパイ』自体の大ファンなんですけど 笑)


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※プライベートでも親子のように仲のいいゲイリー・オールドマン(中)とジャック・ロウデン(右)

 

⚠️第4シーズン見てない方、ネタバレ注意⚠️

 前シーズン(シーズン4)で自らの衝撃の出自(国際的なテロリストとの関係)を知ったリヴァーは、まだそのショックから立ち直っておらず、ボスのラムからは「周りを見ろ❗️コカイン女、飲んべえ、サイコパス、こいつはカス(ホーのこと^^;)しかしお前はそれ以下だ」と、無能呼ばわりされ(ラム流の励ましではあるんだけどね^_^;)、心を通わせていた…と思い込んでいた❓️同僚のルイーザ(ロザリンド・イレーザー)にも「勘違いしないでよ」と手酷くフラレて、シーズン5ではいささか迷走中(笑)


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※「泥沼の家」の個性溢れる面々。右からリヴァー、シャーリー(コカイン女…スパイ任務のストレスからヤク中経験アリ)、キャサリン(飲んべえ…アルコール依存症の治療中)、ホー(カス…頭の中はS〇Xだけ^^;)今シリーズから退場してしまうらしいルイーザ。(ヲタク的にはルイーザが1番マトモな人だったんだけど、退職しちゃうらしい。やっぱりマトモな人は「泥沼の家」は務まらないのね 笑)

 

 もう1人の女性の同僚シャーリー(エイミー=フィオン・エドワーズ)からも「あんたはセクシーじゃないもん(モテるわけない)」と断罪され、夜中の公園で黙々と筋トレに励むリヴァーは、今シーズンではかなり「残念なイケメン」化しちゃってますが、ジャクロがめっちゃカワイイから許す❗️(笑)それにしてもリヴァーが筋トレに励んでいるのがオサレなスポーツジムなんかじゃなくて、夜中の裏寂れた公園……っていうのが何とも哀愁を帯びてて好きです。


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※第4シーズンでは共に命をかけて共闘、イイ感じになったかに見えたリヴァー(ジャック・ロウデン)とルイーザ(ロザリンド・イレーザー)でしたが……。

 

★英国ロイヤルも『窓際のスパイ』の大ファン❗️

 

 主役のラムを演じているゲイリー・オールドマンは、先日英国の騎士叙勲を受けたばかり。先日9月30日ウィンザー城で叙勲式が行われ、次期国王たるウェールズ公ウィリアムの前に跪き、剣で肩に触れられる例の儀式に臨んだゲイリー。叙勲後「とても光栄だ。身の引き締まるような気持ちであり、同時に非常に嬉しく思っている。これは何ものにも代え難いものだ。オスカーはとても大きな意味を持つと思っていた。アカデミー賞を軽視するつもりはないが、今回の受勲に比べると少し色褪せる。本当に素晴らしいことだ」と喜びを語ったそう。(ちなみにゲイリーは、2018年に『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でアカデミー賞主演男優賞を受賞しています)階級制度が厳しく、ベネディクト・カンバーバッチエディ・レッドメインなど所謂上流社会の「お坊ちゃまくん」がハバを利かす英国を離れ(ゲイリーは労働者階級出身)、ハリウッドに活路を求めて幾星霜。今回の彼の発言はいろいろと考えさせられます。


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 さてさてゲイリーによれば、叙勲式でウィリアムから『窓際のスパイ』のファンだと告白?されたとのこと。日頃ヲタクが呟いている通り、ゲイリー演じるジャクソン・ラムは、「クサい、キタない、エゲツない」の3ナイオジサンなんですが、「あなたが登場するたびに、お風呂で綺麗に洗ってあげたくなる」とウィリアムから言われたゲイリーは、「今日は体をきちんと洗ったと思います」と返したそう。『窓際のスパイ』本編に負けない、英国流皮肉とユーモアに溢れるお二人のやりとりに乾杯❗️(ちなみにカミラ王妃も『窓際のスパイ』のファンだとか。どんなお顔してご覧になってるのかしら 笑)

 

 老いて益々ロックンロールな男、サー・ゲイリー・オールドマン。『窓際のスパイ』も第5シーズンを迎えて益々絶好調❗️

 

★今日の小ネタ…豪華すぎるチョイ役

 毎シーズン、豪華すぎるチョイ役…いやもとい、カメオ出演も見所の1つ。第5シーズンの第1話、冒頭で登場する無差別銃乱射犯に英国のライジングスター、エドワード・デイヴィス❗️はい、HBOのドラマ『デューンDUNE 預言』で、ハロウ・ハルコンネンを演じたイケメンです。


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 ヲタクのイケメン嗅覚からすると、彼絶対これから「クる」と思うんで、要注目❗️(笑)

 

 

宮本浩次、還暦前夜の挑戦──ROCKIN' ON JAPAN11月号インタビュー

  ROCKIN’ON JAPAN 2025 11月号(VOL.587)宮本浩次さんインタビュー。

 

 聞き手は山崎洋一郎さん。いつものことだけど、山崎さんは私たち宮本ファンの代表……みたいな感じで、寡黙な宮本さんからお宝みたいな情報をいろいろ引き出してくれるから、読んでいてホントに楽しい。(個人的には大学の後輩でもあるので……応援してます😍)


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 さてさてなんと❗️のっけから

次なる戦いを迎え撃つ3ヶ月連続特集、決行

とのキャプションがぁぁぁぁ❗️

 

 ヲタク的には、ロッキンジャパンのフェスでステージ最前列に当たって嬉しくて死にそうになったこととか(9月14日)、つい先日日比谷野音エレカシThe Final「俺たちの野音」(9月28日)で野音エレカシの深い歴史に感動の涙を流したこととか、もはや過ぎ去った想い出の感傷に浸る暇もないほど、宮本方向からどっかんどっかん新たな「爆弾」が投下されてくる(笑)ホント、凄いよ、宮本浩次って人は……。

 

★新生・宮本浩次の狼煙〜「I AM HERO」の衝撃

 ヲタクはじめ、宮本ファンの今最大の関心事は、新曲「I AM HERO」のことだと思うんだけど、ご存知の通りこの曲は、10月31日に公開予定の映画『爆弾』のテーマ曲。今、You-tube『爆弾』公式のリリックムービーで

俺の野望 俺の絶望

俺の明日 さあ行くぜ

I AM HERO  I AM HERO

I AM HERO I AM HERO

という曲の一部が流れてて、それがもう素晴らしくて、既に宮本浩次史上屈指の名曲になる予感しかしないんだけど、永井聡監督に「ガストロンジャーみたいなアグレッシブな曲にしてくれ」って依頼された宮本さんが「もともと持っていた沸々した思いを形にできる」って喜んだウラ話とか、山崎さんの「ほんとカッコいいよね。決定打って感じ」って感想を読むと、

ああもう、10月31日って長すぎるよ。ヘビの生殺しぢゃん😭

ってなる(笑)

 

 それにしても永井監督、他でもない「ガストロンジャー」を引き合いに出すとこなんざ、隠れ宮本マニアなのか❓️(笑)

 

★還暦前夜〜新たなる挑戦

 そしてもう1つ、インタビューを読んでヲタクが驚いたこと。……それは、我らが宮本浩次は、還暦直前にして、前人未到の新たなフェーズに飛翔しようとしている……っていう事実。ご本人は自由自在に歌える環境、自らの全てを受容してもらえる環境から脱して、「あえて不自由な状況に」自らを追い込みたい、「(自分には)惨めな部分も燃え立つ部分もがっかりした部分もあるわけで」と語り(そういうカオスな部分も隠さず曝け出したい…ってことなのかな)、ドラムの玉田(豊夢)さんと「合宿行こう」と話し合ってた……なんて、ムネアツエピソードも。でもね、曲を通じて自分の弱さ、ある意味醜悪な面も表現できるってことは、逆説的に言えば、真の意味で自己確立ができた……ということだと、ヲタクは思う。

