オタクの迷宮

海外記事をもとにしたエンタメ情報から、映画・ドラマ・舞台の感想、推し活のつれづれまで──観て、感じて、考える。ヲタ視点で気ままに綴るエンタメ雑記ブログ。今日もどこかで、ヲタクが迷走中。

日本を誇ることは、思考停止じゃない

「日本は最悪だ」と言う人たちは、ではどこの国が最高で、日本のどこがそれより劣っていると思っているのだろうか。

 

武井壮さんのXポスト

日本は最悪だ、と言う人たちはさ
どこの国が最高で、日本のどの辺と比べてそこがいいと思うの?
地球全土見回しても日本より過酷な環境の国の方が多いと思うんだけどねオレは
日本が最悪だ、なんてのは他の国のことほとんど知らないだけだと思うんだけどな

がバズっております。

 

 賛同の意を表する若い人が沢山いたことに、ヲタクはなんだかホッとしています。なぜなら、昔むかしヲタクが子供の頃には「日本が好き」「日本を誇りに思う」なんて口にしたら白い眼で見られる時代だったから。いや、ホント(笑)

 

 ヲタクの父は海軍兵学校の学生だった18才の時に岩国分校で終戦を迎えました。日本の勝利を信じ、「本土決戦」を覚悟していた学生たちにとってそれは青天の霹靂でした。中には将来に絶望して、自ら命を絶った方もいらしたとか⋯。

 

 父は高専に入り直して無線士1級を取得、海上保安庁から海上自衛隊に進みました。防衛庁(その頃はまだ省じゃなくて庁だった)勤務時代はしょっちゅう全学連の座り込みやデモがあり、帰宅もままならなかったようです。

 

 ヲタクはヲタクで中学の時、授業中社会科の先生に「自衛隊憲法違反」って言われて、家に帰って悔し泣きしたことを覚えています。海兵から帰京する途中、汽車が広島に止まって市中被爆し、皮膚がんに苦しみながら命を賭して日本のために頑張ってるのに⋯って。ヲタクかなりのファザコンだったから(笑)

 

 そんなヲタクも、※「これからの時代は英語が必須だよ」っていう父のアドバイスに従って大学の英文科に入り、当時教授でらした渡部昇一先生に出会って、先生の独自の歴史観、語学観に目からウロコ⋯の衝撃を受けました。

※「英語は敵国語」であるとして英語の授業を禁じた陸軍士官学校に反して、海軍兵学校では終戦まで英語教育が継続されました。政府から英語禁止を命じられ、井上成美校長が「一体何処の国の海軍に、自国語しか話せないような海軍士官がいるか。いやしくも世界を相手にする海軍士官が英語を知らぬで良いということはあり得ない」と撥ねつけたエピソードは有名

 

 先生から「外国語、外国文化を学ぶことによって日本人のアイデンティティを確立し、日本人の誇りを持って、日本をさらに良い国にしていくことが大事」だと教えて頂き、心が救われたんです。父の人生を、そして娘である自分自身を否定しなくてもいいと分かったから。もっと胸を張って生きていこうって。

 

 武井壮さんもお仕事で世界中を飛び回っているからこその発言でしょうね。渡部昇一先生と同じ視点なんです。決して狭量な島国根性愛国心ではない、「世界の中の日本」として捉え、良い点は益々伸ばしていく、足りない点は磨いていく。それが本当の愛国心だと思う。

 

 大学生の間ではカラオケの締めに「君が代」を歌うことが流行っているのだとか。時代も変わったなぁ。ヲタクの学生の頃は卒業式に「君が代」を歌うのをボイコットするのが流行りだった😅——それだけ“日本を語ること”がタブーではなくなった証なのね。

 

 若い人たちが「いろいろあるけど、日本に生まれて良かった。もっと良くしていくには、どうしたらいいんだろう」って言える未来にしていきたい。去年古稀を迎えたヲタク。とりあえずは若い人たちに負担かけないためにいまだに現役で働いてる。身体が動くうちはね。父が75才まで働いてたから、まずはあと5年は働いて父を超えることが目標(笑)

 

 折しもあと1週間後に衆院選がある。自分が住む国を良くするため、私たちがとれる行動は、民主主義国家においてはこの1票を投じることだけ。だから、考えて、判断して、行動しよう。

 

 日本を誇るとは、目を閉じることじゃない。
目を開いたまま、この国の未来を考え続けることだと思うから。

ミスキャストでも、名作は成立する——オードリー・ヘップバーンの『ティファニーで朝食を』(1961)再訪

 みなとみらいのミニシアター「KINOシネマ横浜みなとみらい」にて、オードリー・ヘップバーン主演『ティファニーで朝食を』鑑賞。

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★ざっくり、あらすじ

 ホリー(オードリー・ヘップバーン)はニューヨークのアパートに、名前のない猫と同居中。住まいというものに思い入れのない生来のヴァガボンドである彼女は、すぐ鍵をなくしてしまう。その都度ホリーは、階上に住む日本人の写真家ユニオシ(ミッキー・ルーニー)の部屋のベルを鳴らすので、いつもユニオシはカンカン。

 

 そんなホリーの念願は“ティファニー”のような「落ち着ける場所」で暮らすこと。ある日、ホリーのアパートにポール(ジョージ・ペパード)という青年が越してきます。作家という触れ込みですが、短編集を1冊出しただけで、それ以来は鳴かず飛ばすのよう。室内装飾家と称する中年女(パトリシア・ニール)がいつも訪ねてきて、夜中にお金を置いて帰っていきます。

 

 気分が沈むと「ブルー(憂鬱)」より酷い「レッド」だと語るホリーの独特な言語感覚や、「あなたは兄に似ている」と言って甘えるかと思えば「お節介はやめてね」と身を翻すホリーと、奇妙な友情関係を築いていくポールですが-------。

 

カポーティの不満

 原作のヒロイン、ホリー・ゴライトリーはティーンエイジャーのエスコート嬢。自由奔放に見えてそのじつ、決して他人と心を通わそうとせず、定住もしない。名刺にはいつも「旅行中」の文字。原作者のトルーマン・カポーティは、オードリーが「イメージと違う」と激オコだったとか。⋯確かに原作を先に読んでしまうと(ヲタクもその1人😅)、かなり面食らうかも⋯。オードリーは未熟で反抗的なティーンエイジャーとは似ても似つかぬ上品なオトナのレディ。ヲタク的にはフランソワーズ・サガン原作の映画「悲しみよこんにちは」で主役を演じたジーン・セバーグだったらピッタリだった気がするの。

 

 でもヲタク的にはね、カポーティさんが「ミスキャストだ」って怒るべきだったのは、相手役のポールジョージ・ペパードのほうだったんじゃないかしら。原作のジャックは、小説を書くことだけが生きがいの痩せっぽちの自己肯定感が低い青年(アメリカン・マチズモには程遠い)で、だからこそホリーのことは眩しすぎて、ただただ「見ているだけしかできない」。

 

 確かにカポーティさんが怒るのは無理もないかも^^;それでも---------

映画は、原作とは別の場所で、完璧な幸福を掴んでしまった。

 

★やっぱり映画『ティファニーで朝食を』は名作だと思う

 甘く哀切な「ムーン・リバー」のメロディで幕を開けるこの作品。ジバンシィが手がけたリトル・ブラックドレスに、4連のパールネックレスとロンググローブ、サングラス姿のオードリーが、紙コップの珈琲とデニッシュ片手にティファニーのウィンドウを覗き込むオシャレなオープニングから、私たち観客は一気に、古き良き時代のニューヨーク5番街に連れ去られる。

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※映画を彩るオードリーの華麗なるジバンシィ・ファッション

 

 ため息が出るほどステキな美男美女のラブロマンスに、日常の煩雑さも憂さも全て忘れて浸る非日常。そうなると、やっぱりオードリーの相手役は、自身なげに上目遣いで覗き込んでくる内気な青年ではなく、アメリカン・イケメンの代表みたいな、自信満々なジョージ・ペパードで良かったと思えてくる。

 

 うっとりするようなラブコメであると同時に、第2次世界大戦に勝利した直後のニューヨーク、1970年代に入ってベトナム戦争からの撤退により「世界の警察官」たる自負が打ち砕かれる直前、イケイケで享楽的なニューヨークのパリピ・スタイルが克明に描かれた作品とも言えるでしょう。(作者のカポーティ自身、アメリカ・セレブ社会のパリピで有名でした)

 

★今日の小ネタ⋯日本人・ユニオシさん

 精神統一をしてから自らの作品制作にとりかかり、ホリーやポールの、パトロンのお金に頼って享楽的で自堕落とも言えるパリピ生活に対して、いつも激オコで怒鳴りまくっているユニオシさん(ミッキー・ルーニー)。「日本人をバカにしてる」って、公開当時は怒る向きも多かったそうですが、ヲタクはそうは思わなかったな〜。確かにカリカチュアとして描写されてはいるものの、日本人の精神主義と生真面目さがある意味よく描かれていると思いましたよ。もちろん今ではユニオシさんみたいな日本人、どこを探してもいませんが、ヲタクが子どもだった昔むかしには近所にいたよ、ああいう頑固おじさん。まっ、アメリカ人自体、例えば英国のコメディとかではさんざんおちょくられてるから(笑)

 

 

 ヲタクってもしかすると生来のオプティミスト❓️(笑)

 

 

 

 

 

 

現代の聖セバスチャンは自由に飛翔する――映画『SEBASTIAN セバスチャン』考察

 横浜・黄金町のミニシアター「ジャック&ベティ」にて、『SEBASTIAN セバスチャン』鑑賞。

 

これは“官能映画”ではない。
若き才能が、肉体を通して芸術へと飛翔する物語だ。

 

 舞台は現代のロンドン。出版社の文芸部に席を置きながら書評や短編小説の書き手として頭角を現し、今は長編に取り組もうとしているマックス(ルーアリ・モリカ)。彼は自らの処女作にリアリティを持たせるため、“セバスチャン” という源氏名で、男娼として働き始めます。

 

 たとえ一夜限りであっても肌を合わせることで相手と繋がり、その人間性を深く知ることの歓びにのめり込んでいくマックス。次第に「セバスチャン」がマックス自身の人格を侵食し始めて---------。

