オタクの迷宮

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007ジェームズ・ボンドファンは必見❗~『オペレーション・ミンスミート /ナチを欺いた死体』


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AppleTV+で『オペレーション・ミンスミート /ナチを欺いた死体』観賞。"Extraordinary true story"?途方もない真実の物語?はてさて、オペレーション・ミンスミート(ひき肉作戦)とはこれいかに❓

 

  第二次世界大戦只中の1943年、英国。弁護士のユーエン・モンタギュー(コリン・ファース)は、英国諜報部(MI5)の少佐として熾烈な情報戦の最前線にいました。彼はまた、「二十委員会」という、様々なスパイ作戦を立案実行する組織にも属しており、周囲を欺くため、妻子をアメリカに疎開させるほど任務に忠実な男😅

 

 

 当時の首相ウィンストン・チャーチル(サイモン・ラッセル・ビール)はイタリアのシチリア半島へ侵攻する計画を立てていましたが、シチリアにはナチスドイツ軍が戦力を集結して鉄壁の守りを誇っています。そこでMI5は極秘の「ミンスミート作戦」を立案、実行することになります。その作戦とは、実在する高級将校に仕立てた死体に偽造した機密文書(英国軍はシチリアではなく、ギリシャを総攻撃する作戦である)を持たせて海へ流し、わざとナチスにそれを発見させて、ナチス軍をシチリアからギリシャに移動させようという、奇想天外なものでした。

 

  この作戦や登場人物が全て実在……というのがそもそも驚きですが、この作戦を立てたのが、あのイアン・フレミングだっていうんですから、二度ビックリです❗そう、言わずと知れた007ジェームズ・ボンドの生みの親。作品中には、ボンドの上司Mのモデルになったと言われるゴドフリー提督も登場、フレミングが陰でゴドフリーのことをMと呼ぶシーンまで出てきます。また、死体の腐敗を防ぐため、特殊なコンテナが作られるんですが、その製作に当たったのが、チャールズ・フレイザー・スミスという人物。彼はその後も特殊作戦執行部(SOE)の工作員のために、消えるインクや隠しコンパスなど数々の秘密兵器を考案、製作したそうで、Qのモデルだとも。『オペレーション~』中のQはフツーのオジサンで、ベン・ウィショーみたいなイケメンぢゃなかったけど(笑)

 

  フレミングの回想によれば、「二十委員会」のメンバーは殆どが小説家だったそうで😅50位の作戦を次々と提出して、やっと採用されたのが「ミンスミート作戦」だったらしいです。……なんか、戦時中にこんな組織を作ること自体が、英国という国の懐の深さというか、底知れなさを感じさせるんですよねぇ……。

 

  「ミンスミート作戦チーム」の面々が、架空の死体を海軍将校ビル・マーティン少佐と名付け、彼にはパムという恋人がいて、彼女からの手紙を後生大事に持っている……という設定なんですが、その架空のラブレターを作戦チームのメンバーであるジーン(ケリー・マクドナルド)が読み上げるシーンがヲタクは凄く好きでした。架空の設定ではあるけれど、恋人の無事な帰還を信じて待ち続ける若い女性が世界中にいたんだろうな……と思うと胸が一杯になりました。こういう何気ない形で、戦争の悲惨さを描写する演出って、素敵だなぁ……って。それぞれの登場人物の描写をはじめとして、ユーエンとジーンの淡い恋の描写、当初は互いに反目し、相手の忠誠心を疑いながら友情を深めていくユーエンとチャムリーの関係など、さすが『恋に落ちたシェイクスピア』、『マリーゴールドホテルで会いましょう』のジョン・マッデン監督、イキで、大人で、英国人らしい皮肉とユーモアを感じさせる、ひと味違った戦争映画になっています。

 

  ところで、チームの一員チャムリーが、『プライドと偏見』のダーシー役のマシュー・マクファディン(メガネとひげで最初わからなかったけど、あのイケボで彼と判明😅)で、コリン・ファースもドラマで同じ役演じてるから、(あら、嬉しい偶然😍)と思って見ていたら、イアン・フレミング役はジョニー・フリン(アニャ・テイラー=ジョイ主演『EMMA  エマ』のお相手、ナイトリーさん)で、なにげにジェーン・オースティンつながりでもある、『オペレーション・ミンスミート』でございました🎵

 

それにしてもコリン・ファースのイケおじぶりが見事で、この映画の撮影時はすでに還暦を迎えていたというのに、一回り以上も年下の女性から想いを寄せられる役がぜんぜん違和感なくて……。サスガっす(笑)

 

  いわゆる「戦争映画」「スパイもの」の先入観で見始めると肩透かしくらっちゃうかもしれないけど😅、ヲタクは「ダウナー系映画」好みなので、「ネジレ具合」がすごく楽しめましたよん♥️