オタクの迷宮

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円熟の境地ガイ・ピアース~「ふたりの女王~メアリーとエリザベス」

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40年にわたりエリザベス1世を陰で支え続けたウィリアム・セシル。「ふたりの女王~メアリーとエリザベス」を観ると、その知性、大胆さ、決断力、政治力においてほぼ互角であったふたりの女王の運命を分けたのは、実はウィリアム・セシル卿ではなかったかと、個人的には思うのですが…。

 

  映画の中でも、エリザベス女王(マーゴット・ロビー)は、結婚して世継ぎを作り国の安泰を図るよう迫るセシル卿に向かって、「私はもはや男になってしまったのよ。あなたのような奥さんがいれば十分よ」とかわし、セシル卿が苦笑する場面がありますね😅

 

  一方、メアリー女王(シアーシャ・ローナン)の回りには、腹違いの兄マリ伯や臣下のボズウェルをはじめとして、彼女を利用して自分の野心を遂げようとする利己的な男たちばかり🙎セシル卿がメアリーの臣下だったら、英国の歴史は変わっていたかもしれませんね。そんな忠臣ウィリアム・セシルを演じたのが、イギリス出身のオーストラリア人俳優、ガイ・ピアース。時間がどんどん巻き戻されていくクリストファー・ノーラン監督の衝撃作「メメント」や「L.A.コンフィデンシャル」で、それこそジャクロくんやジョー・アルウィンのような若々しい魅力を振り撒いていた彼が、今では若い俳優さんたちを支え、いぶし銀のような演技を見せてくれるとは…。時は流れたんだなぁ。


麗しのイイ男がズラり!“ふたりの女王”に仕えるイケメン&イケおじたち<画像20点>|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS

ふたりの女王」を見て、彼の渋い魅力に心牽かれた方々は、ぜひ「L.A.コンフィデンシャル」を❗様々な賞を総なめにした名作です。ジェームズ・エルロイのいわゆる「L.A.4部作」のうちの1作に基づいて作られた映画で、ガイは野心溢れる新人刑事。警察の内幕やロサンゼルスという街の暗黒面を舞台に、男女の密かな愛、裏社会に生きる女性の悲哀、友情、裏切り…。全ての要素が詰まっていて、最後には、度肝を抜かれるようなどんでん返し。ネオ・フィルムノワールとも言うべき傑作です😊