 

 今回の宮本さんのインタビュー読んでると、半世紀も前の、ロックにハマった自分自身の受験生時代を思い出す。親からの圧力、そしてテストの点数で全てが決まる受験競争を生み出した社会の不条理を呪い、何者でもない宙ぶらりんな自分の無力さを嫌悪していた鬱々しい日々。そんな日々の中で、ジョー・ストラマー(英国のパンクバンド「ザ・クラッシュ」のフロントマン)が、まるで世の中に噛み付くように歌う「白い暴動」や「ロンドン・コーリング」を夢中になって聴いていたっけ。そんなヲタク自身の原点を宮本さんは思い出させてくれた。自らを不自由な状況に追い込んで新しいことに挑戦しようなんて情熱はもうとっくの昔に失ってしまったけど、新たな旅に出ようとする宮本さんを、いちファンとして陰ながら応援することくらいは、できると思ってる。

 

 宮本さんも来年2026年には還暦を迎える。還暦は、十干十二支が60年で一巡し、生まれた年の干支に戻る年。人生が再びスタートする節目なわけだから、宮本さんが新たな冒険の旅に出るのに最も相応しい年かもしれないね。

 

 還暦を迎えても決して「大御所」にならない、成熟期を迎えてもそこに安住しない、常に闘い続ける宮本浩次はやっぱり、最高にカッコいい❗️

 

★ROCK’N ON JAPAN 2025 11月号(VOL.587)は絶賛発売中です🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻


【JAPAN最新号】宮本浩次、新たな出発点に立つ!「次なる戦い」を迎え撃つ3ヶ月連続特集、決行 (2025/09/30) 邦楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

 

エレカシ日比谷野音The Final🎶2025〜セトリ&爆走レポ

 本日2025年9月28日(日)、エレカシの聖地「日比谷野音」の最終コンサートが熱狂の末に無事終了❗️歴史的瞬間を、宮本さんの全身に流れる汗や細かい表情に至るまで、詳細にレポするよ。野音のチケットにも映画館のライブビューイングにも外れ、「ご用意できませんでした」の画面見た時にはがーーん😭⋯⋯だったけど、いざ配信を見てみれば、配信ならではのメリットも沢山あったので(注・負け惜しみじゃありません 笑)、ぜひ最後まで読んでね。


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さあ、「俺たちの野音 The Final」エレカシと一緒に爆走するぞ〜〜〜❗️  

 

★本日のセトリ

1.序曲 夢のちまた

2.俺の道

3.デーデ

4.星の砂

5.太陽ギラギラ

6.お前の夢(ふられた男)

7.ひまつぶし人生

8.珍奇男

9.昔の侍

10.東京の空

11.月の夜

12.旅立ちの朝

13.友だちがいるのさ

14.悲しみの果て

15.なぜだか、俺は祈ってゐた

16.星の降るような夜に

17.今宵の月のように

18.yes.I.do

19.so many people

20.笑顔の未来へ

21.ズレてるほうがいい

22.RAINBOW

23.奴隷天国

24.男は行く

25.ファイティングマン

〜アンコール〜

26.涙

27.待つ男

 

 エレカシ、そして宮本浩次の歴史は日比谷野音と共にありき。数多いる綺羅星の如きミュージシャンたちの中から、最終公演に選ばれた我らがエレファントカシマシ。こうやって今夜の公演が終わってから、自分でメモしたセトリを眺めてみると、人として、そして音楽家としての宮本さんの成長そのものを今宵のセトリこそが如実に表現していると、驚きそして改めて感動しています。

 

 外は眩しき春だと言うのに、机上の俺は鬱々と家に籠もっているばかり(「序曲 夢のちまた」)。ヲタクはねぇ、この曲は勿論のこと、光溢れる街忙しげに行き交う人々の中で1人首を項垂れている男(たぶん宮本さん自身の投影でしょう🥲)の歌(「太陽ギラギラ」)、そして人が働いている真昼に家の中で寝て暮らしている俺……と哀しげに自嘲し、月と対話している青年の歌(「月の夜に」)を聴くといつも、タイムマシンに乗って当時の宮本青年のところへ行き、

 あなたはね、本当は並みの人が持ち得ない煌めくような才能の持ち主で、将来その歌の力で大勢の人を勇気づける唯一無二の存在になるの。

だから元気出して❗️

って励ましたくなる妄想に駆られるの(笑)

 

 宮本青年の才能から目を背け、「時代に寄生するが如き珍奇な男よ」と揶揄する世間に毒づきながらも(「珍奇男」)、そして、所詮世の中金さ、金さえあれば丸く収まるんだろと時にヤサグレてみせながらも(笑 「デーデ」)、世間の好奇の目を跳ね返して青年は確実に成長し、ぬけられぬセオリーはあるにせよとりあえずカバンに詰め込んで「出かける」(=行動する)決意をします。(「友だちがいるのさ」)良き仲間も得て、星の降る夜、肩を組みながら人生にも似た長い長い坂道を歩いてゆくのです。(「星の降るような夜に」)

 

 さらに青年は、悲しみの果てに何があるのかなんて俺は知らない見たこともない、だけど涙の後には必ずや笑いがあるはずさ…と人生に希望の光を見出し(「悲しみの果て」)、たとえそれが仮初でも夢を捨てずに持ち続けるのが大事なんだ、世間の常識とズレてて何が悪い……と(良い意味で)開き直り(「ズレてるほうがいい」)、ついには…

 

陽だまりも宇宙も 喜びも悲しみも

全部この胸に抱きしめて 駆け抜けた

 

と、堂々と「ヒーロー宣言」をかます❗️(「RAINBOW」)

大いなる自己認識、大いなる覚醒。

過去も現在も未来もカッケーぞ、宮本さん❗️(笑)

 

 おまけに私たちを「笑顔の未来へ連れていくよ」って固い約束までしてくれたの……へへへ(「笑顔の未来へ」)

はいっ、どうぞ私を月まで連れてって…いやもとい、笑顔の未来へ連れてって、宮本さん。

Fly me to the future of smiles🎶

  一生信じてついて行くから。

 

40年前、野音で気持ち良く歌えたことしか覚えてない。それから当たり前のように歌ってきて……。あっという間でした。みんな、みんなのお陰でこんな素晴らしい時間が持てた

最後のステージに声かけてもらえるなんて、俺たちなんて幸せなバンドだろう。本当にありがとうございました。

by 宮本浩次

 

 「笑顔の未来へ」の時、「なんか踏んじゃった」(本人談……一体何踏んだの 笑)ことで動揺したらしく(^_^;)2度歌い直したり、アンコールで「まぶしいよー。(照明)消していいよ。大した顔ぢゃないんだから」と照明さんにイチャモンつけたらホントに真っ暗にされちゃったりとか(笑)、宮本さんらしいお茶目なハプニングも挟みつつエレカシの、そして常にエレカシと共にあった日比谷野音の40年の歴史を、渾身の歌唱で歌い切った2時間半❗️

(しかも殆どMC無しの潔さ。歌う武士道か 笑)

 

  The Final⋯って言っても、「現在使われている野音」の最終公演⋯⋯ってだけ……なのよね❓️身体が続く限り歌い続ける、って言ってくれてる宮本さんのこと、野音が改修されて新たに生まれ変わったあかつきにはきっと、今宵を上回るパワーをもって帰ってきてくれるはず。

 

ジェダイ……ならぬ「エレファントカシマシの帰還」。その時のために善行を積んで、ひたすら運を貯めとくわ(笑)

 


 日比谷野音の歴史に刻まれるであろう今宵のステージは、今月末の30日まで配信中。まだ間に合う、伝説のエレカシを見逃さないで❗️

 

今年の4月に参戦した「アラバキロックフェス」エレカシの熱狂ステージレポはコチラ🔻🔻🔻🔻🔻🔻


奇跡のエレファントカシマシ〜ARABAKIロックフェス2025 - オタクの迷宮

 

