
原作はアンソニー・ホロヴィッツの同名ミステリー。
日本でも大人気で、「このミステリーがすごい!」などミステリー部門の賞を7冠も獲得しています。
その話題作が、全6話のミニシリーズとしてミステリーチャンネルに再登場〜〜🎉
英国※サフォーク州の美しい自然と古い邸宅を舞台に、本格推理ドラマが展開します❗
※余談ですが、サフォーク州と言えば、英国最古の遺跡サットン・フーが発見された場所。Netflix配信の映画『時の面影』は、その奇跡の大発見に至る実話を綴った佳作。(主演:キャリー・マリガン、レイフ・ファインズ)

(From Pixabay)
出版社の編集者で探偵役を務めるヒロイン役にレスリー・マンヴィル。
‥‥そう、あの英国が誇る名優、ゲイリー・オールドマンの最初の奥様です。その美貌と知性で若き日のゲイリーを虜にしたレスリー。(本作品での彼女、御年66才だと言うのに、美貌と大人の女性の色香は健在❗)‥‥しかし幸せな筈の結婚生活も長くは続きませんでした。長男アルフィーが生まれた直後だというのに、ゲイリーは当時まだ十代だった女優のユマ・サーマンに夢中になり、家を出てしまったのです。レスリーの屈辱はいかばかりだったでしょうか。
しかしそれから30年、レスリーが『ファントム・スレッド』でアカデミー助演女優賞にノミネートされた時、元夫ゲイリーはチャーチル首相役で悲願の主演男優賞に輝いたのです。
様々な恩讐を乗り越え、同じレッドカーペットを歩いた二人。そして、レスリー・マンヴィルをエスコートしていたのが、他ならぬ二人の一粒種のアルフィー・オールドマンだったのです。ヲタク的には、優雅な中に精神的な強靭さを秘めた英国女性を演じた『ファントム・スレッド』(ポール・トーマス・アンダーソン監督)が印象的。‥‥しっかし5年前のあの時よりも今回のほうが若返ってないか❓😅
‥‥って、また余計なことを喋り過ぎました😅
名探偵アティカス・ピュントのシリーズが大人気のミステリー作家、アラン・コンウェイ(コンリース・ヒル)がある日のこと、自宅であるパイ屋敷の塔から落下して死亡します。
彼は末期ガンを患っており、警察は自殺として処理しますが、彼の担当編集者スーザン・ライランド(レスリー・マンヴィル)は、彼の死の直前に渡された『カササギ殺人事件』の原稿の最後の章がそっくりなくなっており、PCデータも消去され、創作ノートも持ち去られていることから、殺人事件ではないのかと疑い始めます。
そしてさらには、今回の遺作の登場人物は全員、アランの周囲の人物がモデルになっていることに気づき、死を覚悟したアランが、ある人物の隠しておきたい秘密を明らかにするために『カササギ殺人事件』を書いたのでは❓そしてそれに勘づいた犯人によってアランは殺されたのでは‥‥❓と考え、彼の死の謎を探り始めるのです。
この作品は
①作家アランの死を追う現実世界
②彼の小説の中の名探偵ピュントの事件
この2つが同時に進む、少し変わった構造になっています。
最初の1~2話は現実に起きたアラン・コンウェイ殺人事件の謎を探るスーザンと、アランが創作した架空の名探偵アティカス・ピュント(ティム・マクマラン)が活躍するフィクション世界が同時進行するので少々戸惑いますが、3話でアランを取り巻く現実世界と、彼の書くミステリーが言わばパラレルワールドであることがわかってからストーリーもスピードアップ、がぜん面白くなります❗‥‥そして謎が謎を呼び、観ているこちらはアタマくるくる🌀🌀
あー、だからミステリーって好きさ(笑)
ストレス発散にはミステリーがいちばん❗
モデルになった現実世界の人物と、フィクション中の登場人物を同じ俳優さんが演じているのでわかりやすいし、(え❓この人がモデルってことは、もしかしてこの人が犯人❓)と、ミステリーの謎解きに参加することもできます。
アランはアガサ・クリスティのファン‥‥という設定で、村や親族の複雑な人間関係、絡み合う愛憎、「ごく平和に見える村に、悪意が醸成される」というピュント探偵のセリフ、またアラン・コンウェイが、自分が創り上げたキャラにも関わらずピュントのことがキライで、小説中でいつ殺そうか思案している‥‥というのも、クリスティのエルキュール・ポアロに対する複雑な思いを思い出させますし😅
一緒に見ていた夫、「カササギ殺人事件って‥‥。カササギが全然ストーリーに絡んでこないぢゃん」って不満げでしたが、アランがこの題名に最後までこだわった事実が後からジワジワ効いてきますので、お楽しみに。アティカス・ピュントって妙な名前だなぁ‥‥とヲタクずっと思ってましたが、それも大きなヒント😊
ピュントの追う殺人事件とスーザンのにわか探偵の事件‥‥最後にはしっかり全ての伏線が回収され、謎解きも見事❗作者のホロヴィッツが脚本を担当しただけのことはあります😊
★本日の小ネタ
アランのゲイの恋人(現実世界)とアティカス・ピュントのお間抜け助手(フィクション世界)の二役に、マシュー・ビアード😊

※2016年、プラダのキャンペーンモデルに選ばれた時のマシュー・ビアード
VOGUEでは「最もホットな英国男子」ベスト10以内に入ったこともある彼だけど、日本ではイマいちブレークしませんな😅モデル出身だけあってめちゃくちゃスタイルよくてイケメンなのに‥‥。彼が世紀末ウィーンのコミュ障ぎみなユダヤ人監察医を演じる『ヴィエナ・ブラッド』、ヲタクけっこう好きなんだけどな。
本格ミステリー好きなら、最後の真相にきっとニヤリとするはず。
英国ミステリーの伝統を受け継ぎながら、構造のトリックで楽しませてくれる秀作でした。