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「作品背景の理解と演技への取組み方」BBCインタビュー by ジャック・ロウデン


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(Photo of Jamaica by Violetta from Pixabay)

ジャクロくんのTwitterにBBC1のドラマ"The long song"がクランクアップしてちょうど1年経ったよ🎵っていうツイートがあって、ファンの人たちが、「もしかして続編もアリ❔」って書き込んでました😊当時のインタビューです👇


~2018年12月14日  BBCの記事~

ジャック・ロウデンは、ドラマの中で役者冥利に尽きる、非常によく書き込まれた、ロバート・グッドウィンという人物を演じている。

 

完璧だね。アンドレア・レヴィは様々な矛盾を内包した3人の人物を完璧に創造した。まさに彼らは人間そのものと言える~ジャック・ロウデン

 

"The long song"は、どんな内容のドラマですか?

「説得力があり、価値あるドラマだと思う。それに、普通の作り方とはちょっと違う、クールなアプローチなんだよ。

  原作は、ジャマイカの大変重要な時代、つまり奴隷売買の廃止時期を描いていて、それを脚色したドラマは3部構成になってるんだ。

 

  主役はジュリーなんだが、次第にジュリーとロバート(ボクが演じている)とキャロラインの、一風変わった三角関係に焦点が当てられていく」

 

あなたが演じた役柄について教えて下さい

   ロバートがジャマイカの土を踏むのは奴隷制の廃止と奴隷たちが解放された後だ。作中彼は、奴隷制廃止の知らせを伝える役割を担っている。彼はその時期、プランテーションの新任の監督者となる。プランテーションの経営者が奴隷制度の廃止時に、金銭的な賠償を英国政府から受けた時期だ。彼は大改革を実行し、平等の推進者としてこの知らせをもたらす。

  ところがジャマイカ着任後すぐに彼は、経営の責任を負わなければならないことに気付き、彼の価値観や信念が揺さぶられることになる。自分が本質的にはビジネスオーナーとして行動しなくてはならないという厳しい現実に直面するんだ。この大きな変化の中、経営を持ちこたえなくてはならない。

  しかも着任後すぐ恋愛関係に陥る一方、経営者としての苦闘が始まる。状況は非常に複雑になっていく。

   彼は長い間、信心深い父親に抑圧されてきたという設定だ。

  彼は突然自立することを余儀なくされ、恋の経験もないまま、恋の対象としてはいけない女性に出会う。彼はドラマの全編を通じて、自己確立が出来ずに悩む。一方でプランテーションの経営は上手くいかず、次第に彼の人格は崩壊し始める。

   彼は真から善意に溢れた人物なのに、父親から虐待に近い抑圧を受けて傷つき、自分に向けられた期待と責任に押し潰されてしまうんだ。

 

なぜこの役を演じたいと思ったのですか?

今まで演じた役柄の中でもベストだって言ってもいいくらい、非常に良く書き込まれた役だったから。もう、完璧だよ。最高の役柄の1つだね。ドラマの背景や主題を考える以前にまず、このような役を与えられたことを名誉に思っている。

  アンドレア・レヴィは3人を様々な矛盾を内包した人物として描写している。視聴者は彼らを時に疑い、時に嫌い、時に愛するだろう。しかしそれが人間というものだ。

 

視聴者はこのドラマのどんなところに魅力を感じると思いますか?

  観ている側はまるでジェットコースターみたいな展開だと思うだろうね。人々の多くは、ある特定の事柄に対して抱いている先入観を試されるんじゃないかと思うんだ。特定の事柄がこの作品の中でどう描写されているか。それについては非常に意外性があるけど、心地よい体験になるだろう。それは素晴らしいことだよね。ストーリーが新しい形で語られるってことは。映画やTVドラマを語る時によく使われるフレーズだけど、今回はホンモノだよ(笑)

  ほとんどの人が知っているテーマではあるけれど、これまで十分に語られたとは言い難い。  今まで語られたのとは全く違うアプローチなんだ。本当に素晴らしいよ。

 

役を演じるにあたって準備したことは?

  当時のプランテーションの経営者が大変詳細な日記を残していてね。英国を出発してからジャマイカに下り立つまでの。それを資料として読んだよ。

   日記に書いてある事柄は驚くべきものだ。彼が自らを奴隷たちの救世主と考えた、その考え方がね。

  奴隷たちに関して何もわかっていない点は驚くほどだが、奴隷たちが自分たちのことを愛していると信じていたようだね。日記にも、奴隷たちが自由を与えられても、「ご主人さまが私のことを大事に思ってらっしゃるから」という理由で、そのままプランテーションに留まった奴隷たちの話が沢山出てくるんだ。

   僕が演じたロバートという役は、希望と理想主義に燃えて現地に下り立ち、現実に直面してそれが粉々に砕かれてしまうんだけどね。

 

当時の時代背景について何か学びましたか?

この時代、奴隷制度廃止と奴隷解放に伴い、一番驚いた事実は、英国政府から実際の賠償金がプランテーションの経営者たちを対象として支払われたということだ。労働者には1銭も支払われていない。1銭もだ。

  自分の意思に反してこの島に連れてこられ、自由は得たものの、以前居住していた「奴隷村」にまた舞い戻るしか他に方法がなかったんだ。

  奴隷たちがそのまま家に留まるとしたら、家賃を払わなくてはならない。家賃を払うためには、プランテーションで働かなくてはならない。結局、奴隷たちにとって現状は何も変わらなかった。ただ、「おまえたちは自由だ」って言われて丸め込まれたが、ちっとも良い結果にはならなかった。だから、奴隷たちにとって、真の変化はもたらされなかった。変化がなかったどころか、これは僕の想像の域を出ないけれども、そのフラストレーションたるや、大変なものがあったと思う。  

  広く語られている事柄だからね。奴隷制は恐ろしく惨めなもので、それが廃止されれば何もかも上手く行くと。しかし実際のところ、状況は悪化してしまった。

  一生懸命働いて給金を貰って、結局は同じ人物にそのまま吸い上げられるというね。今まで知り得なかった事実を今回学べたということに意義があると思ってる。

  また、奴隷たちの母国がジャマイカではない、という事実も忘れがちだよね。そこにいるのは、彼らの意思には全く反していることなんだ。(英国人の)金儲けの為に、まるでラム酒の樽のように船に乗せられてジャマイカに連れてこられた。

  忘れてはいけない事実なんだよ。無理矢理生まれ故郷から引き離されて、島に押し込められたってことが。

 

この作品の中で最も印象的な場面は?

 

タマラ(ローレンス)とのシーンかな。ロバートとジュリーが初めて結ばれる場面。完全に役に入り込めた数少ない瞬間だった。話には聞いていたけど、実際に体験することができたよ。マハリア・ベロ監督の演出の力を借りてね。

 

  …タマラ・ローレンスは、初プロデュース作「CORVIDAE」でキャスティングしてます😊よほど息が合うんでしょうね🎵ジャクロくんの作品の掘り下げ方、演技の取り組み方がワタシにとってはいつもツボなんで、長いインタビューでしたが、全訳してみました😉ジャクロくん、恋愛映画やロマコメは「退屈だからヤダ」って言ってたけど😅こーゆーテーマ性のあるものならおっけーなのね(笑)

 

しっかし、これ観たいんですけど!

どーしたらいいんでしょーか❓BBCさん(笑)

🌟拙訳のBBCの元記事

https://www.bbc.co.uk/mediacentre/mediapacks/thelongsong/jack