 

戦艦三笠で蘇る父の声〜耳タコ😂「東郷ターン」

 本日、一泊二日のヨコスカ・ミニトリップのハイライト、戦艦三笠見学にやって参りました❗️

 

★日本の外交努力も虚しく……

 明治時代、日清戦争の勝利により清国の脅威は去ったものの、戦後疲弊した日本の状況を逆手に取り、その間隙を縫って遼東半島を手中に収めた帝政ロシア。しかしその触手は日本本土をも脅かし、日本は外交戦略によって開戦を避けようとするも決裂、遂に明治37年(1904年)日露戦争の火蓋は切って落とされたのです。


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皇国の興廃この一戦にあり

 各員一層奮励努力せよ

 まさか日本のような小国が大国ロシアを下せるとは、誰もが思っていなかったことでしょう。東郷平八郎率いる日本連合艦隊旅順港に停泊中のロシア艦隊を誘い出し戦いを仕掛けようとするも失敗、膠着状態が続いているところを、乃木希典将軍率いる陸軍が旅順港を見下ろす要塞「二百三高地」を総攻撃、日露両軍15,000名もの犠牲者を出す激しい肉弾戦の末陥落せしめたことで、遂にロシア艦隊に動きが出ました。日本海へ逃げるロシア艦隊、追う日本軍連合艦隊。そこに遠くロシアより世界最強のバルチック艦隊が応援に出動したという知らせが❗️遂に対馬沖で両艦隊は相まみえることになったのです。


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★"本日天気晴朗なれども波高し

 東郷平八郎の出した指示は驚くべきものでした。150度の左大回頭を命じ、脇から敵艦隊僅か5キロの所まで一気に近づいたのです。そのためバルチック艦隊は進行方向を完全に遮られる形となりました。東郷は、通常後方と左右にしか砲撃できず、前進していれば左右や後方へ旋回には時間がかかるという戦艦の弱点を逆手に取ったのです。所謂東郷ターンと後年呼ばれる戦法でした。

 

 当然のことながら回頭中の15分間は敵から集中砲撃を受けましたが、幸いにも大きな被害を受けることなく、回頭完了後、日本連合艦隊バルチック艦隊の進路を遮る形で横一線に並び、一斉砲撃を開始しました。戦闘開始から約3時間で勝敗は決し、バルチック艦隊は陣形が乱れ、沈没や離散が相次ぎ、結果、バルチック艦隊38隻のうち19隻を撃沈、7隻を捕獲するという日本連合艦隊の圧倒的勝利に終わったのです。それはそれは危険な賭けでしたが、東郷元帥と参謀であった秋山真之は見事にその賭けに勝ったのでした。


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★日本国の独立ここに守られり
 この勝利が日露戦争終結を決定づけ、アメリカのルーズベルト大統領の仲介によるポーツマス講和条約の締結につながり、日本国は大国ロシアの植民地になることはなく、独立は守られたのです。

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父の口ぐせ「東郷ターン」

 九州・博多の出身で旧帝国海軍兵学校出身の父にとって、元薩摩藩藩士であり海兵の大先輩である東郷元帥や秋山中佐はまるで軍神そのもの。酔っぱらった父から「東郷ターン」の話なんて何度聞かされたかしれません(^_^;)

 

 日本海海戦においても、日本連合軍が沈没させた戦艦から投げ出されたロシア兵たちを多数救出した逸話は、「日本武士道の発露」として海外でも広く称賛されました。このように例え海上で敵味方に分かれても、海軍同士は「同じ海の男である」というグローバリズム志向が強かったようです。

 

 太平洋戦争中、陸軍は敵国語として士官学校での英語教育を廃止しましたが、兵学校では終戦まで英語教育がなされました。終戦時父は江田島広島市)におりましたが、海兵の生徒たちに英語を教えていたアメリカ人教師から、「広島に、身体に大変害のある爆弾が落とされたそうだ。列車で東京に帰る生徒たちは絶対途中で広島に下りないように。空気を吸うだけでもダメらしい」と言われたそうです。

 

 祖国を愛し、それを守り抜こうと命を賭けた男たち。彼らの魂が今もなお息づいているような三笠の艦内。その想いを心に刻みつけた三笠見学でした。

 

 

 

★今も多くの方が読んで下さっている記事です

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歴史上のイケメン列伝⑥〜東郷平八郎 - オタクの迷宮

香り立つ歌声と珈琲に酔いしれる☕✨ soraya横須賀ライブ体験記

 横須賀芸術劇場に隣接した小ホール「ヨコスカ・ベイサイド・ポケット」にて、横須賀ジャズドリームスの一環として、若き俊英ジャズピアニストの壷阪健登さんとベーシスト&ヴォーカリスト石川紅奈さんのユニット「soraya」のライブ鑑賞。
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 お二人共ジャズ畑の出身(壷阪さんはバークリー音楽院を首席で卒業され、石川さんは国立音楽大学ジャズ専修科卒業)。本日披露して下さったオリジナル曲〜「LUCY」、「小さくさよなら」、「風の中で」、「BAKU」など〜は、美しく叙情的なメロディラインに即興的なジャズセッションを織り込んだ独自性のあるもので、大変聴きごたえがあるものでした。

 

 いちジャズファンのヲタクとしては、今日のセトリの中ではやはり、ジャズのスタンダードナンバーであるビリー・ホリデイの『Good Morning Heartache』と、シーラ・ジョーダンの『Little Song』が1番印象に残っているかな。まずもって、2曲とも壷阪さんの曲の解説が素晴らしかった。

 

 『Good Morning〜』は、物語の起承転結に対応して、小節を4つのセクションに分けるAABA形式(Aメロ x2、Bメロ、Aメロ)のお手本のような作品だそうで。消し去ろうとしても消し去ることのできない心の痛み。しかしそれと付き合っていると、この痛みこそが自分を最も理解している存在なのでは❓️と思えてくる不思議。一方、『Little Song』を歌ったシーラ・ジョーダンとはバークリー音楽院留学時代ひょんなことからご縁があり、ご自宅に招かれたこともあったとか❗️ユーモアを交えた柔らかな語り口で、優しく誠実なお人柄が偲ばれます。

 

 そしてまたねぇ、石川紅奈さんの、かつての大貫妙子を思わせる透き通るような歌声が、ビリー・ホリデイやシーラ・ジョーダンとは全く違う独自の世界観を形成していて。特に『Good Morning〜』の、石川さんの囁くような最後のフレーズ(Good Morning Heartache………Sit down おはよう、傷心さん。さあ、そこにお座りなさいな)はあまりにも魅力的すぎて背筋ゾクゾク(笑)

 

 幕間には、sorayaの大ファンだという練馬区珈琲店「すずめ珈琲」さんが横須賀まで駆け付け、珈琲と焼き菓子を販売。その名も、彼女たちの歌を聴きながら挽いた……という「soraya ブレンド」❗️(笑)ヲタクはアイス珈琲を頂きましたが、冷えてもなお香り立つ「sorayaブレンド」、優しさ・柔らかさの中に芯の強さを秘めたお二人に相応しい逸品でございましたことよ。(ヲタクのツレは、横須賀名物🍸️「ヨコスカブラジャー」〜ブランデーとジンジャーエールのカクテル。「飲むブラジャー」とはこれいかに(笑)〜を飲んでましたが ^^;)

 

 ステキな歌声と美味しい珈琲☕……そして、ヨコスカの夜は更けていくのでありました。

 

 

 

半額で艦船三昧⁉️ 横須賀軍港巡りオールスター編

 

