オタクの迷宮

海外記事を元ネタにエンタメ情報を発信したり、映画・舞台・ライブの感想、推し活のつれづれなどを呟く気ままなブログ。

日本映画

スクワッドのキャラ最高❗️〜「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」

相鉄線ゆめが丘駅前のシネコン「ソラトス109シネマズ」で「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」鑑賞。 税務署勤務の超カタブツ公務員、熊沢二郎(内野聖陽)。ある日中古車販売の詐欺に引っ掛かって大金を失ってしまいます。親友の刑事の協力を得て…

夢幻の世界から凄惨なリアルへ〜『雨の中の慾情』(東京国際映画祭)

ヒューマントラストシネマ有楽町にて、東京国際映画祭正式出品作品「雨の中の慾情」(監督・片山慎三)鑑賞。 作品の主人公は、貧乏漫画家の義男(世の趨勢に逆らって売れない漫画を描き続けている設定は、もちろん原作者であるつげ義春の投影でしょう。演じ…

虚と実を巧みに織りなした名作〜映画『八犬伝』

相鉄線ゆめが丘駅直結のシネコン「109シネマズゆめが丘」にて、キノフィルムズ製作の映画「八犬伝」鑑賞。 28年もの年月をかけて超大作「南総里見八犬伝」を完成させた作者・滝沢馬琴(役所広司)の苦節の生涯に、彼が描出したファンタジックな物語世界を入…

時代劇、復・権❗️❓️〜『侍タイムスリッパー』

横浜駅直結のシネコン「Tジョイ横浜」で、『侍タイムスリッパー』鑑賞。これまで神奈川では川崎でしか上映してなかったんだけど、『カメ止め』よろしく、単館上映でのクリーンヒット……ということで、なんと先週から全国上映に❗️早速観てまいりました次第。 …

血湧き、肉踊る世界〜『キングダム/大将軍の帰還』

(将軍は)何をお望みで? 血湧き、肉踊る世界! 映画『キングダム』第1作で、ヲタクが1番衝撃を受けたのが、王騎将軍(大沢たかお)のこのセリフ。なんでそんなに衝撃を受けたかというと…… フツー、「血湧き、肉踊る」って、あくまでも比喩なのよ、比喩❗ …

播磨屋から高麗屋へ〜松本幸四郎『鬼平犯科帳 血闘』

ヲタクも寄る年波のせいか、ここ数年時代劇が大好きになった。とはいえ、先が読めないダークなストーリー展開、登場キャラも善悪渾然一体となった曖昧なやつじゃなくて、スッキリ勧善懲悪、殺陣も歌舞伎みたいに型がバッチリ決まってて、水戸黄門や大岡越前…

2023年〜オタクが選ぶ日本映画BEST10(10位〜6位)

2023年映画のBEST10、洋画に続いて日本映画の発表です! ★第10位 恋のいばら イケメンカメラマン健太朗(渡辺圭祐)とアツアツ恋愛中の莉子(玉城ティナ)。幸せ一杯の彼女はある日、バスで隣り合った見知らぬ女性(松本穂香)から突然声をかけられます。…

お前ら人間じゃねぇ❗〜映画『首』

横浜駅直結のシネコン「Tジョイ横浜」にて、北野武監督の『首』鑑賞。 ことの発端は、織田信長(加瀬亮)の寵臣でありながら、何故か信長に反旗を翻し、居城である摂津城に立て籠もって信長軍を迎え撃つ…と思いきや、どういうわけか必死で戦う家臣たちを見捨…

役者たちが描くリサージュ曲線〜映画『正欲』

物語のヒロインであるショッピングモールの販売員・桐生夏月(新垣結衣)は独身、実家暮らし。閉鎖的な地域社会の中で対人関係に倦む日々を過ごす彼女でしたが、そんなある日、中学時代の同級生で、ある事件がきっかけで心を通わせた佐々木佳道(磯村勇斗)…

母乳なみに溢れる才気〜石井裕也監督『愛にイナズマ』

KINOシネマ横浜みなとみらいにて、『愛にイナズマ』(石井裕也監督)鑑賞。 ヲタク的には、久しぶりの石井監督作品です。『生きちゃった』(2020年)以来かなぁ…。『生きちゃった』、早く見たくて、横浜に来るのが待てなくて、ニガテな渋谷まで行って見たん…

