やっと見れた~❗吉沢亮さん超オススメの『パラサイト~半地下の家族』
ふと考えたら、先行上映を観に東京へ行ける日が今日しかないことに気づき、お昼過ぎまで過ごした江ノ島から急きょ六本木ミッドタウンのTOHO シネマズ日比谷へ。カンヌ国際映画祭でパルムドール、アカデミー賞も最有力、しかも吉沢さんが舞台挨拶にご登場となれば話題性は申し分なし❗元旦だというのに、客席は満席、しかもお客さんの熱気がムンムン。あー、映画館はやっぱりいいな。名作への期待感でみんなワクワクはち切れそうな感じが(笑)こういう熱気、久しぶりです。同じ日比谷で『ウェストサイド物語』、『アラビアのロレンス』を観た時のことを思い出しました。
吉沢さんは『映画のあらゆる要素が詰まっている』っておっしゃっていましたが、まさにその通りなんです❗予想外、想定外、どんでん返しのジェットコースターサスペンスであり、今世界中で拡大しつつある社会の二極化・分断化への強烈なアンチテーゼであり、怖いのになぜかところどころ笑ってしまう超ブラックなコメディであり(ワタシはですね、恐怖があまりにも肥大し過ぎると、なぜか人間は笑ってしまうのだ、ということをオードリー・ヘップバーン主演の映画『暗くなるまで待って』で初めて体験したのですが、本作品でもヲタクの身に同じようなことが起こったのです=笑)、韓国が今抱えている様々な社会問題を鋭く抉った作品であり…。
でもね、ヲタク的には哀しかった。『怖くて怖くて、やがて哀しき』物語。ポン・ジュノ監督は黒澤明監督の『天国と地獄』にインスパイアされたと仰っていますが、あの乾いたクロサワ・フィルムノワールというよりむしろ、見終わった感じは『万引き家族』の印象です、個人的には。家族の愛が、切ない、哀しい…😢
半地下の、ゴキブリが大量発生する湿った家で、肩を寄せ合うように、だけどその貧しさを笑い飛ばしながらたくましく生きている四人家族。しかしそのフリーターの息子が、身分を詐称し、大学生と偽って丘の上の豪邸の女子高生の家庭教師に雇われたことから、そしてほんの一瞬、『こんな素敵な家に住めたらいいな』と淡い夢を見たことから、この恐ろしくも哀しい物語は、まるで石が坂道を転がるように真っ暗な穴に向かって突き進んでいきます。それでもなお、息子は父を敬い、父は息子をどこまでも思いやる。父親役のソン・ガンホ氏(吉沢さんが花束贈呈してめっちゃ緊張したという、あの方ですね😅)の、言葉は少ないけれど、憧憬が次第に耐え難い悔しさ、憎しみに変わっていくところ、哀しさ、家族へのいとおしさ…。その表情だけで余すところなく表現するその演技がもう、圧巻❗
吉沢さんはまた、この映画の中の水のメタファについて語っていましたが、たしかにこの映画では『水』が重要な役割を果たしています。しかしそれは人間の体を濡らし、熱を奪い、時には暴力的に全てを押し流す恐ろしい存在。昨年水の暴力をいやというほど経験した私たち日本人にとって、目を背けたくなるような場面も。水のメタファ、といえばヲタク的にはギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』がイチ推しだったのですが、本作品の水の存在は、対極ではありますが、同じように強烈です。
これは確実に月日が経っても名作として長く伝えられていく作品。そんな名作の誕生をぜひ、映画館で体感してみて下さい😃
昨日『#パラサイト半地下の家族』イベントにてポン・ジュノ監督、ソン・ガンホさんに花束をお渡しした吉沢💐母なる証明が好きということが宣伝の方に届き、お呼ばれして参りました。吉沢のあんなに緊張した顔を我々は見たことがありません笑
— 吉沢亮&STAFF (@ryo_staff) 2019年12月28日
パラサイト、先行上映中です🎬✨https://t.co/QIC4zGGzid pic.twitter.com/NCgLVEgbwJ