オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

マインド・ファック・ムービー❗~U-NEXT『ピエロがお前を嘲笑う』


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 マインド・ファック(Mind Fuck)とは…固定観念を覆すようなショッキングで頭から離れないような経験

まさに❗ 『女神は二度微笑む』(インド)に引き続き、「固定観念を覆すようなショッキングな映画」第2弾❗

 

  これ、ドイツ映画です。生真面目でスクェアなイメージのあるドイツ人が、こんな柔軟なアイデア満載、斬新な映画が作れるなんて…ちょっとビックリです😮あっでも、新型コロナに対するメルケル首相の柔軟なアプローチ、心温まるスピーチを聴くと、それも頷けるかも😊

 

  主人公はスーパーヒーローに憧れる冴えないオタクのベンヤミン(演じるは、作品によってヴィジュアルそのものを変えて登場するドイツの『カメレオン俳優』トム・シリング…スパイダーマンに憧れてる設定だけあって、今回はトビー・マグワイアトム・ホランドを足して2で割ったようなヴィジュアルになっております😅)。好きな女の子マリにもろくに話しかけられず、ピザの宅配バイトをすればクレームをつけられて代金ももらえない始末。しかし彼は、天才ハッカーという裏の顔を持っていました。

 

  ひょんなきっかけからイケイケパリピのマックスと知り合い、マックスの友人シュテファンとパウルと共にハッカー集団CLAYを結成、さまざまなシステムに侵入して破壊行為を繰り返します。最初はほんの悪戯のつもりが、ハッカー界の帝王MRXに張り合おうと、ベンヤミンが流した情報をきっかけに殺人事件が起こり、CLAYの四人は濡れ衣を着せられユーロポールに追われる身に。

責任を感じたベンヤミンは自ら警察に出頭しますが、サイバー犯罪捜査官から尋問を受ける彼を見ているうちに、私たち観客は、思考の迷路に入り込んでしまいます。彼の話は事実なのか?それとも彼の妄想?いみじくも映画の原題は"Who am I?"…この二転三転のストーリーの行き着く先は?

 

  ヲタク的にこの映画がすごく好きなのは、自分の言いたいことが半分も言えないいじめられっこのベンヤミンと、一見イケイケの自信家に見えながらじつは不安定でかまってちゃんのマックスの、成長物語としても見れること。『IT~それが見えたら終わり』がホラー映画の『スタンドバイミー』なら、これはサイバー映画の『スタンドバイミー』❗(笑)

 

  ハッキング…って言っても、CLAYがやってることと言ったら、ネオナチ団体の集会に潜り込んでWifi乗っ取り、ヒットラーのおちょくり動画流すとか、ドイツ連邦情報局のシステムに侵入してプリンターを暴走させ、🤡の絵を24時間印刷し続けるとか😅、まあ、言ってみればお子ちゃまの自己アピール犯罪(笑)それが殺人事件という残酷なリアルに直面し、青春の大命題『自分とは何か?~Who am I?』を初めて自分自身に問いかける。サイバー世界に生きてきた彼らが、やっぱりトモダチっていいよね、現実世界にも根を張って生きていこう、って少しずつ気付いていく過程が爽やかなんです😆

 

  あんまり話ちゃうとネタバレになっちゃうからこのへんで(笑)観た後の感覚は、同じように、サイバー世界と現実を描いた『レディプレイヤー1』にも似てるかな~。痛快な後味ですよ😉サイバー世界のコミュニケーションを地下鉄に見立てて描いているんですけど、こういう手法、今では当たり前になってるけど、当時はめちゃくちゃ斬新だったような記憶があります😆

  
映画『ピエロがお前を嘲笑う』公式サイト