★父の想い出

 今日はヲタク想い出の街(そして我が町横浜に次いで大好きな街)横須賀にやって参りました〜〜❗️ヲタクの父は海上自衛官で、ヲタクが小学校1〜3年の頃は横須賀勤務、しょっちゅうドブ板通り周辺ウロウロしてたし、戦艦三笠は格好の遊び場だったので、懐かしや懐かしや。住んでたアパートに、酔っぱらって米兵が闖入してきたこともあったっけ。ドブ板通りもね、当時は米兵相手にラブレターを送りたい日本のお嬢さんを顧客にする「代筆屋」なるものが軒をつらねていましたが、さすがにもうなくなってるね(笑)今日は土曜日なので、米兵さんたちが大挙して横須賀の街に繰り出してました。あちこちで英語が飛び交い、「ここはどこ❓️私は誰❓️」状態^^;当直明けなのか、白い夏服姿の海上自衛官もチラホラ。

 

 今日の目的は汐入ターミナルから発着する「YOKOSUKA軍港巡りツァー」に参加することと、夕方ヨコスカ・ベイサイド・ポケットで開催されるジャズコンサートを鑑賞すること。

 

★腹が減っては戦はできぬ〜出航前にドブ板通りの「横須賀ビール」へ


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 横須賀地場野菜のサラダボウル(シャキシャキのリーフレタスや水菜、トマトに焼き野菜(バター南瓜、茄子、パプリカ、蕪)を散らしたもの)、三崎マグロのフィレカツ(添えられたデミグラスソースと共に絶品❗️)、(写真写し忘れたけど)ガーリックポテト、横須賀ビールの3種飲み比べ(Beer Flight)、ビターオレンジ(ビール・カクテル)で2人で〆て6,000円しなかった。安すぎるし、美味しすぎる…。また行きます❗️

 

★軍艦巡りクルーズにいざ乗船

 汐入ターミナルの受付に着くと、な、なんと横浜市民は半額との立て看板がデカデカと……❗️ヲタクもツレも横浜市民なので、きっちり半額にして頂きました❗️…例えば、日本における戦後ジャズの発祥地は横須賀・横浜のどちらか…なんて論争もあったりして、何かとライバル視される2つの街ですが、半額なんて大盤振る舞い(感動)…横須賀さん、ありがとう🙇これからも仲良くしてね(笑)


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原子力空母ジョージ・ワシントン(上…全長333m、乗組員6,000名、映画館、歯医者、郵便局、果てはスタバまであるそうな^^;)と、広さは東京ドーム50個分、米軍関係者とその家族25,000人が暮らす米海軍基地。日本の中の独立国(下)。


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※中の2隻が海自の誇る最新鋭の護衛艦「もがみ」と「くまの」

 

 横須賀に寄港している艦船はそれこそ日々変わってくるので、どんな顔ぶれに出会えるかはその時の運・不運。今日はオーストラリアのホバート駆逐艦ブリスベン(ヲタクの座っている側からは逆光で上手く写真撮れなかったけど…くすん😭なんと9月19日に寄港したばかり❗️)、アメリカの誇る原子力空母ジョージ・ワシントン砕氷艦南極観測船)「しらせ」(艦番号5003番)、護衛艦「おおなみ」(艦番号111番)、護衛艦「ゆうぎり」(艦番号3515番)、輸送艦「くにさき」(艦番号4003番)、護衛艦「たかなみ」(艦番号110…1分間に40発の砲弾を発射できる単装速射砲を装備しており、その射程は23キロにも及ぶ)、そしてそして海自の誇る最新鋭の護衛艦「もがみ」(艦番号1)と「くまの」(艦番号2)の御姿がぁぁぁ〜〜〜〜❗️(この2つの船はステルス性を高めるため、船体がピラミッドのような多角形の形状をしており、レーダー上にはなんと20m程度の小さな船舶として映るのです)今回のクルーズの目玉とも言えるオーストラリア海軍の駆逐艦ブリスベンは、日豪友好協力基本条約署名から50周年にあたる来年の2026年を前に、日本が「準同盟国」と位置づけるオーストラリアとの関係が一段と強化された証とも言えるでしょう。また、ジョージ・ワシントンも私たちがクルーズした翌々日に出港予定でしたので、すべり込みセーフでした(^_^;)

 

……なんだかんだ言って、今日のYOKOSUKA軍港巡りはオールスターキャストだったなぁ。船に乗る前は「どーせなら、プリンス・オブ・ウェールズが寄港してる時に見たかったなー。」なんてゼイタク言ってたヲタクだけど、今回のゴージャスな面々を見たあとでは、そんなバチあたりな発言は決してしないことを誓います(笑)


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※海自の潜水艦。防音の為、食事の支度時はまな板の下にマットを敷き、トイレットペーパーは芯を抜くなどの工夫をしているそう。昼夜の区別なく、日付の感覚も曖昧になって来るため、金曜日の食事は必ずカレーになった…というのは有名なエピソード。

 

 

 運が良かったと言えば、軍港巡りのチケット末尾3桁で当選者10名にはプレゼント進呈だったのですが、なんと❗️その中にちゃっかり入ってました。潜水艦ブラックサンダーと、砕氷船しらせの瓦せんべいです😍


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軍港巡り、大満足❗️

横須賀さん、ありがとう(笑)

 

 

 

伝説はこうして始まった〜IMAX『レッド・ツェッペリン:ビカミング』


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※入場者にはウチワとポスターが配布されます。在庫なくなり次第配布中止とのことなので、急ぎましょう(笑)

 

 相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、『レッド・ツェッペリン:ビカミング』(IMAX)鑑賞。

 

 ロック史上、燦然たる金字塔を打ち立てたレッド・ツェッペリン。そのレッド・ツェッペリンがまさにレッド・ツェッペリンになる(ビカミング)までを、メンバーのインタビューや彼らの命とも言えるギグ(ライブ)映像を中心に構成した感動のドキュメンタリー。

 

ゼップ誕生の瞬間をIMAXで体感しよう❗️

 

★それは4人の化学反応だった〜Train Kept A-Rollin‘

 当時はヤードバーズのメンバーで既に天才ギタリストの名を欲しいままにしていたジミー・ペイジローリング・ストーンズキンクスデヴィッド・ボウイザ・フーとも組んだ売れっ子セッション・ベーシストのジョン・ポール・ジョーンズ(ジョンジー)、何をやっても芽が出ず一時はホームレスだったロバート・プラント(フラワーチルドレンファッションの彼の写真が出てきて思わずのけぞった 笑)、プランティの親友でドラマーのジョン・ボーナム(ボンゾ)がついに運命の結集を果たし、ジミーの発案で、彼がヤードバーズ時代に既にカバーしていた「Train Kept A-Rollin‘(ブギウギ夜行列車便)」を4人で演奏、バンドとしての狼煙を上げるわけですが、ジミー自身「まさに爆発だッッッ」と叫んだほどだったとか。ジミーは、ロバートのブルージーな即興歌唱が素晴らしすぎて衝撃で、(オイオイ一体どうしちまった❓️そんな高い声出して、喉大丈夫なのか❓️)と最初から思ったそう。ゼップのその後を考えると、感慨深い発言ですよね。

 

★全米ブレイクから英国凱旋へ

 今でこそ「ブリティッシュ・ロックの雄」と呼ばれる彼らが当初英国では酷評されて全く芽が出ず、全米ツァーで人気に火が付き、ゴールドディスクを連発、バースでの英国フェス初出演を経て、「レッド・ツェッペリンII」を引っさげ、ついに1970年ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールに凱旋するラストのクライマックスは胸がアツくなります。(アメリカ転戦中のピリピリした雰囲気とは打って変わって、家族のいる客席を舞台裏から覗いてニコニコしてるメンバーがカワイイ)


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★ファン、ニンマリ〜小ネタ満載

 この作品は、レッド・ツェッペリン各メンバーの生い立ちからバンド結成、アルバム第一作「レッド・ツェッペリン」のレコーディング、全米ツァーから1970年本国凱旋するまでの軌跡を描いたものなので、それ以降の作品群(「天国への階段」「移民の歌」「ロックン・ロール」「カシミール」など)は出てきません。みんなが「あー、あれ❓️」ってわかる人気曲……と言えば「Whole Lotta Love(胸いっぱいの愛を)」くらいかな❓️

