なんだか、運命感じるなぁ。蜷川幸雄亡き後、藤原竜也が蜷川実花と初タッグ❗
実花監督「初めての男性主演、藤原竜也くんと一緒に出来るなんて運命を感じます。いつか竜也と一緒に仕事をするなら、大きな作品で魂をかけた仕事をしたいと思っていました」と。実花監督の極彩色、耽美な世界に藤原竜也がどうハマるのか、楽しみではあります。
ワタシの中で、藤原竜也は蜷川幸雄演出「天保十二年のシェイクスピア」(井上ひさし・作)で始まり「天保十二年のシェイクスピア」で終わる(笑)4時間くらいあるものすごく長い舞台なんだけど、なぜか主役の唐沢寿明や篠原涼子の印象ほとんど残ってなくて(汗)あまりにも藤原竜也の印象が強くて、途中で彼が死んじゃってからは退屈で見るのやめたくなっちゃった(笑=暴言)
もともとこの戯曲めっちゃ面白くて、清水の次郎長に代表される日本の任侠ものとシェイクスピア37作品を合体させた奇想天外な話😅シェイクスピアって、下ネタ満載だけど深い哲学がその裏にある、ギャグありシリアスあり言葉遊びあり、闇鍋ごった煮みたいな世界。井上ひさしがそのエッセンスをぎゅっと掴んで作品にして、蜷川幸雄が見事にそれに応えた。
余談だけど、西岡徳馬がシェイクスピアでいえばハムレットの父王にあたる、殺されてオバケになったヤクザ親分、ボケっぷりハンパなくて大笑い😀西岡さん、あの大晦日の「笑ってはいけない~」でぶっ飛んで、ココリコの田中が、「あんな真面目な俳優さんがあそこまでしてくれて…」って感激してたけど、いやいやいや、西岡さんのコメディアンぶり、今に始まったことじゃないです(笑)
藤原竜也は、ロミオとハムレットが合体したみたいなキャラで、任侠一家の跡とり「きじるしの王次」。この人は、彼が演じたロミオやハムレット、アントニウス等シェイクスピア劇の貴公子の役より、こういう、街の不良、だけどシンは気のいいあんちゃん役だとハマりますねぇ。基本、明るくてヤンチャな、男っぽい人だと思うので。下ネタ好きで、でも憎めないあんちゃんの色気(笑)。蜷川さんだと、「日の浦姫物語」や「ムサシ」素晴らしかった。そういえば「日の浦姫物語」の時、大竹しのぶに「ラブシーンが雑なのよ、この人😒💢💢」ってさんざん言われてたなー(笑)(あなたみたいに経験豊富じゃないからね)ってハナシですよねぇ(⬅️暴言😅)蜷川さん以外では劇団新感線「シレンとラギ」面白かった。身体能力素晴らしいから、アクションものはピカイチです😊
蜷川さんがシェイクスピア全作品上演っていうとてつもない大事業を始めてから、お互い辛かったんじゃなかろうか。シェイクスピア劇の藤原竜也って、彼の良さが生かされてない気がする。いかに蜷川さんが素晴らしい演出家で、藤原竜也がストイックな超努力家だとしても。
だからワタシは、ちまたで藤原竜也の十八番みたいに言われてる、昔の風間杜夫みたいな狂気の爆発の演技より、「僕だけがいない街」「リバース」のフツーの人の役が心に染みたなぁ。フツーに生きてるのに、フツーじゃないことに巻き込まれていく不安、恐怖、怒り。
あっ、真逆の役だけど、「るろうに剣心」のシシオマコトは良かった❗彼のオトコマエ感がよく出ていて。幕末の浪士時代も。あんなビジュアルなのに、なぜか色気ムンムン。高橋メアリージュンの気持ち、よくわかる(笑)だけどさぁ、いくらシシオがモンスター並みに強くて人間離れしてるからって、大の男たちがよってたかって切りつけちゃダメでしょ(笑)