オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

吉沢亮さんセレクト❗『ストレンジャー・ザン・パラダイス』


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 2020年4月~2021年3月、吉沢亮さんのカレンダー、今回のテーマは、ニューヨークを舞台にした映画のオマージュ❗

 

 12本の映画の中で、 観たことがなかったジム・ジャームッシュ監督の『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(カレンダー10月)をU-NEXTのラインナップの中に見つけ、しばらく休止していたU-NEXTに再入会(笑)

 

 僕はキャリア・アスピレーション(出世)を目指している人の映画を撮ることにまったく興味がない。僕のどの映画にもテーマとしてあるのが、そうしたキャリア・ハッスル(出世主義)の外側にいる人たちなんだ。

…と語るジャームッシュ監督の面目躍如たる1本。そう言われてみれば、監督の作品の中に登場するのは、社会に存在していても周囲にそこはかとない違和感を抱え、心はストレンジャー(異邦人)な人たち。いやー、マニアックだなぁ~、吉沢さん😮スゴいな、何このビートニクかつヒップなチョイス(笑)

 

  本編の主人公、ハンガリー移民のウィリーもまさにそんな一人。憧れのニューヨークに来てアメリカン・イングリッシュを身につけても定職につかず、いかさまの賭けポーカーや競馬で食いつなぎ、ぺラペラの肉が入った『TVディナー』をつつく日々。彼の本名はベラなのですが、アメリカ人になりきりたい彼は自分でウィリーと改名したのです。

 

  ベラといえば、ヲタク的には昔むかしのハリウッドのドラキュラ俳優、ハンガリー出身のベラ・ルゴシですね❗(『魔人ドラキュラ』、エキゾチックな風貌がクリストファー・リーと双璧❤️)個人的には吉沢さんのせくしーなドラキュラがめっちゃ見てみたい~😍何せ彼は『なつぞら』時代の『チコちゃんSP』、「なぜお医者さんは白衣を着てるのか」というチコちゃんの質問に、「血の赤が映えるから」という超お耽美主義的発言をカマし、「ボーっと生きてんじゃねーよ」ってチコちゃんに叱られたツワモノですから(笑)

 

雑学に長けたジャームッシュ監督の作品には、古い映画の小ネタがちょこちょこ出て来て楽しい😊ウィリーがマブダチのエディと競馬でどの馬に賭けるか話している時、その競馬馬の名前が『東京物語』と『晩春』❗二作とも、監督が敬愛する日本の名監督小津安二郎の名作です😊小津監督の作品は、市井の人々の日常をユーモアを混じえて淡々と綴る作風で知られていますが、確かにジャームッシュ監督が影響を受けているのがわかりますね。

 

  吉沢さんがセレクトした映画の数々を見ると、『ウェストサイド物語』はヒスパニック系とポーランド系移民の不良少年たちの話だし、『タクシードライバー』の主人公は社会から疎外されたイタリア移民(彼は誰も自分を認めてくれない社会への鬱屈した怒りを、銃によって爆発させます)。『レオン』の、ジャン・レノ扮する殺し屋も、社会の片隅で息を潜めて生きるイタリア系の移民ですね。富と自由を求めて海を越えて来た人たちが、アメリカの現実に直面して感じる挫折と絶望感…。

 

  今ニューヨークは新型コロナウィルスで大変な事態となっていますが、亡くなる方たちの多くは、貧しいがゆえに治療が受けられない黒人やヒスパニック系とか…。吉沢さんのカレンダーをめくっているとどこかに、ニューヨークの街が抱える矛盾を見つめている吉沢さんの、透徹した眼差しを感じる気がするのはワタシだけ❔😅

 

  ツイッターでは一時、10月のカレンダーの裏、「なぜニューヨークなのに海なんだ❔ロングアイランド❔」って大いに盛り上がったんですが、最後にウィリーとエディがいかさまポーカーで儲けたお金でアメリカンパラダイス=フロリダに行くシーンがありまして…😅これ、ニューヨークぢゃなくてフロリダの海だったのね🎵

 

ナゾは全て解けた❗(笑)