オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、映画・舞台・ライブ鑑賞後の感想をゆるゆると呟いたりする気ままなブログ。

ミステリー『警部補アニカ/海上殺人捜査ファイル』


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 ニコラ・ウォーカーが英国ミステリードラマに戻って来た~🎉✨😆✨🎊

 

  ご存じ英国ミステリードラマ『埋もれる殺意』シリーズのキャシー・スチュワート警部役でお馴染みだった彼女。日本で言えば沢口靖子みたいな立ち位置かな❓😅『埋もれる殺意』は、昔の未解決事件のご遺体が何十年を経て発見され、キャシーとその部下たちが殺人事件の謎を探るうち、関係者たちの過去が暴かれていく‥‥という内容でした。ストーリー展開が緻密でサスペンスとしても一級品でしたが、関係者たちの過去は暗く重く、キャシーを取り巻く家庭環境もイマイチ救いがなくて、どちらかといえば北欧サスペンスに似たイヤミス風味😅‥‥ってヲタクはそういうところが好きで見ていたんですけどね(笑)

 

 今回の新シリーズは、一転してところどころにユーモア溢れる会話が織り込まれ、ライトなタッチのミステリーに仕上がっています。舞台が海や湖で、観ているこちら側も開放的な気分になるからかな❓ヒロイン、アニカのルーツはノルウェー人。16才の時両親は母国に帰ることになったけど、独立心旺盛なアニカは英国に残り、刑事になった設定。欧米のミステリーって大体主人公がワーカホリックで家庭も破綻しているケースが多いんだけど、アニカの場合、時代の先端を行くプロトコルコンプライアンスを遵守しつつ、捜査を進めていくニュータイプの刑事‥‥って感じで、クセのある部下や、思春期真っ盛りの一人娘のモーガンとのコミュニケーションに苦労しつつも、機転とユーモアで乗り切っていくところがステキ😍アニカの吹替も『埋もれる殺意』の時と同じ野沢由加里さんが担当しており、こちらもすんなり入っていけます。

 

ドラマの途中、アニカが視聴者に語りかけるユニークな設定。アニカは文学や神話に精通しているので、折に触れて『白鯨』(ハーマン・メルヴィルによるアメリカ文学の名作)や、北欧神話ヴァイキング伝説(『ワルキューレ号の悲劇』)、イプセンの『民衆の敵』(『汚れた水』)、ギリシャ神話(『デュオニソスの審問』)、シェイクスピア(『十二夜のいたずら』)等々について、蘊蓄を傾けてくれるのも楽しい😃🎵

 

  なんてったって、ヲタク憧れのスコットランドが舞台❗(ヲタクのイチ推し、ジャック・ロウデンが住んでるところ  笑)

広大な森、蒼い山並み、どこまでも澄みわたる海や湖‥‥。

 

観ているだけで海外旅行の気分になれること間違いなし❗

 

  殺人事件の謎解きと並行して、アニカさん自身の私生活の謎もサブストーリーとして語られるんですが、最後のエピソード『十二夜のいたずら』のラストであっと驚くオチがございます😊

 

(おまけ)

アニカが着任の日に警部のオフィスに間違って入って「こんなに広いオフィスもらえるんだ~」って悦に入っていたり、ポッケに大量に入れてたリコリス(注・袋にも入れていないそのまんま)を挨拶がわりに部下たちに薦めるんだけど誰も食べてくれない(そりゃそうだよね😅)など、くすりと笑えるエピソードが随所に。


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☝️北欧の人は大好きらしいけど、「世界一不味いお菓子」などという不名誉な称号がつけられたリコリス。上司の警部からも、「彼女(アニカ)の好きなあのヘンなお菓子」なんて言われちゃってるし😅ヲタクはフィンランドサルミアッキは食べたことあるんだけどな。この炭みたいに真っ黒な外見は全く同じだけど、お味のほうはさて‥‥❓どっちのほうが不味いんだろう。(暴言、お許し下さい🙏)

 

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