目を逸らしてはいけない〜映画『福田村事件』

横浜黄金町のミニシアター「ジャック&ベティ」にて、『福田村事件』鑑賞。 福田村事件とは、1923年(大正12年)9月6日、その5日前に起きた関東大震災後の混乱と誤情報(主として、朝鮮人が井戸の中に毒物を入れたとか、暴徒と化して日本人を虐殺している、…

ノンシャランと生きましょう🎵〜『白鍵と黒鍵の間に』

横浜駅直結のシネコン「Tジョイ横浜」にて、映画『白鍵と黒鍵の間に』鑑賞。 ジャズピアニストを目指す博(池松壮亮)は、恩師の宅見(佐野史郎)から、彼のピアノは生硬との指摘を受けます。彼が言うには、ピアノの極意は「Nonchalant(ノンシャラン)」で…

今この時代だからこそ〜映画『沈黙の艦隊』

横浜駅直結のシネコン「Tジョイ横浜」にて、映画『沈黙の艦隊』鑑賞。 日本近海で、海上自衛隊の潜水艦「やまなみ」が、アメリカの原潜に衝突して、沈没。艦長の海江田(大沢たかお)をはじめとする全乗員 76 名の死亡をアメリカ側が確認したと、マスコミは…

優艶なるアクションスタァ、綾瀬はるか〜映画『リボルバー・リリー』

横浜駅ビル「Newman」の中にあるシネコン「Tジョイ横浜」にて、『リボルバー・リリー』(監督・行定勲)鑑賞。 ※何しろ、キャストが豪華すぎぃぃぃ〜😍 時は大正13年、関東大震災から1年後の帝都・東京。私娼街・玉の井の一角でカフェ「ランブル」を経営する小…

ディープなハマに異世界トリップ〜濱マイク『遥かな時代の階段を』

横浜黄金町のミニシアター「ジャック&ベティ」にて、待望の濱マイク映画3部作のうちの第2弾『遥かな時代の階段を』鑑賞。ご存知マイクは黄金町で生まれ育ったという設定なので、映画を観た後、作品中マイクがジェットスキーを乗り回していた大岡川を眼下…

阿部サダヲあってこそ〜ピカレスク・ロマン『シャイロックの子供たち』

U-NEXTで『シャイロックの子供たち』鑑賞。 原作は団塊の世代の星、池井戸潤様。池井戸潤といえばドラマ『半沢直樹』、ストーリーはひと昔前の勧善懲悪時代劇みたいでワクワクするし、俳優陣の顔芸は面白いし……で、放送中はリアルタイムで楽しく見てました。…

クドカンワールドを完璧にする役者たち〜『1秒先の彼』

可笑しくて、切なくて、ちょっと(いや大分)世間とはズレていて、生きるのがヘタだけど憎めない、愛すべき登場人物たちが織りなす悲喜劇……原作は台湾映画らしいのですが、どうひっくり返って見ても、完璧なるクドカン・ワールドサクレツ❗な作品でございます😂…

日本的湿り具合や良し〜映画『ひみつのなっちゃん。』

U-NEXTで『ひみつのなっちゃん。』鑑賞。 かつての売れっ子ドラァグクイーン、ヴァージン(滝藤賢一)は、今は服飾関係の企業に勤めており、伝説的なダンスを人前で披露することは封印していました。しかし、夜になると自分のアパートの一室でバッチリメーク…

中村倫也に癒やされに行く〜『宇宙人のあいつ』

Twitter覗いたら「気圧のせい」が1万件以上ついててトレンドになってた……。気温も日によってコロコロ変わるし、ここ数日はジメジメシトシト低気圧、何をやっても気分がすぐれない今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか?……そんな昨今、ヲタクも足を運…

フランス文化と日本文化…イキな演出に乾杯🥂〜『岸辺露伴ルーヴルへ行く』

人気ドラマシリーズ『岸辺露伴は動かない』ついに映画化❗ ドラマファンにとっても、コミックファンにとっても、映画館の大スクリーンでこそ堪能すべき贅沢な作品に仕上がっています。 ヘヴンズドアという、相手の心情を書籍にして読み取る特殊能力を持つ、漫…

