オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

渋沢さんが日本に生まれてくれて良かった❗~『青天を衝け 篤太夫と最後の将軍』

 ドラマの冒頭から、今回の渡仏の最大目的であったフランス政府からの600万ドルの借款の夢は、あえなく潰えたという知らせが、外国方の杉浦愛蔵(志尊淳)からもたらされる衝撃のオープニング。

 

  そこで外国方の田辺が一計を案じ、民部公子昭武の名前で逆為替を発行、オランダの商社やイギリスの銀行から資金を募ることを提案。その資金交渉の大役を担ったのがなんと、渋沢篤太夫(吉沢亮)ですよ❗スゴいゾ篤太夫❗いつのまにやら、万博のエレベーターではしゃぎ、パリの街に目を輝かせていたオノボリさんじゃなくなってる(笑)

 

  そうこうするうち、外国奉行の栗本鋤雲(池内万作)が、留学生活の資金にと、勘定奉行小栗上野介(武田真治)から預かったご公儀発行の為替を持ってやって来ます。この方、小栗と共に横須賀の製鉄所建設に功があったので、横須賀にしばらく住んだことのあるヲタクには、個人的にひじょうに親しみのある人物😊フランス語はペラペラ、外交術に長け、平和主義の人だったらしいですね。渡欧中、リベラルな彼が上司だったからこそ、篤太夫ものびのびとその才を発揮したに違いありません。故伊丹十三氏のご子息、池内万作さんが飄々と演じてらして、イメージぴったり😊

 

  資金調達の為諸国を回るうち、近代経済の確立と外交の大事さに目覚めていく篤太夫。昭武が留学を続行するに当たり、一行も髷を落とすことを要求され、「誰が一番だ❓」と聞かれて真っ先に手を挙げたのは、ハイ、勿論篤太夫くんですね~🎵髷を切ってもらう時も、きっと胸がぐるぐるしてたんでしょうね、やけにおかしれぇ顔になってましたよ😊(「武士の魂を捨てろとは…」と辞世めいた句を詠み、泣いて騒いでいる水戸藩士たちとはエライ違いですな=笑)ベルギーのレオポルド国王が、自ら自国の産物のPRをする姿に感激する篤太夫士農工商などという身分の別なく国を盛り上げるフランスのお国事情に感激する篤太夫…。

 

いくら新しく優れた思想や技術に触れても、それを正当に評価し、受け入れる柔らかな感性とセンスがなくては、決して自分自身のものにはならない。

 

ああ、あの日あの時、渋沢さんが民部公子一行の会計係として渡欧してくれて良かったぁぁ~❗

 

  彼が一行の中にいなかったら、明治維新後の日本の社会経済は100年くらい遅れていたんじゃなかろうか❓…いやマジで(笑)

 

  新しい思想、新しい社会に触れてどんどん成長していくフランスの篤太夫に反して、徳川慶喜(草彅剛)は、人生最大の難局に立ち向かっていました。平岡に続き、側近の原市之進も失い、日ノ本の行く末を一人呟きながら碁を打つ、慶喜のなんという孤独。争いを避けて大政奉還をしてさえなお、幕府の力を根こそぎ奪おうと戦いを仕掛けてくる薩摩藩…。慶喜の、言語を絶する苦しみはまだ、始まったばかり…。今夜の慶喜は言うに及ばず、家康様の、苦渋に満ちた表情も見ていて切なかったです😭

(さすがに今夜の家康さま、「こんばんは、徳川家康です」のいつものご挨拶もなかったですもんね…)

 

  しかし、悲喜こもごも、波乱のストーリー展開の中でも、吉沢さんや徳川昭武役の板垣李光人くんの、C'est magnifique❗な洋装姿はひとときの癒し、心洗われる瞬間でしたわ…😍洋酒で乾杯して、「(この酒)強いな~」って笑い合う篤太夫と杉浦愛蔵の可愛い二人も♥️

(一番はそこかいッッ=笑)