オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、鑑賞後の感想を呟いたりしています。今はおうちで珈琲片手に映画やドラマを観る時間が至福。

『ブリジャートン家』を見て現実逃避するの巻😊

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(ブリジャートン家は子爵だからロンドンの小さなタウンハウスに住んでるけど、公爵のおうちはたしかこんな感じのお城=笑…From Pixabay)

 出ました❗『エミリー、パリへ行く』に引き続き、ネトフリの、イケメン&イケジョの大行進、ハーレクインロマンス的味付けながら、ふと考えるとけっこうシビアで人生の苦い皮肉が後味に残る、サクサク見れちゃう豪華絢爛一大エンターテイメント、じゃ~~ん❗ ステイホームで鬱々としている方はぜひ、見てみましょ🎵第1シリーズ8話だけど、あっという間に終わっちゃう。

 

  時は19世紀、英国は摂政時代。ブリジャートン子爵家の美貌の長女ダフネ(フィービー・ディネバー)がいよいよ社交界にデビューするところから物語は始まります。キレイなドレスに宝飾品、みんなの注目を浴びて社交界デビューなんて素敵😍憧れちゃうワ……

なーんて( ・ε・)ちっちっち、とんでもない❗(笑)

いみじくも当のダフネが口走るが如く「一瞬で人生が決まる」適齢期のレディはいつも土俵際、いかに血筋家筋財力胆力に長けたイケメンをたぶらかしてプロポーズに持ち込むか、それこそ血で血を洗う❓壮絶なるバトルの幕開けでございまする。その為にレディたちはごっつい拷問器具みたいなコルセットでカラダを縛り上げ、満足に息もできず背中は傷ついてズタズタになりながらも、何食わぬ顔で会話術や恋の手練手管を駆使し、いざとなったらライバルのスキャンダルをばらまいて相手を蹴落とすくらいは朝飯前😅

 

 ダフネはよりランクが上のお相手をゲットする為、レディやその母親たちからの猛烈アタックに辟易している快楽主義者兼独身主義者のセクシーイケメン公爵サイモン(レゲ・ジャン=ペイジ)と恋人のフリをする密約を結ぶが、ミイラとりがミイラになって…という予想通りの展開💕でもね、公爵とダフネの主役二人がもう、最高に魅力的なんで、あるあるの展開もオールオッケー😊

 

  公爵は心の傷を抱えた放蕩者(単なる放蕩者ぢゃないのね、ここが大事)で、事あるごとにミケランジェロダビデかと見紛うほどの古代ギリシャふう肉体美を惜しげもなく披露してくれる大盤振る舞い(なにせ趣味がボクシングですから😅)。このドラマで一躍人気者になったペイジくん、最近では次期ジェームズ・ボンドの候補にも挙げられているとか😮ううむ、褐色の肌のセクシーダイナマイト、おそるべし。

 

  相対するダフネがまた、清らかな白薔薇を彷彿とさせる美少女でありながら、社会の矛盾を認識しつつも自分らしく生きたいと模索する聡明さも持ち合わせているというキャラ設定。世界中で大ヒットしているそうですが、この二人の魅力に負うところが大きいでしょう😊女性が売り物のように品定めされる社会に真っ向から反発する次女エロイーズも、「若草物語」のジョーを彷彿とさせるキャラで、可愛いお顔にドスの効いたハスキーボイス(なにげにハリウッドアクトレスのトレンド❓スカヨハやフローレンス・ピューを思い出しますね)が超キュート😍

 

  グローバル展開とダイバーシティを主眼とするネトフリだけあって、19世紀の英国社交界を舞台にしながら、多数のアフリカ系の俳優さんたちを登用、そこがまたこのドラマに独自の魅力を与えています。中でもガーナ系のゴルダ・ロシェウヴィル(フローレンス・ピューの『レディ・マクベス』に出演してましたね)が演じるシャーロット王妃は、実際にアフリカ系だったという歴史的根拠もあるそうです。余談ですが、シェイクスピアの一連の史劇をドラマ化した『ホロウ・クラウン~嘆きの王冠』でヘンリー6世の妻、マーガレット・オブ・アンジューを演じたのは、ナイジェリア人の血を引くソフィー・オコネドーだったなぁ…。画期的なキャスティングでびっくりしたけど、あれも何か歴史的根拠があったんだろうか(-ω- ?)ちなみにこのマーガレット、気弱な夫のお尻を叩いて英国をあの薔薇戦争に引きずり込んだ烈女。『ゲースロ』のサーセイ・ラニスターのモデルだとも言われとります。

 

 アメリカで制作された英国の歴史ドラマなので、貴族の話と言っても『ダウントンアビー』のようなリアルさはないけれど、最近のような鬱々とした世相には、『ブリジャートン家』みたいなファンタジックな歴史モノがぴったりなのかも。爆発的ヒットを受けて、早々とシーズン2の制作が決定したもようです😉