オタクの迷宮

映画・ドラマ・舞台レビュー、ケルト文化、滅びの美学、推し活のつれづれまで── 観て、感じて、考える。 "好きなモノ・人"についてしか語らない偏愛のブログ。そして今日もどこかで、ヲタクが迷走中。

🇫🇷フランス映画&ドラマ

フランス映画祭『新凱旋門物語』〜フランスに愛され、フランスに捨てられた男の悲劇

今日はヲタク、横浜の田舎町からはるばる花の東京は渋谷のど真ん中へ------。 第33回フランス映画祭(3/19〜22)の参加作品である『新凱旋門物語』(ステファン・ドゥームスティエ監督)のチケット、激戦の中Get❗️(2席だけ残ってたんです) 宿泊先のJR東日…

女は誰でも秘密を持っている〜「秋が来るとき」(フランソワ・オゾン監督)

「KINOシネマみなとみらい」にて、フランソワ・オゾン監督の最新作「秋が来るとき」観賞。ヲタクは今年3月に開催された「横浜フランス映画祭」で本作品上映会の申し込みをしたものの抽選に見事に外れ、涙を呑んだ痛恨の1作でございます。(オゾン監督は来日…

フランスでは珍しいイヤミス〜Netflix「黒い森 殺人事件」

久しぶりの雨の休日、疲れた体にミステリードラマが沁みる……そんな気分で観たのが、Netflix配信のフランス×ベルギー合作「黒い森 殺人事件」。ところが予想を裏切る重さに、観終わったあと深いため息……。 フランスミステリーと言えば、爽やかに終わる一話完…

バンジャマン・ヴォワザンの色気ダダ漏れ〜「カレーム 宮廷料理人」

AppleTV+でフランスのドラマシリーズ「カレーム 宮廷料理人」1〜4話観賞。 フランス革命を遡ること6年前、1783年に24人兄妹❗️の16番目の子として生まれたアントナン・カレーム。極貧の中で親に捨てられた彼は、肉屋の親父に拾われて必死で働き、さらに上…

バンジャマン・ヴォワザンの新作「カレーム 宮廷料理人」キタ〜〜❗️

「Summer of 85」や「幻滅」で鮮烈な演技を見せ、「幻滅」ではフランス最高峰のセザール賞新人賞を見事受賞した期待のイケメン俳優バンジャマン・ヴォワザンの新作ドラマ「カレーム 宮廷料理人」キタ〜〜〜❗️ 18世紀に実在し、極貧から身を起こして「シェフ…

横浜フランス映画祭〜ブルグ13で「キャッツ・アイ」を観る

桜木町駅前のシネコン「ブルグ13」にて、「2025 フランス映画祭」(4/20〜4/23)の一環として「キャッツアイ」観賞。仕事の都合で今日しか休み取れなかったから、当初は「キャッツアイ」から始まって、「When Fall Is Coming」(フランソワ・オゾン監督)〜…

ラムール・デュ・ジャポン〜「不思議の国のシドニ」

桜木町駅前のシネコン、ブルグ13で「不思議の国のシドニ」鑑賞。 最愛の夫を亡くし、大きな喪失感を抱えるフランス人作家シドニ(イザベル・ユペール)。彼女は日本の出版社から招聘され、不安と期待を抱えながらん人生で初めて※「不思議の国、ジャポン」(…

グレイテスト・ショーマンはフランスにもいた❗❓〜映画『ショータイム❗』

U-NEXTにて、フランス映画『ショータイム❗』鑑賞。 舞台はフランスの中南部カンタル県。カンタル県で酪農業を営むダヴィッド(アルバン・イワノフ)は3代目。しかし歴史ある彼の農場は深刻な経営難に陥り、税金も払えず崖っぷち。とうとう差し押さえの勧告…

ジョニデの"je t’aime"が心に刺さる〜『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最後の愛人』

横浜黄金町のミニシアター「ジャック&ベティ」で『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最後の愛人』鑑賞。 絶世の美男で「最愛王」と呼ばれたルイ15世。その王が最も愛したのは、極貧の家庭に生まれ娼婦同然の暮らしから持ち前の美貌と才気で貴族社会の階段を駆け…

