オタクの迷宮

海外記事をもとにしたエンタメ情報から、映画・舞台・ライブの感想、推し活のつれづれまで── ヲタ視点で気ままに綴るエンタメ雑記ブログ。 今日もどこかで、ヲタクが迷走中。

映画『盤上の向日葵』感想:坂口健太郎が“天才棋士の業”を演じきる、心抉るヒューマンミステリー

 横浜駅直結のシネコン「Tジョイ横浜」にて、映画『盤上の向日葵』鑑賞。

 

スクリーン一面に広がる

目に染みるような向日葵畑

その明るさとは裏腹な、絶望を抱えて生きる

男たちの哀しみが胸を抉る


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★ざっくり、あらすじ

 埼玉県の山中で発見された白骨死体。そこには鋭利な刃物で深々と貫かれた傷があり、また遺体の上には数百万円の価値があるという将棋の駒・初代菊水月作の錦旗島黄楊根杢盛上駒(きんきしまつげねもくもりあげこま)が、まるで死者に手向ける献花のようにひっそりと置かれていました。調べに当たる埼玉県警の刑事石破(佐々木蔵之介)と佐野(高杉真宙)は、その遺体がかつて「鬼殺しの東明」と異名をとった賭け将棋の真剣師・東明重慶渡辺謙)のものであることを突き止めます。やがて捜査線上には、かつて東明と愛憎相半ばする歪んだ師弟関係にあった、今飛ぶ鳥を落とす勢いの若き天才棋士・上条桂介(坂口健太郎)の名前が浮上しますが……。

 

★原作は柚月裕子の同名小説

 柚月裕子の原作は、ミステリーの分類としては「倒叙ミステリー」(犯人が最初から大体わかっている)の味わい。フーダニットの面白さで読者を引き込むのではなく、「犯人がなぜ殺人に手を染めてしまったのか」という、人間の心理に焦点を当てたヒューマンミステリーになっています。映画も、原作同様(ヲタクは事前に原作を読んでいましたので^^;)捜査を進める「追う者」石破と佐野の視点と、容疑者である「追われる者」上条桂介の視点が交互に語られ、ラストのクライマックス(上条と東明による将棋の真剣勝負)に向かって、息つく間もないスリリングなストーリーが展開します。原作を読んでいてもいなくても、楽しめる作りになっていると思います。

 

★破滅へとひた走る男たちの運命

 父親(音尾琢真)から壮絶な虐待を受けて育ち、果ては自らの「呪わしい出自」(これはネタバレになっちゃうので、ヒミツ 笑)を聞かされ、次第に人としての心が崩壊していく主人公上条役・坂口健太郎の鬼気迫る演技が素晴らしい❗️これまでは所謂「イケメン俳優」の範疇に入っていた彼ですが、今作で演技者開眼したんじゃないかな。それに彼って、切れ長の三白眼で、所謂欧米で言う「blank eyes(空虚な瞳)」ってやつなんですよ。彼の持つ、ちょい冷酷な雰囲気が、心に暗い空洞を抱えたまま生きる天才棋士のイメージにぴったりでした。彼がスクリーンに登場した途端、(わー、上条がいた❗️)ってヲタク、思わず心の中で叫んだもん(笑)


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※この、冷たく酷薄そうな表情がヲタクのドM心をくすぐるのであった…(←バカ^^;)

 

 上条を悪の道に引きずり込むヤクザな賭け将棋の真剣師・東明役の渡辺謙、死に瀕してまでも取り憑かれたように将棋を打ち続ける勝負師の柄本明(サスガの怪演^^;)、どーしよーもないクズ中のクズ父ちゃん役の音尾琢真と、一癖も二癖もあるベテラン役者たちに相対して一歩も引かない坂口健太郎の演技は、彼のファンならずとも一見の価値あり❗️

 

★原作と比べてみると……

 原作には、持つ者の運命を狂わさずにはいられない錦旗島黄楊根杢盛上駒(きんきしまつげねもくもりあげこま)の妖しい魅力や、将棋に取り憑かれた男たちの妄執がより深く、より鮮明に描かれています。しかし、映画という2時間の限られた時間の中では、今作のように、何かに取り憑かれたような狂気……というよりむしろ、求める愛を得られぬ絶望の中で、破滅へと突き進む男たちの哀切さに焦点を当てたのは、まさに正解だったのではないでしょうか。(箸にも棒にもかからないような上条のクズ父ちゃんも、音尾琢真の卓越な演技により、最後にはこの映画のテーマとも言える「報われぬ愛の悲劇」を体現しているように見えてくるから不思議^^;)

 

 

 

勝負は終わっても、人生の盤上は続く。
誰もが、自分という盤上で逃れられぬ一手を指し続けている──。
『盤上の向日葵』は、その宿命に抗うすべての人間への、容赦なき鎮魂歌だ。

 

 

 

 

 

戸籍を売った若者たちの魂が叫ぶ──映画『愚か者の身分』

 相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、映画『愚か者の身分』鑑賞。

 

 幼少期の虐待、貧困、家族の病気……様々な理由から、半グレ組織の手先になって戸籍の売買という「愚か者」の犯罪に手を染めた3人の若者たち(林裕太、北村匠海綾野剛)あ、綾野剛はもう40過ぎてるからオジサンか(笑)この3人がある事件をきっかけにして、その愚か者の世界から命を賭けて脱出しようとした顛末をサスペンスフルに描いたノワールミステリーです。


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★ざっくり、あらすじ

 作品の主人公は、マモル(弟分:林裕太)→タクヤ(兄貴分:北村匠海)→梶谷(裏社会の仲介人:綾野剛)の3人。3人は闇ビジネスに手を染めながらも、時折良心に苛まれ、それぞれが「逃れたくても逃れられない心の地獄」を抱えています。ストーリーは三人三様の視点に立ってリレー方式で語られ、前の章で残された数々の謎が、次の章で明らかにされる……というスタイリッシュな展開になっています。

 

 第1章はマモル(林裕太)。タクヤ北村匠海)を兄貴分と慕うマモルですが、ある日タクヤが知り合いの梶谷(綾野剛)に頼んで、自分自身の身分証明書を作らせていたことを知り、愕然とします。1人で組織を抜けて高飛びしようとしているタクヤに裏切られた、と絶望するマモル。翌日、マモルは組織の幹部から、タクヤは組織を裏切り資金を持ち逃げされて殺された…と知らされます。タクヤの部屋の掃除を命じられたマモルは、血だらけの部屋の惨状に息を飲み……❗️

 

★主役3人、魂の競演

 「魂の競演」というのはポスターのキャプションですが、3人ともそれに恥じない名演です。特に、料理の得意なタクヤからサバの煮付けをご馳走になっている時

マモル:家でごはん食べたことないなぁ。給食食べだめしてたから

と呟く時の表情を見た時にもはやヲタクの涙腺は崩壊。それ以降、マモルが何か喋る度に涙が出るので困った😂

 

 上のマモルの言葉を聞いて彼の頭を撫でようとしたタクヤが、ビクッとして飛び退くマモルの姿に、彼がずっと家庭で酷い虐待を受けていたことを悟って思わず手を引っ込めるシーンにも泣けましたね。タクヤが自分の戸籍を梶谷(綾野剛)に売ったのも、病気の弟の手術代を稼ぐためだったのですから、この一瞬のシーンで、タクヤがマモルのことを本当の弟のように守ろうと決意したことを私たち観客に悟らせるニクイ演出、素晴らしいと思いました。

 

 主役の3人の他にも、妻が娘を虐待死させ、いっぺんに家族を失った絶望で戸籍を売り、ネカフェで暮らす男を演じた矢本悠馬も秀逸。出番は少ないですが、ラスト、タクヤの運命を知った時の慟哭の演技は、サスガ若手でも一二を争う名脇役と言えるでしょう。

 

 レーティングはPG12だけあって、目を背けたくなるような凄惨な暴力シーンも多いですが、ラストは、例え悪事に手を染めても良心が残っていれば必ず再出発できる……という微かな希望の光が暗示され、観る者の胸にも温かい余韻が残る佳作❗️

 

 

 

 

 

市原隼人、食の美学ここに極まれり!『おいしい給食 炎の修学旅行』レビュー

 相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、映画『おいしい給食 炎の修学旅行』鑑賞。

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★ざっくり、あらすじ〜甘利田、修学旅行でもお約束の暴走❗️(笑)

 1990年、函館。給食をこよなく愛し、生徒たちの友情も未来も、共に美味しい給食を食べてこそ……と信じてやまない中学校教師・甘利田幸男(市原隼人)の熱血映画も早や4作目。今回は甘利田が担任を務める3年生と共に青森・岩手に修学旅行へ行き、甘利田の永遠のライバル❓️給食をアレンジする天才・粒来ケンと、御当地グルメの代表格・岩手のせんべい汁やわんこそばで、お約束の「美味しいバトル」を繰り広げます。

