オタクの迷宮

映画・ドラマ・舞台レビュー、ケルト文化、滅びの美学、推し活のつれづれまで── 観て、感じて、考える。 "好きなモノ・人"についてしか語らない偏愛のブログ。そして今日もどこかで、ヲタクが迷走中。

🎬️記憶に棲む名画たち

闇に咲く美〜オタク偏愛ゴシックホラー映画BEST3

ヲタクが昔から好きなもの--------“美しいものほど壊れている”世界観。 というわけで、本日のテーマは、"ヲタク大好きゴシックホラー映画"。 18世紀後半のイギリスで誕生した「ゴシック小説」をルーツとし、古城、廃墟、荒れ果てた屋敷などを舞台に、恐ろし…

『シングルマン』(2009年)〜ウィンザーノットに縛られた男

ヲタクがコレクションしている映画やオペラ、名作舞台のDVDの中から、お気に入りを紹介するシリーズ「DVD偏愛劇場」。今日ご紹介するのは、映画『シングルマン』(2009年)。 美しさとは、時に人を生かし、そして残酷なほど傷つける------ 1960年代、キュー…

映画『お熱いのがお好き』〜ホテル・デル・コロナドに残る、マリリンの幻影

久しぶりの休日の昼下がり。珈琲片手に、U-NEXTで観たのは、ジャック・レモン&マリリン・モンロー&トニー・カーティスというゴールデントリオが共演した、ハリウッド映画史上屈指のコメディと称される名作『お熱いのがお好き(原題:Some Like It Hot)』(監…

映画『マクベス』(2015年)——血と霧に包まれた、中世スコットランドの悪夢

『オタクの迷宮』新カテゴリー「️DVD偏愛劇場」。今までヲタクが偏愛の赴くまま集めたDVDコレクションの作品を改めて鑑賞し直し、ブログを訪問して下さる皆さまにご紹介するコーナーです。 本日ご紹介するのは、2015年の米・英・仏の合作映画『マクベス』。…

『カリギュラ究極版』——絶対権力が生む“怪物”を描いた歴史超大作

U-NEXTにて、『カリギュラ 究極版』(1979年)鑑賞。『カリギュラ』(原題:Caligula)と言えば、当時のペントハウス誌社長ボブ・グッチョーネが46億円の巨費を投じて製作した映画。ローマ帝国皇帝カリギュラ(マルコム・マクダウェル)の放蕩、残忍な所業を…

美に堕ちた男——『ベニスに死す』が描き出す残酷な真実

昔むかし、若かりし頃のヲタクが胸ときめかせた名画たち。記憶の中に棲むそんな作品たちも、時を経て再び向き合ってみると、まるで別の顔を見せることがあります。 今日ご紹介するのは、ルキノ・ヴィスコンティ監督の傑作『ベニスに死す』。 かつてのヲタク…

神々の黄昏は、少女から始まった——ルキノ・ヴィスコンティ監督『地獄に堕ちた勇者ども』考察

昔むかし、若かりし頃のヲタクが胸ときめかせた名画たち。 記憶の中に棲むそんな名画たちも、今見返すと再び新たな魅力をもって蘇る。 今日ご紹介するのは、イタリアの巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督の『地獄に堕ちた勇者ども』(原題 The Damed)。ヲタク…

『愛情は深い海の如く』感想〜“愛とは何か”に答えを出せない人たちへ

DVDにて、『愛情は深い海の如く』(2011年)鑑賞。 愛欲に塗れた男女の、どうしようもない腐れ縁を描きながら、どこか静謐で硬質な美しさを纏った映画でした。 --------それはなぜ❓️ その答えを探るためには、まずこの作品を生み出した監督について触れてお…

『幻影師アイゼンハイム』再発見〜幻影は嘘か、それとも真実か

昔むかし、若かりし頃のヲタクが胸ときめかせた名画たち。 記憶の中に棲むそんな名画たちも、今見返すと再び新たな魅力をもって蘇る。 今日ご紹介するのは、『幻影師アイゼンハイム』(2006年)。公開当時ヲタクは主演のエドワード・ノートンの大ファン大ス…