 

 監督のミッコ・マケラはフィンランド出身。自ら同性愛者をカミングアウトしており、アメリカ最大のインディーズ映画サイト“インディワイア”により、注目のLGBTQ 映画監督ベスト25 に選ばれています。

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★マケラ監督は第2のグザヴィエ・ドラン❓️

 マックスと彼の客たちとの愛の営み(あえてヲタクは愛と呼ぼう)や、マックスがそこから感じ始める強烈な生の歓びが、マケラ監督自身が公言しているように、モーリス・ピアラフランソワ・オゾンらのフランス映画に影響を受けたという、あえて台詞の説明を減らし、光や音、色彩、リズムで表現する映像詩(シネポエム)として展開していきます。

 

 ヲタク個人的には、ピアラやオゾンよりむしろ、同時代の映像作家、グザヴィエ・ドランの詩的な映像表現や長回しを思い出してしまったけどね。

(但し、長回しを極度の緊張感や感情の爆発シーンで使用したドランに対し、マケラ監督の長回し表現は、静謐さに満ちている)

 

★思想的にはジャン・ジュネ

 その映像表現は似通っているものの、テーマとしてはむしろ、ジャン・ジュネかもしれない。ゲイであることに逡巡し、悩み抜いたドランに反して、マケラ監督の分身とも言える本編の主人公マックスは、あまたの男たちと身体を重ねてもその清廉さは全く損なわれず、それを小説という"芸術"に昇華させていきます。

——肉体は消費されるものではなく、創造の起点となっていくのです。(彼が「セバスチャン」としての体験を文章に綴る時の、美しい恍惚の表情を見よ❗️)

 

 それは、犯罪を重ねて投獄されたというジャン・ジュネが牢屋の中で書き上げたという『花のノートルダム』の主人公ディヴィーヌ(フランス語で"神々しい"を意味する)を彷彿とさせます。女装の男娼であるディヴィーヌは、世の人々に蔑まれながらも、決して自らを貶めることなく客たちに惜しみなく愛を与える慈悲深い存在、そしてある意味"性の解放者"として描かれているからです。マックスの中に"現代のディヴィーヌ"を見たのはヲタクだけでしょうか。

 

 

 マケラ監督が、かつてはトム・オブ・フィンランドというゲイアートの大家を生み出し、LGBTQの権利保護に関しては世界でも1、2を争うフィンランド出身だからこそ描き得た作品世界なのかもしれません。

 

 

★ルーアリ・モリカに溺れる110分

 そしてそして、主演を務めたルーアリ・モリカ❗️キャッチコピー「ルーアリ・モリカに溺れる110分」が、本作品の魅力を全て物語っています。

 

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 マックスの男娼時の源氏名がセバスチャンと聞いて、「聖セバスチャンの殉教」を連想した向きも多いのでは❓️キリストの弟子の中でも1、2を争うイケメンで(笑)多数の矢を射られても息を吹き返した聖セバスチャンは、傷ついた肉体に無垢な魂を宿していたと言われています(最後には撲殺されてしまった😭)しかし16世紀、彼を描いた絵画はあまりにも官能的な魅惑に満ち、女子たちの心を乱す⋯という理由で、教会から撤去されたというエピソードも。かの三島由紀夫も聖セバスチャンに魅入られた一人。

 

 -------しかし現代の聖セバスチャン・マックスは、石持て追われ迫害されることはなく、自由自在に飛翔していきます。

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 ヲタクはルーアリ・モリカの透明感溢れる美しさに、『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメと同じくらい⋯いや、それ以上の衝撃を受けました。

 

 『SEBASTIAN セバスチャン』は、マックス=ルーアリ・モリカという新たな才能の誕生の瞬間を目撃する物語なのです。

 

★ヲタクの独り言

 作品中、マックスが勤務する出版社の編集会議で、誰かが「男娼」という言葉を使ったら、「今はセックスワーカーと言うんだ」ってたしなめられる場面がありました。娼婦、男娼は差別語、侮蔑語に当たる⋯っていう意味でしょうね。

 

 しかしヲタク自身は「バロック的美」-------
整っていない感情が、抑圧し切れず暴発した瞬間。
壊れかけた人間、狂気に囚われた人間が最も美しく見える、その一瞬-----------

の愛好家なので、これからも男娼と呼ぶでしょう。

 

男娼という言葉の持つ淫靡な響きに、強烈に惹かれるから。

 

 

 

 

 

 

ミステリーではなくエスピオナージュ・エンタメとして——『セブン・ダイヤルズ』が示すアガサ新時代

Netflixのドラマ『セブン・ダイヤルズ』(3エピソード)鑑賞。原作はアガサ・クリスティの『七つの時計』(原題『The Seven Dials Mystery』)。SNSでは、

「登場人物も語り口も別物レベル——原作ファンを中心に賛否が噴出」

と、論議を呼んでいます。

 

 ヲタクも先日、当ブログで『没後50年記念/オタクが本気で選ぶアガサ・クリスティ映像化作品ベスト10』と題する記事をUPしたのですが、この『セブン・ダイヤルズ』、番外編で入れようかどうしようか迷って、結局止めちゃった(笑)

 

 でもね、お話そのものはとっても面白くて、特にラストのエピソード3は「あっと驚くどんでん返しの連続」なので、アガサファンならずともミステリーあるいはエスピオナージュ小説・映画・ドラマファンなら見逃すのは惜しい❗️

 

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◆ざっくり、あらすじ

 1920年、スペインのロンダ闘牛場。1人中央に佇む中年の男。紳士的な風貌で身なりも立派。そこに突然扉が開け放たれ、男に向かって猛牛が突進してきます。(それを俯瞰で撮るのが恐ろしい…)あえなく猛牛の角に串刺しにされる男。砂にジワジワと広がる鮮血--------。

 

男は一体誰なのか❓️

なぜ無人の闘牛場で牛に串刺しにされなくてはならなかったのか❓️

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※闘牛場のあるロンダ渓谷。ヲタクはじめ見た時、CGの架空の場所かと思っちゃった😅ホントにこんな断崖絶壁に建ってるのね。いながらにして世界旅行が楽しめるのも、映像作品の醍醐味ですね。

 

 あまりの衝撃的なオープニングに口あんぐりのヲタク(笑)

 

 そして5年後の1925年。

 壮麗なカントリーハウス・チムニーズ館の持ち主であるケータハム伯爵夫人(ヘレナ・ボナム=カーター)は、屋敷の経営に行き詰まり、時々屋敷を経財界人や外務省官僚の集うパーティー会場として提供していました。

 

 その夜も屋敷ではパーティー開催中。ケータハム夫人の娘で、貴族の令嬢ながら好奇心と行動力には誰にも負けないヒロイン・バンドル()は、外務省官僚のジェリー・ウェインスと熱々の恋人同士。ジェリーから「来週一緒にランチしよう。大事な話があるんだ」と言われ、ウキウキです。

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ついに待ちに待ったプロポーズをしてくれるんだわ❗️

 

 ところが翌朝、ジェリーの部屋で激しく時計が鳴り始めます。いつまで経っても鳴りやまないので、心配になったバンドルが観に行くと、彼はベッドで冷たくなっていました-----。

 

 睡眠薬の飲み過ぎによる事故死として処理されましたが、バンドルは猛反発。

ジェリーは来週私と大事な約束があったのよ❗️

致死量の睡眠薬なんて飲むはずない❗️

愛する人の死の真相を確かめるべく、事件を担当するバトル警視(モーガン・フリーマン)の止めるのも聞かず、ニワカ探偵として動き始めたバンドルでしたが、その裏には英国全体を巻き込む巨大な陰謀が蠢いていて---------。

 

◆見どころ

 欧州史上最も悲惨な戦争と言われた第一次世界大戦が、依然として英国人たちに無残な爪痕を残しながら一方では、若者たちが享楽的な生活に溺れていたジャズエージ。そんな時代背景が鮮やかに描かれていて、歴史好きには必見❗️

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 また、最大の見どころは、ヘレナ・ボナム=カーターの演技でしょう。しょっちゅう土いじりをしている人嫌いの変人-------って設定なんですが、いくら髪振り乱してても泥のついた服着ててもゴージャスな雰囲気が拭い去れず、どこから見ても生まれながらの貴族にしか見えないところが凄い(笑)

 

 それもそのハズ、ヘレナの祖母は女男爵で名を馳せ、他にも銀行頭取や政治家を輩出した名門家系。彼女自身が生まれつきのお嬢なんだよね😅

 

◆ミステリーと言うよりも

 アガサ・クリスティ原理主義の皆さま。マンガの実写化にも言えることだけど、この作品は純粋なアガサ・ミステリーと言うよりもむしろ、いつも大真面目なレイフ・ファインズが思い切りはっちゃけてた『キングスマン:ファースト・エージェント』みたいな、エスピオナージュ・エンターテイメントとして気軽に楽しんだほうがおススメかも😉

 

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👆️Netflix『セブンダイヤルズ』がお好きな方には超おススメの映画『キングスマン:ファーストエージェント』

 

そしてアガサ新時代へ

 没後50年。ヲタクが先日の記事『没後50年記念/オタクが本気で選ぶアガサ・クリスティ映像化作品ベスト10』で取り上げた作品のうち、『トミーとタペンス』と『終わりなき夜に生まれつく』は現代の英国に舞台設定を変えてリメイクされるとか。

 

 あくまでもアガサの原作の再現度を大事にする時代から、換骨奪胎、原作を踏まえて新たに時代に即したエンターテイメントに作り変える。そんな時代に入ったのではないかと、ヲタクは感じました。それだけアガサの作品って懐が深いんだよね。

 

 アガサ没後50年。これからも彼女の作品に忠実な作品はもちろんのこと、新たなるエンターテイメントが生まれてくることを期待してます。

 

 だからこそこの『セブン・ダイヤルズ』も、原作を愛する人ほど、一度肩の力を抜いて観てみてほしいなと思った次第です。

 

