オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

ピーキーブラインダーズのオープニング"Red right hand "は脳髄に来る

 引き続きハマっている「ピーキーブラインダーズ」😅一気見しちゃうと寝不足になるし、夢中になった作品ほど見終わった後の虚脱感が長く続いちゃうから、1日に見るのは2話のみと決めている(笑)Netflixですでに第4シリーズまで配信されていて、第5シリーズはマンチェスターで撮影中、人気作品なので、第7シリーズまでは製作続行が決定しているのが救いかな😅

 

  前回の記事で書いたように、まるでモノクロ映画のような圧倒的な映像美(垂れ籠める英国特有の厚い雲、肺に悪そうな😅工場の煤と煙)、モノクロ画面に浮き上がるキリアン・マーフィの全く表情の読めない瑠璃色の瞳、時折画面に迸る血の赤…。映像の芸術とも言えるほど完成度の高いドラマだと思うんですが、もう1つ、オープニングで流れるNick Cave and the bad seeds (ニック・ケイヴと悪い種たちって…😅)の"Red right hand"この曲、マジで脳髄に直接来ます(笑)

 

  ネットで調べたら、ミルトンの「失楽園」の一節からとったらしい。「赤く燃える手」神の容赦ない断罪❔歌詞を読むと、まるでキリアン・マーフィー演じるトミー・シェルビーを彷彿とさせます。神をも怖れぬその所業、非情に手を血で染めるかと思えば、限りなく優しい眼差しで手を差しのべる…。でもトミーの優しさって、愛とはちょっと違うんだよなぁ。ポリー叔母さんがしょっちゅうトミーに「あんたは女を尊重してるフリしてるけど、ホントは女をちっとも信じちゃいないのよね」って毒づくんだけど、男も信じちゃいないと思うよ(笑)彼の、家族を思う気持ちはホンモノだけど、信じてるわけじゃない。信じているのは自分だけ。  

 

  grace(グレイス)を巻き舌っぽくグラース、 Monday(マンデイ)をムンダイ、 gun(ガン)をグン…等々発音するバーミンガム訛りも、男っぽくてけっこうセクシー🎵

 

  今までは悩み多き繊細な役(一言で言えばヘタレ❔😅)が多かったキリアンですが、今回はベジタリアンを中止して肉食に切り替えたせいか、バットマンの時のクリスチャン・ベールに負けないくらいムキムキマン😅トミー・シェルビー、今までフィクションに登場したダークヒーローのうち、最も魅力的な一人であることに間違いはありません❗

 

  シーズン2の終わりまで来ましたが、一族のみんながわりと困ったちゃん揃いで😅苦労と心配事の絶えないトミー。ところが、ポリー叔母さんのところに、生き別れた息子マイケルが戻って来て、これが若干18才だけどトミーの若い頃を彷彿とさせる頭脳派。ゲストで登場したトム・ハーディよりむしろ、このマイケルくんがクセ者っぽくて、ちょっと気になっております🎵

 

  例えば現代のフィルムノワールとも言うべき「L.A.コンフィデンシャル」「ブレードランナー」「ダークナイト三部作」「シンシティ」等の世界観がお好きな方は、必ずと言っていいほどハマると思いますよ😉そう言えば、「L.A.コンフィデンシャル」で野心満々の若手刑事を演じていたガイ・ピアース、先日見た「ふたりの女王~メアリーとエリザベス」では、老獪なエリザベスの家臣、ウィリアム・セシルを演じてましたねぇ。折しも時代は平成から令和へ。

 

🎵時の過ぎ行くままに~この身を任せ~🎵後悔しないように生きよう、うん。