オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

ダークの中の微かなピュア~ドラマ『マークスの山』の高良健吾


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(南アルプス北岳から臨む富士山。これがドラマのキーワードに…From Pixabay)

  Twitterで相互フォローさせて頂いているsaeさん💕「ダークの中の微かなピュア」が好物だと仰有っていて。あ、確かにワタシもそう❗無意識にそこに導かれてる…と思った。って言うか、自分からそっち行ってるのか❓クンクン匂い嗅いで(笑)

 

  だから、ヲタク沼にハマってる吉沢亮さんなら「リバーズエッジ」の山田一郎や「Giver~復讐の贈与者」の義波、ジャック・ロウデンなら「ふたりの女王~メアリーとエリザベス」ダーンリー卿ヘンリーや「モリッシー、はじまりの物語」のタイトルロールに行っちゃうんだなー、殆ど人見かけないケモノみちだけど😅

 

  吉沢沼、ジャクロ沼から這い上がって小休止している間に(笑)ふと回りを見回して眼に入ったのがこれ❗WOWWOWオリジナルドラマ『マークスの山』(原作・高村薫)WOWWOWで放映されたのはもはや10年近く前。名作の呼び声高かった本作。以前どこかの配信サイトで眼にしたんだけど見る機会がなく、Netflixで見かけ、念願叶ってやっと見れた🙌

 

  ミステリーと言っても、フーダニットの謎解きを楽しむというよりむしろ、殺人事件にまつわる社会の不条理、生きることの悲哀、権力に固執することの醜さ恐ろしさを描いた人間ドラマ(犯人は第1話辺りで割れてしまいますが、その動機は何なのか、マークスの山とは何を意味するのか…がストーリー展開の核をなしています)

 

  主人公・合田雄一郎役の上川隆也がもう、『遺留捜査』の糸村さんに勝るとも劣らないハマリ役で、『遺留捜査』ファンとして見逃せないのは、いつもゆる~い、トンチンカンなやり取りを繰り広げているバディ甲本雅裕と、ここでは最高にアツい、オトコのぶつかり合いを見せてくれているところかな😊

 

  助演陣も、石黒賢佐野史郎大杉漣小日向文世石橋蓮司…と、一癖も二癖もある魅力的なオッサン大集合で、ムンムンするような男臭い骨太ドラマなんだけど😅そこに文芸作品的な香りづけがなされているとすれば…

 

とにもかくにも高良健吾の功績でしょう❗

 

  幼少期から母親に虐待を受け、果ては親子心中の生き残り。生き残ったものの、厳寒の雪山を彷徨して心を病んでしまう青年の役。彼の、どんな俗悪な世の中にも染まらない純粋な瞳が、このドラマの白眉。直近で見た「人間失格太宰治と三人の女たち」では三島由紀夫を演じていましたが、あの清廉な感じ、新しい三島像を作り上げていたように思います。

 

  まさに「ダークの中の微かなピュア」❗