『没後50年記念/オタクが本気で選ぶアガサ・クリスティ映像化作品ベスト10』

はコチラ👇️

本ランキングは「原作再現度」ではなく、
映像作品としての完成度/人間心理の描写度/ヲタクの心を抉った度を基準に選んでいます。

https://www.rie4771.com/entry/2026/01/19/%E6%B2%A1%E5%BE%8C50%E5%B9%B4%E8%A8%98%E5%BF%B5/%E3%83%B2%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%81%8C%E6%9C%AC%E6%B0%97%E3%81%A7%E9%81%B8%E3%81%B6%E3%82%A2%E3%82%AC%E3%82%B5%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%86

なんで東京じゃなくてソウルなんだよぉぉぉ😭──ロケ大国・韓国の現実/連載③

ハリウッド映画のロケ地として、
近年めきめき存在感を増している国があります。

 

 ——それは韓国。
ソウルの街並みは、映画の中で近未来都市にも、ディストピアにも、アジアの巨大メトロポリスにも、変幻自在に形を変えていきます。

 

 その最たる例がMCUアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)。

 

 ソウル市内で行われた
大規模なカーアクションと市街地ロケは、当時かなり話題になりましたよね。
当時ヲタクが驚いたのは、その大規模なスケール。
実際の幹線道路を長時間封鎖し、市街地で本格アクションを繰り広げ——


 ソウルは「アジアの一都市」ではなく、
架空の巨大メトロポリスとして描かれていましたね。これが、ハリウッド映画人にとって
「韓国は本気で撮らせてくれる」
という強烈な成功体験になったことは間違いないでしょう。

 

 ヲタクの熱烈推し、ウィンター・ソルジャーことセバスチャン・スタンはこの作品には出てないけど、もし出てたらヲタク、憤死してたかも。

なんで東京じゃなくて、ソウルなんだよぉぉぉ😭

ってね(笑)


でも——
韓国がハリウッドの信頼をここまで偶然じゃないんです。彼らは「映画の撮影大国」になるために、意図的に自らを変えてきたのですから。


国が“本気で”映画を産業化した

映画・ドラマは、国家戦略である。
この考えを大前提にして、韓国は政府主導で映画産業育成に前進してきました。
外貨を稼ぐ

雇用を生む
世界に向けての国のイメージアップ戦略

韓国にとって、映画=文化+産業+外交ツール。
日本との最大の違いは、この意識の高さです。


ロケ支援が「一本化」されている
韓国では、海外映画の撮影隊が来ると——
国の窓口がまず受ける→地方自治体と一気に調整
撮影許可がスピーディーにとれるので、制作側は
ほぼ“ワンストップ”で話が進むのです。

◆税制優遇とキャッシュリベートが明確

韓国がハリウッドを惹きつけている1番の理由は実はこれ❗️


なんと、制作費の20〜30%を還元
 条件が明文化されているため、申請から受給までが非常に早いんですね。
スタジオ側は予算計算がしやすく、
最近では「韓国で撮れば、一本分コストが浮く」とまで言われています。

 

◆国民ぐるみで、夜景・通行止め・群衆撮影に寛容
韓国のロケ対応でよく言われるのが、

 映画になるなら、やろう
夜間撮影OK、大規模通行止めも可
群衆シーンも実現可能
もちろん制限はあるけど、あくまで“撮らせる前提”で動く。


成功体験を、次に繋げている
 韓国の(良い意味で)したたかな点、それは一度成功すると、それを国家自体の実績として積み上げていくこと。海外作品の撮影実績を可視化して、「前にやったから今回もできる」ように、ノウハウが猛スピードで蓄積されていきます。この“成功の連鎖”が、今のロケ大国化を支えていると言えるでしょう。

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だからセバスタの「日本で撮りたい」は特別

 今、ハリウッドには、韓国をはじめとして“簡単に撮れる国”の選択肢が山ほどあります。


それでも
セバスチャン・スタンは、「『ニューアベンジャーズ(サンダーボルツ*)2』はぜひ日本で撮影したい。みんな、声を上げて欲しい」って言ってくれた。

 

 わかったよ、任せてセバスタ。ヲタクはこれからも、折に触れて声を上げ続ける。

 

 昨日、高市総理のXにポストしちゃった。「ハリウッドに投資しませんか❓️」って(笑)

 

 いつか——
日本が
「撮影しにくいけど、いつか撮ってみたい国」から
「撮影したら最高だった。何度でも来たい国」
になる日を、私は本気で夢見ている。

それでも日本は変われるのか?──ハリウッド映画を迎えるために、今できること:連載②

前回の記事で、セバスチャン・スタンが『ニューアベンジャーズ(サンダーボルツ*)』続編はぜひ日本で撮りたい」「みんな、声を上げて」と語った背景と、日本ロケを阻む現実について書きました。

 


 正直に言えば、
この問題は一朝一夕で解決するものではありません。


でも——
「だから無理」で終わらせるのは、ちょっと違う気がしたんです。
日本は、本当に変われない国なのか。
ハリウッド映画を迎える日は、永遠に来ないのか。


今回は
じゃあ、何を変えればいい?
という現実的な視点で考えてみたいと思います。

折しも高市総理の「積極的な財政対策」によって、これまでの緊縮財政から長期的な投資戦略の必要性が叫ばれている今、ハリウッドの撮影隊をその投資戦略の一環として捉えて欲しい⋯という願いを持ってこの記事を書いています。

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※2025年東京コミコンのセバスチャン・スタン

 

 

日本は、映画産業において本当に“遅れている国”なのでしょうか?

最初に言っておきたいのです。

 

 日本は、映画に対して冷たい国ではありません。
むしろ——
現場の熱量は、かなり高いと聞いています。

だって、黒澤明小津安二郎溝口健二是枝裕和北野武宮崎駿黒沢清など巨匠・名匠から、濱口竜介川村元気、奥山大史、団塚唯我ら若き鬼才たちに至るまで、綺羅星の如き映像の魔術師たちを輩出してきた日本ですよ❓️

 

問題は、
熱意が制度に反映されていないこと
縦割り構造が解消されていないこと
つまり
やる気はあるが、仕組みが古いだけ。
これは、変えられる❗️


変われるポイント① ロケ支援の“一本化”


 世界を見渡してみても、海外ロケ隊の招聘に成功している国は、例外なくこれをやっています。
ロケーションオフィスが一本化されていて、
国・自治体は「撮らせてあげる側」として動くのです。制作側は窓口1つに話をつければいいから、迅速且つスムーズに進むんです。


日本でも、各地にロケ支援団体は存在する。

でも——
バラバラなんです❗️
もし
「海外映画専門の国家レベル窓口」ができたら、
それだけで日本ロケのハードルは激減します(断言)

 

 これはね、近いうちにやっと設立されそうな「国家情報局」と同じ。今まで外務省、防衛省公安警察、内閣でバラバラに収集していた情報を一括して積み上げ、活用していく。同じことを政府レベルでやってくれたら、即解決(笑)


変われるポイント② 映画撮影を“お荷物”から“投資”へ
日本の地方自治体では今でも、映画撮影はこう見られがち。
「うるさい」
「邪魔」
「危ない」

 

でも海外では違う。
宿泊
飲食
雇用
観光
映画撮影は、インバウンドの一環。
地域経済への投資として扱われます。
「数日の不便」より
「長期的な利益」を選ぶ視点。

 

 鳥取砂丘とかどうです❓️鳥取駅前がシャッター街って揶揄されて激オコになってた石破元総理(笑)

(注:特定の政治的立場を語りたいわけではなく、あくまで“構造の話”として書いています😅)

 

変われるポイント③ 税制優遇は“文化支援”じゃなく“経済政策”

日本では、映画支援=文化支援になりがち。映画の芸術性を重視する日本人らしいアプローチ。
でもハリウッドは、
映画を巨額の投資ビジネスとして見ています。


税制優遇
キャッシュリベート
外貨獲得
これを
「芸術を汚す」と感じる必要はないんです。
むしろ——
日本の景色が、日本の素晴らしさが映像の中に半永久的に刻まれ、世界に残るチャンスと考えましょう。


われるポイント④ 責任の所在を“曖昧”から“契約”へ


「もし何かあったら…」
この言葉が、地方自治体のお役人さんたちを震え上がらせ、どれだけ多くの企画が潰れてきたことでしょう。


海外では

保険
契約
責任分担
が明確。

 

 日本も、
“誰かが怒られないため”ではなく
“どうすれば実現できるか”
を基準に考え、欧米同様細部に至るまで契約で詰めていくことが大事。


日本の変化は、いつも“外圧”から始まる
ここで、ひとつ現実的な話を。
「これまでの慣習」を大事にし、揉め事はできるだけ避けたい日本人。それは時に素晴らしい美点になるけど、ことこの件に関しては別(笑)

 

でも、そんな私たち日本人も、外圧がかかった時には、なぜだかいろんなことが一気に変わる😅

 心配性で悲観主義の私たち。石橋を叩いて叩いてそれでも渡らないこともあるけど、渡ってみたらあら不思議

万博

オリンピック
国際イベント

どれも成功裡に終わっているじゃない❗️

 

 黒船来航の昔から、外の力が私たちの硬い殻を破って新しい世界を見せてくれてきたんです。セバスタのあのひと言だってきっと、私たちに新しい世界を開いてくれる。


だから「声を上げる」意味がある
声を上げる、というと
大げさに聞こえるかもしれない。
でも実際は——
記事を書く
読む
共有する
「日本で撮ってほしい」と言う
それだけでも、需要は可視化される。
政治も、行政も、企業も、「数字」と「反応」には敏感。

 

 こんなに素晴らしい街並みと自然、歴史、高い民度を誇る日本が、海外の映画人から見て“撮りにくい国”、「面倒くさいからやめておこう」で終わるのはいかにも残念。


セバスタが言った
「次は日本で撮りたい」
あれは夢じゃない。
可能性の話だと、私は信じてる。


だから私は、願ってる
いつか、
『ニューアベンジャーズ(サンダーボルツ*)2』のエンドロールに、
Filmed in Japan

が流れることを。

 

その時、
「ああ、あの時ちょっと声を上げてよかったな」
って思えたらいい。

 

セバスタに東京コミコンでまた会えたら

もう準備できてるよ

って伝えてあげられる日を夢見てる。

 

「次は日本で撮りたい」──セバスチャン・スタンの願いと、日本ロケを阻む現実:連載①

セバスチャン・スタンはなぜ「次は日本で撮りたい」と語ったのか?