彼女の涙に気づけなかった頃の私へ——映画『さよならをもう一度』(1961年)再訪

昔むかし、若かりし頃のヲタクが胸ときめかせた名画たち。 記憶の中に棲むそんな名画たちも、今見返すと再び新たな魅力をもって蘇る。 今日ご紹介するのは、『さよならをもう一度』(アナトール・リトヴァク監督 1961年モノクロ)。日本では配信中止になって…

祝祷は与えられたのか——『Benediction 祝祷』とジャック・ロウデン、魂を削るラスト

———7年越しに辿り着いた“あの表情”に、すべてを持っていかれた。 たった今、我が最愛とも言える推しジャック・ロウデンが最高の演技を見せたと言われる作品であり、また巨匠テレンス・デイヴィス監督の遺作ともなった『Benediction(祝祷)』(BBC Film 2021…

アカデミー賞直前❗️ヲタクが選ぶ“この人に取ってほしいで賞”

もうすぐアカデミー賞受賞式。 とはいえ、例年通り日本未公開作品も多く、映画評論家のような受賞予測はヲタクにはできません。なので今回は——「ヲタクが選ぶ“この人に取ってほしいで賞”」を勝手に発表します(笑) ◆主演男優賞イーサン・ホーク(『ブルー・…

鏡をくぐる映画たち──モノクロームが生んだ映像美ベスト5

こんにちは❗️モノクロ映画フリークのヲタクです(笑) 今回のお題は「モノクロ映画」 つまり---------モノクロームであることが、世界観そのものを規定している映画 カラー映画はリアリスティックな現実味を届けてくれますが、モノクロ映画はどこか異世界に…

ミスキャストでも、名作は成立する——オードリー・ヘップバーンの『ティファニーで朝食を』(1961)再訪

みなとみらいのミニシアター「KINOシネマ横浜みなとみらい」にて、オードリー・ヘップバーン主演『ティファニーで朝食を』鑑賞。 ★ざっくり、あらすじ ホリー(オードリー・ヘップバーン)はニューヨークのアパートに、名前のない猫と同居中。住まいというも…

没後50年記念/オタクが本気で選ぶアガサ・クリスティ映像化作品ベスト10

〜ミステリーの女王が描いた「人間の闇」を観よ 本年2026年は、あの「ミステリーの女王」アガサ・クリスティ没後50 周年。時を超えて、また本国の英国ばかりでなく世界中で今も愛されるアガサのミステリー。今日は、数ある彼女の映像化作品の中から、「ヲタ…

プレイバック・プレイバック❗️ハリウッド映画と日本ロケの長い関係

毎日新聞デジタルに、『ハリウッドは日本ブーム?ブレンダンもティモシーもドウェインも! 2026年公開日本舞台の映画4選』と題する記事が掲載されていました。 ※『マーティ・シュプリーム』のティモシー・シャラメ(上)と『レンタルファミリー』のブレンダ…

歪んだ真珠に魅せられて――「バロック的美」を堪能するミステリー映画5選

2026年、明けましておめでとうございます❗️ブログ「オタクの迷宮」も、開設から早や8年目を迎えました。 今まで明確に文章にしたことはないのですが、ヲタクのブログのテーマは「バロック的な美」(歪んだ真珠)。 ヲタクの中で、「バロック的美」とは-----…

年末恒例🎬2025年 ヲタクの心を撃ち抜いた映画ベスト10(洋画編)

年末恒例2025年、ヲタクの心を持っていった映画たち。 成功も、美しさも、理想も──そこからこぼれ落ちた人間たちの物語に、2025年の私は何度も心を撃ち抜かれた。 洋画ベスト10、今年も本気で選びました❗️ ◆第10位 『スーパーマン』 アメコミオタクが選ぶ、…

『落下の王国』4K復活!リー・ペイスが魅せる“大人のファンタジー”の真髄

「KINOシネマ横浜みなとみらい」にて、『落下の王国』鑑賞。 2008年の日本公開以来、一度も配信されることがなかった幻の名作が4Kデジタルマスターで堂々復活、ついにそのヴェールを脱ぐ❗️ ★ざっくり、あらすじ 1915年。映画の撮影中に大怪我を負ったスタン…

騎士叙勲記念〜ゲイリー・オールドマン出演作BEST10③

この度めでたく英国ナイトの称号を授与されたゲイリー・オールドマンの騎士叙勲記念、ヲタクが独断と偏見で選んだ出演作ベスト10、いよいよBEST3の発表です❗️ 3位 「レオン」(1995) これはもう紹介の必要もないくらい、稀代のカメレオン俳優ゲイリー・オ…

