オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・コンサート鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログです。

ジャック・ロウデン as アラビアのロレンス~好きなモノが連鎖するオタク現象(笑)


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(From Pixabay)

  …そう言えば、ジャクロくんって、世界大戦が舞台になっているゲーム「バトルフィールド 1」で、アラビアのロレンスこと、トマス・エドワード・ロレンスの声を担当しているんですよね❗好きなモノ、好きなヒトが次々と繋がっていくこういう現象、何と呼ぶんでしょう😅

 

  デヴィッド・リーン監督の名画「アラビアのロレンス」の主人公T.E.ロレンスは、実在した第一次世界大戦の英雄です。当時英国陸軍将校だったロレンスは、オスマン帝国に支配されていたアラブ諸民族を率いて戦い、独立への道を切り開きます。「熱砂の地獄」何人たりとも生きて帰れないと言われたネフュー砂漠を縦断、小連隊を率いてオスマン軍の基地を急襲するエピソードは圧巻の一言。(砂漠から攻撃されることは想定していなかった為、オスマン軍の大砲は全て海に向かって固定されていました)

 

  3時間の大作の為、上映時には途中で休憩を挟みましたが、全編熱砂の場面の為、サブリミナル効果❔で、あちこちの上映館で、観客が冷たい飲み物を求めて売店に殺到した…というエピソードが😅

 

  理想に燃えて独立戦争のリーダーとなった筈が、殺戮行為に興奮するサディズムを自分の裡に自覚して愕然とし、自責の念に苛まれるロレンス。アラビアの王族が纏う真っ白なアラビア衣装をプレゼントされ、アラビアの風になびかせてヒラヒラと舞うナルシシズム。最終的には、英国の帝国主義やアラブの王子の狡猾さに踊らされていたことに気付き、英雄の高揚感から失意の底に沈んでいく苦悩。その複雑怪奇な人間性を、アイルランドの名優ピーター・オトゥールが余すところなく演じきりました😻

 

  「砂漠は清潔だから好きだ」というロレンスの特異な人間性。ジャクロくんも「ふたりの女王~メアリーとエリザベス」ダーンリー卿や「最悪の選択」、「イングランド・イズ・マイン」の演技を見ると、大先輩のピーター・オトゥール同様、あの若さながら、人間の心の表と裏、光と翳、美と醜、高潔さと滑稽さを演じ切ることの出来る人❗オトゥールもジャクロくん同様、舞台出身です。(特にシェイクスピア)

 

  作品にはあらゆるタイプの人間が登場し、その洞察力には古今東西肩を並べる人物はいない(…と少なくともワタシは思います😅)演劇界の巨人、シェイクスピアスコットランド王立音楽院で舞台の確固たる基礎を学んだジャクロくん、Jack Lowden NewsにはScotish Actor、ご本人のツイッターには自嘲ぎみにYoung Pretenderとありますけれど、将来は必ずや、英国全体を代表する俳優になるだろうと、信じて疑いません😊

 

あっ、そしてもうひとつ、ジャクロくんのツイッターの背景写真、ワタシの愛してやまない映画「ウェストサイド物語」の冒頭のシーン❗しかも横から撮したやつ❗ジャクロくんも相当の映画オタクだと見た(笑)

 

(オマケの宣伝)

映画「アラビアのロレンス」は、「午前10時の映画祭」の一環として、今年の秋に上映予定❗たぶん大画面で見れる最後のチャンス❗この機会にぜひ🙏🙏