 ハリウッド映画の日本ロケが難しい理由と、それでも日本が選ばれる魅力をヲタク視点で徹底解説。

昨年12月の東京コミコンで、
セバスチャン・スタンが、ファンに向けてこんな言葉を投げかけました。

 

ニュー・アベンジャーズ(サンダーボルツ*)2』(MCU)の続編は、ぜひ日本で撮影したい。みんな、声を上げて。

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その場のサービスやリップサービスには聞こえなかった。
むしろ、かなり本気の“お願い”に近い響きだったと思います。


でも——
その願いがすぐに叶うかと言えば、答えは残念ながら NO 😭

 

 過去にも、『ブラック・レイン』で日本ロケを敢行したリドリー・スコット監督が、手続きの煩雑さにネをあげて「もう2度と日本では撮影しない❗️」と発言した黒歴史が…。そんな過去があるためか、あの遠藤周作の名作『沈黙 サイレンス』の映画化時ですら、マーティン・スコセッシ監督は台湾を撮影場所に選んだのです。


なぜ、日本での映画撮影は、ここまで難しいのか。

 

今回ヲタクは、セバスタの言葉をきっかけに、ヲタクなりに調べてみました。

 

なぜ日本での映画撮影におけるハードルの高さ、その理由はひとつではありません。
しかも「日本が映画を歓迎していない」わけでもない。
問題は、極めて「日本的な」制度と慣習にあります。


◆壁その① 撮影許可バラバラ問題
日本でロケをしようとすると、まずここでつまずくらしい。


道路 → 警察  
歩道・公園 → 自治体  
駅 → JRや私鉄  
建物 → 管理会社+オーナー  
周辺住民への説明 → 制作側が個別対応

 

 ワンシーン撮るだけで、10カ所以上の窓口を回ることも珍しくないみたい😅
一方、ハリウッド撮影慣れている韓国には専門窓口のロケーションオフィスが一括で調整してくれるのが当たり前。(※この点については、後続回で詳しく書く予定です)

 

 いくらリドリー・スコットマーティン・スコセッシ級の巨匠でも、この日本の構造そのものは突破できません。リドリー・スコットが悲鳴を上げたのも宜なるかな⋯(泣)


◆壁② 夜・人混み・騒音が撮れない
 映画的に一番おいしいのは、夜の街。(『ブラック・レイン』でもそうでした。何せ題名が『ブラック・レイン』だし 笑)
ネオン、雑踏、雨、クルマのライト。


でも日本では、
夜間撮影は制限だらけ
騒音規制が厳しい
通行止めは最小限

 

 もちろんこれらは、海外からの旅行客からすれば、静かで整然とした日本の良さではあるのだけれど——

 

 そこには「日本らしい風景」ほど撮影が難しいという大いなる矛盾が生まれるのです。

 

 映画は時間との勝負。
数時間で撮れない場所は、最初から選択肢から外れてしまうのです。

 

壁③ 決定打は、税制優遇がほぼ無いこと
実はこれが最大の壁❗️

 

 多くの国では、映画を「産業」として扱い、制作費の20〜40%を税控除、しかもそれを経済政策の一環として国や自治体が積極的に誘致するという仕組みがあります。投資拡大のチャンスと捉えてる。

 

 一方、日本は映画を「文化事業」として扱う傾向が強く、予算規模も小さいのです。

その結果——
舞台は日本、
撮影はカナダや韓国、ハンガリー
というケースが後を絶たない😭

 

 「ニューアベンジャーズ」のメンバーである親日家のセバスタやフローレンス・ピューがいくら「日本で撮りたい」と言っても、スタジオ側がGOを出しにくい最大の理由が、ここにあるのです。

 

壁④ 「もし何かあったら…」という空気
日本の現場で、よく聞く言葉。
「万が一のことがあったら…」
通行人が転倒したら?
建物が映ってクレームが来たら?
SNSで炎上したら?

誰が責任とってくれるの?


責任の所在が曖昧なまま、
“やらない選択”が最も安全になってしまう。
これは誰かの怠慢ではなく、
撮影現場以外でもよく言われる、日本社会の構造そのものと言えるでしょう。


それでも、セバスタは「日本で」と言った

日本には、
CGでも、セットでも、どうしても再現できないものがあるから。

 

都市と自然の得も言われぬ美しい融合
ネオンの喧騒と静寂の同居
一見無秩序に見えて、そこには秩序がある街

 

だからこそ、
『ニュー・アベンジャーズ(サンダーボルツ*)2』
の続編を、日本で撮りたいと願ったのだと思います。

 

日本は「撮りやすい国」じゃない。
でも——
それでも撮りたいと思わせるだけの魅力がある国。

 

じゃあ、私たちは何ができる?
正直に言えば、
明日いきなり制度が変わるわけじゃない。
でも、
声が可視化される
「需要がある」と示せる
行政や企業が動く理由になる

 

セバスタが言った
「声を上げて」
それは、決して無責任な言葉じゃない。


だから私は、今日も声を上げる
セバスチャン・スタンの願いが、
いつか現実になる日を信じて。

 

東京コミコンの会場でヲタクは心の中で呟いた。

——おせーて、セバスタ。
どこに声、上げたらいい❓️(笑)

 


でもさ。
こうして感じて、調べて、考えて、語ることも、
きっとその一歩なんだと思ってる。

 

次回②『それでも日本は変われるのか❓️』に続きます❗️

記憶と影のあいだで――舞台「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」観劇記

 東京芸術劇場プレイハウスにて、『世界の終わりとワンダーランド』マチネ(1/19)鑑賞。

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本作は「意識が支配する世界」と「記憶を失った世界」が並行して進む、村上春樹パラレルワールド

 

 ここは全てがデータで支配されるディストピア「ハードボイルド・ワンダーランド」。計算士の「私」(藤原竜也)は、世界でも高名な科学者に依頼を受けて、データを暗号化するシャフリングという仕事に就いていますが、ある日、その科学者によって、自分の中に、意識下の自己が「無意識世界」に全て飲み込まれてしまうという時限装置が埋め込まれた------という衝撃の事実を知ります。それは実質的に肉体上の「死」を意味するものでした。「私」はそれを阻止するため、行方不明になった博士(彼だけが解除方法を知っている)を探しに、博士の孫娘(富田望生)と共に、「ハードボイルド・ワンダーランド」からの脱出を試みますが-------。

 

 一方、パラレルワールドの「世界の終り」では「影」を切り離された「僕」(島村龍乃介)が、壁に囲まれた街で一角獣の夢を読む仕事をしています。「世界の終り」は、喜びも悲しみも記憶も全て喪われた、平穏極まりない「虚無」の世界。そこに安住している周囲の人々とは違って、「僕」一人は違和感を抱いていました。それは、僕だけが自分自身の「影」(宮尾俊太郎)を持っているから。しかしそんな彼の「影」も、今では元気をなくし、薄くなっていきます。記憶を繋ぎ止めるすべが「影」にあることを知った「僕」は、何とか影を取り戻そうとします。しかしその果てに待っていたものとは-----。

 

村上春樹パラレルワールド

 『海辺のカフカ』や『1Q84年』と同様、現実世界と、似て非なるパラレルワールドが並行して存在し、登場人物たちが2つの世界を往来したり、またその2つの世界が交錯・融合したりする、村上春樹的世界観が展開します。

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 ヲタクはね、こういう村上春樹的世界観は凄く理解できるの。小さい頃、一人っ子で超人見知りだったヲタクは、日がな終日独り遊びをして過ごしていたのですが、1番好きだったのが、泉屋のクッキーのフタの金色に光る裏側に天井を映して、(ここは不思議の国の入り口なんだ❗️)って思い込んで、異世界に入り込んだ後の出来事をいろいろ妄想すること。村上春樹もそうやって遊んでいた孤独な子どもだったのかもしれないわ(笑)

 

◆フィリップ・ドュクフレの演出と舞台装置

 村上春樹の小説の舞台化は、『海辺のカフカ』を観たことがあって。(2019年赤坂ACTシアター蜷川幸雄追悼公演」:寺島しのぶ岡本健一)『海辺〜』も彼岸と此岸を行ったり来たりするパラレルワールドの話なんだけど、「あちら側の世界」にいる寺島しのぶを透明なアクリルの箱に閉じ込めちゃう…っていう演出とアイデアがひどく斬新で素晴らしかった。さて、フィリップ・ドュクフレはそのへんをどう処理するのか❓️ヲタクが観る前から特に注目していたのはそのへん。

 

 ドュクフレはプロジェクションマッピングを駆使し、藤城清治風な影絵を多用し、また優れたダンサーたちにユニコーンや森の木々を演じさせて、無意識世界たる「世界の終わり」を見事に可視化してみせました。

 

 彼は村上春樹作品の抽象性を「説明」ではなく「視覚と肉体表現」によって翻訳してみせたと言えるでしょう。しかもダンスや音楽等エンタメ的要素を加味したのもお見事❗️

 

◆そして、藤原竜也

 やはりこの舞台で特筆すべきは藤原竜也の演技でしょう。どちらかと言えば激情型のエキセントリックな人物造型が得意な人なのかと思っていましたが、今回のように、十代に喪った恋の記憶を意識下に封じ込めて、喜怒哀楽を感じないように生きてきた青年の哀愁を「静」の演技で巧みに表現していましたね。

 

 そう言えば彼、映画『僕だけがいない街』(2016年)で、抑制の効いた余白のある演技が印象的でしたものね。あの時を思い出しました。今回の舞台でも、彼の一貫した「静」の佇まいがあったからこそ、雪の降りしきる、胸締め付けられるような哀切極まりないラストが生きた❗️

まさに

れちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる

中原中也/山羊の歌)

だったなぁ…😭

 

 藤原竜也演じる「私」とは真逆の、現実世界を享受し、逞しく生き抜く女性たちを演じた森田望智と富田望生も素晴らしく、彼女たちの舞台人としての明るい未来を見たように思いました。

 

 舞台化がかなり難しいと思われる村上春樹の『世界の終わりとワンダーランド』に果敢に挑戦し、見事に具現化した舞台でした❗️

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※劇場内のBARでは、舞台にちなんだカクテル「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終わり」を幕間に楽しむことができます。

 今日ヲタクが選んだのは「ハードボイルド・ワンダーランド」(スパークリングワイン+カシス)。

 

★今日の小ネタ

・幕間の音楽

 カクテル飲みにBARに行っちゃったから全部は聴いてないけど、客席から出ていく時にかかったのがステッペンウルフの『ワイルドで行こう』で、席に戻って来た時にかかってたのがボブ・ディランの『ライク・ア・ローリング・ストーン』。『ワイルドで行こう』はともかく(笑)ボブ・ディランの歌詞は、「私」(藤原竜也)の荒涼たる心象風景を良く表しているように感じましたね。

どんな気分だい
どんな気持ちなんだい
独りぼっちになるっていうのは
家路もなく
知り合いすらいない
転がる石のようになるのはさ?