 

 おなじみの濃いキャラたち〜校長先生(小堺一機)、なぜか妙に色っぽい給食のおばさん(いとうまい子)、昔懐かし駄菓子屋のおかみさん(高畑淳子)、喧嘩っ早いPTA会長(六平直政)に加え、今回は生徒たちに「黙って食べろ、早く食べろ」と強要する昭和初期の頑固オヤジみたいなパワハラ教師(片桐仁)も登場、「給食は楽しく美味しく食べなきゃ意味がない」と主張する甘利田と激しく対立しますが……。

 

 市原隼人、グルメ役者道を極める

 このシリーズを見る度に思うんだけど、ものすごくアクロバティックな食べ方するのに(仰け反ったり逆立ちしたり 笑)、市原隼人ってなんでああいつもいつも美味しそうに、しかも品良く美しく食べられるのかしら。これはもう『孤独のグルメ』の五郎さん(松重豊)と双璧をなすんじゃないかしらん。

 

★誇るべき日本の文化…給食

 今回この映画を観ながらふと考えました。ひょっとして「給食」って、じつは日本人にとって大切な根っこの文化なんじゃないかって。

 

 台湾や韓国も給食の普及率は高いけど、子どもたちが給食当番を決めて配膳や片づけを自分たちで行い、みんなでお教室で食べる……というのは日本独自の文化。(韓国や台湾では別に食堂があり、調理員が配膳を行う)お掃除当番と共に、自分で食べたもの、汚したものは自分で片付ける……という、幼い頃からのその習慣こそが、今現在、公共道路沿いにゴミ箱がなくても、あまりゴミを見かけないという、(海外の人から見たら驚愕の)日本の民度の高さに繋がっている……と思うのはヲタクだけでしょうか❓️

 

★「いただきます」に宿る日本のこころ

 今ちまたでは、首都圏のある小学校で、外国人の風俗習慣・宗教に配慮して、「いただきます」を言わなくなった……という記事が論議を呼んでいるけれど、自らの命を捧げて私たちの食物となってくれた動植物と、そしてそれを調理して美味しい料理に仕上げて下さった人たちへの感謝の発露である「いただきます」は、数ある美しい日本語の中でも最たるものだとヲタクは思っているので、できれば宗教・文化の異なる海外の方にも唱和して頂けたら、心も次第に溶け合ってくるのでは……❓️と思う今日この頃。

 

 今回の映画の中でも、手を合わせ、声を揃えて「いただきます」を唱和する甘利田先生と忍川中学の生徒たちの姿はとても美しかった……とヲタクは思ったよ❗️

 

 今回の修学旅行で、忍川中学の子どもたちにとっても甘利田先生にとっても一つの区切りを迎えました。そしてラスト、沖縄に転勤になっちゃった甘利田先生。別れと旅立ち、今度は最北から最南に飛ぶんだね😂沖縄名物「ポーク玉子おにぎり」に目をランランと輝かせる甘利田先生。「南国・沖縄編」(沖縄の給食ってどんなの❓️興味あるぅ)楽しみにしてるね❗️

 

 

 

グレン・パウエルが可愛すぎる!Netflix『恋するプリテンダー』が令和ロマコメの頂点

 令和のラブコメ映画史上No. 1となる大ヒットを記録、全世界での興行収入はなんと$2.16億ドル超え(約327億円)を達成した映画『恋するプリテンダー』をNetflixで鑑賞(日本公開は2024年5月)
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 令和ラブコメ史上No.1と謳われるだけあって、正直言って……

めちゃくちゃ面白いです(笑)

 主役2人だけでなく、2人を取り巻くサブキャラたちの右往左往に笑いっぱなし😂

 

Netflixで観る『恋するプリテンダー』は、令和ロマコメの金字塔

 

★ざっくり、あらすじ

 オープニングはニューヨークの街角のカフェ。血相変えて飛び込んできたのはロースクールに通う学生のベアトリスことビー(シドニー・スウィーニー)。「お菓子買うからトイレ貸して」とレジのお姉さんに訴えるも、レジは長蛇の列。顔を真っ青にして頼み込むも、お姉さんは「規則だから」と突っぱねる。押し問答をしているところに助け舟を出したのが、前列にいた金融マンのベン(グレン・パウェル)。「ハーイ、ハニー😍待ってたよ、何飲む❓️あ、まずはトイレだね」って夫婦のフリしてくれて、無事お漏らし危機一髪から生還。

 

 トイレしながら「なんてステキな人なの。理想の人に巡り合えた❗️」と叫ぶビー。フツーのZ世代だったらそこで助けてもらった恩も忘れ、「なにあのキモいおっさん(グレン・パウエルは37才。シドニーとは14才差)。なんか魂胆あるに違いないわ」って言ってダッシュして帰っちゃうところだろうけど、まっオジサンと言えど相手はグレン・パウエルなんでね(笑)

 

 たちまちのうちに意気投合し、一夜を共にする2人……と言っても、お喋りしてるうちにソファで一緒に寝落ち……っていう可愛らしさ。こんな純な人たち、アメリカぢゃ中坊でもいないんでは❓️(笑)

 

 しかし翌朝些細なことですれ違っちゃった2人。そのまま別れ、時は流れて……。ところがところが、共に姉妹の、そして友人の結婚式が行われるオーストラリアで運命の再会❗️紺碧の空、透き通る海、輝く太陽の下、2人の拗れに拗れた恋のゆくえはいかに❓️

 

★可愛いオジサン、グレン・パウエル

 年寄りのヲタクから見ると、ビーの両親から年の話題を持ち出されると顔をひくつかせたり、ビーと歩く時にはウェストインしてるシャツを大慌てで出したりするベンがいちいち可愛くて好き😍若いコに振り回されるオジサンの哀愁が全身に漂ってるの。(ボクはおカネも能力もあるオトナのオトコさ。キミに恋愛のイロハを教えてあげるよ)的な上から目線が一切なくて◯❗️そしてビーが何だかんだ言いながらも、ベンのフラットさに惹かれていくのもしごく当然……と思えるストーリー展開も◯❗️


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 ヲタクはねー、ロマコメの帝王はタレ目の癒し系の顔立ちがベスト……という独断と偏見を持ってまして(笑)古くはヒュー・グラントしかり、現在はプリンス・オブ・ハリウッドのティモシー・シャラメしかり。聞くところによるとグレン・パウエル、シャラメみたいな優男はお嫌いらしく、イマドキ珍しいマチズモ……いやもといマッチョで男らしい俳優を目指しているんだとか。あらまあ、勿体ないわぁ〜〜。あなたならヒュー・グラントを遥かに超えるキング・オブ・ロマコメになれるのに(笑)


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※ヲタク独自の俳優論〜ロマコメの帝王はタレ目であるべき(笑)

 

「Unwritten」の癒しの魔法

 飛行機恐怖症のベンが、ピンチに陥った時に口ずさむのが、英国のポップス歌手、ナターシャ・べディングフィールドが20年前に歌った「Unwritten」。エンドロールで、ほんの端役に至るまでキャスト全員がこの曲を歌い踊るシーンを観たらきっと、どんなに気分落ち込んだ人も笑顔になるに違いありません。

宮本浩次、床に転がる(笑)──Mステ『I AM HERO』が証明したロック魂

 宮本浩次さん、新曲「I AM HERO」引っさげ、ミュージックステーションにご出演、堂々地上波初披露❗️

 

 今日は土曜日、ハケン代行業のヲタクは昨夜は遅番、帰宅したら夜10時でした😭サスガにクリアな頭で宮本さんのパフォーマンス見る元気はなく…。今朝起きて襟を正し、ファンのハシクレとして「I AM HERO」拝聴させて頂きましたっっっ❗️


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★還暦前の新たなる挑戦「俺と、友だち」

ななななんと❗️のっけからヒップホップ❗️

 

 いやはや意表を突かれましたね。今回の曲は10/31に公開の映画『爆弾』の主題歌で、映画の公式サイトでサビの部分が公開されているんですが、全編ヘヴィメタかと思いきや、まさかのミクスチャーロック。そして小林武史さんとのメジャーなユニットを卒業して、新たに「俺と、友だち」バンドを結成、還暦直前にしてまさかのオルタナティブ・ロック(笑)今宵もリズム隊の面々、名越由貴夫(ギター)、奥野真哉(キーボード)、キタダ マキ(ベース)、玉田豊夢(ドラム)、もうもうカッコよかった、最高っっっ。(推しの玉田豊夢さんのお顔が見れなかったのは、ちと残念。めっちゃイケメンなのに^^;)

 

