オタクの迷宮

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

宮本浩次が歌い上げるヤバい「ロマンス」~NHK BS『The Covers』

 エレカシの、バリバリ男っぽい日比谷野音ライブの後に、「おんなうた」の名曲を歌い上げる宮本さんを見る…なんてゴージャスな夜🌉

 

  昨夜は、近々発売予定宮本さんのカバーアルバム『ROMANCE』(1970年代の女性シンガーによる名曲を宮本さんがカバー/11月18日発売)から、『木綿のハンカチーフ』(太田裕美)、『ロマンス』(岩崎宏美)、『二人でお酒を』(梓みちよ)と全く違う雰囲気の3曲を披露してくれました❗

 

木綿のハンカチーフ』は、前回同番組のご出演時(松本隆特集)宮本さんが、松本さんご本人の前でワンフレーズ弾き語りした曲。宮本さんの「最後まで歌いたかったな…」という呟きと、松本隆さんの「この人の歌は優しいんだよね」という温かいお言葉が心に沁みたのをよく覚えています😊都会に就職して旅立ち、次第に都会の華やかさに飲み込まれていく恋人を、ひたすら故郷で待ち続ける少女。もうこれは、宮本さんご本人のナイーブでピュアな個性と、伸びやかな歌声が曲にぴったりで、最後のほうになると、思わず目がウルウルしてきます😢

 

『二人でお酒を』

  好きだけど、強がって恋人に別れを告げる女。大丈夫、私はずっとひとりぼっちだったから。何とか生きていくわ。でもたまに、淋しくなったら、二人でお酒でも飲みましょうよ。

 

  梓みちよさんは舞台にあぐらかいて、酒瓶かかえて歌ってましたよね😅当時のヲタクから見ると梓さんは、まんま「強い女性」「アネゴ」ってイメージだった。でも今回、宮本さんの弾き語りで聞き直して、「あれ❓これ、こんな切ない歌だったっけ?」って、眼の覚める思いでした。ヲタクが年とったせいなのかな(笑)強がりの中に秘めた哀しさ、切なさ…。MCのリリー・フランキーさんは「粋(いき)な」と表現していましたけれども。

 

  そしてそして、「ロマンス」ですよ❗❗女性の、純粋でパッショネートな恋情を表現した曲ですが、歌詞のキモは、何と言っても「くちづけさえ知らないけど これが愛なのね」の下り。プラトニックラブの極み…みたいな。

 

  宮本さんはこの曲に「ロック」を感じたそうです。作詞家の阿久悠氏が作詞への情熱を失っていた時期、彼の作詞家魂に再び火をつけたのがこの曲だった…というエピソードが番組内で明かされました。曲に潜む作詞家の気概や再起への情熱を「ロック・スピリット」と感じた宮本さんの感性も凄い、やっぱり天才だと思います。そして…

「ロマンス」は、宮本浩次の歌唱によって、ロックそのものになっていた❗❗

MCのリリーさんが、思わず「ヤバいな…。」と呟いたほどに(笑)

 

  ヲタク的には、すぐ近くで激しいパフォーマンスを繰り広げる宮本さんに一瞥もくれず、冷静にピアノを弾き続ける小林武史さんがかなりツボでした(笑)『獣ゆく細道』歌唱時の椎名林檎アネゴを思い出した😅

 

  『The Covers』来週第2夜(10日)では、なんと宮本さんと小林武史さんの対談がぁぁ~~🙌ますます楽しみぢゃ❗