オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

山田裕貴くんが目指す俳優、ゲイリー・オールドマンって❔


f:id:rie4771:20190730164455j:image

(London Downtown from Pixabay)

なつぞら」の雪次郎役で今人気急上昇中の俳優、山田裕貴くん。裕貴くんがインタビューの中で「俳優ではゲイリー・オールドマンが好き」「映画を見終わった時、あれ❔あの役ゲイリー・オールドマンだったの❔って思うところが凄い」等々、度々言及しているイギリス出身(現在はアメリカ在住)の俳優、ゲイリー・オールドマン。彼がゲイリーファンという話は、ファンの方々の間では有名なんですね😲今日はそんなゲイリーについて少々😊

 

  ゲイリーの映画デビュー作は「シド&ナンシー」。カリスマミュージシャン、シド・ビシャス(これまたカリスマバンド、セックス・ピストルズのベーシスト)を演じて一躍有名になりました。早逝したシドはロックファンの間では伝説的な存在。日本で言えば尾崎豊❔人々の記憶に残るシド像は強烈で、映画デビューでシドを演じるなんてさぞかしプレッシャーだったことでしょう。薬物中毒で😧超絶細身だったシドに体型を近づける為、拒食症寸前になり、ドクターストップがかかったようです。吉本ばななが昔エッセイ(題名、忘れました😅)で、この映画「シド&ナンシー」について語ってましたね。また、セックス・ピストルズ椎名林檎が影響を受けたバンドとしても有名。先日観たモリッシーの伝記映画「イングランド・イズ・マイン」にも、モリッシーセックス・ピストルズのライブの新聞予告を切り抜くシーンが出てきます。 セックス・ピストルズに「God Save the Qeen」というイギリス国歌と同じ題名の曲があるのですが、ある上院議員が「国営放送なんだから放送の終わりに国歌を流せ」と言われたのに腹を立て、BBCセックス・ピストルズのほうを流した、というのは有名な話ですが、そんなカリスマをいち新人俳優が演じるのは、かなり大変だったと思います😓

 

  しかし、そんな壮絶な役作りのかいあって、ゲイリーは一躍大スターに。日本で彼の名を一躍有名にしたのがジャン・レノ主演、ナタリー・ポートマンが鮮烈な映画デビューを飾った「レオン」。裕貴くんも触れてましたが、ゲイリーは史上最低のクズ男、麻薬捜査官スタンフィールド(通称スタン)を演じています。たった20分余の出演時間しかないのに(奇特にも計測した方がいらっしゃるんですね😅)あのインパクト、凄い。

 

  一方、若い時は正統派のロマンスもしっかり演じていて、ナサニエルホーソン原作「スカーレット・レター」では、人妻(デミ・ムーア)との禁断の恋に悩む牧師、「不滅の恋ベートーベン」ではタイトルロールを演じています。

 

  かなりクセのある役もお得意😊「蜘蛛女」では、これまた史上最低のクズ女、レナ・オリンにいいように翻弄される情けない男、「JFK」(主演・ケヴィン・コスナー)ケネディ大統領を暗殺した犯人とされたオズワルド、「エアフォースワン」(主演・ハリソン・フォード)のテロリスト、「ドラキュラ」のタイトルロールなど。この頃の彼のぶっ飛んだ狂気の演技、不気味なサイコパス役は、いまだに他の俳優の追随を許さないんじゃないかと思ってます🎵

 

  徹底した役作りで有名なゲイリー、悪役を演じると本当にコワイ((( ;゚Д゚)))そのためか、お嬢さんがゲイリーの悪役を嫌がるようになり、お嬢さんを溺愛するパパゲイリー、クセのある役は封印してしまいました😅その後の出演作は「バットマンダークナイト三部作」ゴッサムシティの平和と正義を守ろうとするゴードン警部、ハリポタシリーズのシリウス・ブラック…etc.と、彼のそれまでの持ち味でもあったエキセントリックな魅力は影を潜めましたね。

 

  ハリウッドでも1、2を争う演技派なのに、レオ様なみにアカデミー賞には縁がなく、2011年ジョン・ル・カレの原作を映画化したウルトラ名作「裏切りのサーカス」で初ノミネート、「ウィンストン・チャーチル」でついに悲願の主演男優賞❗「このトロフィー、ママに見せたい」と、子供のように喜んでいたゲイリー。彼は貧しい家庭に育ち、ずっと父親の家庭内暴力に悩み、そのトラウマが元でアルコール依存症になり、その病ともずっと戦ってきました。彼自身の家庭を描いたのが初監督作品「ニル・バイ・マウス」(英国アカデミー賞受賞、カンヌ映画祭パルムドールノミネート)胸が痛くなるような名作でした😿この作品を作ったことで初めて父親を乗り越え、許せた、とゲイリーは後に語っています。最近のイギリスの映画演劇界は、エディ・レッドメインやベネさま、コリン・ファースに代表されるように、高学歴のお坊っちゃまくんが席巻してますが、ゲイリーはその中でも異色の存在。彼にとってはイギリスは窮屈なのかも。早い時期からアメリカに移住してます。

 

  チャーチルの役作りも、ゲイリーらしいなぁって思ったのは、かなり体重を増量して「バイス」チェイニー副大統領役に臨んだクリスチャン・ベールとは真逆、体重は1ポンドも増やさず、ハリボテを使ったこと。結構冷静で理性的なところも好きなんだな~、ゲイリー(笑)

 

  出演作を改めて見てみると、実在の人物に果敢に挑戦しているのが多いですねぇ😲その逃げない姿勢もスゴいな…。

 

  その人柄からハリウッドでもゲイリーのことを慕う人たちが大勢いて、中でもジョニデやライアン・ゴズリンク、クリスチャン・ベールの崇拝ぶりは有名。ブラピなんて「ゲイリーはボクにとって神💕」と言ってはばからないし。どこかのパーティで、「ダンケルク」「ヴェノム」のトム・ハーディが酔っ払ってゲイリーに抱きついて離れない写真がネットにUPされていて😅その時のゲイリーの嬉しいような困ったような表情が印象的でした(笑)

 

その人柄、演技力、監督&プロデュースで発揮される人間洞察…。目標は高いけど、あえて渋い演技派ゲイリーを役者の目標にするあたり、裕貴くん、優しい雰囲気に似合わず熱い、男っぽい人だと見た😊主役脇役両方張れる、出演時間は短くても強烈なインパクトを残せる…という点において、日本のゲイリーになれる素質は十分❗

 

がんばれ裕貴くん❗

 

🌟映画Com.ゲイリー・オールドマン

https://eiga.com/person/30338/