ヲタクはオタクなんで

俺の妄想 俺の懊悩 俺の明日

のくだりが、ファン1人1人の気持ちを代弁してくれてるみたいでゾクゾク。ヲタにも優しい宮本浩次(笑)

 

★ジャンルを超えて挑戦し続けるHERO

 Mステの宮本さん見てて、そのジャンルを超えて挑戦し続ける姿勢にふと、「Meteora」発表時のリンキン・パークのマイク・シノダのインタビュー、思い出した。彼はチェスター・ベニントンと共に、ロックやヒップホップ、エレクトロサウンドを融合して一大旋風を巻き起こし、いわゆるミクスチャーロックの雄になった人だけど、既に第2作の「Meteora」で、ストリングスや尺八を取り入れ、一方ではリフを排除した曲もあったりで、彼らに貼られたレッテル「ミクスチャーロック」すらも超えようとした。つまり、所謂「ジャンル分け」を拒否し続けて、常に新しい音楽に挑戦し続けている人。バンドのシンボルとも言えるチェスター・ベニントンをあんな不幸な形で失って😭バンドの存続さえ危ぶまれたのに、なんと新たなヴォーカル(しかも女性❗️)を迎え入れた。ヲタクは今年の2月、さいたまスーパーアリーナで新生リンキン・パーク復活の歴史的瞬間をこの目で見て感動の涙を流したもんだけど、今宵の宮本さんにはマイクと同様、どんな枠組みにも当てはまらない、常に変化して至高の音楽性に挑戦し続ける姿勢が感じられた。言わば、常に自分自身を素材にして実験し続ける人なんだよね。

 

 そう言えば「over the top」の時も、自称メタラーを気取るヲタクは、あの疾走感の凄さに(これぞメタルぢゃー)って狂喜乱舞してたけど、何度も聴いているとむしろ壮大なストリングスが惻惻と胸に迫ってきて、宮本浩次しか作り得ない唯一無二の曲になってたと思う。

 

 基本寡黙な人であろう宮本さんは、マイク・シノダみたいに自らの音楽論を滔々と語りはしないけど、その熱、その気概は狭いTVの画面からも溢れてた。

 

★タモさんミヤジの掛け合い漫才

タモさん「最新曲ってどんな曲なの❓️」

宮本さん「どんと生きてゆくぜって曲です」

タモさん「はぁ❓️」(笑)

宮本さん「生きていく…ってゆう」

タモさん「あー、そーゆーことね」

 いつもながら2人の掛け合い最高😍もうずーーっと昔(20年くらい前❓️)「笑っていいとも」のテレフォンショッキングで、エレファントカシマシの名前の由来を聞き出そうとするも、宮本さんに何度も振り出しに戻されちゃって苦戦してたタモさん思い出して吹き出した😂今回はタモさん、宮本さんの真意を迅速に聞き出せて良かった(笑)

 

男、宮本

ゆくしかないなら today

強くもなく弱くもなくまんまゆきますっっ

(「ハレルヤ」より)

……って気持ちだったんでしょうか(笑)

結果宮本さん、どーーんと行き過ぎて、まんまスタジオの床に転がってました(笑)

 

 「I AM HERO」昨夜10時から配信も始まりました。今日土曜日は、関東地方は小雨模様のはっきりしない天気みたい。そんな日は気分も落ち込み気味だけど、「I AM HERO」を聴いて、モヤモヤをどーーんと吹き飛ばそう❗️(笑)

 

 

 


https://x.com/Mst_com/status/1981693918661226954?t=mLgZqaoBcPKKFp7rVw4ujQ&s=09

 

還暦目前の男が、いまも“今日を生き抜くヒーロー”を歌う。その姿こそ本物のロック❗️


https://x.com/miyamoto_hiroji/status/1981736022430912709?t=r157tQB4g5J99Z73UzkBFQ&s=09

 

 

 

 

 

 

 

「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/高市首相」が流行語大賞に❗️昭和母ちゃんが想うこと

流行語大賞に、高市首相就任当時のあの言葉「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が受賞❗️

首相の名言に、昔の私がうなずいた理由。

この記事は以前書いた内容に、今の視点を加えてリライトしたものです

 

🌀バブルの光と影:夫は戦い、私は泣いた

 円高対策で金融緩和しまくって資金が株と土地に流れ込み、不動産と株価が異常に高騰。東京の土地の総額がアメリカ全土より高い、なんて冗談も本気で言われた。

海外では「日本企業がハリウッド映画会社を買いまくる(コロンビア=ソニーなど)」時代。


そんなバブル期を戦った世代だからこそわかる、
“働く”って何のため?
“豊かさ”ってどこにある?
笑いと涙で振り返るリアル昭和母ちゃん物語──。


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あの頃、テレビではジュリアナ東京の扇子が舞い、OLさんがボディコンで踊ってた。
「景気がいい!」「給料が上がる!」「日本は世界の頂点!」──そんなニュースが流れてたけど、
会社では夫がトイレで倒れてた(^_^;)

 

💼「24時間働けますか?」がガチだった時代

 夫は当時、パーキングシステムの技術開発部。
残業月に100時間を超えることなんて当たり前、三日三晩会社に泊まり込み。
「仮眠室」なんて洒落たものはなく、会議机を並べて寝袋ひとつ。
結婚したばかりで娘が生まれたばかりだったけど、家に帰ってくるのは週に1度。
それも、顔色が蛍光灯みたいに青白い(笑)。

 トドメはある日、会社のトイレで倒れて救急搬送。電話越しに死にそうな夫の声を聞いた私の絶叫、今でも近所の人が覚えてるかもしれない😂

 

👶ワンオペ育児という名の“精神修行”

 こっちはこっちで、寝不足+孤独+初めての育児。当時は「イクメン」なんて言葉、影も形もなし。泣き止まない赤ん坊を抱えて深夜のNHK時報を聞くたび、「ピッ、ピッ、ピッ、ポーン」で今日が終わってた😭

 

 経済が右肩上がりでも、私のメンタルは常にストップ安。でも不思議なもので、人間って笑い飛ばすと生き延びられる。
「ミルクの温度より、自分の体温が先に上がる」とか、
「夫より先に倒れるわけにいかん」とか、変な使命感で地獄の時期を乗り切った(笑)。

 

🗻「資源がない国だから、俺たちが働くしかない」

 が夫の口ぐせ(^_^;)
「資源も何も無い、ほとんどが山の日本では、俺たちが懸命に働くしかないんだ」って。今はすっかりいいおじいちゃん、料理が趣味の夫だけど、その言葉は、今も胸に残ってる。

 

 あの時代、誰もが「自分がこのニッポンを支えてる」って本気で思ってたんだよね。
馬車馬みたいに働くことが誇りであり、愛国心だった。

 

 今でもその気持ちは変わらない。もうすぐ古希を迎えるヲタクだけど、夫が定年で家庭に入り、「主夫」になってくれたから、今ではヲタクがハケン代行の仕事で外に出てる。身体が動くうちは、そして夫が家庭を守ってくれるうちは一生働くつもり。若い世代を支えるために、これからはさ、年寄りも元気なうちは働かなきゃね❗️もちろん昔の夫みたいにぶっ倒れるまではやらないけど(笑)

 

 働いて働いて働いて働いて働いてまいります

 

という言葉を聞いたとき、私はバブル期の自分たちを思い出した。
単なる根性論じゃなくて、
「国民が少しでも安心して暮らせるように、私たち政治家が犠牲になってニッポンの礎になる」という覚悟。政治家としての責任感を超えた、高市さんの、国の母のような確固たる決意を感じたの。

 

🌸豊かさとは、誰かが笑っていられること

 今の娘夫婦を見ていると、義理の息子はちゃんと土日休んで、たまに有休を取って、孫(中1)の授業参観にも行く。それを見てるとね、「日本は、いい方向に変わったな」と思うのよ。

国が豊かでも、家庭が壊れてたら意味がない。
GDPが上がっても、心が疲弊してたら幸せじゃない。
真の豊かさって、「誰かが笑っていられる時間を守ること」なんじゃないかって、今なら思える。


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💖おわりに

 あの頃、夫は倒れ、私は泣き、でも「なにくそっっ」って笑って生き延びた。
そうして積み上げてきた日々が、
今の日本の土台になってると思えば、悪い人生じゃなかったかな(笑)。

 高市首相の強いリーダーシップのもと、日本人がもう一度立ち上がるなら──
これから生まれてくる日本の子どもたちが平和で、健やかで、笑い合える幸せな明日が築けますように。

 

映画『グランドツァー』レビュー〜ミゲル・ゴメスが描く愛と逃避のモノクロ大阪

 「KINOシネマ横浜みなとみらい」にて、映画「グランドツァー」鑑賞。ポルトガルの鬼才ミゲル・ゴメスが、コロナ禍の渦中に制作期間4年をかけて完成させ、第77回カンヌ映画祭で監督賞を受賞した作品です。