ロバート・エガース監督に夢中❤③〜「監督の好きな映画10選」

本日は前回に引き続き、ヲタクが今、大・大・大ファンのロバート・エガース監督が好きな「映画10選」後編です❗まずは、我が日本の誇る巨匠、黒澤明監督のこの映画から。 (太字の斜体は、元ネタ記事のライターであるクリスティアン・ジルコ氏のコメントです…

酔いどれ探偵参上❗〜北村有起哉『終末の探偵』

横浜黄金町のミニシアター「ジャック&ベティ」で『終末の探偵』鑑賞。 東京の場末で細々と探偵を生業とする連城新次郎(北村有起哉)。冒頭から地下の賭博場、ポーカーで負けが込んで勝った相手をブチのめし、自身も飲み過ぎでダウン(^_^;)このダメ探偵、他…

福地桃子と岡山天音と海とサンダーソニア〜『あの娘は知らない』

横浜黄金町のミニシアター、「ジャック&ベティ」で『あの娘は知らない』(監督・井樫彩)鑑賞。 季節は夏。眼の前に広がる伊豆の青い空と紺碧の海。BGMは寄せては返す波と、海の底の泡の音。 伊東の海辺、両親と祖母亡き後、一人で民宿「中島荘」を切り盛り…

光と翳の美学、此処にあり〜『仕掛人・藤枝梅安』

桜木町駅前のシネコン「ブルグ13 」で、『仕掛人・藤枝梅安』鑑賞。 見終わってヲタク、しごく興奮してます。久しぶりにモノホンの時代劇を見たような気がするから。時代劇…といっても、派手な合戦シーンを売りにしたものではなく、原作が池波正太郎だから、…

松本穂香&玉城ティナ〜Wヒロインで魅せる『恋のいばら』

イケメンカメラマン健太朗(渡辺圭祐)とアツアツ恋愛中の莉子(玉城ティナ)。幸せ一杯の彼女はある日、バスで隣り合った見知らぬ女性(松本穂香)から突然声をかけられます。桃と名乗るその女性は健太朗の元カノで、交際していた時に撮影されたあられもな…

今年の映画納めは『そばかす』で。

KINOシネマ横浜みなとみらいで、映画『そばかす』鑑賞。今年、映画館で観る映画は、これが最後かな。映画納めは『そばかす』で~🎵 恋愛や性に全く興味が湧かない、いわゆる「アロマンティック・アセクシュアル」の女性がヒロインだから、正攻法で描くと、かな…

2022年 オタクが選ぶ日本映画ベスト10プラス1~後編

く ★さかなのこ (沖田 修一監督) あー、これ、個人的にもう、好きでたまらない映画。かなりリピートしました(笑)ご存知、「さかなクン」(もはや彼自身が1つのアイコン化しています)の半生を、あの、のんが男性として演じるというアイデアの凄さ、不思議さ。…

2022年 オタクが選ぶ日本映画ベスト10プラス1~前編

今年も早いもので、あと2週間で大晦日。トシをとると1年、いや1ヶ月、いや1日の経つのが早いことそんな中、ヲタクの乾いた?心を癒してくれた映画作品たち。今日はそんな作品をご紹介したいと思います。順位なんてとてもつけられないので、順不同です。 ★…

『天上の花』と舞台挨拶(ジャック & べティ横浜)

横浜黄金町のミニシアター、ジャック & べティで『天上の花』鑑賞。日本近代詩の祖とも言われる萩原朔太郎の息女・葉子の小説『天上の花~三好達治抄』の中から、特に、朔太郎の弟子のような存在である三好(東出昌大)と朔太郎の奔放な妹慶子(入山法子)との短…

意識の流れの涯に~映画『夜、鳥たちが啼く』

桜木町駅前のシネコン「ブルグ13」で城定秀夫監督の『夜、鳥たちが啼く』鑑賞。土曜日のこととて、桜木町はどこを向いても人、人、人。そんな休日の賑わいの中で、薄暗い映画館の片隅、賑かさとは真逆の映画を見る。うっわ~、暗いわぁ、陰キャだわぁ、映画…