オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

夫大人者、与天地合其徳~『青天の栄一』に萌え~💕

   どこまでも青く青く済みわたる空、遥かに臨む蒼い山なみを背にしてすっくと立つ渋沢栄一こと吉沢亮の立ち姿の美しさよ❗これが萌えずして、何としよう😍まるで一幅の絵画、どんな説明も台詞も要らない。我らが吉沢亮は、大自然の中で、自らの行く道を、自らの使命を、天啓を受けたかのように悟る幕末の天才の「その一瞬」を、目の耀きと佇まいだけで表現してみせた❗『なつぞら』で夭逝の天才画家・天陽くんを演じた吉沢さんが、人生の最後に、麦わら帽子を北海道の空に投げ、そのまま倒れて大地に還っていく場面を思い出しました。

 

まことの美男には、大自然がよく似合ふ。

 

  江戸に武者修行に出かけ、思誠塾で尊皇攘夷思想に目覚めた尾高長七郎(満島真之介)から栄一の元に届いた手紙。長七郎は、語気強く栄一に問いかけます。

 

お前の欲しいものは何だ?

お前の志は何だ?

お前は本当にそのままでいいのか?

 

  その答を山に求めるかのように、急峻な山道をやみくもに登る栄一。

 

私は、青天を衝く勢いで

白雲を突き抜けるほどの勢いで進む

 

  谷川岳で撮影されたというこの場面。急峻な岩場、いやむしろ水涸れした沢登りとも言えそうな難行苦行。あんな難所を袴 & 草鞋でよくもまあ登り切ったことよ😭

吉沢亮の役者魂、おそるべし。

 

  ストーリー的には、この山行をきっかけにして、栄一が千代と家庭を持つ決意をする…という展開となるのですが、ヲタク的には、もっと深い、このドラマの根幹となるテーマが象徴的に表現されていると思いました。渋沢といえば『論語』ですけれども、今日の雄大な場面を見て、孔子自身もその考え方の基礎として学んだという「易経」の一節がヲタクの頭に浮かんで来ました。

 

夫大人者、与天地合其徳、与日月合其明、与四時其序

「大人(君子)はその徳(行動の基準)が自然の摂理に合っている、その明(知恵)は日月の如く光明であり、その序(物事に処する順序)は四季の如くに正確である」

  変幻自在、何ものにも囚われることなく、風の如く自然流に生きた、栄一の生き方を彷彿とさせませんか?

 

  今日の回は家康さまのナレーションにもあったように「漢詩」がテーマでしたネ😉ヲタクは栄一のように自作の詩を作るアタマはないので、代わりに好きな漢詩を紹介してみました(笑)

 

長七郎からの問いに対する答を悟った栄一の姿を一瞬にして描き切った今回、大河ドラマ史上長く伝えられる名場面になると、ヲタクは思います。

 

(ついしん)

  今日から岡田健史くん演じる成長した尾高平九郎が登場❗姉思いの、一点の曇りもない天真爛漫な笑顔。のちのち、彼を待つ悲劇を考えると見るのが辛い…😭橋本左内(小池徹平)も然りですが、激動の幕末、どれだけの有為な青年たちがその若きいのちを散らしていったものか…。

 

  そしてそして、井伊直弼(岸谷五朗)と徳川家定(渡辺大知)との初めての出会い❗従来、我々が持つ井伊大老ステロタイプなイメージを覆すような、どこか愛嬌があり、すっと相手の懐に忍び込む人たらし。岸谷さんの軽妙洒脱なお芝居がピッタリです😉