騎士叙勲記念〜ゲイリー・オールドマンの出演作BEST10②

はいっ、この度めでたくナイトの称号を授与されたゲイリー・オールドマンの騎士叙勲記念、ヲタクが独断と偏見で選んだ出演作ベスト10、6位から10位の発表です❗️ 6位 「Mank /マンク」(2020 Netflix) 今でも映画史に残る名作として名高い「市民ケーン」。フ…

騎士叙勲記念〜ゲイリー・オールドマンの出演作BEST10①

な、なんと、あのゲイリー・オールドマンがチャールズ国王の誕生日を記念した「King Birthday Honors(国王誕生日叙勲) 」でナイトの称号を授与されたというビックリするようなニュースが❗️❗️ ……なんでそんなに驚くのかって❓️舞台出身、王立演劇学校出身の…

「アラビアのロレンス」(1962)は絶対観るべし❗️〜午前十時の映画祭

往年の名作、映画『アラビアのロレンス』(1962年)が「午前十時の映画祭」で上映決定〜〜〜❗️中学生の頃初めてこの映画を観て以来というもの、砂漠の雄大な景色と、第1次世界大戦中実在した主人公ロレンスの複雑怪奇な人間性、当時のアラビア半島における欧州…

2024年 オタクが選ぶ洋画BEST10 (5位〜10位)

早速引き続きの順位発表です❗️ ★第5位 Netflix「Outfit アウトフィット」 1950年代のアメリカ、シカゴ。小さな紳士服の仕立屋を営むレオナルド(マーク・ライランス)。彼は英国人で、サヴィル・ロウ(メイフェアにある有名紳士服店が居並ぶ通り)で腕を磨いた「…

2024年 オタクが選ぶ洋画BEST10 (10位〜6位)

早いもので、2024年もあと僅かになろうとしている今日この頃。ヲタクは昨日のクリスマスイブが仕事納めでした。昨年の年末は、体調不良になった方の代わりにシフトに入ったので30日まで仕事だった…(泣)今年は静かな年末年始を迎えられそう……というわけで、…

全てはここから始まった〜映画『オペラ座の怪人』

公開されてからもう、そんなに経つのかぁ……(遠い眼)。映画『オペラ座の怪人』4Kデジタルリマスター版が公開20周年を記念して、只今全国の劇場で絶賛上映中であります。 『オペラ座の怪人』は、ヲタクがここで説明する必要もないほど超有名なミュージカル…

4Kリマスター版で蘇るダニエル・シュミット監督作品②〜『季節のはざまで』

4Kデジタルリマスターで蘇ったスイスの至宝、ダニエル・シュミット監督作品第2弾は、『季節のはざまで』。 スイスの山中奥深く、ひっそりと佇む古いホテル。かつて経営を任されていた祖父母と共にこのホテルで少年時代を過ごしたヴァランタン(サミー・フ…

4Kリマスター版で蘇るダニエル・シュミット監督作品①〜『デ ジャ ヴュ』

スイスの至宝と称されるダニエル・シュミット監督の『デ ジャ ヴュ』がデジタルリマスター4K版で蘇った❗ ジャーナリストのクリストフ(ミシェル・ヴォワタ)は、17世紀に生きた革命家※ゲオルク・イェナチュの墓を発見し、遺骨と遺品を持ち帰ったという学者…

女性の解放とコルセット〜『ピアノ・レッスン』4Kデジタルリマスター版

ジェーン・カンピオン監督の名作『ピアノ・レッスン』が「公開30周年」の今年、4Kデジタル・リマスター版で再上映されるという嬉しいニュースが飛び込んできました!30年ぶりの上映とのこと。あれからもう30年経ったのかぁ……(遠い眼)。男性優位の社会に様…

2023年〜オタクが選ぶ洋画BEST10(10位〜6位)

早いもので2023年もあとわずか。当ブログでも毎年恒例❓となっております、(オタクが独断と偏見で選ぶ)「今年の映画BEST10」を発表したいと思います❗ ★第10位 レンフィールド ご存知吸血鬼ドラキュラを扱った映画(コメディ)ですが、但し今回、主役はドラキュ…