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★ざっくり、あらすじ

 1918年、ビルマ(現ミャンマー)のラングーン。大英帝国大使館に勤務するエドワード(ゴンサロ・ワディントン)と結婚するため、婚約者モリー(クリスティナ・アルフィアテ)は、心ウキウキ現地を訪れますが、エドワードの住まいはもぬけの殻。なんとエドワードはマリッジブルーにかかったらしく❓️モリーの到着直前に突如姿を消してしまったのです。彼はシンガポール行きの船に乗ったらしい、と聞きつけたモリーは、早速彼を追いかけます。そして、シンガポール、タイ、ベトナム、フィリピン、日本、中国と、全アジアを股にかける壮大な追いかけっこ勃発❗️果たして彼らの行き着く先は❗️❓️

 

★モノクロ映像美と愛の闘争❓️

 我が日本の誇る名監督、小津安二郎溝口健二ドイツ表現主義の巨匠F.W.ムルナウの大ファンだというゴメス監督、モノクロ映像美をとことん追求した、偉大なる先達たちへのリスペクトがそこかしこに見られます。時代設定を1918年にしたのもそんな理由かと。口コミでは、「バイクやカラオケ、果てはドンキまで登場して、時代考証が無茶苦茶すぎる」って辛口なご意見もチラホラ(^_^;)基本、モノクロ映像で進んで行きますが、たまに無作為にカラーの映像が挿入されるしね。

ーうん、みんなの気持ちもわかるわかる、でもね、これは

男と女の間にはァァァ

深くて暗い河があるゥゥゥ

誰も渡れぬ河なれどォォォ

エンヤコラ今夜も舟を出すゥゥゥ

(by 野坂昭如「黒の舟唄」)

ってなもんで、時代を超えた男女の愛の闘争を描いたしごく寓意的な作品だと思うんで、そこんとこちょっと大目に見てちょ。(各国の現代風景シーンにはエドワードやモリーは出てこないので、1918年と現代を比較対照してるーって解釈も成り立つと思うんです)

 

 しかし結婚が怖くて逃げ回るエドワードや「我々が東洋人の思想を理解しようなどと無理なんだ。彼らは超越し過ぎている」と曰う中国の阿片中毒の英国人にしろ、男たちは皆臆病で現実逃避型なのに比べ、モリーや他の女たちは皆、違う環境に対する適応力があり、「アジアは好きよ。ここに住んでもいいわ」なんてすぐに言い出し、しかも共闘する(笑)男女で異国での旅の仕方が全く違うのも、この映画の見どころ。

 

★大阪、ザ・エキゾチック

 冒頭でお話したように、ミャンマーシンガポール、タイ、ベトナム、フィリピン、日本、中国……と、アジア7カ国で大規模ロケを敢行したこの作品、我が日本の代表として選ばれたのは大阪❗️「エキゾチックジャパ〜〜ン」の最たる都市として大阪を選んでくれた、このゴメス監督の感覚、東京生まれ、横須賀&横浜育ちのヲタクからしたら、「わかるわかる、そうだよね」って感じ。ヲタクはね、大阪に行って、大阪弁の音楽的な響きや猥雑な雰囲気、独特のファッションで声高に喋りまくるおばちゃんたちを見ると、日本じゃなくて、かつて訪れたことのあるフィリピンや台湾、香港の裏道に迷い込んだんじゃないか❓️って錯覚に陥るから。エドワードはその後大阪の忙しさに疲れたのか(笑)虚無僧にくっついて行って、京都あたり❓️の山寺に籠もって珍妙な禅問答を繰り広げますが(^_^;)、一方モリーベトナムから真っ直ぐ上海入り。残念❗️彼女の大阪の感想を聞いてみたかったわ(笑)

 

 「グランドツァー」とは、かつてイギリスの上流階級の若者が、教育の一環として世界各地を長期にわたって巡る大規模な旅行のことだそう。

 

 アドベンチャー要素あり、ファンタジー或いは寓話的要素あり、そしてラストのあの「オチ」は一体何❓️といったミステリー要素あり-----。人によってかなり好き嫌いが真っ二つに分かれる作品だとは思いますが、少なくともヲタクはめっちゃ好き😍

 

 ……さあ、愛と絶望のカオス、迷宮の如き映像世界のグランドツァーへ出かけよう❗️

 

溝口健二監督、LOVE

 じつはヲタク、ゴメス監督も大ファンだという溝口健二監督フリークでありまして。以前、溝口監督のモノクロ作品について当ブログで熱く語っております。この記事を読んで、モノクロ映画に興味を持たれた方は、ぜひこちらも読んでみてネ⇩⇩⇩⇩⇩


モノクロ映画を語ろう②~溝口健二の墨絵の世界 - オタクの迷宮

 

挑戦し続ける男・宮本浩次──RISING SUN FES 2025「昇る太陽」&「獣ゆく細道」

スペースSHOWERTVが、今年8月15日(金)16日(土)の2日間、北海道・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージで行われたRISING SUN ROCK FESTIVAL 2025 in EZOの模様を、本日5時間に渡って独占配信〜〜〜❗️


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 ハケンのヲタク、今日に限って帰宅に1時間半かかる東京のド真ん中でお仕事(泣)(ダッシュで帰っても19時にしか着かないよぅぅぅ〜〜)と焦りまくっていたら、ヲタクお目当ての宮本浩次さんは20時以降のご出演という情報をGET❗️心安らかに家路に着くことができましたとさ(笑)


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裏声シャウトが空を貫く〜今宵の放送曲は「昇る太陽」

ネットで調べたところによると、フェスのセトリは1.悲しみの果て
2.冬の花
3.over the top
4.哀愁につつまれて
5.昇る太陽
6.今宵の月のように
8.ハレルヤ
9.俺たちの明日

……だったそうですが、今夜放映されたのは、フェスのテーマそのままに「昇る太陽」、WooHoo❗️

 

 めっちゃ疾走感のあるロック・ナンバーで、ヲタクはいつもロバート・プラント顔負けの宮本さんのハイトーンヴォイスを聴くたびに、こんな、修行を自らに課すみたいな曲をあえて作って歌うなんて、宮本さんってつくづく「挑戦し続ける男」だなぁ……と、我が推しながらいつも惚れ惚れしちゃうわけ。RISING SUNでの「昇る太陽」は、裏声のシャウトが北海道の紺碧の空を突き抜けていくようなド迫力だった。(熱演し過ぎて、自分からYシャツ破っちゃってたよ 笑)


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椎名林檎宮本浩次、視線交わさぬその先に〜「獣ゆく細道」

 出ましたぁぁぁ、椎名林檎姐さんとの至高のコラボレーション「獣ゆく細道」❗️この曲はいかにも「ザッツ林檎ワールド」な世界観なんだけど、その中に違和感なくピタリとハマる宮本さんの柔軟な対応力が凄い。……それにしても、歌う間じゅう、一切林檎姐さんと目を合わさず、姐さんの周りを暗黒舞踏よろしく激しく動き回る宮本さんって、永遠のヤンチャ少年ね(笑)

 

 コケティッシュ・ビューティーの代名詞のような椎名林檎が、宮本浩次を前にするとなぜ、そのsmokin’ hotな魅力をこうまで完全封印してしまうのか。姐さんの今夜の放送曲が「丸の内サディスティック」だったから、その違いに仰け反ったヲタク(笑)児玉裕一演出による名作MV「獣ゆく細道」では、2人の距離はせいぜい林檎姐さんが宮本さんの耳元で囁く程度だったものね。今回のステージでも、姐さんMVと同じように耳元で囁く仕草をしてたけど、当の宮本さんは1メートルくらい離れてた😂

 

 宮本浩次という人は一見あらゆる人を惹きつける愛嬌を持ちながらもそのじつ、どこか孤高で人を寄せ付けない、硬質なダイヤのような資質を秘めているのかもしれない。

 

 「昇る太陽」と「獣ゆく細道」、今宵は宮本浩次の全く異なる2つの魅力を堪能させて頂きました。何にも代えがたい、夢のような時間(…ちと短くはあったが 笑)でした。スペシャさん、ありがとう❗️

 

 そして次はいよいよ10/24(金)Mステで新曲「I AM HERO」地上波初披露❗️──宮本浩次の疾走は、まだまだ止まらないぞ〜〜〜🔥


https://x.com/miyamoto_hiroji/status/1979171518052532633?t=Ke2B90ZdJDM5d9FQr1WOmQ&s=09

 

 

 

 

 

 

宮本浩次「I AM HERO」降臨❗️映画「爆弾」主題歌&「俺と、友だち」バンド炸裂💥

 な、ななななんと、我らが宮本浩次さんの新曲「I AM HERO」(10/31公開の映画『爆弾』の主題歌)が10/24(金)22:00〜配信開始〜〜〜❗️


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 キリスト様お釈迦様アッラーガネーシャ様弁天様宮本様ありがとう❗️(感涙)

