オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

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ヴァレンチノのロマンチシズムを着こなす吉沢亮というギャップ萌えの極み~MEN'S NON-NO9月号

MEN'S NON-NOで、ヴァレンチノを着こなす吉沢さん。この冒頭のキャプションが素晴らしすぎて、そのまま『青くて痛くて脆い』の田端楓を演じる吉沢さんを象徴しているようで、ヲタクは唸ってしまったのです。

 

  吉沢亮 ×ヴァレンチノ

静謐なロマンチシズム

ヴァレンチノの今季のコレクションテーマは、服の魅力を感性に訴えかける「ロマンチシズム」。鮮やかなフラワーやグラフィックが彩る服を、寡黙で知的な色気をまとう俳優・吉沢亮が着こなす。

 

  文学や絵画のロマンチシズムというと、ヨーロッパでは、産業革命に端を発した理性や科学や合理性に重きを置いた考え方、形式主義に反発した思想の潮流で、人間の激しいナマの感情や本能の発露を是とするものです。まさに、今季のヴァレンチノ・コレクションのように、「感性に訴えかける作品」。…なので、ロマン主義の文学者や芸術家は、手付かずの野生や自然の中で生活することを好み、古典主義的な考え方からすれば「野蛮」だと糾弾された、人間の激しいパッションを題材にした作品を次々と生み出しました。

 

  ヲタクは個人的には、冷静かつ客観的で理性的な人に惹かれる傾向があるので、インタビュー等で浮かび上がる吉沢さん本人像はまさに、好みのど真ん中(笑)そんな吉沢さんが一転、スクリーン上では真逆の、激しく本能のおもむくままに行動する人間像を演じる時、そのギャップに酔いしれ、ヲタクの心はますます燃え盛るというしくみ。まさに、「静謐なロマンチシズム」萌え(笑)

 

  だからね、理性的な吉沢さん、寡黙で知的な色気をまとう吉沢さんが、対極にあるロマンチシズム、色彩鮮やかなフラワーやグラフィックを着こなすのは、究極のギャップ萌えだと思うんです。ヴァレンチノのロマンチシズムを着こなす吉沢さんはそのまま、『青くて痛くて脆い』の主人公、田端楓を演じる吉沢さんに繋がる図式になっているんです。MEN'S NONNOの着眼点、おそるべし。

 

  28日公開の『青くて痛くて脆い』、吉沢さん演じる田端楓は、本能のおもむくまま復讐心に駆られ、自分を取り巻く全て、自分が大事にしてきたものをも破壊し尽くさずにはいられない、激情型の主人公。ヲタク的には、イギリス文学史上、ロマンチシズム的キャラの極みとも言える、『嵐が丘』(エミリ・ブロンテ・作)のヒースクリフに被るんです、楓って。

 

  対極の位置にあるはずのロマンチシズムさえも、まるで肌の一部のように着こなす吉沢さんを、今度は大きなスクリーンで堪能しに行きましょう🎵