オタクの迷宮

変わり者よと言われても 今日もオタクで生きてゆく

"もう無理だ"と追い込まれてからが勝負~吉沢亮 in 『awesome❗』vol.47


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  現在、世田谷パブリックシアターで『マーキュリー・ファー』上演中の吉沢亮さん。Twitterには、既に舞台をご覧になった方々の衝撃、感動、称賛の声で溢れかえっていますが……。

 

  この「awesome❗」のインタビューは、『青天を衝け』が撮了し、舞台稽古は未だ始まらず…といった時期に行われたもよう。

 

  今まで体験した舞台『羅生門』と『プロデューサーズ』で、「自分をさらけ出したり、コントロールできない感情を吐き出しまくる」楽しさを知ったという吉沢さん。それまでの吉沢さんはきっと、舞台での「良い演技」とは、緻密なプランに基づく完璧な演技…だったのでしょうね、きっと。しかし、その日その日、いやその一瞬一瞬に変化し続ける舞台、ナマモノの楽しさ、怖さ、その果ての陶酔を知った…ということでしょうか❓

 

それまで僕自身、感情を溜めるほうが得意だと思っていたのですが、意外と吐き出すのも好きなんだなと思いました。

 

  この吉沢さんの発言を聞いてヲタク的に思い出すのは、演劇界の今や重鎮、風間杜夫さんですね。風間さんは早稲田の演劇サークル~つかこうへい事務所のご出身。ヲタクは学生時代、風間さんの舞台の、狂気の爆発とも言えるマグマみたいなエネルギーに圧倒されたクチですが、その頃読んだインタビューでたしか、「自分は普段人見知りで、学生運動にも入り込めず悶々としていた。そんな時つかさんと出会って、舞台で自分をさらけ出して…。舞台やってなかったら犯罪者になっていたかも」といった趣旨のことを仰っていて、舞台を見た時以上に衝撃を受けたことを覚えています。(ふだん内気な風間さんがひとたびお酒が入るとテンションMAXになっちゃうエピソードは、つかさんに「腹黒日記」でさんざんネタにされてましたが😅)

 

  様々なインタビューから垣間見る吉沢さんの演技観。不器用で、真面目で、普段は内向的なのにひとたび舞台に上がると途方もないエネルギーを放出する……まるで昔むかし、それこそ前述のつかこうへいや寺山修司唐十郎が若かりし頃の、昭和の演劇青年の熱量を彷彿とさせる。

 

  平成生まれの吉沢さんに昭和の演劇人の面影を重ねるなんて、年寄りのセンチメンタリズム以外の何物でもないんだけど…(苦笑)そんな一時の夢を抱かせてくれるような「awesome❗vol.47」でありました😊