オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

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エルトン・ジョンの魂の遍歴~映画「ロケットマン」


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(エルトン・ジョンを一夜にしてスターに押し上げたロサンゼルスの夜~From Pixabay)

 これはもう、エルトン・ジョンの入魂の自叙伝❗自叙伝といえば通常は文字の力を借りて…なんだけど、そこは音楽のミューズに魅いられたエルトンがプロデュースしただけあって、彼の名曲が宝石のように散りばめられた珠玉のミュージカルに❗なんてステキなアイデアでしょう。

 

  冒頭のシーンは、ドラッグ、アルコール、お買い物、Sex…ありとあらゆる依存症に苦しみ、身も心もボロボロになったエルトンが、一縷の望みをかけて飛び込んだリハビリ施設での集団カウンセリング。天才ミュージシャンであり、巨万の富と名声を得た彼が、なぜ?彼はカウンセラーと同じ病に苦しむ仲間の助けを得て、自らの魂の遍歴を振り返る。ずっと昔、「ハグして」とおずおずと聞いたレジナルド・ドワイト少年(エルトンの本名)に、父親は「甘えるな❗」と一言冷たく言い放つだけ😭母親も「ピアノ、習わせるわ。その間だけでもあの子追い払えるから」って…。そうやって、少年の柔かな心に一本ずつ刺さっていく棘。でも天才であったがゆえに、イギリスでは売れなくてかなり苦労したみたいですね。彼みたいな破天荒な人は、縛りの多いイギリスでは生き難いんでしょう。火がついたのはやっぱりアメリカ❗やっぱりロサンゼルス(笑)トルバドールのライブが大成功、瞬く間に大スターに登りつめていきます。無名の歌手が一夜にして有名人、アメリカンドリームを地でいっちゃった。でもエルトンの心は、傷ついた少年のまま。それなのに彼は、「そんなこと、ちっとも気にしてないさ」と言わんばかりにド派手な衣装に身を包み、パフォーマンスを繰り広げます。まるで哀しいピエロのように…。

 

  もちろん、エルトンの名曲もいっぱい❤️レコーディングの時、聴いていた全ての人が彼の天才ぶりに驚愕し、陶酔の渦に巻き込まれていく「ユア・ソング」、音楽の楽しさが弾ける遊園地でのハードロック「土曜の夜は僕の生きがい」。心身共にどん底で、コカインを吸いすぎた鼻から点々と血の跡が滴るライブの楽屋。もう、どうしたらいいかわからない。混乱したエルトンは、田舎に引っ込んでしまった生涯の友バーニーを追って、(虚飾にまみれたこんな生活とはオサラバだ❗)と、ついにライブから逃げ出しますが、その時の「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」は涙なくしては見れません😿

 

  もうね、タロン・エガートン❗「キングスマン」の彼しか知らなかったけど、こんなに、魂の歌が歌えて、素晴らしい演技のできる人だったとは…😮彼だからこそ成立したのであろうこの映画。最後に、全てを乗り越え、全てを受け入れ、幼い頃の自分をハグする時の繊細な演技😿…そして、「アイム・スティル・スタンディング」の圧倒的な歌唱。もう、涙、涙。

 

  えー、そして最後に個人的な趣味に走ったお話しを😅タロンは勿論素晴らしいこの映画の立役者なんですが、エルトンの最初の恋人にしてマネージャーだったジョン・リードに、BBCのドラマ「ボディガード~守るべきもの」、あの「ゲームオブスローンズ」のリチャード・マッデン~~😍😍ジャクロくんと同じ、スコットランドの俳優さんですね❤️これがもう冷たくて人でなしのクズで、少女のように彼に恋い焦がれるエルトンの心をズタズタにして、エルトンのさまざまな依存症の引き金になるわけですけど…まあ、でも、「愛しちゃいけない、心を持たない人を愛した」とアタマではわかっていながら、引き摺られるエルトンのキモチ、わかるわ~~(笑)二人が初めて結ばれる場面は18禁でして😅マッデンくん、「ボディーガード」ではアンダーウェアどまりでしたが、ここでは…やっぱり18禁(笑)(どっひゃー)とか心の中で叫びながら指の間から見てましたけど(笑)しっかし、演技とはいえ、俳優さんってスゴイわー😅

 

  エルトンの伝説のパフォーマンス、きらびやかな衣装の数々が驚くほど忠実に再現されていて、見ているだけでも楽しいです❗

 

  今全世界を感動の渦に巻き込んでいる本作。エルトンのファンもそうでない人もぜひ❗