オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

振り返れば宮本がいる~「宮本から君へ」

  いよいよ映画版「宮本から君へ」今日から公開❗早速行って参りました。宮本(池松壮亮)が、靖子(蒼井優)が、風間裕二(井浦新)が、それぞれあまりにも演技がリアルで、近所で生きている人たちみたいで(近所に宮本みたいな人がいると困るけど😅)、映画帰りの帰り道、振り向けば、歯がボロボロになった宮本が立っているんじゃないかという錯覚に陥ったほど。

 

  靖子の家、宮本と水入らずのところに酔っ払った裕二がフラフラ入ってきて、宮本と一触即発になり、宮本が叫びます。

 

靖子は特別の女だぁぁぁ❗

この女は俺が守る❗

 

 普段はフェミニズムだ、女性の権利だって言ってても、女として、心の奥の奥に、ちょっぴりだけ😅(一生に一度くらい、こういうセリフ言ってもらいたいよな~)って気持ち、ありますよね。匿名のブログでしか呟けませんけど(笑)実際のところは、この宮本の一言が、後々宮本と靖子を苦しめる一因になるのですが…。

 

  映画館の暗闇で、脈絡もなく

原始、女性は太陽であった。

という言葉が頭に浮かびました。昔むかし、太古の昔、男たちは美しく賢い女を奪い合い、命懸けで闘い、一番の勝者の子を女は孕み、子孫が続いていく。そんなプリミティブな愛の営みを、見ているこっちが恥ずかしくなるくらい、池松壮亮蒼井優も体当たりで熱演。ルールだコンプライアンスだと、この抑圧された縛りだらけの「総去勢時代」にまるで鉄槌を打ち込むような、出演者全員の入魂の演技❗凄いです。

 

  しかしそれも、蒼井優がヒロインだからこそ。外見は少女のようにたおやかなのに、熱くなる宮本に「あんたは自分の為に戦ってるだけ」とズバッと言い放つ賢い女。誰が父親かわからなくても、誰にも甘えず頼らずひとりぼっちで出産しようとする気丈な女。彼女だからこそ、男たちは自分一人のものにしようと、命懸けで戦う。

 

 宮本と 拓馬の高層マンションでの決闘。これって…実写なんでしょうか❔リアルすぎるんですけど😧まさに二人の命を賭けた果たし合い。雄と雄の対決❗池松くんが殺し屋、対する松坂桃李サイコパス、フィリピンの廃屋の上、危険きわまりない殺し合いのシーン、思い出しました((( ;゚Д゚)))

まあ、今回の場合宮本の使った禁じ手のせいで、怖さのなかに思わず笑っちゃうシーンもちょこちょこあるんですが😅

 

  最後の決闘の後、フラフラになりながら靖子にプロポーズしにいく宮本。「バッカじゃないの❗(観客の殆どがここで一斉に頷く😅)ケンカしてなんて頼んでないでしょッ❗なんでこんなことしたの」ってつめよる靖子に、血だらけで泥だらけの顔を嬉しそうにくしゃくしゃにして「…だって靖子に誉めてもらいたかったから」って言う宮本。観ているこっちも「バッカじゃないの」と呟きながら、ついに涙腺崩壊😭

 

  井浦新の優しくて憎めないクズ男、笑顔封印一ノ瀬ワタルのヒール拓馬(こっちは同情のカケラもやれないモノホンのクズ👹)、今回出番は少ないけど懐かしいマルキタの社員たち(松山ケンイチ柄本時生星田英利)、一人一人のキャラがちゃんとそれぞれの人生を生きています。個人的には、ドラマ版のほっしゃんの奥さん役、(Giverにも出てらした)ぼくもとさきこさんが登場しなかったので、寂しかった。まあ、ストーリー的に出番はないか…😅

 

  そしてそして最後に流れる「Do you remember?」

吹きさらしの地の風を浴びて
俺の夢だけが消えてゆく
えぐられし心のその果てに
豊かな何かが溢れてるのに

  宮本さんの(浩次さんのほうです😅)熱い歌声とロッキンジャパンの勇姿が、宮本(浩さんのほうです😅)の不器用で胸アツな生き方にオーバーラップして、ヲタクは2度めの涙腺崩壊に見舞われるのでした、じゃん、じゃん❗