 

ユングの「影」

作品中に登場する「影」(宮尾俊太郎)はまさに、ユングの言うところの「影(シャドウ)」と同義でしょう。意識が認めず無意識に抑圧した、自分自身の「生きてこなかった反面」のことです。

 

 「私」は、まさに無意識世界に飲み込まれんとする時、必死に「生きそびれた過去」を取り戻そうとしますが、果たして彼が最後に下した決断は…❗️❓️

 

 

 

 

没後50年記念/オタクが本気で選ぶアガサ・クリスティ映像化作品ベスト10

 〜ミステリーの女王が描いた「人間の闇」を観よ

 

本年2026年は、あの「ミステリーの女王」アガサ・クリスティ没後50 周年。時を超えて、また本国の英国ばかりでなく世界中で今も愛されるアガサのミステリー。今日は、数ある彼女の映像化作品の中から、「ヲタクが選ぶベスト10」を発表致します❗️

注:※本ランキングは「原作再現度」ではなく、
映像作品としての完成度/人間心理の描写度/ヲタクの心を抉った度を基準に選んでいます。

 

◆第10位 トミーとタペンス〜2人で探偵を

〜スパイミステリー✕夫婦✕ユーモア〜

(2015年/BBCのドラマ 6エピソード)

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  好奇心旺盛、向こう見ずな妻タペンスと、イヤだイヤだと言いながら妻の言いなりになって大事件に巻き込まれてしまう温厚な夫のトミー。そんな2人が、スパイ騒動に巻き込まれるお話。仲良し夫婦のユーモア溢れる掛け合いが超楽しい🎵英国の大人気番組『リトル・ブリテン』で有名な喜劇俳優のデヴィッド・ウォリアムズ(写真右)がトミー役を演じています。原作は『秘密機関』、『おしどり探偵』、『NかMか』のトミーとタペンスシリーズ3部作。正統派ミステリーというよりスパイアクション❓️もの。

 

 アガサがスパイものを書くなんて珍しいなぁ…と思っていたら、なんと彼女自身、ブレッチリーパーク(戦時中ロンドンにあった暗号解読機関。アラン・チューリングがリーダー。ベネ様主演の『イミテーション・ゲーム』にその内情が詳しい)から、ドイツのスパイ嫌疑をかけられたことがあったらしい。ビックリです🤯

 

◆第9位 無実はさいなむ

〜愛と憎悪渦巻くクローズドサークルミステリー〜

※注目ポイント=英国イケメン大行進

(2018年 BBCのドラマ)

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 英国イングランドの森の奥深くに佇む豪奢なカントリーハウス。資産家の女主人レイチェルがある夜、自室で後頭部を殴られ、殺害されます。その時館に居たのは、レイチェルの夫レオ(黒澤明監督作品のリメイク『生きる』で、初の主演男優賞にノミネートされたビル・ナイ)、子供のいない彼女が養子にした5人の子供たち。一見仲よさげに見える家族でしたが、その裏には欲と憎悪が渦巻いて-------。

 

 アガサお得意の、愛欲渦巻くクローズドサークルミステリー。謎解きと共に、人の心の深淵を探っていくような心理スリラーの趣きもあります。「世の中で1番怖いのは人間よ……」っていうアガサの声が、どこからか聞こえてきそう。

 

【この人たちに注目❗️】

 それからね、この『無実はさいなむ』、もう一つのお楽しみはマシュー・グードを筆頭に、英国イケメン俳優大行進❗️なんですよ。そこんとこも、ヨロシク(笑)

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※『無実はさいなむ』に出演する英国イケメンたち。クリスチャン・クック(左上)、マシュー・グード(右上)、ルーク・トレッドソン(左下)、アンソニー・ボイル(右下)

 

◆第8位 ゼロ時間へ

〜離婚と遺産とアガサの怨念〜

※注目のイケメン=ジャック・ファーシング

(2025年 BBCのドラマ)

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 セレブ夫婦の壮絶な離婚バトルから幕を開けるこの作品。泥沼の遺産分与劇の舞台になるデヴォン州の豪壮な館に、なんと前妻と現在の妻を鉢合わせさせるというゲス夫の描写には、生涯にわたって2人の夫の不倫問題に悩み抜いたアガサの怨念が投影されているようです。

 

 目に染みるような英国デヴォン州の風景の美しさと、登場人物たちの心の闇の対比が際立つ作品。館の女主人を演じるアンジェリカ・ヒューストンの怪演ぶりも見どころの1つ。

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【この人に注目❗️】

 クリステン・スチュワートが故ダイアナ元妃を演じてアカデミー賞にノミネートされた映画『スペンサー ダイアナの決意』で相手役のチャールズ皇太子を演じたジャック・ファーシング。彼がこの作品の中では、遺産分割の泥沼に悩み、追い詰められて次第に精神を病んでいく男の役で、繊細且つ印象的な演技を見せています。

 

◆第7位 名探偵ポアロ ベネチアの亡霊

〜ゴシックホラー風味と人間くさいポアロの魅力〜

(2023年の映画/アメリカ)

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 英国の名優ケネス・ブラナーが、アガサが創り上げた「灰色の脳細胞」名探偵エルキュール・ポアロを演じ始めてから早や9年が経ちました。本作は1番新しい作品で、3作目に当たります。

 

 ポアロと言えばやはり英国のベテラン俳優デヴィッド・スーシェがTVで24年に渡り演じ続けた当たり役です。ヲタクもポアロと聞くと瞬間的にスーシェの顔が浮かんでくる程だったので、ケネス・ブラナーポアロはちょっと違和感があるかな…と不安でしたが、そこはそれ、「ローレンス・オリヴィエの再来」と言われるほどの名優、サー・ケネス・ブラナーのこと、全然そんなことなかった❗️ポアロを戯画化して、1種のキャラクター化したスーシェと対象的な、あくまでもリアルで人間的なアプローチをしたブラナー。全く新たなポアロ像として受け入れることができました。

 

 特に降霊術がテーマでゴシックホラー的要素のある『ベネチアの亡霊』では、降霊術を疑いながらも(ひょっとしてホンモノ❗️❓️)という思いを抱いたり、探偵業に行き詰まりを感じて悩んだり…と、かなり人間くさいポアロなので、ケネス・ブラナーは特にぴったりでしたね。

 

--------そしてそろそろこのあたりから、「謎解き」よりも人間そのものの歪みを剥き出しにしてくる作品群へ

 

◆第6位 そして誰もいなくなった

マザーグースが奏でる究極の恐怖〜

(2015年 BBCのドラマ)

注目のイケメン=エイダン・ターナー

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 アガサ・クリスティは英国の童謡「マザーグース」にちなんだミステリーを幾つか書いていますが、これもその1つ。

 

 マザーグースって童謡とは言え、この『そして誰もいなくなった』に見られるように

10人のインディアン、お祭りに出かけた。
1人がノドを詰まらせて、残りは9人。
9人のインディアン、夜遅くまで起きていた。
1人、うたた寝して、残りは8人。
... (中略)
1人、首をくくって、そして誰もいなくなった。 

とか、かなり残酷な歌詞なんですよね。そんな「目に見えない恐怖」が上手く生かされたミステリーです。

 

 面識のない10人の男女が、ある富裕な夫婦から絶海の孤島に招待される。贅を尽くした豪壮な館で優雅なバカンスを過ごす筈が、居間に飾られたインディアン人形が一体ずつなくなるたび、一人、また一人と殺されていく。明日は我が身❗️❓️世間から全く隔絶された孤島で、想像を絶する恐怖が彼らを襲う❗️

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【この人に注目❗️】

 ヲタクは『そして誰もいなくなった』は原作読んでるので結末も知ってるんだけど、当時、映画『ホビット』3部作(2012〜2014年)でドゥワーフのキーリを演じてたエイダン・ターナーに沼ってて、彼が出演してたんで観たの(笑)でも彼、思ったより早い時期に殺されちゃうんで、その後のストーリーは見る気失って困っちゃったわ😅

 

◆第5位 ねじれた家

イヤミス大爆発の家族地獄〜

(2017年の映画/英国)

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 この作品も『そして誰もいなくなった』同様、マザーグースシリーズです。

 

ねじれた男が、ねじれた道を歩いてた

ねじれた男はねじれた家に住んでいた

ねじれた男は、ねじれたお金を数え

ねじれた猫を飼い、ねじれた友だちを招待した

みんなみんなねじれてた

 

 冷酷でワンマンな大富豪が毒殺された。犯人は同居の家族の中に❗さて誰が彼を殺したか❓️…密室で起きる、アガサお得意のクローズドサークルミステリーで、グレン・クローズジリアン・アンダーソンなど、英国の演技派勢揃い、まるで重厚な舞台劇を見ているような気持ちになります。

 

 作品中の登場人物も全員心がねじ曲がっていて、誰一人マトモな人がいません🥲アガサの「イヤミス志向」大爆発な作品です。『ねじれた家』は、アガサ自身が『無実はさいなむ』と並んで、生前最も気に入っていた作品と言われています。自身の愛した数少ない2作が共にイヤミスって…。よほど人間不信に陥っていたのだろうか。アガサの心の闇をうかがい知るような、そんなエピソードですね。

