舞台
日生劇場にて「天保十二年のシェイクスピア」(マチネ)鑑賞。 天保水滸伝を下敷きに、あの英国の文豪シェイクスピアの戯曲全37作品(正しくは「十二夜」を除く36作品)のパロディを散りばめた「天保十二年のシェイクスピア」は、言わばシェイクスピアの紅白…
テラスモール湘南のシネコン「109シネマズ湘南」にて、MET(ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場)ライブビューイング『蝶々夫人』鑑賞。 今年2024年はオペラの巨星、プッチーニ没後100周年に当たります。オペラ=悲劇であって(軽いタッチの喜劇はオペレッタ…
渋谷PARCO劇場にて、『ウーマン・イン・ブラック』鑑賞。 英国の作家スーザン・ヒルのホラー小説を舞台化したこの作品は、1987年スカボローの劇場で上演されて以来、その舞台ならではの恐怖体験が評判を呼び、その後12の言語に翻訳されて、40カ国で上演され…
アンドリュー・スコットの圧倒的な演技力にただただ圧倒される至福の2時間、ナショナル・シアター・ライブ『ワーニャ』。19世紀末のロシアから現代のイギリスに設定を替えて、サイモン・スティーブンスが書き下ろした脚本で、当初は数名の俳優で演じられる予…
そして、私たちは観客じゃない、立派なハリポタワールドの住人 赤坂の駅を降りると、そこはもうキングスクロス、ホグワーツ、魔法省❗ 開場開始から30分で上演……って、けっこう短いな、と思ったけど(ふつう1時間くらいあるじゃない?)、駅から歩いて劇場着く…
シアタートラムにて、横溝淳平と高岡早紀の二人芝居『毛皮のヴィーナス』観賞。 19世紀オーストリアの小説家レオポルド・フォン・ザッヘル=マゾッホの『毛皮のヴィーナス』を戯曲化した演出家のトーマス(溝端淳平)。主人公が愛を捧げ、崇拝し、支配して欲し…
シアターコクーンで、野田秀樹作『パンドラの鐘』観賞。現代(‥‥といっても、その時代設定はネタバレになっちゃうので伏せます) の長崎で発掘作業に励む考古学者(大鶴佐助)とそのフィアンセ(前田敦子)、彼女のぶっ飛んだ母親(南果歩)が織り成す人間模様と、彼…
世田谷パブリックシアターで『お勢、断行』を観賞。 いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)、美しき悪女‥‥いや、昔風に言うならば、毒婦の大行進、「目にも綾な悪の華~百花繚乱」‥‥といったところでしょうか。 大正末期、資産家の松成千代吉の屋敷に、ヒロ…
PARCO劇場で『エレファントソング』マチネ観賞。 この作品、ヲタクはグザヴィエ・ドランの映画を以前観てます。主人公のマイケルという役、彼に当て書きしたんじゃないの❓っていうくらいのハマリ役だったし、ドラン自身も「これは僕の役だ❗」と演じることを…
『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』が公開されて早くも日本でメガヒットのきざし、さらには日本のファンのために3年4ヶ月ぶり、5度目の来日を果たすエディ。明日は「都内某所」でファンミがあるのよねぇ‥‥。相変わらずくじ運最低のヲ…
(写真スポット…撮影して、SNSで拡散しても可……とのことでしたので、UPさせていただきます。嬉しい) 栗山民也演出の舞台『コザが燃えた日』(池袋芸術劇場プレイハウス)。栗山演出は、ちょうど丸2年前、紀伊國屋ホール『月の獣』(主演・眞島秀和、岸井ゆきの)…
シアターコクーンで『泥人魚』 (唐十郎・原作、金守珍・演出 )。 唐十郎特有の唐突な比喩や、次元をぴょんぴょん跳び跳ねるような言葉遊びに、観ているこちら側が眩惑されるようなシュールな世界。しかしこの作品の場合、国の干拓事業によって分断された諫早…
シアタートラムで、『愛するとき 死するとき』(小山ゆうな・演出) 緊急事態宣言が明け、あの憎むべきウィルスも、どこかに身を潜めているように見える昨今。私たちが気を緩めれば再び牙を剥こうと狙っているのかもしれないけど、とにもかくにも、観劇の楽し…
(日本大通りの銀杏が色づき始めていました) ユダヤ人の劇作家ベルトルト・ブレヒトが、ヒットラーをシカゴのギャング、アルトロ・ウイになぞらえて、徹底的にナチスドイツの醜悪さをパロった音楽劇。彼はアメリカ亡命後も、反ナチ、反ファシズムの作品を書き…
(From Pixabay) ☆シアーシャ・ローナンのマクベス夫人 ジャクロくんのツイッターに、ちょっと刺激的な1枚の写真。このたびジャクロくんのGFシアーシャ・ローナンが、10月からあのマクベス夫人をロンドンのアルメイダ劇場で演じるということで(なんと彼女、…
