オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

歴史上のイケメン列伝①~チェーザレ・ボルジア

f:id:rie4771:20210512185932j:image

    毎週ワクワク楽しみに見ているNHK大河ドラマ『青天を衝け』。今週の日曜日にはついに我が愛しの新撰組副長・土方歳三が登場❗『新撰組始末記』著者の子母沢寛によれば、土方は「役者のような優しげな色男」だったそうですが、目的遂行の為にはあらゆることも辞さない非情さも持ち合わせていたようで…。今で言うなら「ギャップ萌え」で、土方にハマっていた時期には、あってあらゆる小説や資料を読みまくりましたっけ。日曜日のブログ記事にもちょっと触れましたが、ヲタクが今までハマった「歴史上のイケメン」を、不定期ではありますが、思いつくままにご紹介していければと思います❤️ 

 

  まずトップバッターはチェーザレ・ボルジア❗15世紀末、ルネッサンス期のイタリアに、ローマ法王の私生児という、あるべきではない異端の子として生まれ、父の後ろ楯により一度はカトリック教会の大司教という地位まで上り詰めながら、自らその緋色の法衣を脱ぎ捨て、当時小国に分裂して群雄割拠の時代、「イタリア統一」という途方もない野望を抱いた男。当時の思想家マキアヴェリから、「理想の君主」と讃えられた男。マキアヴェリはまた、「容姿ことのほか美しく堂々とし、武器を取れば勇猛果敢であった」とチェーザレの印象を書き綴っています。野望達成を目前にして、31才の若さで非業の死を遂げるまで、彼の生涯は、血と、陰謀と、戦いに彩られていました。

 

  それまでは数々のフィクションの中で、「野望を遂げる為には手を血で染めることも厭わない男」陰険なヒールとして描かれていたチェーザレ・ボルジアを、シビレるほど魅力的なダークヒーローとして初めて描写したのが、言うまでもなく作家の塩野七生。塩野さんはこう語ります。これまで彼は、野心の為には手段を選ばないメフィストフェレスとして弾劾されてきた、しかし「メフィストフェレスの魅力は永遠である」と。

上の表紙に描かれた宝剣はチェーザレが生涯ただ一度だけ高名な職人に作らせたもの。

そしてチェーザレ自身は、生前ただの一度も自分を弁明しようとはしなかった。自分の悪業に対する弁明は、それが策として有効な時にのみ限られる。彼は自分を語ることの極度に少ない男だった。

そして彼の宝剣は…。

自分を語るという甘えを嫌ったチェーザレが、ただ一度若い野望を古代的な寓意であらわしたのが、この剣である。

もうね、塩野さんのこの前書き読んだだけでシビレちゃいましたよね(笑)

 

  チェーザレは、塩野七生の他の著作『神の代理人』『ルネッサンスの女たち』にも登場して、その冷たい魅力を振りまいています。チェーザレの他にも、彼女が描く男たちは生き生きとした魅力に溢れたイケメンばかり😍(『ロードス島攻防記』のヨハネ騎士団や、敵方オスマン・トルコのスルタン・スレイマン1世、『ギリシャ人の物語』アレクサンドロス大王、『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』フリードリッヒ二世等々)

 

おうち時間が長い今日この頃。塩野七生さんの著作の中から、自分好みのイケメンを探してみてはいががでしょう❓😉

 

(おまけ)

塩野七生の描く人物像は、男性ばかりでなく女性もしごく魅力的。特に『ルネッサンスの女たち』のイーモラの女領主カテリーナ・スフォルツァチェーザレの率いる教皇軍の前に立ち塞がり、自分の五人の子どもたちが捕虜になったと知るや大軍の前で長いドレスの裾を高々と捲し上げ、「子どもなんぞここからいくらでも生まれてくるわ❗」と叫んで、兵士たちがあっけにとられている間に反撃に出る…などという驚きのエピソードが😮