オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

これはヒーロー物語だよね❓~『砕け散るところを見せてあげる』

   男子は、生涯に1度はヒーローに憧れる。だけど大人になるにつれ、世の中のさまざまな矛盾や過酷な現実に直面して、(いつかヒーローになってやる❗)…と心に誓ったことも忘れ、それはやがて甘い痛みと共に風化していく。

 

  しかし、これはそんな誓いをずーっと心に持ち続け、ついには本当のヒーローになってしまったひとりの青年のおはなしである。

 

……え❓ち、違う❓もしかしておばさん間違ってる❓

 うーーん、そう言えば「衝撃の愛の物語」って書いてあるよね…。愛の物語かぁ…。

 

 

 ええい、ままよ❗

 ヲタクは映画評論家ぢゃないし、このブログは単なるヲタクの自分勝手な感想(妄想❓😅)をつらつら綴っているだけのものなんだからして、やっぱり、思う通りに書く(笑)

 

  正義感に溢れ、困った人を見たら見過ごしにできない高校三年生の濱田清澄(中川大志)。(名前からして清澄だからね😅)ある日学校で、同級生たちから執拗なイジメ(だいたい、女子の頭に上履きぶつけるなんて酷すぎる😭)の対象になっている一年生の蔵本玻璃(石井杏奈)と出逢う。はじめは清澄が差しのべる手も拒否していた玻璃だったが、清澄の純粋さ、誠実さに次第に心を開いていく。しかし彼女は大きな秘密を抱えていて、それが明らかになった時、悲劇が幕を開ける…。

 

  何の予備知識もなく見始めたヲタク。中川くんは相変わらず素敵な自然体の演技だし、またヒロイン玻璃のキャラが、過酷な状況で虐げられているにもかかわらず、心の芯の部分は決して汚されることのない、ピュアな強さと明るさを感じさせてめちゃくちゃ魅力的。ヒロインを、石井杏奈さんがリアルに演じてます😊そんな二人が主人公で、舞台は緑深い、牧歌的な地方都市。さぞかし癒し系の学園恋愛モノかと思いきや…。

 

それがトンでもないんです❗(笑)

ラストまであと40分位のところで、あれよあれよという間に心理サスペンスか、はたまたサイコホラーに劇的なヘンシン

((( ;゚Д゚)))

 

  私たちを待ち受けるのは残酷で衝撃的なラストですが、見終わった後の余韻は、なぜかとても爽やかなんです。人の役に立つことを心底喜んで、人知れず実践しているヒーローってきっと、町のどこかに存在しているはず、清澄みたいな人がいるからこそ、虚偽や矛盾に満ちているように見えるこの世の中も、危ういバランスをとりながら、なんとか成り立っているに違いない…そんなふうに思わせてくれる映画でした。

 

  清澄は、「オレが君を守る❗」と言いながら、結局、自分の手で波璃を助けることはできなかったんですね。彼女はとっても強いので、何でもなんとか自分でできちゃうんです😅(これ以上はネタバレになっちゃうので話せませんが…)清澄はそのことに忸怩たる思いをずっと抱いていて、ある日とうとう…。

 

  こんなピュアな青年どこにもいないよ❗…って思いながら、(いやもしかしたら、ひょっとしたらどこかに…)と、淡い夢を抱かせてくれるのは、中川くんの類い稀なる演技力か、はたまた彼自身から滲み出る人徳なのか…❓正義のヒーローを演じさせて嘘っぽくならないと言えば、彼の右に出る人はいないでしょう。

 

  清澄の親友役に、ヲタクご贔屓井之脇海くん。主人公のマブダチ役って言ったら、なんてったって井之脇海岡山天音😍

二人とも、受けの演技巧すぎ🎵

 

  父・清澄の遺志を受け継いでヒーローに憧れる息子役に北村匠海。二人が並んでライダーの変身ポーズをキメるシーンは、何だかもう可愛すぎて、まさに眼福でございます♥️

 

  題名にある「砕け散るもの」とは、はたして何なのか❓清澄は私たちにいったい何を見せたかったのか❓

 

……その答がわかった時にきっと、私たちの心は温かく包まれ、キラキラ光るもので満たされる。