オタクの迷宮

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マ・ドンソク主演の映画『悪人伝』

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  黄金町ミニシアター「ジャック&べティ」にて、マ・ドンソク主演の韓国映画『悪人伝』。

 

 いくらコワーイ顔してても、尋常でなく筋骨隆々でも、たまに素手で相手の頭カチ割っちゃうくらい凶暴性を発揮しても、時折見せる微笑みは少年のよう、お年寄りや子どもには限りなく優しくて、いざとなったらナイトよろしく守ってくれる…そんな男性は女子の永遠の憧れ…

って、ち、違う❓😅

 

  そんなマ・ドンソク兄貴(彼を見ていると、どうしてもこう呼びたくなる。年下だけど=汗)にヲタクが初めて出会ったのは、映画『犯罪都市』(2017)。韓国の2大マフィアが縄張り争いで抗争を繰り広げている街の警官がドンソク兄貴。やっとこさ対立する2つの組のボス同士を休戦状態に持っていったと思ったら、街に狂犬みたいな中国マフィア(ユン・ゲサン)が乗り込んできて…。

 

  最初に登場した時、アノ顔だから(笑)てっきりヲタク、刑事役ぢゃなくてマフィアの組長なのかと勘違いした。でも、犯人とガチのアクションの真っ最中、「お前一人か❓」と聞かれ、「ああ、オレはまだ独身だぜぃ」って答えたり、部下たちに向かって「お前らにおごってやりたいが、残念ながら財布忘れた」とごまかす上司の懐から財布をこっそりドロボーして(警官なのにいいのかいな❓🤷)みんなにちゃっかりおごっちゃう場面を見ると、「マブリー(マ・ドンソクのマと、ラブリーが合体した語)」って呼ばれる所以がわかる気がしましたね。それにアノ体型、さぞかし鈍足(ドンソク)なのかと思いきや、動きは超俊敏。クライマックス、宿敵の中国マフィアのユン・ゲサンと、空港のトイレを破壊しまくりながらのアクションを繰り広げるとこなんて、迫力ありすぎて怖くてはなぢ出そう(笑)

 

  前置きが長くなりましたが、本日の『悪人伝』。ドンソク兄貴、今回は見かけ通り、暴力団の組長役だった(笑)今までの役とは少々違って、時折マブリーな素顔はちらつくものの、やはりそこはヤクザの大物らしく、逆らったら生きて帰れそうにもない(いや、実際に帰れない)圧倒的オーラを放っています。登場場面にしてからが兄貴、あの細い女性のウェストくらいある腕でサンドバッグをドスドス打ってるんだけど、終わった後でジッパー開けると中には人が…。

ギャアアアア~~~~ヽ(;゚;Д;゚;; )

 

  サイコパスの連続殺人犯に刺され、一命をとりとめた暴力団のボス、チャン・ドンス(マ・ドンソク)。面子を潰された彼は犯人への復讐に燃え、「目には目を、命は命であがなえ」のヤクザの掟通り、組を挙げて犯人探しに乗り出します(むろんその目的は、裁判などさせず、自ら裁きを下すため)。その過程で、犯人を追う熱血刑事チョン・テソク(キム・ムヨル)と反発し合いながらもバディを組み、次第に犯人(キム・ソンギュ…『犯罪都市』で中国マフィアの手下を演じてた俳優さん。イケメンサイコですわ)を追い詰めていきますが…。

 

  もうね、ヤクザの親分と刑事が手を組んで凶悪犯を追うというアイデアの面白さはもちろんのこと、畳み込むようなストーリー展開、息もつかせぬカーチェイス(あれ、ホントに街を走ってる感じなんだけど…。どうやって撮影してるんだろう)、建物一棟破壊しそうな勢いの超絶アクション…、そしてそして、「韓国ノワールの傑作」との評判に違わぬ結末の予想外のどんでん返し❗

 

 その昔黒沢明とか小津安二郎溝口健二など、世界に認められた日本の映画って、いかにも日本的なエキゾティシズムが魅力だったと思うんですが、『悪人伝』も含め最近の韓国映画を観ると、もっとグローバルな感じ。いやむしろ、メリハリのある、スピード感溢れるストーリー展開やアクションの面で、もはやハリウッドのお株を奪ってる感がありますよねぇ。だから、ハリウッドでリメーク話が出たり、ドンソク兄貴もマーベル映画アベンジャーズのニューフェーズ『エターナルズ』への参戦が決まったり…というニュースが出ても、当然な気がする。『悪人伝』も本国での大ヒット、さらにはカンヌ映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門での正式上映を受けて、なんとシルベスター・スタローンプロデュースによるリメークが決定しているのだとか。

 

  し、しっかしポスターの兄貴の写真怖すぎるよ、しかもドアップで…(笑)これぢゃ、ヲタクみたいなおばさんならともかく、良家の子女はとてもじゃないけど見る気が起きないわな😅女子のみなさん、グロい場面はそんなに…ない(笑)痛快なエンターテイメントなので、安心して見に行きましょう…たぶん(笑)