WOWWOWにて、2014年メトロポリタン歌劇場の『ラ・ボエーム』放映❗(本日)…これ、曰く付きの公演回なんですよね。 プッチーニの作品の中でも特に人気の高い作品で、METでも上演回数は群を抜いているそうです。時は1830年代のパリ、カルチェ・ラタン。貧しい芸…
WOWWOWで録画しておいたMETライブビューイング『トゥーランドット』(プッチーニ・作)鑑賞。METライブビューイングとは、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場が世界中のオペラファンの為に劇場プログラムを映画館に生配信してくれるという画期的な試み。日本…
(From Pixabay) 故・蜷川幸雄演出による『ジュリアス・シーザー』(2014年 さいたま彩の国劇場)、衛星劇場で放映決定❗ これ、ヲタクが劇場で最後に見た蜷川作品。2014年と言えばもう、大分お体が弱っていた頃だと思いますが、それを補って余りある阿部寛(ブル…
WOWWOWで、3時間にもわたるMETライブビューイング『サムソンとデリラ』(サン・サーンス作曲)一挙放送❗なんという贅沢、なんという非日常❗ METライブビューイングとは、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の舞台公演を世界中の映画館に生中継する『Metropol…
(From Pixabay) 「キャッツ」「エビータ」「ジーザス・クライスト・スーパースター」など、数多くの名作ミュージカルを作曲したアンドリュー・ロイド・ウェバーが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて外出自粛中のミュージカルファンの為に❗YouTubeチャンネ…
(ラ・バヤデールの舞台となったインド…Pixabay) 新型コロナウィルスが猛威をふるう昨今、仕事以外は家に蟄居の身のヲタク。今日も今日とて日曜日、朝から晩までWOWWOWとネトフリ、AXNミステリー三昧そんなところにWOWWOWライブがなんと❗英国ロイヤルバレエ団…
(From Pixabay) 野田秀樹の最高傑作と言われ、野田秀樹と故・中村勘三郎の約束事で歌舞伎でも演じられる『贋作 桜の花の満開の下』。本日WOWWOWで再び❗生の舞台を映像で観るのはちょっと…とごく最近まで思っていたヲタクですが、WOWWOWに加入してから数々の…
(シュツットガルトにある黄金のヘルメス像~From Pixabay) 昨日のマチネ『アリーナ・コジョカル~ドリームプロジェクト』翌日になっても、感動冷めやらぬヲタクですが… 昨日は長年の夢が実現した嬉しさに、セルゲイ・ポルーニンのことばかり書きましたが、『…
(開幕前の、このドキドキする瞬間が大好き) きっとこれから、バレエ界のレジェンドになる(に違いないとヲタクは信じている)セルゲイ・ポルーニンのことを書こうと言うのに、あまりにも芸のないお題でスミマセン⤵️しかししかし、これ以外思いつかない。ついに…
久しぶりの紀伊国屋ホール❗役者さんの息遣いすらも聞こえるようなこの近さ、この臨場感…紀伊国屋ホールで良い芝居を観ると、お酒なんてなくたって、高揚感に浸れる。幸せに酔える。今宵もまさにそんな夜❤️ しかし栗山民也という日本を代表する稀有な演出家は…
栗山民也演出の「月の獣」言わば伝説の名作待望の再演❗2015年の舞台は未見なので、今回の再演は「待ってました」というカンジですしかもしかも、主演が密かにファンの眞島秀和さん(最近、眠れない夜は「サウナーマン」を1話見ると、なぜか安らかに眠りがやっ…
(セルゲイ・ポルーニンが初めてバレエを学んだキエフの街…From Pixabay) 以前拙ブログでも取り上げた「バレエ界の反逆児」セルゲイ・ポルーニン。彼を初めて見たのは、世界で2000万回再生されたというYou-Tubeの動画"Take me to Church"でした。完璧でしなや…
渋谷文化村オーチャードホールで、ドイツのデュッセルドルフに本拠地を置くバレエ団「バレエ・アム・ライン」(ライン川のほとりのバレエ団とでも言うのでしょうか❓)海外での公演は初❗という「白鳥の湖」。 まずはあの古典的名作「白鳥の湖」に、あらゆる点に…
蜷川幸雄が旅立った後、この度シアターコクーンの新芸術監督に松尾スズキ❗就任スピーチも蜷川さんの跡目を継ぐに相応しい考え方を表明されていました。 「日本の演劇はアカデミズムと人気大事の2方向にはっきり分かれていて、両方が交わっていない。そこを行…
横浜音まつり(9.15~11.15)の一環で、赤レンガ倉庫1号館3階ホールにて、アンナ・メレディスの編曲・演出によるヴィヴァルディの「四季」。2016年のロンドンでの初演以降 「痛むほどにほろ苦く美しい。激しく息をのむ作品」 と多くの批評家が賞賛する本作が…