 

 今はYou-tube『爆弾』公式のリリックムービーで

の野望 俺の絶望

俺の明日 さあ行くぜ

I AM HERO  I AM HERO

I AM HERO I AM HERO

というサビの部分が流れてて、それがもう素晴らしくて(宮本浩次史上最高の楽曲になる期待しかない😍)ヲタクはヘビロテ状態だけど、全曲聴けるのは10/31の映画公開を待たなきゃいけないのか…ヘビの生殺し状態ぢゃん、ぶつぶつ……って思ってたから(笑)予想外のプレゼント🎁貰った気分よ、ホクホク。早速Amazon Musicで※Pre-Save(プリアド)してきちゃったー❗️

※配信直後に自動的に自分のプレイリストに追加される。もちろんApple MusicやSpotifyでも予約可能です。

 

 しかもしかも配信直前の24日当日21:00〜からMステで「I AM HERO」初披露❗️いやー、プロモ上手ですねっっ、宮本社長(笑)その日は19:00まで仕事だけど、絶対リアルタイムで見たいから、ダッシュで帰ってくるわ🏃🏃🏃🏃

 

 もちろん、Mステは「俺と、友だち」(10/8に下北沢SHELTERで始動した宮本さんフロントマンの新バンド)の新バンド総出演よね❓️日本最高のロックバンド(……になる予定 笑)「俺と、友だち」の狼煙がTV画面から爆裂する瞬間を、共に見届けよう❗️


https://x.com/miyamoto_hiroji/status/1979171039062938034?t=aX2icIsLOccaa4g2WKmgTg&s=09

 


https://x.com/miyamoto_hiroji/status/1979171518052532633?t=Ke2B90ZdJDM5d9FQr1WOmQ&s=09

クィアな魂の果てに──『クィア/QUEER』ルカ・グァダニーノが描く哀切と耽美

動画配信サイト「U-NEXT」にて、イタリアの鬼才ルカ・グァダニーノ監督の新作『クィア/QUER』鑑賞。

 

 「クィア」とは、同性愛者の侮蔑的な呼称で、元々は「(常識と)異なること、奇妙なこと」を表す言葉。時は第二次世界大戦直後の1950年代、自らを「クィア」と自嘲的に呼ぶ中年男(ダニエル・クレイグ)が、人生の黄昏時に足を踏み入れた時に落ちた、身悶えするような激しい恋。その顛末は、哀しく、愛おしい……。

 

 『君の名前で僕を呼んで』、『ボーン・エンド・オール』に続くルカ・グァダニーノ監督の「愛と欲望3部作」、最後を飾るに相応しい作品と言えるでしょう。
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★ざっくり、あらすじ

 1950年代のメキシコシティアメリカ人駐在員ウィリアム・リー(ダニエル・クレイグ)は、日々の孤独を持て余し、酒とクスリに溺れ、同性愛者たちが集まるバーで、夜毎一夜の相手を漁る空虚な毎日を送っていました。そんなある日、その行きつけの店で店主の中年女性とチェスに興じる美貌の青年ユージーン(ドリュー・スターキー)と出逢ったリーは、ユージーンの元軍人とは思えない優雅な身のこなしや滲み出る知性、あまり心の裡を露わにしない謎めいた態度に強烈に惹かれ、激しい恋に落ちます。しかし、初老期を迎え、これが生涯最後の恋と縋り付くような気持ちのリーと、若さを謳歌するユージーンとの間には少しずつ亀裂が生じてきて……。

 

★切ない2人の恋

 同性愛が倫理に反すると弾劾されていた時代。自分を世間からの厄介者と感じて、心に常に空虚さを抱えながら生きる中年男を、ダニエル・クレイグが心憎いばかりに巧みに演じています。その演技は、巨匠ルキノ・ヴィスコンティの名作『ヴェニスに死す』、ペストの蔓延するヴェニスで、貴族の美少年(ヴィヨルン・アンデルセン)に恋し、追いかけたその先で感染し死の床に伏せる音楽家(ダーク・ボガート)の、哀切極まりない演技を彷彿とさせます。

 

 『ヴェニスに死す』を彩ったのは、グスタフ・マーラー交響曲第5番でしたが、今作でリーが電撃的な恋に堕ちる場面で流れるのはニルヴァーナの「Come As You Are」❗️名盤「Nevermind」からの1曲。(ヲタクこのアルバム持ってるわ〜〜関係ないけど 笑)カート・コバーンバロウズのファンだったことはよく知られた話。

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※この映画の成功は、リーの執着を受け入れる寛容さを持つ一方でどこか、人そのものに関心がないかのような冷淡さを併せ持つユージーンの複雑な人間性を演じ切ったドリュー・スターキーの魅力に負うところが大きいでしょう。第2のティモシー・シャラメになれるか❗️❓️

 

 しかし、リーの想い人であるユージーンは、『ヴェニスに死す』の尊大な貴族の少年と違い、自分に燃えるような視線を投げかけ、自分の一挙手一投足におろおろしている哀れな中年男を、時に疎ましく感じながらも、理解し受け入れようと努力する、優しく柔らかな心根の青年なのです。その優しさを知れば知るほど、老いて、しかも薬物の禁断症状に苦しむ惨めな自分と、若く瑞々しい相手とを引き比べ、狂おしいほど彼に執着していくリー。リーと同年代のヲタクはね、気持ちがよく理解できるよ。……なんて辛い恋なんだろう😭若さって、それだけで残酷なの、私たち年寄りにとっては。

 

★ロマンスから幻想綺談へ〜この変調こそ、グァダニーノ監督の真骨頂❗️

 不思議なことに後半から作品の雰囲気がガラリと変わります。ユージーンの心を掴みかねて悶々とするリーは、それを食せばテレパシーを得ることができるという伝説の植物を求め、ユージーンを伴ってエクアドルの密林へと足を踏み入れますが、もはや幻想と現実の境目の無い摩訶不思議な世界に、私たちも彼らと共に誘われることになるのです。

 

★リーとユージーンがジャン・コクトーの『オルフェ』を観ていた意味

 エクアドルの植物店の店主からリーは、「その植物が手に入っても、新しい世界が開けるわけじゃない。鏡で自分の姿を見せられるだけかもしれないよ。そのほうが辛いかも」と言われるのですが、そこで私たちはハタと気づくのです。


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ジャン・コクトーもまた「クィア」でした。『オルフェ』に主演したのは、当時コクトーの愛人だったジャン・マレー

 

 映画の冒頭、2人揃って観ていたのが、フランスの高名な詩人でもあったジャン・コクトーが監督した映画『オルフェ』(1950年のフランス映画)でした。鏡の中を通って死後の世界へと足を踏み入れたオルフェ(ジャン・マレー)ですが、愛した王女は死の世界の住人。永遠に結ばれることはない。

 

このオルフェのテーマこそ、リーの恋の結末を暗示していたものに違いありません。リーの恋には、全編を通じて不穏な死のオマージュが繰り返し現れるのです。それは実質的な死を意味するのか、それとも精神の死を意味するのか……。

 

 余談ですが、エクアドルの密林に暮らす変わり者の植物学者を演じるレスリー・マンヴィルの「怪演」も見もの。普段は淑やかな英国レディを演じることが多い彼女、最初出てきた時誰だかわからなかった(笑)


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※密林に住む植物学者コッター博士(上)を演じたレスリー・マンヴィル。とても同人物とは思えない…(笑)

 

 グァダニーノ監督の作品らしく、流麗なカメラワークで捉えられた美しい自然の中、愛し合う美しい恋人たちの姿に、うっとりと非日常を味わい、恋の切なさの余韻に浸る2時間❗️

 

 

 

父はチキン?でも最強の愛を見せた──レオ様奮闘!『ワン・バトル・アフター・アナザー』IMAXレビュー

相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、『ワン・バトル・アフター・アナザー』鑑賞。爆音と360度の包囲感に圧倒されるIMAX体験だったよ❗️

 

★ざっくり、あらすじ

 コトの始まりは17年前。移民解放と人種差別撤廃を標榜する革命テロ組織の女闘士ペルフィディア(テヤナ・テイラー)の恋人ボブ(レオナルド・ディカプリオ)は、「オレは革命家だッ」と強がってはいても、本当は腰砕けのチキンで、ペルフィディアの後をくっついて活動しているだけ(^_^;)それでも彼らの間に可愛い女児ウィラが生まれてからは、ペルフィディアも家庭を大事にする……かに見えましたが、ある日突然彼女は、「家庭と革命は両立しない❗️」と宣言して家を出て行ってしまいます。幼いウィラと2人取り残されたボブは、必死でウィラを育てますが、17年経って、頭脳明晰・運動神経バツグンのJKに成長したウィラ(チェイス・インフィニティ)を見て気が緩んだのか❓️(笑)酒とヤク浸りのダメダメ父ちゃんに……。