 

 しかしその代わり、1960年代末にはシングル志向だった英国ではなく、FM局でアルバム全曲を流していたアメリカに目をつけたジミーとマネージャー、ピーター・グラントの先鋭的プロモーション戦略や、「You shoot me」にテープを反転させて逆エコー効果を狙ったウラ話、「Whole Lotta Love」はジミーの圧倒的なギターリフに、ウィリー・ディクソンに影響を受けたロバートの歌唱を嵌め込んだ、「Ramble On」ではジミーがフィンガーピッキングのテクニックを駆使し、レイヤーを重ねて音色に深みを出すことに成功した……等々、ファン向け(オタク向け❓️^^;)の小ネタ満載❗️

 

 また、※ウィリー・ディクソンの影響と言えば、前出の「You shoot me」もそうなんだけど、今作では「I Can't Quit You Baby」や「Dazed and Confused 幻惑されて」、「Communication Breakdown」を、ブルーノートやコール&レスポンスで素晴らしく即興的に歌うロバートのブルース唱法が聴けて非常に興味深いです。(ジミーが初めてプラントの歌を聴いた時、その即興性に雷に打たれたみたいになった……という思い出話も)……でも考えてみれば、ゼップが最初にデビューしたのってアトランティックレコード(1947年R&Bのレーベルから出発、1960年代からロック界に進出した)だもんね。いろいろ納得。

※ウィリー・ディクソン……伝統的なデルタ・ブルースと都会的なシカゴ・ブルースを融合させ、爆発的な表現力、唸るような歌唱法を特徴としたブルース・ミュージシャン。


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★ボンゾ追悼

 32歳で急逝したボンゾ😭レッド・ツェッペリン結成時、ボンゾとは1番交友期間が長く、「ドラマーはヤツしかいない」と、当初は他の候補者を考えていたジミー・ペイジに強力にねじ込むほど、彼のドラムの腕に惚れ込んでいたロバート・プラント。若い頃は相当の悪ガキだったプラントが、駐車してあった他の車にホースを突っ込んでガソリン抜いてる間、気の弱いボンゾは後部座席で震えてた……なんて、とんでもエピソードも披露されます。(いくらボンビーだってガソリン盗むなよ〜〜^^; だからボンゾの奥さんに「プランティはDisaster(災厄…映画では「ハチャメチャなヤツ」って訳されてます 笑)だから付き合っちゃダメ」なんて言われちゃうんよ 笑)でもラスト、生前のボンゾの肉声が初公開されて、「ロバート・プラントとは1番付き合いが長いんだ。やつのことなら一生語ってられる」というくだりを聞いたプラントが、目を潤ませるシーンにぐっときて、ヲタク思わず泣きそうになった😭「奴らはもう、天才だよ」というボンゾの声に、思わず顔を綻ばせるジョンジーとジミーにもムネアツ。やっぱりゼップはボンゾあってのゼップだったんだよね……。

 

 ロック界の巨星が世に出るまでを全編メンバーの肉声とライブ映像を散りばめ、最先端の技術で最高の音源で聴くことのできる『レッド・ツェッペリン:ビカミング』。ロック好きもゼップ好きもそうでない人もみんな集まれーー❗️❗️

 

夜の女王に喝采&パパゲーノに爆笑🤣〜東劇でMET『魔笛』体験

 東銀座にある老舗映画館「東劇」でMETライブビューイング「魔笛」(2017年)鑑賞。METライブビューイングとは、ニューヨークにあるメトロポリタン歌劇場の名作舞台を撮影、世界70ヶ国以上の映画館で上映する企画。日本では通常1週間の上映ですが、東劇だけはいつも他劇場より長く上映してくれるんです。今回も「東劇アンコール上映」と銘打ち、これまでMETライブビューイングで上映された作品のうち、特に人気のあったよりすぐりの20作品を上映してくれるという太っ腹(笑)

 

 東劇の大スクリーンと迫力の音響で味わうモーツァルトのオペラはやっぱり格別、観客みんなでニューヨークのメトロポリタン歌劇場ツァーに出かけた気分になりました❗️
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東劇ビル3階の映写室は10時オープン。それまでは1階のラウンジで待機。静かすぎて逆にソワソワ^^;

 

METライブビューイングでも1番人気の「魔笛

 オペラに馴染みがなくても、「夜の女王のアリア」や、「パパパパ⋯⋯」で始まる「パパゲーノとパパゲーナのデュエット」をご存知の方は多いのでは❓️正義感に溢れた王子タミーノ(チャールズ・カストノロヴォ)が、お調子者の鳥刺しパパゲーノ(マルクス・ヴェルバ)を従え、様々な艱難辛苦を乗り越えて、囚われの身の美しい王女(ゴルダ・シュルツ)を救出するワクワクの冒険譚。大人も子供も、オペラ好きでもそうじゃなくても笑ってドキドキ、みんなで楽しめて最後はほっこり、やっぱりモーツァルトって天才だね❗️(←今さら言うな 笑)

 

★楽しくてノリノリな出演者インタビュー

 「魔笛」の内容が内容のせいか、それとも聴く人全てを幸せな気分にさせるモーツァルトマジック❓️か、METライブビューイングのいつものお約束「舞台裏潜入❗️出演者突撃インタビュー」でも皆明るくノリノリでジョーク飛ばしまくり(笑)中でも笑っちゃったのが、本作品のヴィラン・夜の女王役のキャスリン・ルイックと、お調子者パパゲーノ役マルクス・ヴェルバのインタビュー。
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※軽快な歌と演技を魅せるマルクス・ヴェルバ(上)と、超絶技巧のコロラトゥーラで総立ちの拍手喝采を浴びたキャスリン・ルイック(下)

 

 「魔笛」の中でも最も有名で人気のあるアリアを歌う身でありながら出演時間は僅か13分という夜の女王役のキャスリン・ルイック(映画『レオン』のゲイリー・オールドマン状態 笑)。キャスリンは、出番が殆ど無い前半は、ひたすら楽屋で他のキャストの歌を聴いてエネルギーチャージをしていると言います。マルクスがインタビュアーから「お互いにどんな影響を受けてる❓️」と聞かれ、「え❓️そうだなぁ⋯。僕たち一緒になるシーンってないよね❓️(影響って言われても⋯。そもそもなんでこの2人一緒にインタビュー受けてるんだ^^;)」としどもどしてると、「あらでもあなた、私のことは怖がってるわよね」とキャスリンからすかさず突っ込まれるっていう(役柄上❓️それともプライベートも❓️笑)。インタビュアーは大爆笑、目パチクリしてるマルクスが可愛かった(笑)

 

魔笛」にまつわる闇の話🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻

(注・ここから下はちょっぴりディープなオタク話なのでご注意)


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※東劇は椅子もリクライニングの高級品。映画館と言うより、劇場の趣。気持ちよすぎて上映中の居眠りにはご用心^^;

 

モーツァルトフリーメイソン

 ご存知の通りモーツァルトは、生涯にわたり慈善活動と社会奉仕を掲げる秘密結社フリーメイソンの熱心なメンバーでした。(秘密のベールに包まれた階級制度、儀式などから、今でもフリーメイソンは世界の様々な組織を陰で繰っている⋯⋯といった陰謀論が絶えません)

 

 彼が最後に書いたオペラである「魔笛」はフリーメイソンの思想を最もよく表した作品だと言われていますが、作品中でフリーメイソンの秘儀を堂々と白昼の下に晒したため、モーツァルトの謎の死は病死ではなく暗殺だ⋯⋯などという黒い噂がまことしやかに囁やかれるようになってしまいました。歴史家たちは「まったくの都市伝説」としているけど、火のないところに煙は立たない⋯⋯からね。

 

