オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

野村萬斎がハマリ役すぎ、山本耕史の○○スゴすぎ~『死との約束』

  早いもので、野村萬斎氏が日本版エルキュール・ポワロ、「世界一の名探偵」勝呂武尊を演じるのも三作目になります。

 

  三谷幸喜氏の筆致も冴えに冴え渡り、登場人物たちの登場・退場のタイミングも含め、まるで芳醇な舞台劇を見ているかのような味わい😊

 

  また、時代設定が昭和三十年ということで、全編を漂うクラシカルな薫りと、世界遺産熊野古道の風景の美しさは溜め息モノ。原作はポワロの中東シリーズの一環なので、「メソポタミア殺人事件」や「ナイルに死す」同様、異国情緒と熱帯のギラギラ感満載でしたが、日本版は季節は秋、静謐な美しさに満ちていて(紅葉が素晴らしく美しい❗)、三谷式換骨奪胎の魔術ここにあり…といった感じでしょうか❓😊

 

  しかし何よりもこのシリーズを名作たらしめているのは、長年ITVでポワロを演じ続けたデヴィッド・スーシェや、最近映画でポワロを演じているケネス・ブラナー等英国の名優たちに勝るとも劣らない野村萬斎氏のハマリ具合でしょう😊ポワロって、その外見や気取った立ち振舞いを誇張しすぎて演じると、戯画(カリカチュア)っぽくなって、一歩間違えると滑稽に写ってしまうんですが、野村氏の場合はその寸止め具合が絶妙です❗

 

  原作のポワロは英国に暮らすベルギー人で、周囲から(ベルギー人だから、少々ズレてても致し方ない)みたいな言われ方をされちゃうんですね。「英国の異邦人」的な❓作者のアガサ・クリスティにしてからが、あまりポワロのことは好きじゃなくて、あんなに長くポワロものを書くつもりはなかったとか😅なんとも可哀想な話ですが…。

 

  世間とかなりズレていても愛嬌と優しさがあってどこか憎めないポワロ。にこやかに笑いながらそのじつ、誰よりも人間観察と心理の洞察に長けている「灰色の脳細胞」ポワロ。ヲタク的にはデヴィッド・スーシェよりも、ケネス・ブラナーよりも、一番人間的な魅力に溢れているのは野村ポワロ、もとい野村勝呂(すぐろ)だと思うんですが、いかがでしょう❓…それに、野村ポワロの場合、あの髭つけてあの喋り方でもスラリとした長身、やっぱりイケメン具合は隠せない(笑)

 

  前二作『オリエント急行殺人事件』『黒井戸殺し』もそうでしたが、入れ替わり立ち代わり素敵な俳優さんたちが登場するオールスターキャスト。今回は山本耕史市原隼人が最近の彼らが演じている役のイメージを大いに裏切ってくれるキャラで見てて楽しかった~🙆松坂慶子の毒母ぶりもド迫力😅

 

  三谷幸喜先生、次なる勝呂武尊モノ、楽しみにしています❗

 

(おまけ)

あのぅ…。山本耕史ってああいう筋肉してる人だったのね❓ヲタクぜんぜん知りませんでした😅上半身裸でサスペンダー、目を奪われて、その場面のセリフ、全くアタマに入ってこなかったんですけど(笑)