オタクの迷宮

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歴史上のイケメン列伝④~フランツ・ヨーゼフ1世


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ドラマでフランツ・ヨーゼフを演じるのは、ドイツ・ミュンヘン出身の俳優、フィリップ・フロワッサン。ドイツの国民性って地域でかなり違いがあって、ミュンヘン等南のほうは、解放的な性格の人が多い気がします。

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実物もかなりのイケメン😍

  予告編を見て、めっちゃ楽しみにしていたNetflix『皇妃エリザベート』。いよいよ配信開始となり、見始めたんすが……

もう、これがめちゃくちゃ面白いっす❗

 

  オーストリア・ハンガリー帝国最後の皇帝、その※68年にも及ぶ在位期間から、「国父」とも称されるフランツ・ヨーゼフ1世。エリザベートは彼の妻で、その美貌や才気煥発な性格、波乱の生涯と悲劇的な最後などでフィクションの中では彼女にスポットライトが当たる場合が多いのですが、今回Netflixのドラマ(6話のミニシリーズ)では、フランツ皇帝の人となりもしっかり描かれているので、ヲタク的には嬉しい♥️

※長い間、史上最長の在位期間を誇る君主でしたが、英国のエリザベス2世が初めて越えたわけですね。

 

  エリザベートがフランツ・ヨーゼフに初めて会った時、首筋にみみず腫れのような深い傷痕を見つけ、問いただすのですが、ヨーゼフは「何でもない」と理由を言いません。しかし実際は、皇帝23才の時、政府によるハンガリー暴動鎮圧を恨んだハンガリー人の仕立て屋によって首から胸を刺された時の傷痕だったのです。この暗殺未遂事件により、首の骨を損傷するほどの重傷を負いましたが、ヨーゼフ皇帝は瀕死の状況にありながら、「(犯人を)殺してはならぬ。傷つけてもならぬ。(法によって裁かれるべきである)」と、お付きの者に対して叫んだと言います。

 

  フランツ・ヨーゼフ1世は、いわゆる「ノブレス・オブリージュ」の典型のようなお方で、幼少期よりあの※メッテルニヒの指導の下、6カ国語、歴史、哲学、土木工学、天文学、数学、水泳、乗馬……等々、朝6時から夜の9時まで帝王教育は続き、最も過酷を極めたのは軍事教練であったと言います。

ナポレオン没落後のウィーン会議(いわゆる「会議は踊る」ですよね)を主宰、ヨーロッパの連合と正統主義による支配を目指した。

 

 母親の 皇太后ゾフィーの命より、イタリア独立戦争で戦うラデツキー将軍に預けられたフランツ・ヨーゼフは、皇帝の身分を慮って安全な場所で指揮を執るよう勧めるラデツキー将軍の進言を退け、自ら戦争の最前線に赴きます。

 

陛下は幾度となく、迫りくる砲火のもとに身をさらされ、しかも平然と落ち着き、冷静そのものであられた。

これは私のいたく喜びとするところである。敵の砲弾が陛下のごく間近にまで飛来したにもかかわらず、微動だにされなかったのを、私は実際に目にした。

……と、当時ラデツキー将軍は書き記したと言います。

 

  肖像画を見ると、貴族の女性もかくや……と思うほどの華奢な柳腰。優しげな風貌と細身の身体のどこに、そんな豪胆なご気性が潜んでいたものか😍

 

  しかし、幼少の頃から熾烈な帝王学を叩き込まれ、わずか18才で皇帝に即位、まず帝国、まず民衆を考えるべし、自分自身は二の次と身を挺して実践してきたフランツ・ヨーゼフが、自分自身とは正反対の、「個」をまず優先する野性的な自由人エリザベートに牽かれたのも、むべなるかな。(フランツがエリザベートに向けた「君といると、息ができる。生きている気がする」というセリフがあるんです。彼の過去を思うと、ぐっと来るセリフですね)

 

  ドラマでは、英仏を駆逐しようとするロシアのニコライ1世から、クリミア戦争に参戦を迫られ、苦悩するフランツ皇帝の姿が描かれます。結局彼は参戦はしない、中立を守るという決断をします。軍事評論家の中には、この判断は失策だと批判する向きもあるようですが、彼は領土拡大の為の軍事費を、帝国内の鉄道建設に回そうと思っていたんですよね。国力増強の為にはまず、輸送力だと。しかし彼の考えは周囲から全く理解されませんでした。ドラマの中でも、母親のゾフィー太后から、「帝国の覇権が脅かされているこの非常時に、あんなオモチャ(注・蒸気機関車のこと)にお金を注ぎ込むなんて気違い沙汰よ❗」と、※フランツ・ヨーゼフが罵倒される場面が出てきます。ヲタク的には、皇太后よりフランツ皇帝のほうが、よほど近代的な考えのように思えますけどね。

※このフランツ・ヨーゼフ1世のエピソード、英国ヴィクトリア女王の夫、アルバート王配を想起させますね。彼も、人材や物資の輸送こそ国力増強の第一歩として、英国初の鉄道敷設に情熱を燃やしました。

 

  さっ、また『皇妃エリザベート』の続きを見ようっと🎵