 

◆第4位 ナイル殺人事件

〜愛と欲望が招いたエジプトの悲劇〜

(2022年の映画/アメリカ)

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 アガサには、ハーレクイン・ロマンスとミステリーがミックスしたような作品があるのですが、この『ナイル殺人事件』もその一つ。ピラミッドやアブシンベル宮殿を遠くに臨むエキゾチックでゴージャスなエジプト・ナイル河クルーズを舞台に、激しい恋に身を焦がす美男美女。その果てに起きる残酷な殺人事件。原題は『Death on the Nile』で、昔は『ナイルに死す』って邦題だったんですよね。ヲタク的には昔の邦題のほうが好きかな。

 

 今をときめく映画界の美女たち-----ガル・ガドットレティーシャ・ライトソフィー・オコネドー、エマ・マッキー総出演❗️そして彼女たちの熱い視線を浴びる黒一点❓️が懐かしや、アーミー・ハマー(『君の名前で僕を呼んで』『レベッカ』)。彼、スキャンダルでハリウッドを干されちゃったけど🥲彼の柔らかな「受けの演技」は唯一無二。復活、期待してます。

 

◆第3位 終わりなき夜に生まれつく

〜呪われた土地に咲く破滅の愛〜

(2014年 BBCドラマ)

注目のイケメン=トム・ヒューズ

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 アガサのハーレクイン・ミステリーの最高峰❗️(…と、少なくともヲタクは思ってる)作品。ポアロと並ぶおばあちゃん名探偵、ミス・マープルが主人公のBBCドラマシリーズの一。(但しこの作品では、ミス・マープルはある種の「観察者」としてチラッと顔を見せるだけ)

 

 一目会ったその日から激しい恋に落ちた2人の男女。彼らは、地元の人たちから「呪われた土地」として恐れられている「ジプシーが丘」に、周囲の反対を押し切って新居を建て、新生活をスタートさせます。しかしその直後から怪しい人影が出没し、不吉な出来事が次々と起き、ついにある夜惨劇が---❗️

 

【この人に注目❗️】

 この作品を名作たらしめているのは、何と言っても主役の青年マイクを演じたトム・ヒューズでしょう。所謂「Blank eyes」と呼ばれる謎めいた三白眼。彼の底しれぬ蒼い瞳が我々に問いかけます。

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 果たしてマイクがあらゆるものを犠牲にして手に入れたものは一体何だったのか❓️

 

 原題は『Endless Night』。決して明るい陽光を浴びることのない運命を課せられた人間の悲しいストーリー。その魂の暗黒が、観ている私たちの心を深く抉ります。

この作品、現在配信サイトでは見ることが出来ませんが、BSミステリーチャンネルでは繰り返し再放送されていて、次の放送日は2026/01/29(木)11:00となっています。

 

◆第2位 オリエント急行殺人事件

ケネス・ブラナーポアロの最高傑作〜

(2017年の映画/アメリカ)

注目のイケメン=セルゲイ・ポルーニン

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 ケネス・ブラナーエルキュール・ポアロの記念すべき第一作であり、(ヲタク的には)最高の出来ではないかと思っています。

 

 イスタンブール発パリ行きの豪華寝台列車オリエント急行が雪崩の影響で立ち往生。そんな車中で、アメリカ人の大富豪ラチェット(ジョニー・デップ)が殺された。彼の遺体には12カ所もの刺し傷が…。容疑者は、企業家、ハンガリー貴族、陽気な未亡人、家政婦、秘書、医師など総勢13人。過去の遺恨や複雑な人間関係が絡み合う難事件を、「灰色の脳細胞」を持つ我らがエルキュール・ポアロは果たして見事に解決できるか❗️❓️

 

【この人に注目❗️】

 被害者役のジョニデをはじめ、英国の名優ジュディ・デンチ、久しぶりにカムバックしたミッシェル・ファイファー、ウィレム・デフォー綺羅星の如きキャストの中でひと際異彩を放っていたのが、バレエ界で名を馳せたハンガリー貴族を演じたこの人❗️セルゲイ・ポルーニン。

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 ウクライナ出身で、19歳で英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなりましたが、22歳で電撃退団。その後はバレエ界の異端児としてフリーで活躍していますが、実はヲタク、5年前にセルゲイがアリーナ・コジョカルと踊った『椿姫』ナマで見てるんですよね〜。しなやかさと強靭さを兼ね備えたダンス、繊細な感情表現は「世界一優雅な野獣」の異名そのままの素晴らしさでした。

 

 ウクライナ出身なのに、プーチン支持を表明したりと、相変わらずのお騒がせくんぶりを発揮しているセルゲイ😅最近とんとウワサを聞かないけど、元気にしてるかしら❓️

 

◆第1位 情婦

〜どんでん返しの極致、法廷サスペンスの金字塔〜

(1957年の映画/アメリカ)

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 1952年、戦後間もない混乱が続くロンドン。

 富裕な未亡人殺しの罪で逮捕されたレナート・ヴォール(タイロン・パワー)の弁護を依頼された法曹界の重鎮ウィルフリッド卿(チャールズ・ロートン)。レナートの誠実な態度に彼の無実を直感、弁護を引き受けたウィルフリッド卿でしたが、証人に立ったレナートの内縁の妻クリスティン(マレーネ・ディートリッヒ)が夫に不利な証言をしたため、レナートは有罪に。果たしてクリスティンの真意はどこに❓️そしてレナートの運命は❓️

 

 どんでん返しに次ぐどんでん返し。あっと驚くラストまで息をもつかせない法廷サスペンスで、光と影を効果的に使ったモノクロ映像と、ヒロインのマレーネ・ディートリッヒの美しさは特筆もので、名匠ビリー・ワイルダーの腕が冴え渡った名作です。

 

 それにしても『情婦』という題名にしろ(原作は『検察側の証人』ですよ😅)いかにも扇情的なポスターにしろ、どうにかならなかったのかいな。この題名とポスター見て、とてもじゃないけどアガサ・クリスティ原作のミステリーだと思う人は少ないのでは…❓️せめて題名だけでもリメイクしてくれないかな(笑)

 

こうして並べてみると、
私、どれだけ「人間の闇」が好きなんだって話ですが😅
それでもやっぱり、
アガサ・クリスティは最高に面白い。
没後50年。
彼女の描いた“人間の業”は、
今日も変わらず、私たちを楽しませ、震えさせてくれるのです。

 

 

 

ヒーローはヴィランで完成する──『ナイト・マネジャー シーズン2』新たなる悪の系譜

 待望の『ナイト・マネジャー シーズン2』が、10年の歳月を経て、Amazonプライムにてついに配信開始〜〜❗️早速配信済のエピソード1〜3を視聴。

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◆シーズン2はこんなストーリー

 シーズン1では、英国政府を抱き込み、武器の密輸で巨額の富を得ていた「世界一危険な死の商人」リチャード・ローパー(ヒュー・ローリー)の組織を壊滅に追い込んだジョナサン・パイン(トム・ヒドルストン)。10年経った今、彼はアレックス・グッドウィンと名を変え、MI6の職員として、ロンドンの高級ホテルで夜通し監視対象の人物の行動を把握する⋯という陰の業務に就いていました。

 

 スパイの任務のためとは言え、一度は信頼を勝ち得たローパー自身やその妻(エリザベス・デビッキ)、息子を騙し、裏切ったことに今も苦しむパイン。そんなある夜、ホテルにかつてローパーの傭兵だった男が現れます。

 

 パインは、その傭兵が今はコロンビアで武器や麻薬の大規模な密売組織を持ち、フロント企業を通じて軍部にも大きな影響力を持つテディ・ドス・サントス(ディエゴ・アルバ)の下で働いていることを突き止めます。しかもサントスは「リチャード・ローパーの正当な後継者」を名乗る危険な男。パインはまるで9年前の亡霊に取り憑かれたように、再び巨悪との戦いに身を投じることとなり⋯❗️

 

◆後にも先にもトム・ヒドルストン

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※シーズン1から10年経ったとは信じられないトムヒの変わらないビジュアルとスタイルの良さ。プロとしてのストイックな姿勢に感服です❗️

 

 今回シーズン2の配信にあたり、「伝説のセクシー・スパイ、10年ぶりに帰還」って見出しの記事をどこかで読んだけど、なんてったってパイン役のトムヒがこのドラマのキモ中のキモ(笑)

 

 シーズン1、2を通じて、パインは全く別の人物に成りすまして敵の組織に潜入するんだけど、今回シーズン2を見てみて、トムヒだからこそ成立する役柄なんだって改めて思ったわ。

 

 シーズン1のリチャード・ローパーにしろ今回のドス・サントスにしろ、(あんたたち、そんな簡単にパインのこと信用しちゃっていいの❓️)って言うくらい簡単に騙されちゃうんだけど😅演じてるのがトムヒだから説得力があるんよ。

 

 以前東京コミコンで「生トムヒ」さまに拝謁したんだけどね、貴族の血を引くケンブリッジ大卒の超お坊ちゃまなのに、気さくでユーモアがあって、何よりいたずらっ子みたいな笑顔の破壊力の凄さと言ったら⋯(笑)男も女もメロメロにする生来の「人タラシ」だと思ったわ。そんなトムヒの魅力が存分に生かされているのがジョナサン・パイン。

 

 アベンジャーズの中で、あんなこすっからい小悪党なのになぜか主役の筈のマイティ・ソーをすっかり食っちゃったトリックスター・ロキ役も彼だからこそ⋯かも。

 

◆そしてヴィラン役のこの人にも要注目❗️

パインという完璧すぎる男が立つためには

彼と拮抗する“闇”が必要

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 元々、

ヒーロードラマの成功はヴィランがその鍵を握っている

 というのがヲタクの持論。

 

 何せヒーローが超正統派イケメン、一見彫刻のような美貌の持ち主なのに、愛嬌もたっぷりなトム・ヒドルストンだから、これはヴィラン選びも大変だよね(笑)

 