 

 しかしそんなある日のこと、17年前ペルフィディアが警察の追手を逃れるために犯したある「過ち」のせいで、父子はサイコパスな警察官スティーブン(ショーン・ペン)やKKKみたいな白人至上主義の秘密結社「クリスマスの冒険者」から命を狙われることになり、否が応でも「ワンバトル・アフター・アナザー」に身を投じていくハメになるのでしたが……❗️
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★息つく暇もないアクションシーンの連続❗️

 まさに題名が示す通り、あちこちで爆弾ボン❗️激しいカーチェイス、移民たちと警察の肉弾戦……と、息つく暇もありません(^_^;)

 

 ……しかしその芯を貫くのは、主人公のダメダメ父ちゃんボブの娘を思う気持ちの強さ、熱さ。本当は臆病なボブが、敵に拉致された娘を救うために勇気を振るって闘いに身を投じるさまはその必死さに泣いたり笑ったり😂

 

 ウィラの空手の先生で、実はメキシコ移民のための地下組織のリーダー…という2つの顔を併せ持つセルヒオ役のベネチオ・デル・トロが飄々としつつめっちゃオトコマエで、カッコイイっす😍(レオ様がセルヒオのことを「センセイ、センセイ」と日本語で連呼するのが、なんだか……カワイイ 笑)粘着質100%のサイコパス警察官スティーブン役のショーン・ペンもサスガの存在感だし。

 

 泣いて笑って撃ちまくって……でも最後に残ったのは、「愛」

PTAがこんなにストレートに、「愛」(家族愛、夫婦愛、同士愛)を語るの、初めてじゃない❓️


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※お父ちゃん思いの健気なヒロインを演じた新星チェイス・インフィニティ。レオ様はじめ加齢臭漂う❓️出演者たちの中で、彼女の周りだけ爽やかな風が吹いていたような……(笑)

 

★レオ様はやっぱり、レオ様だった❗️

 今回の、人が良いばっかりのダメダメとーちゃんの役どころ、往年のレオマニア(『タイタニック』公開後に頂点に達した、レオ様の熱狂的ファンの呼称)にとってはかなりのショックだったらしく(^_^;)SNS上では、「信じられない……『タイタニック』『ロミオ+ジュリエット』のままのレオ様でいて欲しかった……(泣)」という意見もチラホラ。

 

 でもねー、レオ様はかなり早い時期からカッコ悪い役柄にも果敢に挑戦してたよね。石油王ハワード・ヒューズを演じてアカデミー主演男優賞にノミネートされた『アビエイター』(2004年)では、ヒューズが晩年、強迫神経症に陥った時期(部屋から出れない、風呂に入らない、髪は伸び放題、マッパで過ごす)なんてリアルすぎて怖かったし、Netflix『ドント・ルック・アップ』(2021年)でも、マスコミに持ち上げられて舞い上がるめっちゃ俗物な大学教授の役だった。

 

 だけどヲタクはね、究極の美青年として持て囃されたレオ様より、若い頃の栄光をかなぐり捨てて、役のためなら出腹も厭わず、役者道に邁進する今のレオ様のほうが、ずっとカッコいいと思えるの。

 

 今回の『ワンバトル・アフター・アナザー』は、これまではどちらかと言えばシリアスな演技を得意としていたレオ様が、コメディアンとしても稀有な才能を持っていることを証明した作品だと思います。アカデミー主演男優賞にもまたノミネートされるんじゃないかな。主演女優賞はもちろん、可愛くて強いヒロインを演じたチェイス・インフィニティで決まり❗️(笑)助演男優賞ショーン・ペンかベネチオ・デル・トロかどっちかな……うーーん。それとも『女王陛下のお気に入り』のレイチェル・ワイズエマ・ストーンみたいにWノミネートで行っちゃう❓️

 

★PTAの狙いは❓️

 資本主義が肥大化した末路たる拝金主義(『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』)、家族の機能不全(『ブギーナイツ』『マグノリア』…血の繋がりは家族を必ずしも結びつけるものではない。しかしそれならば、家族を家族たらしめるものは何なのか❓️)、人間不信が生み出す歪んだ愛の形・共依存(『ザ・マスター』、『ファントム・スレッド』)……といった現代社会の病巣を、その作品の中で鋭く追求してきたポール・トーマス・アンダーソン監督(通称PTA)。…かと思えば一転して70年代の青春グラフィティみたいな『リコリス・ピザ』も撮ってるしねぇ……。ヲタクは監督の作品たいがい観てるけど、作品が出る度に作風がガラッと変わって、同じ人が脚本書いてるとは思えない。不思議な人だ…。

 

 底に流れるテーマは相変わらず重くて昏いけど(^_^;)、今作では、アクション・サスペンス・涙・笑い満載の超ド級エンタメに仕上げてきた❗️やっぱりこの人、天才(笑)KKK……というより、ナチス・ドイツの優生思想とホロコーストを想起させる「クリスマスの冒険者」にも、背筋の凍るような不気味さがあり、彼が作品で度々取り上げる、狂信の怖さ……みたいなものも感じられます。(ホラーみもあるってことか。最強ぢゃん 笑)早くも本年度アカデミー賞の呼び声高い本作品ですが、実際に観てみればそれも納得😍

 

 ……とまあ、いろいろウダウダ書いてきたけど、文句なしに面白いからみんなぜひ観て❗️

マイケル・ファスベンダー✕ケイト・ブランシェット〜スパイ夫婦の心理戦『ブラックバッグ』レビュー

横浜にあるモール「ららぽーと横浜」内のシネコン「109シネマズ」にて、スパイスリラー『ブラックバッグ』鑑賞。

 

★スパイスリラー〜しかし銃弾は飛ばず、視線が飛び交う❗️

 

 スパイもの……と言っても、スパイ同士の虚々実々の心理戦・頭脳戦を描いたもので、007みたいにドンパチのアクションシーンはほぼ出て来ず、上質の舞台劇を観ているかのような味わい。その代わり、組織内の裏切り者を追う主人公のジョージ(マイケル・ファスベンダー)と一緒に、容疑者たちの発言の裏を深掘りしたり、ふとした表情や目の動きを見逃すまいと目ギラギラして観ていたので、終わった後、ヲタクはぐったり疲れました(笑)上映時間は1時間半、最近の映画にしては短いけど、そのくらいが限界です(^_^;)

 

★ざっくり、あらすじ


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※スパイ同士が腹を探り合う、頭脳戦のゆくえは……

❗️❓️

 英国の国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)のエリート諜報員ジョージ(マイケル・ファスベンダー)が、ある夜命じられた極秘任務……それは、国家の存亡に関わる重大機密〜原子炉にアクセスしてメルトダウンを引き起こす不正プログラム「セヴェルス」を盗み出したNCSC内部の裏切り者を炙り出せ…というもの。容疑者は、セヴェルスの存在を知る5名。しかし、その中にはなんと、ジョージの妻であり、凄腕の諜報員であるキャスリン(ケイト・ブランシェット)も含まれていたのです。ジョージは、裏切り者を炙り出すため容疑者全員をディナーに招待し、食事に自白薬を仕込んで心理ゲームを仕掛けますが、調べを進めるうち、キャスリンが犯人だという状況証拠が次々と出てきて……❗️
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⚠️ここから一部、ネタバレあり、注意❗️⚠️


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 予想外の展開を得意とするソーダバーグ監督のこと、冒頭でケイト・ブランシェット演じるキャスリンが疑いをかけられた以上、よもや犯人……というイヤミス展開にはならないだろうとは思ったけど、その通りで安心しました(^_^;)

 

 いやだってさ、フィクション上のこととは言え、ケイト・ブランシェットマイケル・ファスベンダーが余りにもお似合いで😍2人のツーショがステキすぎて見ているだけでうっとり、交わす会話もオトナの魅力に満ちてスタイリッシュ、理想の夫婦なんだもん。2人が実はお互い騙し合い、相手を裏切ってた……なんて結末だったらヲタク、明日から何を信じて生きていけばいいの(笑)

 

スパイ同士、「男と女のラブゲーム」

 ジョージとキャスリンを除く男女4名は、それぞれセフレ同士……というカンケイ。ジョージが仕掛けたディナー・ゲームによって、彼らの持つ特殊な性癖?(^_^;)やら、欲望やらが次々と露わになり、何やら痴話喧嘩の様相を呈してきます。本人たちは真剣なんだけど、はたから見てるとちょっとバカバカしくて思わず苦笑してしまうシーンもあり、「艶笑喜劇」のような側面も。ソーダバーグ監督の『オーシャンズ11』や『アウト・オブ・サイト』を思い出しました。スパイ同士の