・オレの尻をなめろ❗️❓️

 「魔笛」はそのテーマや美しい音楽、登場するキャラの愛らしさから、小さな子供でも楽しめる内容だけど、あまりにも「真・善・美」に統一されすぎていて、ヲタク的にはちょっと照れくさい。人生ってそんなキレイごとばかりじゃないだろ❗️みたいな(笑)⋯⋯だから、モーツァルトがじつは究極のKYで周囲の人たちをしょっちゅう怒らせてた⋯とか、裏で「オレの尻をなめろ(K. 232)」みたいな曲を作って、仲間うちでワーワーふざけてたり、恋人に向かって「さあ、今日も元気にク◯垂れて出発!」なんて手紙書いてたエピソードはなぜか嫌いじゃない(笑)

 

 人間ってやっぱり、清濁併せ呑む複雑な存在だと思うし、まるで清流、天上の調べのように聞こえるモーツァルトの音楽に時々垣間見える闇の部分にこそ、200年経っても私たちを惹きつける最大の要因があるんじゃないかしら⋯⋯って。え❓️そんな受け取り方信じられないって❓️⋯ヒネくれた年寄りのたわ言だと思って許して(笑)

 

 

 

ジャック・ロウデン降・臨❗️日本で観られる奇跡の舞台『フィフス・ステップ』NTL上映決定

 ちょ、ちょっとちょっと❗️日本にどれだけいるかは不明なジャクロことジャック・ロウデン推しの皆さん❗️大ニュースでっせ。今年ロンドンで上演された、ジャクロ×モーガン・フリーマンの伝説の2人芝居が、ついに日本の映画館で観られることになりました❗️


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 ジャクロとモーガン・フリーマン(「シャイロック」「ホビット」)の伝説の2人芝居とは、「フィフス・ステップ The Fifth Step」。アルコール依存症からの回復を目指す自助団体で知り合った2人の男(ジャクロとモーガンさん)の、虚々実々の心理戦を描いたダーク・コメディで、ガーディアン、イブニング・スタンダード、デイリー・メール紙など、辛口の劇評コラムに大絶賛された舞台が、NTL(ナショナル・シアター・ライブ⋯英国の名作舞台を世界中の映画館で上映する試み)でついに日本上陸❗️❗️❗️ゲイリー・オールドマンレスリー・マンヴィルデヴィッド・テナントら英国の錚々たる演劇人もこぞって観劇してくれたの。特にマブダチのゲイリー・オールドマン(AppleTVのスパイドラマ「窓際のスパイ」でジャクロと絶賛共演中)なんて、「2人とも(もちろんジャクロとモーガンさんを指す)絶好調だな。オイみんな、絶対観に行けよ」とまで言ってくれたんだから(笑)

 

 ジャクロはね、一流の英国人俳優の多くがそうであるように、元々は舞台で認められた人。(英国では依然として、俳優は舞台でまず認められてこそホンモノ⋯という風潮がある)スコットランド人である彼はエディンバラの王立演劇学校出身の正統派で、弱冠23歳の時(2013年)にヘンリック・イプセンの舞台『幽霊』で、英国演劇賞の最高峰たるローレンス・オリヴィエ賞演劇部門助演男優賞、29歳の時には『二人の貴公子』でイアン・チャールソン賞(英国の舞台において、30歳以下の最優秀古典劇俳優に贈られる賞)を受賞してるんです。

 

 ブログで「死ぬ前にジャクロの舞台を一度は観たい」と常々叫んでるヲタク(^_^;)実は『フィフス・ステップ』もさぁ⋯⋯真剣にロンドン行きを検討してたのよ、実は。仕事の繁忙期でとても無理な話だったんだけど(泣)ヲタクの心の叫びが天に届いたのね。ナショナル・シアター・ライブさん、ありがとう。このご恩は一生忘れません(笑)

 

 NTL(ナショナル・シアター・ライブ)の公式サイトによれば、『フィフス・ステップ』の上映は2026年3月20日(祝)〜の予定だそう(上映期間や劇場はまだ未定)。あと半年、心静かにその時を待つわね、ジャック(笑)

 

 オイ、みんな、絶対に観に行けよ❗️

            byゲイリー・オールドマン

 

 

 


https://x.com/ntlivejapan/status/1968288502317187393?t=kU14pcOG1gzNjBYTyR1VfA&s=09

 

『フィフス・ステップ』のロンドン上演時、ヲタクが書いた熱狂❓️^^;ブログはコチラ

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絶讃の嵐❗️〜ジャック・ロウデン✕モーガン・フリーマン「The Fifth Step」 - オタクの迷宮

ギターリフ鳴り止まず〜ロックの名曲とエレカシ「悪魔メフィスト」最強説

 
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 先日「ロッキンジャパン」フェスで、宮本浩次さんが歌う「over the top」を生で聴き(しかも最前列〜〜〜❗️)ノックアウトされたヲタク。宮本さん最速最強のメタル・ロックとなっているわけですが、めちゃくちゃカッコいいのがそのギターリフ。ロッキン以来脳内でエンドレス再生しております(笑)

 

 ということで本日は、ヲタクが独断と偏見で選んだ「ギターリフが頭の中で鳴り響く」ロックの名曲をご紹介♬リフを聴いただけで、「ああ、あの曲😍」ってすぐわかるような、特にキャッチーなものを選んでみました。(ちなみに「over the top」は早くも殿堂入り❓️なんで除いてあります 笑)

 

第10位

Born to Be Wild(ワイルドで行こう)  Steppenwolf (ステッペンウルフ…1968)

 

 その重厚なリフから、これこそヘヴィメタの起源ではないか❓️とずっと議論されてきた曲。伝説のバイカーズ映画『イージー・ライダー』のテーマ曲に選ばれたことで、ロック史に永遠に刻まれることに。最近では『アクアマン』の中でも印象的な場面で使われていましたね。

 

第9位

Smoke on the Water

Deep Purple (ディープ・パープル…1972)

 

 ギター小僧たちがほぼ全員この曲のリフに憧れて弾きまくるので、ある英国の楽器店では「もー、いい加減にせいやー」ってことで「Smoke on the Water」店頭での演奏禁止令が出たとか出ないとか(^_^;)(禁止令が出たのはこの曲じゃなくて、ツェッペリンの『天国への階段』という説もあり)でも小僧さんたちの気持ちわかる❗️これ弾けたらめちゃくちゃカッコいいよねぇ……。リッチー・ブラックモアには永遠になれないとしても。

 

第8位

Ticket to Ride (涙の乗車券)

The Beatles (ビートルズ…1965)

 

 後年ジョン・レノンは「この曲こそヘヴィメタの原型」って語っていたそうですが、その賛否は別として、確かにジョージ・ハリソンの12弦のちょっと不穏さを感じさせるギターリフ、重いドラムの始まりは、それまでのビートルズナンバーとは一線を画した新鮮な印象を与えました。

 

第7位

Iron Man

Black Sabbath (ブラック・サバス…1970)

 あんまり大きな声じゃ言えないけど^^;、ゴシックホラーやドラキュラ好きなヲタクとしてはやっぱりドゥームメタルの帝王、ブラック・サバスは外せない。重低音で引き摺るギターリフとフルパワーで激しく叩きまくるドラムロール、オジー・オズボーンの、まるで呪文みたいな歌声、怖くて怪しくて禍々しくて最高。テーマはズバリIron Manなのに、マーベル映画のテーマソングには選ばれなかった。(しかしさすがにリスペクトはあり、エンディングには流された)まあ、そりゃそうだよね、サノスのテーマならわかるけど(笑)ちなみに映画のアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)はAC/DCの大ファンという設定で、『アイアンマン』第1作には「Back In Black 」が鳴り響き、第2作では「Shoot to kill」をはじめとして全編AC/DC祭りに(^_^;)

 

第6位

Jumpin' Jack Flash(ジャンピン・ジャック・フラッシュ)

The Rolling Stonesローリング・ストーンズ…1968)

 

