オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

千葉雄大 と門脇麦が案内する~『夢の本屋をめぐる冒険』

 なんてステキな番組なんでしょう❗舞台はとある本屋さん(カフェ併設のオシャレな書店にお客を取られ、閉店の危機に瀕しています)。祖母から引き継いだ本屋を切り盛りするいっぷう変わった店主に門脇麦。店先で売り物の本ばかり読み漁っている店主に成り代わり、ほぼ一切の仕事を請け負っている(…らしい😅)にもかかわらず、経費節減の為、リストラされそうになっている店員に千葉雄大。このコンビ、ボケとツッコミの呼吸もすばらしく、まるで夫婦漫才の味わい(笑)

 

  倒産寸前の本屋を何とか立て直そうと、二人は世界の高名な本屋を巡って、書店経営のヒントを得ようとします。ここでお二人は素に戻って、海外の素敵な本屋さんを眺めてはそのユニークさに、私たち視聴者と一緒に笑ったり驚いたりしてくれます。その反応を見ているだけで、お二人とも本が好きなんだなぁ…ということが自然と伝わってきて、微笑ましいです😊

 

 第1回めはパリにある『シェイクスピア&カンパニー』。パリでなにゆえシェイクスピア❓って思いますが、元々アメリカ人女性シルヴィア・ビーチが開いた、パリで最初の英語書籍専門の書店に端を発したものです。きっと、さまざまな理由で当時パリで生活していた、英語を母国語としていた人々のサロンというか、心の拠り所だったんだろうなぁ…。

 

  外国語圏の街、特に母国語に多大なるプライドを持ち、外国語を理解できてもあえて積極的に話してはくれないパリのような街で、母国語に餓え、孤独に暮らす異邦人たちが、母国語の書店に廻り合うのは無上の悦びだったことでしょう。ヲタクもベルギーの片田舎に家族で住んでいたことがありますが、子供たちが土曜日だけブラッセルの日本人補習校に通っていた頃は、子供たちの授業が終わるまでの間、日本の本屋さんに寄るのが何よりも楽しみだったもの😊

 

シェイクスピア&カンパニー』の初代店主シルヴィアは、文学や芸術を志す若者たちの良き理解者であり、同時にパトロンでもあったようで、店内には、ヘミングウェイフィッツジェラルドなど、綺羅星の如きアメリカ文学の巨人たちの肖像画が…😮番組内でも紹介されましたが、著書『ユリシーズ』が発禁処分となり、途方に暮れていたジェームズ・ジョイスにシルヴィアが助け船を出したエピソードも…。当時の書店主というのは、先鋭的な作品をいち早く発掘して世に知らしめる、文化・芸術の紹介者でもあったんですね。シルヴィアの精神は、今も『タンブルウィード』(店で無給で働く代わりに、自由に本を読み、文章を書く場を与えられる作家のタマゴたちのこと)という形で脈々と受け継がれています。

 

  ヲタクの好きな映画に『マイ・ブックショップ』という、第二次世界大戦後イギリスの寒村に書店を開き、本を読む楽しさを知らない村人たちの啓蒙をしようとするヒロインの奮闘ぶりを描いた作品があるのですが、中でも印象的なシーン~ヒロインが、あのナボコフの『ロリータ』(いわゆるロリコンという語の元になった作品)を250冊仕入れる大冒険をする~を思い出しました。

 

  番組内でチラッとアナイス・ニン肖像画が映りましたねぇ。女性初のポルノグラフィ作家として有名ですが😅ジョイスのエピソードといい、シルヴィア・ビーチという方はかなりリベラルなお方だったもよう😉(映画『ヘンリー&ジューン~私が愛した男と女』フィリップ・カウフマン監督…は、アナイス・ニンの日記をベースにした作品です。)

 

今夜はパリから一転、中国の先鋒書店❗こちらも楽しみ~~😍「世界の」素敵な本屋さんをめぐるわけですから、まさか2店だけじゃ終わらないですよね❓😅

 

これからもシリーズ楽しみにしています❗(笑)