🎶水割り行きずり古い傷🎶

🎶男と女のラブゲーム🎶 

(1986年日本の歌謡曲

ってとこでしょうか。(例えが古すぎて、若い読者の方はちんぷんかんぷんね。ゴメンナサイ^^;)

 そして最後には、彼らの人としての本性が暴かれていく、大いなる皮肉な結末に。

 

★007リスペクト〜ソーダバーグ監督の遊び心

 舞台はロンドンですが、ソーダバーグ監督自身はアトランタ出身の生粋のアメリカ人。しかし、サイバーセンターのボスに5代目ジェームズ・ボンド役のピアース・ブロスナンを、ジョージの同僚役に、一時次代ボンドの有力候補と言われていたレゲ=ジャン・ペイジ(そう、『ブリジャートン家』の公爵様でブレイクしたあの人です)を配するなど、007シリーズへのリスペクトと遊び心が感じられ、イアン・フレミングジェームズ・ボンドファンのヲタクとしては、嬉しい限り……でした❗️

 

 非情な世界に生きるスパイたちとて、結局は一人一人生身の人間。彼らもまた、「信じる」ことを求めてる。私たちと同じように彼らの人生も「愛」から始まるのです。

 

 

 

 

AI、愛を知る『トロン:アレス』〜スクリーンXで体感する未来

 相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、『トロン:アレス』スクリーンX版鑑賞。1982年に公開された『トロン』、2010年に公開された『トロン:レガシー』に続く第3作です。第1作は始めて映画にCG技術が使用されて、業界に大きな衝撃が走ったわけですが、映画技術はさらに進歩を遂げ、IMAXやドルビーシステム、スクリーンXでトロンシリーズの最新作を観ることのできる歓びよ。左右270度に広がる光のグリッドが、観客をまるごとデジタル世界に放り込む。これぞ「トロン」(ギリシャ語で、デバイスを表す接尾辞。Electronはそこから派生した)の真骨頂❗️

 

 そしてストーリー的には、前2作『トロン』&『トロン:レガシー』で提示された“デジタル世界への侵入”が、今作ではついに現実世界へと逆流する──このシチュエーションの反転が最大の見どころとなっています。

 


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★ざっくり、あらすじ

 今作では、前に述べたように、「デジタル界から人間界への侵入」が描かれます。今作の主人公は、人間界に留まれる時間が29分間に制限されている、軍事産業のための使い捨てAI兵士アレス(ジャレッド・レト)。彼は彼の創造主たるデリンジャー社(軍事産業と結託して、AI兵器を量産している)の、他社の機密情報を盗むような悪事に利用されることに次第に疑問を抱き、人間に似た感情(仲間意識や家族愛、企業倫理など)を学び始めます。彼は、アレスのようなデジタルプログラムが人間界に永遠に留まれるコードを発見したエンコム社(『トロン』第1作の主人公フリンが創業した会社で、AI技術を農業や医療研究に活用している)の後継者イヴ(グレタ・リー)に、自らを人間界に留まれるよう頼み込みますが…。


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★何はなくともジャレッド・レト

 当初、何の感情も持たないプログラムAIだったアレス(ジャレッドは一瞬の瞬きもしない。大丈夫❓️ドライアイになりそう(^_^;)は、イヴやデジタル界に閉じ込められたエンコム社の創業者フリン(1作目の主役、ジェフ・ブリッジス再び登場❗️)と触れ合ううち、次第にFeel(感じること)を学習し始めます。さすがハリウッド随一の演技派ジャレッド・レト

「愛を言葉で表現できない。……でも、ただ感じることは確かなんだ」

と呟く時の彼の切なげな表情に、ヲタクの胸はズギューーン❗️射抜かれましたっっっ(笑)

 

 

 これまで、MCUやDCなど、所謂ハリウッドのヒーローもの超大作の主役に抜擢されながら、なかなか確かな爪跡を残せなかったジャレッド。ヲタク的に、『スーサイド・スクワッド』のジョーカー役は史上最高のジョーカーだったし(ヒース・レジャーは故人だし、殿堂入りだとして除く(^_^;)、『モービウス』も哀愁を秘めたダークヒーローの役どころはジャレッドのキャラにぴったりだった。しかし、「製作側のオトナの事情」でどちらも続編製作取り止めの憂き目に遭ってしまいました😭


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※15年経ってもこのお姿(右…現在)はヤバいっしょ(笑)特に大胸筋と上腕二頭筋、外腹斜筋が…。しかし…しかしですよ、男としての魅力は53歳の今のほうがマシマシになっていると感じるのはヲタクだけ(?_?)

 

 ジャレッド・レト、今作『トロン:アレス』ではこれまでの悲運❓️を吹き飛ばすかのような大活躍❗️激しいアクションシーンで、鍛えに鍛え抜かれたパーフェクトボディがぴったりフィットの戦闘服から浮き上がり……ハッ❗️Σ(゚∀゚ノ)ノす、すみません(汗)ヲタクとしたことがはしたない。イケメン筋肉マニアなんでつい……(笑)

 

 ディレンジャー社に拉致されて苦境に陥っているヒロインのイヴ(グレタ・リー)に、「なぁ、取引しない?君を助ける代わりに永続コードを僕に渡してくれないか」と頼む場面でも、セクシーボムぶりを存分に発揮するもんだから、甘い言葉で彼女を口説いてるイケメンにしか見えないんですけど(笑)しかもイヴの瞳はハートマーク❤️だし。


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※アレスに友愛の情を教えるヒロイン・イヴを演じたのは、ハリウッドのファッションアイコンでもあるグレタ・リー。「ジャレッドは私たちにとってずっとアレスであり続けた」と語ったそう。(グレタ・リーと言えば、ヲタク的にはA24の名作『パスト・ライブス/再会』の印象的な演技が記憶に新しいところです)

 

 それにしてもさ、ジャレッドって御年53歳よ❓️もしかしてコウモリに襲われて不老不死になったモービウスのキャラってジャレッド自身がモデルなの❓️(笑)ちなみにサザエさんのお父さん、波平さんって54歳だからね。関係ないけど(笑)

 

★日本人に嬉しい小ネタも😉(唐突だけどこれも立派な劇中ギャグ^^;)

 「※『ピストル・パッキン・ママ』を富士山の頂上で歌ってる」とか、アレスとイヴがディレンジャー社の追手から逃げるのに、駐車場に止めてあったホンダのシビックを拝借する時もアレスが「この車は傑作だ」と呟くとか、日本人には嬉しい小ネタもちょいちょい(笑)

ビング・クロスビーが1943年に歌ったカントリーソングですが、戦後、沖縄の歌手登川誠仁が『ペスト・パーキン・ママ』と題して歌っていたそうです。

 

★続編もあるカモよ❓️

 ラスト、悪事がバレて、人間界からデジタル界に逃げ込んだディレンジャー社のCEOジュリアン(エヴァン・ピーターズ)が、またまた良からぬことを企みそうな気配。AIヒーロー、アレス復活なるか❗️❓️……いや、是非とも復活して欲しい(笑)

 

 それにしても、映像世界における昨今の技術の進歩は目覚ましい。40年前の『トロン』のCG技術が今では当たり前のことになったように、もうじきアレスのような人型AIも日常化するんだろうか。『トロン』を観終わった帰り道、ヲタクの妄想は膨らみ……


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 朝起きてキッチンに行くと、ジャレッド型AIがオムレツを作りながら

Good morning, sweetheart😍

と笑いかけてくれる未来が、脳内を駆け巡るのであった……ぢゃん、ぢゃん❗️

 

★音楽でも革命❗️〜ナイン・インチ・ネイルズの参戦


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 メンバーのアッティカス・ロストレント・レズナーは、映画音楽を担当する時(『ソーシャル・ネットワーク』や『チャレンジャーズ』など)はバンド名を使わず、2人の個人名義だったんですが、今作で始めてバンド名を使った❗️……これは歴史的事件ですよ❗️機械音や電子音を多用する、先鋭的でスタイリッシュな彼らの音楽が、『トロン:アレス』全編を彩ります。

戦う女、再び〜キーラ・ナイトレイ主演『第10客室の女』レビュー

 Netflixにて、『第10客室の女』鑑賞。取材のため、セレブの集まる豪華ヨットに乗船したジャーナリスト(キーラ・ナイトレイ)が、航行中目撃した殺人事件の謎を体当たりで解いていく……というサスペンス映画です。92分と、最近の映画にしては短めですが、畳み掛けるような息詰まるストーリー展開に、華やかなヨットの中にも潜む社会の分断や貧困問題……といった社会的な要素もからめ、ハラハラドキドキ一気に見せます❗️
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★ざっくり、あらすじ

