オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、鑑賞後の感想を呟いたりしています。今はおうちで珈琲片手に映画やドラマを観る時間が至福。

『恋人はアンバー』~アイルランドから青春映画の傑作がやって来た!


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※みなとみらいの木々も色づき初めています。樹木の向こうにちらっと先端が写っているのは、ランドマークタワー

 

キノシネマ横浜みなとみらいで『恋人はアンバー』(アイルランド)鑑賞。
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 もうね、観ているうちに胸の奥がぎゅぎゅぎゅ、と痛くなって、気がつくとじわーっと涙が溢れてくる……そんな映画。

 

  時は1995年、アイルランド。この国にはヲタク、個人的にものすごく思い入れが激しくて😅学生時代からずーーっと憧れの国だったんです。初めて足を踏み入れたのが同じ1990年代だから、なおさら感無量でございました😢懐かしいなぁ……。「エメラルドの島」という別名があるくらい鮮やかな緑は、作品の中でも随所に登場します。アイルランドって案外雨が多いんですね。それも、さーっと通り雨みたいに短時間降ってすぐに太陽が射すから、緑が益々鮮やかになる……って、どこかで聞いたことがある。冒頭に、主人公が自転車で車道を走っていると、羊の大群がヘーキな顔してゾロゾロ横切っていく……っていうのもアイルランドあるある(ヲタクもアイルランド旅行中、レンタカー走らせてたらやはり羊さんたちがやって来て、15分くらい足止めされた😅)

 

ゲイの主人公エディ(フィオン・オシェイ……典型的なアイリッシュネームですね。アイルランドは子孫を意味するO'のつく姓がすごく多い。オニールとかオブライエン、オコナー等皆アイルランド系です)と、レズビアンのアンバー(ローラ・ペティクルー)の、可笑しくも切ない、奇妙なラブストーリー。


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アイルランド……Pixabay

  首都のダブリンから離れた、小さな田舎町。(たぶん)カトリック教徒の多い保守的な町では、LGBTなんて人に非ず……といった雰囲気。そんな周囲の冷たい好奇の視線に耐えきれなくなった高校生の二人は、親や友人たちの眼をごまかす為に、卒業まで恋人同士のフリをするという密約を交わしますが……。

 

  元々レズビアンというウワサを立てられて、周りの心ない発言とずっと闘ってきたアンバーのほうは、けっこうハラが据わってます😅(アイリッシュ訛り丸出しでタンカを切るとこがカッコいい  笑)まっ、あの年頃の男女を比べてみると、女子のほうが圧倒的にオトナだからね(笑)一方、父さんが軍の司令官で、親の意向で軍隊入隊を目指しているエディは、(自分はホモなんかじゃない、軍隊に入って強くなるんだ)と自らを叱咤激励、無理やり自分の「本当の気持ち」を圧し殺そうとします。彼の右往左往を見てると、年寄りのヲタクは、なんだか切なくて可哀想で、泣けてくる😢彼のマッチョ父さんもね、シンは優しい人で、訓練にひーひー言ってる息子に、口では(軍への入隊も)「無理しなくていいんだぞ」って言うのよ。でも、顔に「もっと頑張れ❗」ってちゃんと書いてある(笑)それを見た息子は益々、自分自身を心とは真逆の方向に追い詰めてしまう負のループ。

 

  「自分らしく生きたほうがいいよ」というアンバーのエールと、エディの本心に気づいたお母さんの「どんなあなたでも愛してる」という言葉に励まされて、エディが最後に出した答えは、果たして……❗❓

 

  ラスト、アンバーがとった行動がめちゃくちゃ男前で、エディじゃなくても惚れちゃうぜっ❗(笑)

 

  若い人たちはもちろん、思春期のお子さんを持つパパママにもぜひ観て頂きたい、青春映画の傑作です😊

 

★今日の小ネタ

アイルランドの美しい自然を舞台にした映画って、古くは『ライアンの娘』(デヴィッド・リーン監督)、エイミー・アダムスマシュー・グードのロマコメ『リープイヤー~うるう年のプロポーズ』、トム・ヒューズがイケメンすぎる『フラワーショウ!』等々あるのですが、新作で楽しみなのは、『スリービルボード』のマーティン・マクドナー監督がメガホンをとった『イニシェリン島の精霊』。アイルランド西海岸の孤島を舞台にした作品で、ヴェネチア映画祭では脚本賞と主演男優賞に輝きました。やはりアイルランド出身のコリン・ファレルバリー・コーガンが共演しています。