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未解決事件に燃える女性刑事~ITVドラマ『埋もれる殺意』(イギリス)


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(Yorkshire from Pixabay)

U-NEXT吹替版で『 埋もれる殺意(原題 Unfogotten)  』3シリーズ観賞。

 

それぞれ6話完結で、1『39年目の真実』2『26年の沈黙』3『18年後の慟哭』の3シリーズ、全18話。建物の解体や工事現場から偶然白骨死体が発見され、封印されていた殺人事件が露になり、主人公のキャシー警部(ニコラ・ウォーカー)が部下のサニー(サンジーヴ・バスカー)と共に、複数の容疑者の中から真実を突き止めていくというストーリー展開。

 

  このドラマ、ITVの製作です。ITVはイギリス最大且つ最古の民間TV局で、ミステリードラマだけでも、拙ブログで以前取り上げたこともある『刑事モース』『ブロードチャーチ』、ヲタクはまだ未見ですが名作の呼び声高い『ヴェラ~信念の女警部』等の製作局ですから、ITV製作のミステリー…っていうだけで、内容の濃さは保障されたようなもの😉

 

  キャシーのキャラ設定が、とっても人間味に溢れていて、温かくて、ストーリーの陰惨さを救っています。事件から何十年も経って、犯人や容疑者たちもまた歳をとり、罪の意識に苛まれていたり、その後の過酷な人生に苦しみ抜いて、人格も変容していたりするわけですね。それに対するキャシーの取り組み方もストーリーの見所の一つ。

 

  シングルマザーの彼女は、やはり独り身の父親と息子の三人暮らし。一人息子に対する溺愛ぶりや、孤独な父親の心情を思い遣る姿に共感を覚えます。息子と同年代の事件関係者に対し、職域を越えて同情してしまい、それがかえって仇となって(余計なことするな❗)とばかりに殴られケガをしたり、かと思えば、家庭の悩みを抱えつつの捜査の途中、重要書類をパブにうっかり置き忘れちゃったり…。仕事と家庭の軋轢も、働く女性としては身につまされます😢

 

  インド人である部下のサニーとの関係も、お互い人種を越えた尊敬の念が伺われて爽やか。

 

  また、当時の容疑者が年を経てイギリス全土に散っているため、時にキャシーは泊まりがけの出張も。コッツウォルズやヨークシャー地方、時にはスコットランド…と、風光明媚なイギリスを堪能できるのも楽しい😆

 

  言わば『コールドケース』のイギリス版ですね。本家本元、あの名プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが手掛けたアメリカのドラマ『コールドケース』、ヲタクは今やっと、第1シリーズを見始めたところ😅じつは『コールドケース』は日本版(吉田羊主演)のほうを先に見ました。どれだけマイナー志向なんだ…ってカンジですよね。フツーは見る順番逆じゃないの、っていう。この3作、未解決事件に燃える女性刑事…という点では同じですが、『埋もれる殺意』の職業意識と人道主義、『コールドケース日本版』の、自身も心の闇とトラウマを抱えた吉田羊のプロファイラー的アプローチ、本家『コールドケース』の必ず正義は勝つ的楽天主義性善説…お国柄❓が伺えてそれぞれヒロインが魅力的、見比べてみるのも楽しいかも❗下にUPしたのは、第3シリーズが英国本国のNetflixで放映が決まった、というニュース。

 

『埋もれる殺意』本国ではかなり人気が高いらしく、第4シリーズの撮影が決定した、とのニュースがはいりましたが、今回のコロナ禍でどうなっているのでしょう…。新たなシリーズが見れる日を楽しみにしています❗