オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

池田エライザの『Wの悲劇』に魅せられる~『松本隆トリビュートアルバム/風街に連れてって』

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  毎日ヘビロテの、『松本隆トリビュートアルバム~風街に連れてって』。(今、ソファに寝っころがってスマホにブログ入力している間にも、背景に流れてる=笑)

 

  最愛の推し、宮本浩次さんの『SEPTEMBER』のすぐ後に来るのが、池田エライザ孃の『Wの悲劇』。女優としての彼女は知的で先鋭的、その肚の据わった、思い切った演技で、アノ園子温監督からリスペクトを込めて「池田エロイザ」の尊称を与えられるほど。

 

  そんな彼女が歌い上げるは、当初薬師丸ひろ子が歌った『Wの悲劇』❗これは、薬師丸ひろ子が主役も務めた同名の映画の主題歌。ある劇団の新進女優が、頂上を目指していわゆる野望の階段を昇っていくさまを、実際の彼女の人生と舞台をシンクロさせて描いた作品で、当時薬師丸ひろ子が大人の女優に脱皮したと話題になりました。

 

  一方、男性を踏み台にして劇団の看板を背負うトップ女優を三田佳子が演じ、鬼気迫る演技を見せました。トップ女優にはパトロンがいて、そのスキャンダラスな私生活を他の劇団員に責められた時の彼女の台詞が凄かった。

わたしたち、お客さんに道徳を教えるために芝居をやってるわけじゃないでしょ。

私生活が綺麗じゃあなければ舞台に立つ資格がないと言うの?

みんな資格なんてないんじゃないの?

SNS時代になって、皆一斉にスキャンダル取締り警察みたいになっている昨今では、言えないセリフかもしれないけどね(笑)

 

  研究熱心なエライザ孃のこと、きっと映画を観るか夏樹静子の原作を読んで、テーマを理解した上での歌唱なのだと感じました。

 

  女優としてのエライザ孃、その演技の振れ幅から考えれば、当時の薬師丸ひろ子の役も三田佳子の役も両方イケちゃいそう😉しかし今回の歌唱では、彼女の普段のセンシュアルな魅力は封印され、薬師丸ひろ子もかくや……と思われるほどの透明感。そこに、演技を極めるため、さまざまなことを犠牲にしなければならない女優の「業」の哀切さを滲ませて秀逸。やはりエライザ孃自身が女優であればこその表現だったのではないでしょうか?

 

  秋の夜長に聴きたい一曲です😊