 ヒロイン・ローラ(キーラ)は、クルド人問題など、女性の地位向上を切り口にした記事で名を馳せる社会派ジャーナリスト。そんな彼女が、白血病ステージ4で死を待つばかりの富豪アンネのため、夫のリチャード(ガイ・ピアース)が寄付金を募るために計画したチャリティ航海を取材することになりました。乗客は世界に名だたるセレブばかりで、居心地の悪さを感じつつ取材を進めるローラでしたが、そんなある夜、隣室の第10客室から金髪の女性が何者かの手により海に突き落とされるのを目撃します。湾岸警察が呼ばれ大規模な捜索が行われますが、元々第10号室は無人。スタッフも、ローラの言う風体の金髪女性が乗船した記録は無いと言い張るのです。

以前の取材で殺人現場を目の当たりにし、トラウマを負っているローラ。誰も自分の言うことを信じてくれない。あの夜の出来事は、果たして私の不安定な心理状態が引き起こした妄想なのか❗️❓️彼女は孤独な闘いに次第に追い詰められていきますが……。

 

⚠️ここからネタバレあり❗️⚠️

 ゴージャスな船に乗ったセレブリティの間で殺人が起き、注目されるは富豪の夫婦……とくれば、アガサ・クリスティのファンならすぐに『ナイル殺人事件』を思い出すことでしょう。自分の目撃した殺人事件を誰も信じてくれない恐怖……というのは、クリスティを軸に多少ヒッチコックみもありつつ。

 

 はいっ、ヲタクは前半40分で犯人がわかりましたよ(笑)あっでもね、クリスティと違うところは、この映画、殺人事件のネタバレしてからが本当の見せ場なんです❗️殺人事件の裏に蠢く巨大な陰謀。それをジャーナリストのローラがどう暴いて公衆の面前に晒し、その陰謀に巻き込まれた薄幸の人物をヒロインのローラがいかに救い出すかが手に汗握るサスペンス展開になるので……。クリスティのヒロインたちは、自らの過酷な運命によよと泣き崩れるだけですが、イマドキ、サスペンスのヒロインは転んでもタダじゃ起きませんから(笑)……なんで、うっかりこのネタバレ読んじゃった人も安心して観て〜。絶対、面白いから(笑)

 

★やっぱり、キーラ・ナイトレイでしょ❗️


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 10年くらい前までは、妖精のようなたおやかな美女……というイメージで破竹の快進撃だったキーラも、既に40歳。30歳以降、役の選び方に迷いがあったのか一時精彩を欠いていた時期がありましたが、2020年の映画『彼女たちの革命前夜』あたりから吹っ切れたのか、不正や権力と真っ向から戦う強い女…のイメージで大復活。今回もその路線で激しいアクションにも体当たりで挑戦してます。

 

 不正や権力と真っ向から戦う強い女……といえば、同じNetflixのスパイドラマシリーズ『ブラック・ダヴ』❗️政治家の妻として潜入活動を行う女スパイを生き生きと演じていたキーラ。ラストシーンは、(こりゃNetflix、第2シーズンへヤル気まんまんだな)と思ってたけど、あれから全然続報入って来ず……。ネトフリさん、一体全体どーなってるの〜〜❓️『第10号室の女』と『ブラック・ダヴ』だけでネトフリ版「キーラの戦う女シリーズ」が出来るのに(笑)

 

 キーラだけでなく、ガイ・ピアース、『マザーレス・ブルックリン』でエドワード・ノートンに見込まれ、非常に印象的な役柄を演じていたググ・バサ=ロー、『愛を耕すひと』(主演・マッツ・ミケルセン)のアマンダ・コリンなど、共演陣も豪華です。

 

 

 

 

 

血湧き肉躍る還暦ロック!宮本浩次「俺と、友だち」始動にヲタク悶絶🔥

 宮本浩次さんのファンクラブサイト「H.M.」になんと❗️山崎洋一郎さんによる宮本さんのインタビュー記事❗️

 

もー、ヲタクにとっては宮本浩次という最高のアーティストの、最高の話を引き出せる最高のインタビュアーなのよ、山崎さんは。ドキドキしながらスマホの画面をスクロールしていくと……。
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宮本浩次、還暦を迎えてロックバンドを始動❗️❗️

 

 ひぇぇぇぇ、ヲタク嬉しすぎて悶絶(笑)……つまり、「俺と、友だち」はプロジェクト名じゃなくてバンド名だったってわけ。

 

 宮本さんによれば、「縦横無尽」で一つの完成形を見た小林武史さんとの繋がりは「ユニット」だった……と。独立したアーティスト同士の言わばコラボレーションだったってことよね❓️そういう考え方から言うと、椎名林檎姐さんやスカパラミスチルの桜井さんと組んだ時と同じ世界線だった……ってことか。凄く納得した。……うん、何せお相手が小林武史さんだから、彼のプロデュースによる宮本浩次像は、オトナで洗練されててスタイリッシュだった。……だから同じ舞台上で宮本さんが「珍奇男」や「デーデ」を突如歌い出すと、ちょっとそこだけアングラ異空間になってた感はある(笑)

 

 一方、宮本さんが昔からローリング・ストーンズやドアーズのファン……というのはよく知られた話だけど、まさかまさかご自身がロックバンドを立ち上げるなんて……😭(感涙)宮本さん自身が今度は彼らと同様、音で人生を語るロッカーとして新章に突入する❗️……ああでも考えてみればその兆候はあったかも。「over the top」はまんまメタルだし、新曲「I AM HERO」も(10/30公開の映画『爆弾』の主題歌。全曲は映画の公開を待たなくてはなりませんが)ロック臭ふんぷん。それに、宮本さんの髪も最近史上最高に長くてロッキンしてるもん(笑)

 

 宮本さん自身インタビューの中で「ロックは血湧き肉躍る」って仰っていたけど、自称メタラーのヲタクといたしましては、昨年来日してくれたアイアンメイデンやジューダス・プリーストのライブで感じた、聴く者の身体の奥底に眠る太古の血を呼び覚ますような、まさに「血湧き肉躍る」滾るような躍動感を、これから「俺と、友だち」バンドが私たちに与えてくれるのかと思うと、ドキドキワクワク感が止まらない❗️

 

 改めて考えると「俺と、友だち」って、なんてステキなネーミング😍ヲタクも先日、映画『レッド・ツェッペリン:ビカミング』を観て、彼らの始まりは「熱い友情」だった……というシンプルな事実に感激したばかりだから。ゼップも、始まりが利益の追求や技術的な結びつきというよりむしろ、人と人との心の繋がりだったからこそ、ドラムのボンゾ(ジョン・ボーナム)が若くして逝ってしまった時に、バンドとして実質的な終焉を迎えてしまったんだよね😭バンド立ち上げの時、ドラムの玉田豊夢さんと「合宿しようか」って話していたという宮本さん。確かにね、ユニットだったら合宿はしないよね(笑)

 

 先日の下北沢も10/27の日本武道館もハズレちゃったヲタクだけど(泣)、でも「俺と、友だち」がロックバンドとしてスタートするって聞いただけでもう、満足だわ。だって有限のユニットと違って、バンドなら無限にライブの可能性があるわけでしょ❓️いつか全国ツァーもあって、きっとヲタクの住む横浜にも来てくれるハズ。それまで良い子にして待ってるから(笑)

 

 ミック・ジャガーにせよスティーブン・タイラーにせよ海外のロック・アーティストはみんな80近くなっても現役。来年はディープ・パープルが武道館で公演するけど、ヴォーカルのイアン・ギランは御年80歳であのシャウトだからね〜〜(来日時は81歳になるΣ(゚Д゚)還暦なんて、まだまだ若造よ(笑)

 

★今日の小ネタ……玉田豊夢さん〜リズム隊推しの沼

 もちろん宮本さん激推しなのは相変わらずだけど、先日のロッキンジャパンフェスで音合わせ→本番での玉田さんのドラムプレイのカッコ良さにヤラれたわ😍

 

 ヲタク自身、どうもメロディラインじゃなくてリズム&ビート派らしくって(ロックのライブでは、叫びたい踊りたい飛び跳ねたい 笑)、どうしてもドラムに目が行っちゃう。ディープ・パープルならもちろんイアン・ペイスレッド・ツェッペリンならボンゾ、モトリー・クルーならトミー・リー、ブラック・サバスならビル・ウォード…。去年行ったジューダス・プリーストのライブでは、初めから終わりまでスコット・トラヴィス上腕二頭筋に釘付け(笑)

 

 それにしても……

ヴォーカル・宮本浩次、ドラム・玉田豊夢、ギター・名越由貴夫、ベース・キタダ マキ、キーボード・奥野真哉……って❗️
 
 これΣ(゚Д゚)日本最高のロックバンドになること確実ぢゃん❗️❗️❗️
 

 

 

 


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