「なぜ殺されたかって?女の子だからよ!」〜『12日の殺人』

フランス映画『12日の殺人』鑑賞。一応「サスペンス映画」に分類されていますが、ヲタクが直近で観た『落下の解剖学』同様、殺人事件が起きて、頭脳明晰な刑事(または探偵)が登場、見事に謎を解決してめでたしめでたし……なお話ではありません(^_^;)もう冒頭…

映画『落下の解剖学』に鳴り響く50Centの『P.I.M.P』

舞台はフランスのグルノーブル近く、雪に埋もれた山荘。ベストセラー作家のサンドラ(サンドラ・フュラー)は、彼女のファンである女子大生にインタビューを受けていましたが、階上にいる夫サミュエルが大音量で音楽をかけ始めた為、それまで上機嫌でインタ…

巨星墜つ〜『ふたりのマエストロ』と小澤征爾

U-NEXTで『ふたりのマエストロ』(2023年)鑑賞。 オープニング、ヴィクトワール賞を受賞した主人公のドニ(イヴァン・アタル)がスピーチをしますが、その話し出しが……。 「才能のない芸術家を慰めるために賞がある」とある作家は言った。だから僕は野次の…

世界は女で回ってる〜フランソワ・オゾン監督の『私がやりました』

KINOシネマ横浜みなとみらいで、フランソワ・オゾン監督の『私がやりました』鑑賞。黄金町ミニシアター「ジャック&ベティ」で『サタデー・フィクション』を見てすぐKINOシネマに移動して、今日は珍しく映画のハシゴ(^.^; それにしても電車で数駅しか移動し…

東京国際映画祭2023『ポトフ〜美食家と料理人』〜ブノワ・マジメル登壇

※右から、主演のブノワ・マジメル、トラン・アン・ユン監督、監督の奥さま、トラン・ヌー・イェン・ケー。『青いパパイヤの香り』に主演後監督と結婚、 トラン監督の作品ほぼすべてに出演されています。 東京国際映画祭にて『ポトフ』鑑賞。『アメリ』、『大…

バレエ&ダンスオタクも納得❓〜『ダンサー in Paris』

KINOシネマ横浜みなとみらいにて、フランス映画『ダンサー in Paris』鑑賞。 幼少の頃から全てを犠牲にしてバレエに人生を賭けてきたエリーズ(マリオン・バルボー)。パリ・オペラ座バレエ団でエトワールを目指して今日も舞台に立っていましたが、出番の直…

響け、音楽の力〜『テノール❗人生はハーモニー』

今日は珍しく映画を2本、ハシゴしました。桜木町駅前のシネコン「ブルグ13」でこの映画を観た後、ダッシュで「KINOシネマ横濱みなとみらい」で『アフターサン Afterson』鑑賞。この2本がまたねぇ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 3』に負けず劣らず…

ジャポニズム満載〜フランス発ミステリー『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』

ヲタクが今いちばんハマっているドラマがこれ❗ フランス発ミステリー『アストリッドとラファエル〜文書係の事件録』。U-NEXTで見始めたら面白くて夢中になりましたが、折しもNHKでシーズン2が放映開始となりました。(第1回は5月21日(日)23時より。毎週…

フランス風苦味の効いたハートフル・コメディ〜『ウィ、シェフ❗』

KINO CINEMA横浜みなとみらいにて、フランス映画『ウィ、シェフ❗』鑑賞。 ⼀流レストランのスーシェフ(副料理長)として働くカティ。夢はいつか⾃分のレストランを開くこと。しかし、自らの技量に圧倒的なプライドを持つ彼女は、ある日オーナーシェフと⼤ゲ…

フツーのシャルロット・ゲンズブールもイイね❗〜『午前4時にパリの夜は明ける』

KINOシネマ横浜みなとみらいにて、フランス映画『午前4時にパリの夜は明ける』鑑賞。 ※エリザベートは、彼女の担当するラジオ番組に参加した18才の少女タルラ(ノエー・アビタ)が家出少女だと知り、自宅に招き入れますが…。 始まりは1981年。所はパリ。街は、…

ジャズとベスパとミニスカ〜『パリタクシー』

借金だらけ、あと2点キップ切られたら免停の「人生崖っぷち」タクシードライバー、シャルル(ダニー・ブーン)がある日乗せたのは、高齢の品の良いマダム、マドレーヌ(リーヌ・ルノー)。自宅を出て高齢者施設に向かうマドレーヌは、「施設に入る前に、人生思い…

