ヨーロッパ映画
キノシネマみなとみらいにて、『チャイコフスキーの妻』鑑賞。 チャイコフスキーの才能に一目惚れ、彼に猛烈アタック、晴れて妻の地位をゲットするも、実は男色家だったチャイコフスキーに蛇蝎のごとく嫌われ、ついには精神を病んでしまって、後年は「世紀の…
「KINOシネマ横浜みなとみらい」にて、『墓泥棒と失われた女神』鑑賞。 時は1980年代のイタリア・トスカーナ地方。刑務所から出所したばかり(らしい)イギリス男アーサー(イタリア語読みはアルトゥール……ジョシュ・オコナー)が列車に揺られ、山の中腹を不…
桜木町駅前のシネコン「ブルグ13」にて、『関心領域』鑑賞。 ヒットラーの片腕として、事実上ホロコーストの1番の責任者といえる、悪名高きアウシュビッツ収容所所長ルドルフ・ヘス(クリスティアン・フリーデル)。彼は収容所のすぐ隣に邸宅を構え、妻(ザ…
4Kデジタルリマスターで蘇ったスイスの至宝、ダニエル・シュミット監督作品第2弾は、『季節のはざまで』。 スイスの山中奥深く、ひっそりと佇む古いホテル。かつて経営を任されていた祖父母と共にこのホテルで少年時代を過ごしたヴァランタン(サミー・フ…
スイスの至宝と称されるダニエル・シュミット監督の『デ ジャ ヴュ』がデジタルリマスター4K版で蘇った❗ ジャーナリストのクリストフ(ミシェル・ヴォワタ)は、17世紀に生きた革命家※ゲオルク・イェナチュの墓を発見し、遺骨と遺品を持ち帰ったという学者…
前世はアイルランド人だったのでは?と勝手に妄想しているオタク。アイルランドが舞台で、しかも全編セリフはケルト・ゲール語という、正真正銘のアイルランド映画が公開された……ということで、早速観に行ってきました❗横浜は黄金町のミニシアター「ジャック…
横浜黄金町のミニシアター「ジャック&ベティ」で、ベルギー映画『Here』鑑賞。 ヲタクはかつて丸5年間、ベルギーで暮らしたことがあるので、(あー、あのレンガ造りの家ベルギーっぽい!)とか、街の中心を離れるといきなり森になるベルギーの風景…etc.を…
Netflixでスペイン発のミステリー『INFIESTO インフィエスト』鑑賞。 スペイン発ミステリーと言えば思い出すのが、去年観た同じくNetflixの『神が描くは曲線で』。『神が〜』は典型的なイヤミス作品で、観終わった後、横で観ていた夫が「うー、なんて結末だ…
横浜は黄金町のミニシアター「ジャック&ベティ横濱」にて、『フリークスアウト』鑑賞。 ※泣いてばかりの弱虫マティルデがラストに大変身を遂げるクライマックス、見逃さないで❗ 第二次世界大戦下のイタリア。ユダヤ人のその名もイスラエルは、貧乏サーカス…
KINOシネマ横浜みなとみらいにて『マッド・ハイジ』鑑賞。 一言で言えば…… 🎵雪の山なっぜ〜、血の色に染まってるの❓ 🎵アルムの木なっぜ〜、首が刺さってるの❓ 🎵教えて おじいさん 教えて おじいさん 🎵教えて〜〜ア・イ・ツの殺し方🔪🗡 ……てな映画でした❗ アルプスの…
U-NEXTで『ヒューマン・ボイス』(ペドロ・アルモドバル監督)鑑賞。30分の短編ながら、密度の濃い、一人の女性の人生がその短い時間にギュッと凝縮されたような作品。 ※冒頭のシーン、バレンシアガの真紅のドレスを纏うティルダはまるでフランドル派の絵画の…
昨日に引き続き、Indie Wireに掲載されたクリスティアン・ジルコ氏というライターの方の記事「ロバート・エガース監督の好きな10選」について。 最近ヲタクの中で、「新作が公開されたら真っ先に映画館に駆けつけたい」監督No.1と言えばロバート・エガース監…
今回ご紹介するのは、「映画で巡る四都物語」音楽の都ウィーンです。ヲタクもヨーロッパに住んでいた頃、夏休みを利用してウィーンを訪れました。パリやロンドンはあまり治安が良くなくて、絶対夜足を踏み入れてはいけない地域はあるし、ボーッとしていると…
『アラビアン・ナイト 三千年の願い』を見て、御年63歳というのに、変わらぬ知的な美しさにまたぞろティルダ・スウィントン熱が……(単純 笑)でもって、彼女の過去の作品を見返したりしている週末。なので今日は、世界でも名だたる監督たちからのオファーが…
ギレルモ・デル・トロ監督の名作『パンズ・ラビリンス』が3月10日から全国の映画館50館で1週間限定上映されるそうです。「デル・トロ監督の作品の中でも一二を争う名作が再び映画館で〜〜、やったーー❗」と小躍りしたのもつかの間、その理由は「日本国…
