オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

ジャック・ロウデン主演『Benediction(祝祷)』サン・セバスチャン国際映画祭へ❗

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(サスーンとオーウェンが運命の出逢いを果たすエディンバラの街並み…Pixabay)

サンセバスチャン国際映画祭の公式Twitterに嬉しいお知らせが❗

 

 テレンス・デイヴィス監督(その作品は、当映画祭において2008年に回顧上映が開催された)が、『Benediction~祝祷』を正式出品することに決まった。正式出品は、今回で三度目。本作品は反戦詩人ジークフリード・サスーンの生涯を描いたものであり、主演を務めるのはジャック・ロウデンとピーター・キャパルディ(サスーンの晩年)である。

…とあります。

 

  今回ジャクロくんが演じるのは、第一次世界大戦の凄惨な体験から心を病み(今で言うPTSDですね)、その後反戦の詩を書き綴った実在の人物、ジークフリード・サスーン。

サスーンは、やはり英国の反戦詩人、ウィルフレッド・オーウェンの詩作上の師であり、師弟関係を越えた敬愛の対象でもありました。二人はPTSD治療の為に入院したスコットランドエディンバラの精神病院で運命の出逢いを果たし、サスーンの指導によりオーウェンは、戦争を題材にした詩作の中でも英国文学史上屈指の名作と言われる『死すべき定めの若者の為の讃歌』(Anthem for Doomed Youth) を書き上げます。その後オーウェンはサスーンの反対を押し切り再び前線に赴き、激戦の地で25才の若き命を散らすのですが…😢

 

ツイッターの左の写真は、ジャクロくんと、若手イケメン演技派ジェレミー・アーヴァイン(『戦火の馬』)との麗しきツーショットが❗

っつーことは、サスーンの運命の人、ウィルフレッド・オーウェン役はジェレミーってことか…。

い、いかん、今からヨダレが…(^q^)(⬅️バカ😅)

 

…って、デレデレしてる場合ぢゃないのよ。なんてったって監督は、あのテレンス・デイヴィス(Twitterの写真右)。鬼リアリズムなんだよなー、この人の作品😅ヲタクが直近で観たのは、有名なアメリカの詩人の生涯を描いた映画『エミリ・ディッキンソン~静かなる情熱の生涯』。ディッキンソンと言えば若い時から自宅の敷地を一歩も出ず(もちろん結婚せず)ひたすら詩を書きまくった人で、元祖引きこもりというか。その芸術性が世に認められたのも、彼女が亡くなってから。もともと腎臓が弱かったエミリはギリギリまで医者にかからなかったから重症化して、尿毒症から脳に来て((( ;゚Д゚)))そのプロセスが徹底したリアリズムで描かれていて、主演のシンシア・ニクソンの熱演と相まって怖くて…。第一次世界大戦の戦場や当時の精神病院の様子、サスーンのPTSD等をあの容赦ないリアリズムで描くとしたら…。

映画見る前にちょっとした覚悟がいるかもね。

 

 サスーンの晩年を演じるピーター・キャパルディは、ルイス・キャパルディのMV『Someone You Loved』で、妻を心臓病で亡くした男性を演じていたスコットランドの俳優さんですね。あのMVで日本でも広く知られるようになりましたが、本国では以前から高名なバイプレーヤーです。個人的には、英国の作家ディケンズの半生を描いた『どん底作家の人生に幸あれ❗』の軽妙なコメディ演技が好き🎵『スーサイドスクワット』の新作にも出てるみたいですね。(予告編にチラッと写ってた😅)

 

  …とにもかくにも

一刻も早く見たいよ~❗❗(⬅️こればっか😅)