オタクの迷宮

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トム・ヒューズのロングインタビューが凄い❗①『リチャード2世』

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 推しの一人、英国俳優トム・ヒューズの物凄く長いインタビュー発見❗いやはやとてつもない長さで、これは何回かにわけてご紹介せねば日が暮れてしまう‥‥というわけで、ヲタクが「トム・ヒューズ沼」に落ちるきっかけになったドラマ『ホロウ・クラウン~嘆きの王冠』(シェイクスピアの一連の史劇のドラマ化)の中から、『リチャード2世』についてトムが語ったくだりを今日はご紹介いたしましょう😊

 

 インタビュアーは

 あなたは俳優としてのキャリアのごく初期にルパート・グールド演出の『リチャード2世』でオーマール公を演じましたね。あなたの演技は本当に素晴らしかった❗

と、トムを超絶賛(‥‥もしかしてただのファン❓😅)

 

余談ですが、じつはヲタク、この『ホロウ・クラウン~嘆きの王冠』ブルーレイ完全版を所有しておりますが、付録の小冊子に、日本の誇るシェイクスピア俳優横田栄司氏のトム・ヒューズ評が載っています。

横田さんがそれはもう彼をイチオシしてまして。

トム・ヒューズは来ますよ。

恐らく近い将来ハムレットをやるでしょうね。

あの若者は凄いですね。

と、これまた絶賛の嵐😅プロ中のプロがこんなに誉めるなんて‥‥。彼の演技者としての才能がいかに素晴らしいかが垣間見れるエピソードと言えるでしょう。もっとも彼は、演技の名門中の名門、Royal Academy of Dramatic Arts(英国王立演劇学校‥‥通称RADA)出身で、演技力は折り紙つき😊

そして、その際の演技についてトムは‥‥

 

 

本当に、シェイクスピアの作品は人生について示唆に富んでいるよね。だからこそ、多くの偉大な詩作と同様、時を越えてこんなにも愛されているんだと思う。オーマール公はその役割を見過ごされがちだけど、僕自身はオーマール公の重要な役割に着目していて、それはルパートも同じだったんだ。

 リチャード2世の臣下として王(ベン・ウィショー)の寵愛を一身に受けたにもかかわらず、最期は王を裏切るオーマール公。ロンドン塔で我が身の悲運を嘆く憐れな王を、冷たい湖のようなブルーアイズで、表情も変えずにボウガンで射抜くシーンは、息を飲むほどの衝撃でした。この作品での名演技で、英国アカデミー賞を受賞したベン・ウィショーに匹敵する演技でした。

 
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この『リチャード2世』は、謀反にあってやむなく退位せざるを得なくなったリチャード2世(ベン・ウィショー)が、次の王に王冠を渡す時の、悲嘆にくれる長台詞(しかも、全て押韻の詩の形式❗)がクライマックスになっています。涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながらのベン・ウィショーの熱演はもはや神がかっておりましたが(この時の演技でベン・ウィショー英国アカデミー賞主演男優賞を受賞)、その時の体験についてもトム・ヒューズは語っています。

僕はね、正直言ってベン・ウィショーの一番のファンだと自負しているよ。あの、南ウェールズの教会で撮影した、リチャードからボリンブルック(ロニー・キニア)へ王冠が渡されるあの場面だ。当代きっての、素晴らしい二人の舞台俳優の演技を目の前で見ることができた信じられないくらい幸福な体験だった❗

「ほんの数年しか年齢が違わないのに、彼は本当に凄い❗」とベンを絶賛するトム。ヲタクからしたらトム、そんな君の素直さ、真っ直ぐさにヤられちゃうね(笑)

 

トムはまた、彼の演じるオーマール公に重要な意味付けをしてくれた監督のルパート・グールドに対する感謝も忘れてはいません😊

グールドは舞台演出家として高名ですが、トム曰く、「シェイクスピア作品を極めて詳細に分析し、文脈の隅々にまで気を配り、俳優を導ける稀有な演出家である」とのこと。作品を多元的、多面的に捉えることのできる監督だったそうです。グールド監督はその後ハリウッドで「ジュディ/虹の彼方に」を監督、レニー・ゼルヴィガーにアカデミー賞主演女優賞をもたらしましたが、監督のその演出法もその一因となっているかもしれませんね😊

 

‥‥では今夜はこのへんで。トム・ヒューズのロングインタビューを元に、これからも彼の魅力に迫っていきますので、②をお楽しみに❗


(おまけ)

  BBCの超名作ドラマ『ホロウクラウン~嘆きの王冠』。シェイクスピアの史劇のうち、歴代英国王の生涯を描いた作品をピックアップしてシリーズ化したもので、今回話題にしました『リチャード2世』もそのエピソードの1つ。英国の一流俳優たちが総結集した、豪華絢爛、目眩くような作品です。

 

なんとのちのヘンリー5世(ハル王子)をトム・ヒドルストン、リチャード3世をベネディクト・カンバーバッチが演じています❗シェイクスピアの作品の中でも敬遠されがちな史劇ですが、この『ホロウ・クラウン』、英国イケメンを観賞しつつシェイクスピアに親しみ、英国の歴史も学べる一石三鳥の作品ですよ😉

 

この記事を読んで、ステキな俳優トム・ヒューズに興味を持たれた方は、題名の下の「トム・ヒューズ」をクリックして頂くとマイク関連の他の記事も読めますので、よかったら‥‥。

 

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