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蜷川幸雄演出『ジュリアス・シーザー』衛星劇場放映

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(From Pixabay)

 故・蜷川幸雄演出による『ジュリアス・シーザー』(2014年 さいたま彩の国劇場)、衛星劇場で放映決定❗

 

  これ、ヲタクが劇場で最後に見た蜷川作品。2014年と言えばもう、大分お体が弱っていた頃だと思いますが😢、それを補って余りある阿部寛(ブルータス)、藤原竜也(アントニウス)、吉田鋼太郎(キャシアス)、横田栄司(カエサル)…等々、蜷川組の面々の熱量が舞台の隅々にまで満ち溢れていた舞台だった。

 

  吉田鋼太郎横田栄司のコンビはもう、蜷川さんの絶対的信頼を背負って、安定の演技。この二人が、蜷川さんの信頼を裏切ったことは、ヲタクが覚えている限り、1度だってないはずです😊

 

  冷徹な弁舌の天才、アントニウス役の藤原竜也。この方が本来持つ生来の人の良さと生真面目さはアントニウス役とは真逆なものだけど、頑張ってた❗本当に。藤原竜也と言えば、蜷川さんとのインタビューで、思い出のハムレットの台本(かなりボロボロになってた😅)を、上演当時の気持ちを忘れない為にいつも持ち歩いてる…っていうエピソードが心に残ってる。さいたま彩の国『ジュリアス・シーザー』の舞台から早や6年、演技も人生も様々な体験を経て、さらに深みを増すであろう藤原竜也アントニウスを、今1度見てみたい😍

 

  そしてそして、主役のブルータスに阿部寛❗映画『テルマエ・ロマエ』でも証明済みですが、何しろ舞台に立ってるだけでローマ人そのものの彼(笑)滑舌がどーとか、つまんないこと言う人がいるけど、そんな小手先の技術なんてやすやすと超えちゃう、役者としてのスケールがあるんだよなぁ…。滲み出る人間性…というか。海外でいえば、ゲーリー・クーパーとか、ジェームズ・スチュワートみたいな。ローマを、カエサルを誰よりも愛する高潔な人格者でありながら、卑劣なキャシアス(吉田鋼太郎)の謀略に翻弄され、ついにはカエサルを手にかけるブルータスの悲劇に、ぴったりとハマってた。

 

  蜷川さんってサービス精神旺盛だから、後ろの扉から出演者がわーっと大挙して出てきて、舞台に駆け上がる…っていう演出、けっこうしてくれるんだけど、この時ね、ヲタクのすぐ横(通路から2番目の席だった)を藤原竜也が風のように駆け抜けたんです。危うく叫び声出すとこだったわ(笑)

 

  翻訳は、英文学者の松岡和子さん。今まではなんだか取っ付きにくくて遠い存在だったシェイクスピア、松岡訳でその面白さ、エンターテイメント性に開眼した人も多いはず。そして、松岡訳を採用した蜷川さんの慧眼、おそるべし。

 

  舞台は常にワクワクする面白いものでなくてはいけないと、シェイクスピア作品を深い人生哲学を内包した壮大なエンターテイメントに仕立て上げた不世出の演出家、蜷川幸雄。彼の願いに見事に答えた役者たちの、心地良い演技のアンサンブル、この機会にぜひ❗

 

 


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