 その点今回のヴィランは、ブラピ&マーゴット・ロビーW主演映画『バビロン』で映画監督志望の純情青年を演じ、ハリウッドデビュー作にも関わらずゴールデン・グローブ助演男優賞にノミネートされたディエゴ・カルバ❗️漂うオーラも演技力も、トムヒに並び立って遜色なし。

 

 シーズン1はスイスのツェルマットや英国のデヴォンシャー、スペインのマヨルカ島が舞台で、ヴィランのローパーも英国人だったので、ドラマ自体がヨーロッパ的な洗練に満ちていたけど、今回はほぼ全編を通じて南米のコロンビア。

 

 ヴィラン役のディエゴ・カルバも、デビュー作『バビロン』の純朴な青年とは真逆の、ラテンのむせ返るような危険な香りを漂わせてドス・サントス役を熱演❗️サントスの謎に包まれた出自の謎も、今回のストーリー展開の重要な伏線になっているので、その辺にも注目して下さい。

 

 シーズン1とは全く違うストーリーではあるものの、シーズン1のエピソードがボディブロー的に2に効いてくるので、シーズン1をまだ未見の方はぜひ最初にご視聴されることをおススメします。

 

10年という歳月を経て帰ってきた『ナイト・マネジャー』。


 これは単なる続編ではなく、「過去と共に生き続ける男」の物語なのです。

 

 「ナイト・マネジャー」シーズン2は2026年1月11日(日)よりPrime Videoで初回3話配信済。

 その後は毎週日曜に1話ずつ配信され、最終話・第6話は2026年2月1日(日)に、英国を除く全世界のPrime Videoで独占配信される予定です。

 

 

 

 

 

 

歌う大魔神・宮本浩次――「新しい旅」初日で確信したロックの本質

 宮本浩次さんの『新しい旅』ライブツァー初日(日本武道館)が終わって、もう4日も経ってるというのに、あの夜-----------

 

「歌う大魔神」宮本さんから貰った強烈なエネルギー充電がまだ全然切れないヲタク。寝ても覚めてもアドレナリン出まくりだよ。

 

どうしてくれるのよ、宮本さん(笑)

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 舞台上の宮本さんを見下ろしながら、ヲタクの脳裏には昨年発売された「MUSICA 12月号」の

 

<最近、宮本さんの歌の魔物化が進んでますよね。

歌そのものの中にグルーヴから何から全部ある。

 

<宮本さんの中にあるLED ZEPPELIN魂というか、あのハードロックとブルース、ブギーみたいなものが新しくアップデートされたものとして聴こえてくる。

というインタビュアー鹿野淳さんの言葉がぐるぐる回ってた。

 

 鹿野さんの仰る通り、宮本さんの圧倒的な歌声、突き抜けるハイトーンヴォイスは全盛期のロバート・プラントを思い出させたから。

 

 でももう1つ、鹿野さんの仰る「宮本さんの中にあるLED ZEPPELIN魂」についてヲタク、気づいたことがあるの。

 

 それは宮本さんの、アルバム制作に対する熱量と真摯な姿勢。2020年に昭和の女うたカバーアルバム『ROMANCE』発表時

<このアルバムを大事にしてやってくれ❗️

ってSNSで発信して話題になった宮本さん。

 

 でも彼のこの姿勢って、昔からだよね。雑誌のインタビューでもアルバム制作のプロセスやそれに賭ける熱い思いを語ることが多々あるもの。

 

 宮本さんのこの姿勢って、シングル曲のヒットを目指すよりも、アルバム全体を通して一つの作品(芸術表現)を完成させることを追求したLED ZEPPELINの魂そのもの。

 

 これは、当時の音楽業界の主流であった
「シングルが売れてなんぼ」という風潮への明確なプロテストでした。LED ZEPPELINは、シングル発売に象徴される「音楽の消費化」に抗った存在だったのです。

 

 ヲタクにとって、ロックって単なる音楽ジャンルじゃない。

 

 自らの芸術性の極みを目指し、そのためには世間の生温い風など吹き飛ばす。

 

 決して妥協を許さない反骨精神-------

それこそがロックの本質だと思っているから

ヲタクの中で宮本浩次

最高のロック・ミュージシャンなの。

 

 『新しい旅』ライブツァーもまだ始まったばかり。

次は愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール(1/22)だね❗️

 

 終わって何日経っても興奮が冷めないから、愛知のファンの方々覚悟しといてね😆

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 そしてそして、3月にライブツァーが終了した後には、今年いよいよ還暦を迎える宮本さんが彼の誕生月に放つ渾身の集大成アルバム『I AM HERO』。

 

「歌う大魔神宮本浩次の進化は止まらない❗️

 

 

 

「燃えるメタル女」高市早苗総理と、ドラムがつないだ日韓の絆

 朝からびっくりニュースが❗️

 

 なんと、高市早苗総理大臣と、現在来日中の韓国・李在明大統領は首脳会談後にドラムでセッション、イェーイ❗️

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 大のメタルファンで、自ら「燃えるメタル女」を自称する高市総理。学生時代、バンドでドラマーだった総理のために、李大統領は、ドラム一式をプレゼントしたそうです。演奏したのは、総理のサプライズアイデアで、BTSの「(ダイナマイト)」とアニメ「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」の「Golden」の2曲。

李大統領は、「幼いころからドラムをたたくのが願いだった。今日、生涯のロマンを成し遂げた」と大喜び。

 

◆ここからは政治評論でも何でもありません。ヲタク得意の妄想タイムです😅

 こうなると、メタラーを自称するヲタクも黙ってられませんよ(笑)特に総理は、アイアン・メイデンの大ファンだとうかがっております。

 

 2年前、アイアン・メイデン来日した時彼らの熱いライブに参戦したヲタクだけど、もしかして総理も行かれましたか❓️---------でもあの夜、総立ちの観客席で総理がメロイックサインで「イェーイ」って跳びはねてる姿妄想しただけでも楽しいな〜🎵

 

 演奏した曲がBTSと『Kポップガールズ』という点に、相手国に対する深いリスペクトを感じると共に、これが、一部の人たちが揶揄しているように単なる仲良しこよしアピールのパフォーマンスではない、立派な外交の一環だと深読みするヲタク。

 

 今ご存知の通り日中関係が底冷えしているのは事実。

 

 だけどね、ヲタクは、あゆのライブを直前で差し止めたり、フェスで歌っていたアニソン歌手を強制連行❓️したりと、本来アンタッチャブルな中立地帯であるべき音楽を、相手国を威圧する政治の道具に使うなんて、ホントに中国ってダッサいやり方するなぁ⋯って呆れて見てる。

 

 いち音楽ファンとしてそこんとこはどうしても言いたいわ。

 

 今回のこの高市総理のサプライズは、そんな中国に対する静かな、しかし強烈なアンチテーゼじゃないかと、ヲタクは思ってる。

 

おいっ、おまえら

音楽を外交カードに使うなら、こんなふうに粋にやるんだぜ、イェイ❗️

ってね(笑)

☝️上記、あくまでもヲタクの妄想世界の出来事なんで悪しからず(笑)

 

◆日本のマスコミは殆んど取り上げないけど、アメリカやフランスでは絶賛されてるよ🎵👇️

大変チャーミングかつ非常に巧みな演出」─高市首相の「ドラム外交」を米政治学者が評価(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース https://share.google/hWhQQoK72ZbAcKK5d

👇️高市総理も大ファン❗️アイアン・メイデン来日時に書いた「オタクの迷宮」ライブレポ👇️

https://www.rie4771.com/entry/2024/09/29/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%B3%E3%81%A8%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%86%B1%E3%81%84%E5%A4%9C%E3%80%9C%E3%80%8CFuture_Past%E3%80%8D

 

武道館の夜から、香港へ――宮本浩次と妄想の旅『僕の新しい旅』写真集

 素晴らしすぎた宮本浩次さんの『新しい旅』ライブ日本武道館初日。

 

 4日経った今でも、あの夜のセトリに編集したミックスリストをリビングルームに流しながら、武道館に響き渡った圧巻の歌声を思い出しています。

 

◆ページをめくる音が、旅の始まり

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 宮本さんの歌声をBGMにして、『僕の新しい旅』写真集を眺めていると、めっちゃ癒される😆

 

写真集の中の宮本さんは

常に「何かを見つめている」

 

香港の街角に佇む宮本さん

 

文武廟で願をかける宮本さん

 

香港トラムの窓から街並みに視線を送る宮本さん

 

茶荘で※紫砂茶壺を熱心に覗き込む宮本さん

※中国江蘇省宜興(ぎこう)の「紫砂土」という特別な陶土で作られた、中国茶用の伝統的な急須

 

中国茶を嗜み、少年のような笑顔を見せる宮本さん

 

 

 宮本さん、お気に入りの急須見つかりましたか❓️いつか宮本さんの「作業場」にカメラが入ったら、そこには紫砂茶壺が鎮座ましましているかもしれませんね(笑)

 

 ヲタク自身、香港を訪れたのは、もう遠い遠い昔のこと。

 

 大学時代の夏休み。

 

 仕事で香港島に赴任していた叔父夫婦を訪ねて行ったのです。その頃はもちろん英国領だったから、そこかしこで英語が飛び交い、ザ・ペニンシュラアフタヌーンティーをした時には、本場英国に負けずとも劣らない⋯いや、それ以上の完璧なサーブに驚きました。

 

 折しも香港は雨季。叔母と一緒にお茶を始めた途端、一点俄にかき曇り、たちまち窓打つ暴風雨に。木の枝が折れて飛んできて、ラウンジの窓にバンバンぶつかります。ところがボーイさんたちは黙々とサーブ、ラウンジにいるお客様たちも顔色も変えずに静かにお茶を楽しんでいます。英国式の冷静なマナーと、アジア的奥ゆかしさの融合。香港のセレブとはこういう人たちなのか…と目の覚めるような思い。

 

 かと思えば翌朝、叔父夫婦の住むマンションの近く、裏街の茶餐廳(チャーチャンテン)に朝ごはんを食べに入れば、声高な広東語が飛び交い、市井の人々の荒ぶる熱気で息苦しいほどでした。

 

