オタクの迷宮~映画と舞台と音楽と Chaos-α

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

愛深きひと~『青天を衝け / 栄一と伝説の商人』

    渋沢栄一と言えば、近代日本の基礎を築いた経済界の巨人であり、紙幣の顔にもなるような偉人である……という一方で(『青天を衝け』の中でもしっかり描かれましたが)「妻妾同居」であるとか、しごく艶福家であったとかいうイメージがありますよね。栄一の時代には、徳川時代の跡取り制度というか、血統を絶やさないための知恵(側室制度とか)が残存していたわけだから、男女間の倫理観は今とはずいぶん違っていても仕方ないだろう…と、ヲタクは今までぼんやり考えていました。実際、『青天を衝け』の中でも、「子どもは多いほうがよい」という栄一のセリフがありましたし。栄一ほどの優秀なオトコなら、より多くのじぶんのDNAを残したいと思うのも自然な本能かな…なんてね😅

 

  しかし今日の『青天を衝け』を見て、そういった時代による倫理観、結婚観の違いのほかに、渋沢栄一という人は、人を愛する心の器が、尋常でなく大きかったのではないか…と思ったのです。…考えてみれば大内くに(仁村紗和)との関係も、きっかけは一夜の浮気だったかもしれないけど、その根底には、夫が戊辰戦争で行方不明になった…という、身寄りのないくにへの同情心がありましたからね。そんな栄一の心情が理解できたからこそ、お千代(橋本愛)も結局は、くにを屋敷に迎え入れたのではないかと。余談ですが、あの例の栄一とくにの大阪の一夜ね。千代には申し訳ないけど、ヲタク、ドキドキしちゃいましたよ。近来稀に見る、出色のラブシーンでした。…って、あれをラブシーンと言っていいのかわからないけど😅男女の仲は、本人同士しかわからない秘め事だから。「秘すれば、花なり」芸事も色事も同じよ。全部晒け出せばいいってもんじゃない(笑)

 

そして、今夜のラスト近く、陽だまりの縁側で微笑み合う千代とくにの姿に、なぜか胸がいっぱいになりました。

 

  隣で見ている夫は、「渋沢栄一って凄い人物だよなぁ。何人もの女性の人生をまるごと引き受けちゃうんだもんな。それだけの能力も財力もあるってことだよな。オレなんか一人でもいっぱいいっぱいだよ」とブツブツ呟いています。

(持て余し者で悪かったわね、ぷんぷん(*`Д'))

 

  今日は、身寄りのない人たちを受け入れる愛育院経営に共に取り組む渋沢夫妻の姿が描かれ、夫妻の、海のように深い人類愛に涙が止まりませんでした😭😭またねぇ、吉沢さんと橋本愛さんの、夫婦の演技が素晴らしいんですね。お二人共に、良い意味で実年齢より老成しているというせいもあるんでしょうけど、どうです、この長い年月を経て築かれた夫婦の絆の表現❗若くしてこの風格、この貫禄😍

 

  そんな背景があってこそ、強烈な印象を残す岩崎弥太郎(中村芝翫)との初対面❗

日本を強くしたい、一等国にしたいとの気持ちは同じなれど、選んだ道の違いから真っ向から対立する二人。

ついに弥太郎と初対面する栄一

バトルが始まるぜ 

 by 吉沢亮

 

  常に民と共にある栄一の愛の深さ、そして、まるでバイブルのように孔子の「論語」を懐に忍ばせる栄一の姿を描いたのちに、弥太郎との初対面を描くストーリー展開の、なんという心憎さよ。

 

  そしてそして、来週はいよいよ明治政府始まって以来の一大イベント、米国グラント大統領のお・も・て・な・し♥️

さあ奥方たち、大和撫子の出番だよ❗

お千代さん、およし(成海璃子)さん、気張ってや~(っ`・ω・´)っ