オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

君もボクもヒーローさ😉~吉沢亮 in 『AWAKE』

 将棋の世界を、新しい切り口で描いた映画。山田篤宏監督のワンアイデア、一発勝負❗爽快で、胸アツで、登場人物たちに100%感情移入できちゃう…

はっきり言って、めちゃくちゃヲタク好みの映画です❗

 

  全国から将棋会館に集まって来る、プロのタマゴの少年棋士たち。お互い切磋琢磨し、1日ほぼ全てを将棋に費やし、身を削るように技を磨いても、実際にプロになれるのはほんのひと握り。棋士会館の先生が、「地元で天才ともてはやされて、ここへ来て上には上がいると知る。…でも、(厳しい現実に直面しながらも)努力を続けられるのが天才なんだ」と呟く。言い古された言葉かもしれないけれど、見終わったあと、冒頭のその言葉がしみじみ胸を打つのです。

 

  それこそ少年時代は将棋の天才と呼ばれた清田英一(吉沢亮)。しかし彼は、唯一無二のライバルとしてずっと切磋琢磨してきた浅川陸(若葉竜也)にある日敗れ、彼にはこれからも(きっと勝てない)と悟って、その日からプロの夢を「捨てた」。21才で大学に入り直した彼は、コンピューター将棋の可能性に魅せられ、サークル「人工知能研究会」の先輩、磯野達也(落合モトキ)とタッグを組んで、最強の将棋ソフトAWAKEの開発にのめり込んでいく……。

 

  将棋という「静」の世界を題材にし、説明的なセリフも殆どないのに、全編を貫く疾走感、見終わった後の爽快感はどうしたことでしょう😮それに、ヲタクぜんぜん将棋のことわからないのに、このドキドキワクワクの緊張感はどこから来るのかな…。まるでアクション映画を見てる時みたいな😅リピートの時は、最近パソコン相手に将棋さしてる夫を連れていってみよう。将棋好きの彼の感想も聞いてみたい😊

 

  何しろ、吉沢亮 & 若葉竜也 &落合モトキの、演技のトライアングルが素晴らしいです。物語は、英一(吉沢)&磯野(落合)によるコンピューターソフトAWAKEの開発と、棋士陸(若葉)の成長と苦悩が並行して語られ、かつてのライバル同士が会いまみえる電脳戦で最大のクライマックスを迎えるのですが、この吉沢亮 vs.若葉竜也の、無言の中にも激しい火花が散るような演技合戦が凄い❗期待と緊張と不安と猛々しさを眼だけで語る吉沢さんの「表情の魔術師」ぶり、それを受けて立つ若葉さんの、どこから見ても新進気鋭の天才棋士にしか見えない佇まいと、端正な中に仄見える得体の知れない不気味なオーラ。若葉さんの駒を進める時の指先の美しさは必見❗

 

  山田監督が、「どうしたらいいかわからなくて吉沢くんに丸投げした」という吉沢さんのクライマックスシーンの表情、これはもうヲタクの中の「映像作品における吉沢亮の表情コレクション」、いきなり首位に躍り出ましたね(笑)リバエを抜いたかも…。

 

  一方、吉沢さんと落合モトキくんとのコミカルな掛け合いは、緊張を孕んだストーリーの中での一服の清涼剤😊落合くんは、奇人変人の天才を演じさせたら右に出る者はいない…と普段ヲタクが思っているベネさまことベネディクト・カンバーバッチを思わせる緩急自在な演技で、ヲタク、胸キュン(笑)

 

  人は誰も人生において、勝負に打って出なければならない岐路に立たされる時がある。けれど、それは長い長い人生の単なる通過点。勝っても負けても、その結果を糧にして努力を続け、新たな挑戦を積み重ねていけば、いつかきっと、君もボクも今いる場所で、ヒーローになれる……そんな希望と勇気をもらえるような映画でした❗将棋という特殊な世界の話ではあるけれど、テーマは普遍的…孫がもちょっと大きくなったらぜひ見せてあげたい映画😊

 

  山田監督、「この座組で今度はコメディをやりたいね」って仰っていましたね~🎵

 

あー、見たいよ、この3人組のコメディ❗山田監督の演出で😍