 中国に返還されてから街の雰囲気は随分変わったのかな⋯と思っていましたが、写真集の中の宮本さんの邪気のない笑顔を見ている限り、何も変わっていない。

-------少なくとも、宮本さんの視線の先にあるものは

 

 世界の情勢が変わり

 政治体制が変わり

 経済状況が変化しても

 香港の人々はこれからもきっと

 逞しく、したたかに生きていく

 

 _____いつかまた

香港の街を訪れてみたいけど

それが叶わない今は

空想に身を委ねて

 

宮本さんと一緒に旅に出よう

 

 

 

 

 

 

 

プレイバック・プレイバック❗️ハリウッド映画と日本ロケの長い関係

 毎日新聞デジタルに、『ハリウッドは日本ブーム?ブレンダンもティモシーもドウェインも! 2026年公開日本舞台の映画4選』と題する記事が掲載されていました。

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※『マーティ・シュプリーム』のティモシー・シャラメ(上)と『レンタルファミリー』のブレンダン・フレイザー(下)

 

 ハリウッドにおける最近の日本ブームを代表する作品として毎日新聞が取り上げたのが、ブレンダン・フレイザー主演の『レンタル・ファミリー』(2月27日公開)、ティモシー・シャラメ主演の『マーティ・シュプリーム』(3月13日公開)、さらには濱口竜介監督の『急に具合が悪くなる』、ドウェイン・ジョンソン主演の『The Smashing Machine』の4作。しかし、毎日新聞さん------

 

ちょっと待って❗️プレイバックプレイバック

山口百恵 『プレイバックPart II』より)

"最近の"というひとことにちょっと引っ掛かったヲタク。細かくてゴメン(笑)

 

 でもね、ハリウッドの日本ブームって、実は今に始まったことじゃないのよ。日本特有の歴史、文化、近代的な建物と古い建築物が混在した独特の光景は、昔からハリウッドの映画人たちを限りなく惹きつけてきました。ただ、日本の場合撮影条件が極めて厳しく、税金の優遇措置もないので、なかなかそのハードルが超えられず、やむなくセット撮影や景色の似た東南アジアの国(台湾など)になる場合が多いのですが⋯。

 

 そんなハードルを乗り越えてオール日本ロケを敢行したハリウッドのニンジャ映画『G.Iジョー 漆黒のスネークアイズ』の製作総指揮エリク・ハウサム氏は、ジャパンプレミアで「子供の頃、黒澤監督の『七人の侍』を見て、いつか日本で映画を撮りたいとずっと思っていた」と言ってたし、主演のヘンリー・ゴールディングは「(日本ロケは)ハリウッド映画人なら誰でも一度は夢見ること」って熱っぽく語ってたんだから❗️我が国ニッポンが、ハリウッド映画人の垂涎の的であることは、紛れもない事実なのぢゃ。

 

 ⋯と言う訳で今日は

そんな日本の厳しい条件をモノともせず、花も嵐も踏み越えて、日本ロケを敢行して下さった映画人たちへのリスペクトを込めて

「ヲタクが選ぶ、日本でロケした名作ベスト3」

行っちゃいましょー❗️

 

◆第3位 『007は二度死ぬ』(1967年)

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 主演は初代ジェームズ・ボンドことショーン・コネリー。東京、姫路、鹿児島⋯と、日本縦断ロケを敢行したこの作品、スペクターの日本支部長役が丹波哲郎(イケオジ爆発で、ショーン・コネリーに負けず劣らずカッコよかった😍)で、ボンドガールは女スパイ役の若林映子と、007史上最初で(たぶん最後の)ボンドの花嫁になった浜美枝。日本女性の美しさを世界に広めて下さったお二人でした。

 

◆第2位 『ブラック・レイン』(1989年)

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※道頓堀を歩くアンディ・ガルシア(左)とマイケル・ダグラス(右)

 

 ニューヨークで殺人事件を起こした凶暴なヤクザの男(松田優作)を日本へ護送することになった2人の刑事(マイケル・ダグラスアンディ・ガルシア)。彼らと大阪ヤクザたちの命を賭けた抗争を描いたフィルムノワール。名匠リドリー・スコットが描き出した大阪の街は、まるで未来のディストピアのようで、暗く、独特の美しさに溢れていました。松田優作の遺作となったこの作品で、彼は最高の、鬼気迫る演技を見せています。

 

 しかし監督は、日本における撮影条件の厳しさに音を上げて、「2度と日本では撮影しない😡」とご立腹だったとか⋯。(ゴメンナサイ、監督🥲)

 

第1位 『ウルヴァリン SAMURAI』(2013年)

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 『007は二度死ぬ』の夢よもう一度❗️東京都内(新宿駅増上寺秋葉原)、愛媛県今治市静岡県御殿場市函南町、伊豆⋯ウルヴァリンヒュー・ジャックマン)が大暴れ❗️

 

 今どき切腹や忍者🥷、ゲイシャガールにヤクザなど、「不思議ニッポン」てんこ盛り(笑)ツッコミどころ満載の作品だったけど、😅いいのよ、カタイこと言わない、アメコミの実写化なんだもん。ひとつのエンタメコンテンツとして気軽に楽しみましょ。

 

 確かにこの作品、ツッコミどころは山ほどある。
でも――あくまで“日本で撮ること”そのものにこだわり、ここまで振り切ったハリウッド映画は他にない。だからヲタクの中では不動の第1位❗️

(それに、ウルヴァリン、やっぱりカッコいいんだもん 笑)

 

◆ここでもやっぱり本命はセバスチャン・スタン

⋯というわけで、これからも『レンタルファミリー』や『マーティ・シュプリーム』に続くハリウッド映画が出てくることを切に願っているヲタク。

 

 当座は、昨年12月の東京コミコンでの、我が激推しセバスチャン・スタンの呼びかけ------「『ニュー・アベンジャーズ(サンダーボルツ*)』の続編はぜひ日本でロケしたい❗️みんな、応援して。声を上げて」を実現させること❗️

 

 ⋯⋯って、どうやって応援したらいい❓️

      どこに声、上げたらいい❓️

おせーて、セバスタ(笑)

 

👇️今日の記事の元ネタはコチラ👇️

https://mainichi.jp/articles/20260105/k00/00m/200/166000c

鬼に金棒、バットマンにトゥーフェイス。セバスタ起用説が刺さりすぎる理由

  ※本記事は公式発表ではありません。
ただし、オタクの妄想は公式より早く暴走します。

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 先日、我が激烈推しのセバスチャン・スタンさまが『バットマン2』出演交渉中⋯という記事を書きました。これは事実のようですが、今度は

「THE  RIVER」の記事。

 

セバスチャン・スタン、『ザ・バットマン2』でトゥーフェイス/ハービー・デント役か

 

まだ、「か」がついてるなぁ(笑)

 

 このニュースが本当だと仮定して。

もしセバスタがハービー・デント(トゥーフェイス)を演じるとしたら❓️

って考えたら、ヲタクの妄想がとまらなくなった(笑)なぜって---------

 

セバスタがハービー・デントにハマる理由は、「正義を信じていた男が、世界に裏切られる瞬間」を誰よりも説得力をもって演じられる俳優だから。

 

 ヲタクがこれまで映画の中で目撃したトゥーフェイスは2人。つまり--------

 

トミー・リー・ジョーンズ

(1995年 『バットマン フォーエヴァー』)

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 トゥーフェイスってゴッサムの敏腕判事で正義の遂行者の筈だったハービー・デントが、事故で身体半分が硫酸で焼け爛れ、身も心も怪人化してしまった⋯という設定のヴィラン

 

 ジョエル・シューマッカー監督のこの作品は、ザッツ・アメリカンコミック❗️って感じで、ファミリーで楽しめる創りになっています。トゥーフェイスも、何でもかんでも「2」にこだわる戯画化されたヴィランで、コミカルな側面が強調されてました。

 

 日本のコーヒー「BOSS」のCMで、思わずニヤリとするユーモア溢れる演技が評判のトミー・リーならではのトゥーフェイスでした。

 

アーロン・エッカート(『ダークナイト』)

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 クリストファー・ノーラン監督の3部作の中でも最高傑作と言われる『ダークナイト』。その中で、清廉潔白な正義の代行者で、ゴッサムの良心と言われたハービー・デント判事が、硫酸を浴びて半身焼け爛れ、闇落ちしていくプロセスは恐ろしく悲しく、アーロン・エッカート一世一代の名演技。

 

 現代社会に蔓延る善と悪の曖昧な境界線、その危うさを出演者の誰よりも体現していたとヲタクは思っていて。ジョーカー役の神演技でアカデミー賞助演男優賞をその死後に受賞したヒース・レジャーに匹敵する名演技だったと思う。

 

 というわけで、何と言っても『バットマン』と言えばあらゆる面でクリストファー・ノーラン3部作が強烈なイメージ。マット・リーブスの『バットマン 1』(ロバート・パティンソン主演)がノーランのあの圧倒的ダークな世界観を超えたかと言えば、ヲタク的には少々微妙だったかもしれない😅ロブのバットマンは最高だったけどね。

 

 だけど第2作では、ジョーカー=バリー・コーガン、ペンギンマン=コリン・ファレル⋯と、当代きっての演技巧者が勢揃い。そこに、『顔を捨てた男』でベルリン国際映画賞、ゴールデン・グローブ賞を受賞し、『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』でアカデミー賞にノミネートされたセバスタが加わるとすれば、ノーラン版『バットマン』を超えられるかもしれない。

 

鬼に金棒、バットマントゥーフェイス

 

バットマン2』の命運はセバスタ、あなたの肩にかかってる❗️(笑)

 

 

👇️ヲタクがセバスタの役をいろいろ考察した記事

はコチラ👇️

https://www.rie4771.com/entry/2026/01/07/%E3%80%90%E9%80%9F%E5%A0%B1%E3%80%91%E3%82%BB%E3%83%90%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%81%8C%E3%80%8E%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%B32

 

👇️本記事の元ネタはコチラ👇️

セバスチャン・スタン、『ザ・バットマン2』でトゥーフェイス/ハービー・デント役か | THE RIVER https://share.google/uoq2urVrcabTKFIdQ