オタクの迷宮

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

宮本浩次と宇多田ヒカル、中島みゆき~歌い継がれてゆくもの『The Covers』

  宮本浩次さん、久しぶりの『The Covers』ご登場~~❗

  秋に相応しく、歌姫のバラードをしっとりと歌い上げてくれました。

  新たにMCとなった水原希子嬢とは初対面らしく(まあ、そうだよね😅)、「は、初めまして」(びしっ)と宮本さんコチコチのご挨拶。「初めてのお見合い」みたいです(笑)宮本さんが何か喋るたびに、「くすくす」と、いかにも楽しそうに笑う希子嬢がなにげにツボだった😊

 

☆『First Love』

  MCのリリー・フランキーさんがひじょうに意外な組み合わせだと驚いたギターでの弾き語りですが、宮本さんがそのスタイルで歌うと、これ以外考えられないくらいぴったりな組み合わせ❗

宮本さんが歌うと、歌を越えた何かが琴線に触れる    by リリー・フランキー

けだし名言ですっ。

 

   宇多田ヒカルコロンビア大学でも学んだバイリンガルで、時代の申し子のような彼女。…でもなぜか、彼女の歌を聞くと、オールアメリカンなドライさとはちょっと違う、日本的な湿った情緒を感じるのはどうしてだろう……って思っていたけど、『The Covers』の宮本さんの歌唱を見て合点がいった❗宇多田ヒカルには、ご本人が意識するしないにかかわらず、ご母堂である藤圭子の、思い通りにならない人生のやりきれなさと切なさを歌い上げる演歌(怨歌)の真髄が、脈々と流れているのだと。

 

  宮本さんが名盤『ROMANCE』、昭和の歌姫たちの綺羅星の如き名曲の中にあえて、時代の先端を行く宇多田ヒカルの『First Love 』を入れた理由もきっとそうなんじゃないか…と。ローリング・ストーンズレッド・ツェッペリンに憧れるバリバリのロッカー宮本浩次の体に流れているのは、荒川の水面の煌めきだったり、井の頭公園の静寂さだったり、「極めて日本的な情緒」であると思うから。

 

 ☆『春なのに』

  そして、中島みゆき作詞作曲による『春なのに』。普通ならウキウキと心浮き立つ春なのに私は…っていうね。卒業を理由にして、「お別れだね」と無慈悲にも言う憧れの先輩。好きな人の心を敏感に感じとった利発な少女は、

卒業しても 白い喫茶店 今まで通りに会えますね

という、何度も繰り返し心の中に反芻してきた言葉を飲み込んでしまう…。

宮本さんは歌詞のこのくだりを聞くといつも泣いてしまうらしい😊ああ、そうなんだよね。相手の気持ちが見えてしまったら、言いたいことも言わずにそっと身を引いてしまう。そんな切なさを知っている宮本さんは、やっぱりイケメンなりよ(笑)

 

  この曲にも出てくるけど、中島みゆきといえば喫茶店(もしくはサテン)。ユーミン竹内まりやはカフェのイメージ。『春なのに』を歌っていた柏原芳恵、アイドルなのにどこか暗くて、薄幸そうな風情だったのが印象に残ってます。

 

  そしてそして、我らが宮本浩次もまた、喫茶店がよく似合う♥️

(ヒルナンデス、小峠英二さんと行った「東京喫茶店巡り」。ヲタクにとって神回なんですけど~~。また二人でやってくれないかな😊)

 

  もはや過去の遺物になりつつある昭和も、日本的な情緒も、歌という素晴らしい媒体によって、確実に、脈々と歌い継がれて行くという事実に、ヲタクはしごく感動しましたことよ。

 

  そして最後に❗待ってましたの『浮世小路のblues』♥️(アルバム『縦横無尽』より)

ブルースロックにうねうねと演歌を乗せてみたんですと❗なるほどね~~。うねうねと(笑)

レッド・ツェッペリンストーンズもこれはできねぇだろ。  by 宮本浩次

はいっ、世界中でただ一人、宮本さんにしかできません(断言)

宮本さんの浮世小路はどこにあるのかな❓ヲタクの妄想の中では、ハマの黄金町の裏路地をトレンチコートの襟を立てて歩く宮本さんが見える、ハンフリー・ボガートみたいに😍

 

  『宮本、独歩。』も『ROMANCE』も『縦横無尽』も全てが詰まった全国縦断コンサートが始まりました❗ヲタクは来年に入ってからの参戦だけど、今度はどんな宮本さんに出逢えるのか、今から楽しみでしかたありません❗(⬅️武者震い😅)

https://twitter.com/nhk_covers/status/1449741824889925634