Netflixオリジナルの映画『神が描くは曲線で』鑑賞。いや〜、久しぶりに※イヤミスの典型みたいな映画見たわ〜〜❗ ※そのものズバリ、読んだ後あるいは観た後、イヤな気持ちになるミステリーのこと。人間の狂気や、心の闇の部分に焦点を当てているため、ナゾ解…
デカダンスとは…… 退廃主義。頽唐(たいとう)派ともいう。衰微、衰退を意味する語で、ギボン著『ローマ帝国衰亡史』(1776~88)に読まれるように、ローマ帝国が爛熟(らんじゅく)から衰退、破滅に向かう過程の病的で享楽主義的文芸の風潮をさすことば。19世紀…
東京国際映画祭で、ジョアン・ペドロ・ロドリゲス監督(ポルトガル)の『鬼火』(ワールド・フォーカス部門)鑑賞。なぜこの作品をヲタクが珍作と呼ぶか❓……そりゃもうアレですよ、アレ(笑)自慢ぢゃないけどヲタク、半世紀以上生きてきて、こんなに沢山の男性のア…
ヲタクじつは、今年の4月、ロバート・エガース監督の『ノースマン / 導かれし復讐者』の日本公開が決まった時、キャストやストーリーの概略を読んで、「『ノースマン』がなんだかヤバいことになっている」という記事を書いたんですが、今回「東京国際映画祭…
サスペンス、スリラーには目がないヲタク。あんまり勘の鋭いほうぢゃないけどそれでもかなりの量の推理小説は読んでるし、映画も見てるから、なんとなーく結末読めることが多くなって、(チックショウ、騙されたっ❗)って地団駄踏むことってそんなになくなって…
もい❗(フィンランド語でこんにちはの意) フィンランドオタクのヲタクです 笑 いつもヲタクがご紹介するフィンランドを舞台にした作品と言えば、ダークでデスパレートなミステリ(『刑事ソフィア・カルピ』)や、ぶっ飛んだヘビメタコメディ(『ヘヴィトリップ~…
Netflixの新作スリラー『ヒヤシンスの血』(ポーランド)。北欧サスペンスと同様、東欧サスペンスもまた、ただただ謎解きをマニアックに楽しむよりは、その底に、社会的な諸問題や、歴史の暗部を摘発する意図がある場合が多い。この映画も、同じNetflixのサス…
『ベニスに死す』(1971年) (From Pixabay) 19世紀末(…たぶん)のベニスを訪れた地位も名声もある富裕な老作曲家(ダーク・ボガート)。彼はそこで見かけたポーランド貴族の子息タジオ(ヴィヨルン・アンドレセン)の美しさに一目で心奪われます。老いて、後は醜く…
(キノシネマ前の公園。木々が色づき始めていました) 今日は文化の日❤️文化の日に相応しい映画と言えばコレ(笑) キノシネマみなとみらいで、『ヨナス・カウフマン ウィーンコンサート』❗ウィーンのコンツェルトハウスで行われた、21世紀のキング・オブ・テノ…
キノシネマみなとみらいで、『ある画家の数奇な運命』(原題"Never look away"眼を逸らさないで)桜木町から歩いてキノシネマまで来ると、駅周辺やランドマークタワーの喧騒がウソのよう (秋晴れのキノシネマ周辺) ドイツ最高の芸術家と称される巨匠、ゲルハル…
キノシネマみなとみらいで『パヴァロッティ~太陽のテノール』鑑賞。個人的にはパヴァロッティと言えば、その神からの贈り物のような透明感のある明るい高音は言わずもがな…なんですが、一方では、「無名時代に結婚した妻と娘3人を捨て、娘より年下の相手と…
(From Pixabay) チネチッタ川崎でイザベル・ユペール主演の『ポルトガル、夏の終わり』。コロナ禍で海外旅行へ行けなくても、映画館に行けば、世界中どこへでも行けますよ ちょうど去年の今頃は『シークレットスーパースター』で暑い暑いインド、そして『パ…
109シネマズ港北で、『リトル・ジョー』鑑賞。 見たいなぁ…と思う映画(だいたいミニシアター系のマイナー映画)って、自宅あるいは職場から一番近い映画館では上映されていないことが多いので、今日も仕事帰りに50分ブルーライン(横浜市営地下鉄)に揺られてセ…
チネチッタ川崎で『コリーニ事件』(ドイツ)。原作者のフェルディナンド・フォン・シーラッハは現役バリバリの弁護士。法律に精通した専門家が書き下ろした渾身の法廷サスペンスですから、面白くないわけがない❗主人公である弁護士の調査や、多数の証言によっ…
Cinemscafe netが、ティモシー・シャラメのここ数年の多作ぶり、そして来年以降も主演作が目白押しであり、またその作品に、驚異的に豪華なキャストが名を連ねていることについて、こう表現しています。 (シャラメは)彼らとどんな化学変化を起こすのだろうか…