パリを舞台にしたおススメ映画PART4〜『死刑台のエレベーター』『さよならをもう一度』

「パリを舞台にしたおススメ映画」第4弾は、モノクロ画面で輝く美しいパリ……でございます。 ★死刑台のエレベーター(1958年) 武器密売に手を染めるカララ社の社長夫人フロランス(ジャンヌ・モロー)は、年の違いすぎる夫カララとの結婚生活に絶望、夫の部…

パリを舞台にしたおススメ映画PART3〜『パリ、嘘つきな恋』『冬時間のパリ』

今日は「パリを舞台にしたおススメ映画」第3弾上映当時もあまり話題にならなかったけれど、そのまま埋もれてしまうには惜しい映画を2つ選んでみました。 ★冬時間のパリ(2018年) 冬は、パリが一番パリらしい季節。そんな「冬時間のパリ」に繰り広げられる…

パリを舞台にしたおススメ映画PART1『幻滅』『メグレと若い女の死』『エッフェル塔〜創造者の愛』

いつの頃からでしょう、「映画で巡る4都物語」について語りたい……という想いがヲタクの中で芽生えたのは。4都……とは、いまだその地を踏む機会がない憧れの街ニューヨーク、今まで訪れてすっかり魅了されてしまったロンドン、ウィーン、パリの4都。これま…

心身共に痛くなる~『あのこと』(フランス)

KINOシネマみなとみらいで、本年度ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞のフランス映画『あのこと』鑑賞。……見終わって、なんだか身体のふしぶしが痛い(緊張して身体が硬直してたのか?)、心もついでに痛い。 これは大学生のアンヌ(アナマリア・ヴァルトロメイ)が一…

名優ジェラール・ドパルデュー~『メグレと若い女の死』3月17日公開

『フランス国際映画祭 2022』の一環として、イオンシネマにて『メグレと若い女の死』(パトリス・ルコント監督)鑑賞。 監督は今回来日出来なかったとのことで、エルストナー・ユニフランス代表より、監督のメッセージの代読がありました。本作品を製作するに…

新たなるスタア誕生!~映画『幻滅』のバンジャマン・ヴォワザン

フランスの文豪オノレ・ド・ヴァルザック原作の『幻滅』を堂々映画化、2時間半に及ぶ大作ですが、全く長さを感じさせない、さすがセザール賞7冠!ヲタク的にはフランス映画というと、人生の断片を独自の視点で切り取った、ミニシアター向けの小品が基本的…

バンジャマン・ヴォワザンがヤンチャだった『フランス映画祭オープニングセレモニー』と映画『エッフェル』

※セレモニーの後、エッフェル塔建設を描いたドラマティックな映画『エッフェル』が上映されました。主演のロマン・デュリス(左)と監督のマルタン・ブルブロン。ブルブロン監督は大作『三銃士』の監督に抜擢されたそうです。そして、映画の中でイケおじサクレ…

『彼女のいない部屋』(フランス)~マチュー・アマルリックのジャポニズム

Bunkamuraル・シネマで『彼女のいない部屋』(フランス)。監督はマチュー・アマルリック。ヲタク、監督としてはお初ですけれども、俳優さんとしては何度か拝見しております。独特の風貌をしていて、一度見たら忘れられないタイプ。直近では、『シンク・オア・…

映画『イヴ・サンローラン』~モードの陰にBLロマンスあり?

上 : イヴ・サンローラン本人 下 : ピエール・ニネ 本日ご紹介するのは、フランスの若手演技派ピエール・ニネが伝説のデザイナー、イヴ・サンローランに扮した映画『イヴ・サンローラン』(2014, フランス)。当ブログでは以前、彼が出演した『婚約者の友人』…

映画『ブラック・ボックス/音声分析捜査』~飛行機に乗るのが怖くなる

キノシネマみなとみらいで見逃していた『ブラックボックス /音声分析調査』を、遅蒔きながらU-NEXTで観賞。 ひたひたと静かな怖さが押し寄せてくるようなサスペンスの秀作です。 フランスの航空会社(架空の会社ヨーロピアン航空)肝いりの最新型旅客機が、ア…