オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

サヨナラ井伊大老、そして2つの太陽・栄一と家茂~『青天を衝け』第9回

  今まで日本史上十指に入るほどの冷酷なヒールのイメージだった井伊直弼NHK大河ドラマ『青天を衝け』は彼の、人間的な弱さを併せ持つ一面を描き、新たな井伊直弼像を私たちに見せてくれた❗

 

  今夜特に印象的だったのは、徳川家茂(磯村勇斗)とのシーン。井伊大老を心の頼みにしている若干二十歳の若き将軍。彼は、安政の大獄を断行した井伊が、水戸の浪士らによる暗殺の危機に晒されているという噂を聞きつけ、ほとぼりが冷めるまで一時大老職を辞したらどうかと話をしに来たのです。ふっと笑って、「なんの、案じることはございません。憎まれごとはこの直弼が甘んじて受けましょう。そして上様がご成長あそばされればその時は、すらりとお役御免を仰せつかります」と答える井伊大老。兄の急死により考えてもいなかった家督を継ぎ、望まぬ大老職を命じられ…。井伊直弼もまた、激動の幕末に運命を翻弄された一人だったかもしれません。

 

  あっ、吉沢さんが「井伊大老吉沢亮」のあり得ないツーショット(笑)をTwitterにUPしてくれてる~😍…そう言えば、岸谷さんは同じ事務所の大先輩で、映画『あのコの、トリコ。』で共演してますね🎵あの時の、マイナーなアート系映画を作り続ける監督役の岸谷さんが大好きでした♥️

 

 また、 家茂を演じる磯村勇斗くんがイイですよねぇ。前回、慶喜(草彅剛)と廊下ですれ違った時、小柄な慶喜に合わせてにっこり笑いながらその長身をちょっと屈ませる、その一瞬の動作だけで家定の人柄の柔らかさ、育ちの良さが見てとれたものでした😊緊迫感溢れる、そして様々な陰謀渦巻く魑魅魍魎な江戸パートに、太陽のような笑顔が眩しい。吉沢亮さん演じる栄一の笑顔も太陽のようだと思っていつも見ているのですが、武州のお百姓に生まれついた栄一の明るさには、どんな逆境にも負けない逞しさ、虐げられてもそれをバネにして這い上がるしたたかさが隠れてる。例えて言えばギラギラした真夏の日差し。一方、家茂は穏やかで柔らかい春の日差し。

  若き演技派二人が、その役柄がまるで身体に染み込んだように、自然体で演じています。

 

  吉沢さんと磯村くんは、7月公開予定のイケメンメガ盛り映画『東京リベンジャーズ』で初共演♥️『青天を衝け』では時の将軍と一介の農家の若者なので一緒のシーンはないでしょうが(笑)『東京リベンジャーズ』の舞台挨拶とかバラエティでツーショット見れるかしらん、楽しみだわ~~😍

 

  さて、井伊大老桜田門外で水戸の浪士たちに暗殺された直後、攘夷の巨星・徳川斉昭(竹中直人)も急逝してしまいます。慶喜はその知らせを聞いても、隠居謹慎中ゆえ、駆けつけることもできません。普段感情をギリギリまで抑制している慶喜が、肩を震わせて泣くさまは、もう…😢😢

 

しかしながら、どうして毎回あっという間に終わってしまうの😅ヲタク的にはまるで朝ドラ並みに短く感じるんですけど(笑)

 

(ついしん)

尾上右近さんの孝明天皇、その佇まいからしてもはや「なりきってる」、凄い❗『麒麟がくる』の正親町天皇(坂東玉三郎)に勝るとも劣らない神キャスティングだと思います。

そしてまた岩倉具視(山内圭哉)の、妖怪っぽいお公家さんぶりがすごいインパクトで…。ちょっと夢に出てきそう😅

京都パートもなかなか手強いゾ(笑)

 

 今さら言わずもがな…だけど、大河ドラマのキャストの層の厚さときたら、さながら日本演劇界総結集の趣。