 アメリカのギター専門誌の「史上最高のギターリフ50選」には「I Can't Get No (Satisfaction)」のほうが入っていたけど、ヲタクは断然こっち❗️(単なる好みの問題です)後年ジョニー・ウィンターとかボン・ジョヴィもカバーしてるけど、やっぱり本家本元が好き。リフについては、ベースのビル・ワイマンが「この曲のリフはオレが考えた」って言い出して、キース・リチャーズと大ゲンカ。聴くほうはどっちでもいいんだけど(笑)

 

第5位

Love Gun(ラヴ・ガン)

KISS(キッス…1977)

 

ポール・スタンレーが、Sex Pistolsセックス・ピストルズ)へのアンサーソングとして作詞作曲したもの(Sex=Love、Pistol=Gun)。銃声を表現したというイントロのギターリフがめちゃくちゃカッコいい❗️

 

第4位

Anarchy in the UK

Sex Pistolsセックス・ピストルズ

 

 セックス・ピストルズの代表曲と言えば、「God Save the Queen」のほうなのかもしれないけど、リフの荒々しさかげんがよりパンクっぽいので。あ、それに、ヲタク思うに、桑田佳祐と並ぶ日本作詞界の巨人・椎名林檎の「ここでキスして。」の影響も大かも。

あたしは絶対あなたの前じゃ

さめざめ泣いたりしないでしょ

これはつまり常に自分が

アナーキーなあなたに似合う為

現代のシド・ヴィシャス

手錠かけられるのは只あたしだけ

く〜っ、シビレる(笑)椎名林檎にここまで言ってもらえて、シド・ヴィシャスも本望だわな。ギターリフとは全然関係ないけど(笑)

 

第3位

Smells Like Teen Spirit

Nirvana (ニルヴァーナ…1991)

 

 もうこれは説明の必要もないでしょう。LAメタルを完膚なきまでに叩き潰したシアトルの異端児たち。でもなんだろう、メタラーを自称するヲタク自身、10年前に自宅を総リノベした時、断捨離を決行して大量のCDやレコード、書籍をTSUTAYAに持って行ったんだけど、なぜかニルヴァーナのアルバ厶「Nevermind」(あの物議を醸した赤ちゃんの写真のやつ)だけは手放せなくて、今も手元に残ってる。モトリー・クルーは即決TSUTAYA行きだったのに…。理由はいまだにじぶんでもナゾ(笑)

 

第2位

Whole Lotta Love(胸いっぱいの愛を)

Led Zeppelin (レッド・ツェッペリン…1969)

 

 アメリカのギター専門誌「Guitar World」の「史上最高のギターリフ50選」で堂々1位に輝いた曲。え、「天国の階段」じゃないの❓️っていうのは、ギター愛好家の間で永遠に議論されるところでありましょうが、兎にも角にもジミー・ペイジは(殿堂入りのジミヘンは別として)ロック史上最強のギタリストであることは間違いないので、どの曲が入っても納得だと思います。

 

 ツェッペリンドキュメンタリー映画レッド・ツェッペリン:ビカミング」がいよいよ今月26日にIMAX公開決定❗️ジミーのギターリフが最先端のサウンドで蘇る❗️

 

第1位

悪魔メフィスト

エレファントカシマシ(2011年)

 世界の並み居る強豪たちを抑えて第1位に輝いたのは、エレカシの隠れた名曲「悪魔メフィスト」❗️ギターリフのデスメタルチックな引き摺る重低音、ブラック・サバスも顔負けな暗黒の世界観は宮本さんの紡ぐ詞の中では異色かもしれないけど⋯⋯。悪魔に魂を売り渡してでも勝ちに行きたい、夢を実現したいというひりつくような願望が強烈に伝わってくる。究極の美声の持ち主である宮本さんが徹底的に声を潰したデスヴォイスも聴きごたえアリ。

 

 ヲタクは先日国立西洋美術館ロダンの「地獄の門」を久しぶりに鑑賞したんですが、頭の中にはこの曲がずっと鳴り響いていましたよ(笑)

 

 とにかくカッコいいので(←語彙力不足 ^^;)一度聴いてみて。世界的基準でみても唯一無二❗️

(注・反論は受け付けておりません 笑)

 

最後の銀幕大スタァ・福山雅治、見・参〜🎩「ブラック・ショーマン」

 相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、福山雅治主演のミステリー「ブラック・ショーマン」鑑賞。
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 真実を知るためには、詐欺盗み盗聴何でもござれ、稀代のダーク・ヒーロー「ブラック・ショーマン」見・参❗️

 

 実直な元国語教師(仲村トオル)が、ある夜扼殺された。誠実な人生を送ってきた彼が一体なぜ❓️捜査の結果浮かび上がってきた容疑者はなんと、彼の教え子たち。被害者の弟で世界的マジシャンの神尾武史(福山雅治)と、被害者の娘・真世(有村架純)が殺人事件のナゾに臨む❗️

 

 人気ミステリーは、正統派の本格推理ものと、謎解きの面白さよりもむしろ主人公のキャラの魅力で読ませるもの(シャーロック・ホームズ、ポワロ、浅見光彦等)と2通りに別れると思うんですが、本作は圧倒的に後者。(ヲタク的には中盤で犯人の目星ついちゃったもんね。犯行の理由も、だいたい想像通りだったし^^;)

 

 皮肉屋で素直じゃなくて、おカネ大好き、息を吐くようにウソをつき、目的を遂げるためには手段を選ばない、だけど何とも愛嬌があって憎めない、そんな主人公を福山雅治が楽しそうに演じていて、肩の凝らない軽めのエンタメ作品に仕上がっています。仕事帰りの疲れたアタマにはちょうど良かったワ(笑)

 

★最後のカリスマ大スタァ、福山雅治

 遥か昔、ヲタクの少女時代には石原裕次郎高倉健など、圧倒的なカリスマ性を持った俳優がいました。彼らは刑事を演じようが、事件の犯人、ヤクザ、市井の人を演じようが、徹頭徹尾石原裕次郎であり高倉健だった。まるで金太郎飴みたいに(笑)今でこそ、どんな役柄も演じられる没入型(憑依型❓️)の所謂「カメレオン俳優」がもてはやされる時代だけど、彼らのファンはそんなこと知ったこっちゃなかった(^_^;)彼らが銀幕に登場するだけでもう、うっとりして眼はハートマーク😍、生きる勇気と希望を貰えたわけです。

 

 ヲタク思うに、福山雅治って、石原裕次郎高倉健の流れを汲む、銀幕の最後の大スタァなんぢゃないか⋯⋯って思うんですよ。「ブラック・ショーマンの福山はガリレオの演技と同じだ」なんて口コミ見たけど⋯⋯

そんなんカンケイないのよ。福山雅治福山雅治であればいいんだから(笑)

 

★でもって、やっぱり福山雅治恐るべし

 数年前、福山さんのマンションの鍵をゲット、部屋に入り込んで御縄になっちゃったマンション・コンシェルジュがいたぢゃない❓️ヲタクも同業者だから気が気じゃないわよ(笑)ヲタクも職業柄、TVで見かけるような著名人にお会いすることも多いけど、日常の彼らは画面から発するようなオーラは全くなくて、(普段はフツーの人なんだなぁ)って思うことのほうが圧倒的に多い。⋯⋯してみると福山さんは普段から抗えないオーラを撒き散らしてたってことよね❓️ベテランのコンシェルジュが自制心を失って罪を犯すほどに。あー、それにしてもくわばらくわばら。もし万が一、福山さんのマンションにお声がかかったら、速やかにお断りさせて頂くわ(笑)

 

★続編はある❓️

 東野圭吾原作の「ブラックショーマン」シリーズは2作目まで刊行されてるみたいね。これは絶対続編あるよね。「ガリレオ」シリーズに続いて、福山さんの当たり役がもう1つ増えたわね😉

「バード ここから羽ばたく」推し愛暴走レビュー🐦️🔥😍

小田急本厚木駅直結のミニシアター「あつぎのえいがかん kiki」にて、「バード ここから羽ばたく」鑑賞。

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 「あつぎのえいがかんkiki」は、黄金町の「ジャック&ベティ」と並んでヲタクお気に入りのミニシアター。まずもって映画のラインナップがヲタク好みだし、シアター内の椅子がフカフカ、通常の映画館のプレミアシート並み。本厚木の街並みが見渡せる待合コーナーも静かで落ち着いてる。オーガニックカフェも併設されていて、そこで寛ぐこともできます😉

 

 こんなステキな環境で名画を鑑賞する⋯⋯なんて幸せなことかしら😍


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※癒しの空間⋯「あつぎのえいがかんkiki」の待合コーナー

 

★「バード ここから羽ばたく」の、ざっくり、あらすじ

 12歳の少女ベイリー(ニキヤ・アダムス)は、シングルファザー・バグ(バリー・コーガン)と街の不良グループに入っている異母兄ハンター(ジェイソン・ブダ)と共に、英国の海辺の街で暮らしています。せっかくの夏休み、身ぎれいな少女たちを尻目に、スマホで鳥を撮るしかやることがないベイリー。そんなある日、ノーテンキな父親が突然「結婚する」と言い出します。怒ってアパートを飛び出したベイリーは、「バード」と名乗る奇妙な男(フランツ・ロゴフスキ)と出会います。彼はかつて家出し、長年音信不通だった両親に会うために街に舞い戻ってきたのです。彼の「親探し」を手伝うことになったベイリー。その途中に別れた母親の所に立ち寄ったベイリーは、母親と妹たちが同棲中の恋人に酷い虐待を受けていることを知り⋯⋯❗️

 

★英国社会の病巣を鋭く抉る佳作

 悲惨な境遇にもめげず、力強く生き抜く少女ベイリーを、新星ニキヤ・アダムズが瑞々しく演じています。初潮を迎えた日に、妹たちが受けている虐待を知るシーンには心抉られますが⋯⋯😭妹たちを救おうと、バードとの奇妙な友情に支えられ、思い切った行動に出るベイリーの姿を通じて、今英国が抱える深刻な社会の分断や貧困、薬物問題が浮き上がって見えてきます。

 

 バードとの奇妙な友情を通じて、父や兄、別れた母親への愛を再認識していくベイリー。「今居る場所」で未来への一歩を踏み出す彼女の姿に、微かな希望の光を観たのはヲタクだけでしょうか❓️

 

思い通りにならない人生の過酷な現実

それを乗り越えて、ベイリーと共に私たちも⋯

「バード ここから羽ばたく」

 

 

ヲタク大暴走(^_^;)〜バリー愛が止まらない

①キャスティング・ウラ話

 ヲタク激推し、アイルランドの演技派バリー・コーガン。娘や息子を溺愛してるのに、その言動がことごとく裏目に出て煙たがられてしまう、憎めないダメダメ父ちゃんバグを絶妙に演じています(^_^;)観ているこちらも、彼のことをアタマ小突きたいんだか「大丈夫だよ、あんたの気持ちは子供たちにちゃんと伝わってるよ」ってぎゅっと抱きしめたいんだかわからなくなって混乱する(笑)実はバリー、あのリドリー・スコット監督「グラディエーターII 」でフレッド・ヘッキンジャーが演じたカラカラ帝にキャスティングされていたのですが、そちらを蹴って、このバグ役を選んだんですよね。(さすがの監督キラー 笑)ヲタクは幸運にも「グラディエーターII」のジャパンプレミアに参加して、フレッドくんと言葉を交わす機会があり、(これがバリーだったら⋯)なんて考えも一瞬よぎったけど、今回の「バード〜」を観ると、バリーの決断は正しかったように思います。フレッドくんのカラカラ帝も素晴らしかったしね。

 

②そして、バリー・コーガンのこれから

 クリストファー・ノーラン(『ダンケルク』)、ヨルゴス・ランティモス(『聖なる鹿殺し』)、マーティン・マクドナー(『イニシェリン島の精霊』)⋯と、世界の名だたる監督たちに愛され、ロバート・パティンソン主演の『バットマン』第2作ではジョーカー役を演じることが決まっていて、名優街道爆進中のバリー。世界的な歌姫サブリナ・カーペンターからフラレたばかりで、今は彼女から絶賛ディスられ中のバリーだけど、きっとその体験も演技の肥やしになるはず。悔しさをバネに、これからも俳優業ガンバってね😍

 
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※アツアツだった頃の2人。ほんの1年前にはサブリナの新曲「Please Please Please」のMVに、まんま恋人同士の役で仲良く出演していましたが⋯⋯。

 

酸欠必至❗️スクリーンXに閉じ込められたニノと私〜映画「8番出口」

 相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、映画「8番出口」鑑賞。地下道という「密室」に閉じ込められた主人公(二宮和也)が、その無限ループの恐怖から知恵を振り絞って脱出しようと悪戦苦闘する密室サバイバルホラー


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★ざっくり、あらすじ

 いつものように地下鉄に乗り、帰宅しようとした派遣社員の男(二宮和也)。8番出口から外に出ようとするも、グルグル回って辿り着くのは元居た場所。そして判で押したようにスマホと書類カバンを持った中年男とすれ違う。主人公はそのうちに、脱出方法には1つのルールがあることに気づきます。案内や通路の様子を観察して「異変」があればその時点で引き返さなくてはならない。正解の異変を見つけると次の出口へ進めるが、不正解だと最初に戻ってしまう。 しかし当初はちょっとした「異変」が、失敗を繰り返すうちに次第に凶悪なものへと変化し、ついには⋯⋯❗️

★スクリーンXの臨場感

 ヲタクはスクリーンXで観ちゃったもんですから、途中ちょっぴり後悔しました(笑)例えばグライダーで急降下⋯⋯なんてアクションシーンだったらスリリングで楽しいんですけど、なにせ密室ホラーでしょ❓️ニノと一緒に3面全部壁の中に閉じ込められちゃうんですよ❗️怖すぎる⋯⋯(冷や汗)。しかもニノが喘息持ちの設定なもんだから、彼の荒い息遣いと、汗と、どうあがいてもメビウスの輪みたいな無限ループから抜け出せない絶望感が相まって、観てるこっちまで酸欠になりそうだった(^_^;)

 

🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻注意❗️ここからネタバレあり

★凶悪化していく「異変」

 ⋯⋯で、前にも言ったように「異変」がだんだん凶悪化していき、暗闇の中走り回るバケモノネズミやら、きわめつけは押し寄せる津波❗️スクリーンXの場合、この津波シーンもリアル過ぎるので、気の弱い方は要注意。

 

★ラスト考察

 ヲタクは「8番出口」を見ていて、安部公房の「壁」を思い出しました。「壁」は、主人公が突然自らの名前(存在意義)を失い、次第に無機質な壁に取り囲まれ、果ては自分自身が壁になってしまう⋯⋯という、現代人のアイデンティティ喪失を皮肉ったシュールな話なんですが、ニノ演じる男も突然恋人(小松菜奈)から「妊娠した」と告げられ、(こんな、何者でも無い自分が父親になっていいのか❓️)という自信喪失のループに陥ってしまいます。自己否定や、現実逃避をしているうちは地下道をぐるぐる回っているしかない⋯⋯という寓話世界が展開しているわけです。

 

★そしてニノの役者力

 役者としてのニノって、頭の中で冷静に演技プランを組み立てていく「分析型」の俳優さんかと思っていたけど⋯⋯。今作ではまるで役柄が憑依したかのような熱演で、彼の演技によってなおさら主人公の不安・絶望感がリアルに表現され、観ている私たちの恐怖もさらに増幅するしくみ。

 

 果たしてニノ演じる主人公は過酷な現実と向き合い、勇気を持って「8番出口」から脱出することが出来たのでしょうか❓️

 

⋯⋯それはあなた自身が実際に映画を観て、その目で確かめてみて下さいね。