オタクの迷宮

海外記事を元ネタに洋画の最新情報を発信したり、鑑賞後の感想を呟いたりしています。今はおうちで珈琲片手に映画やドラマを観る時間が至福。

ラウリ・ティルカネンの隠れた名作映画『トム・オブ・フィンランド』


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Netflixの北欧サスペンス『DEADWIND 刑事ソフィア・カルピ』も、早や第3シーズンを迎えました。第1シーズンの配信時は殆ど関心が集まらなかったフィンランドのイケメンラウリ・ティルカネンの魅力が、ここへ来てやっと、認知し始めた感のある昨今。彼は俳優としてはフィンランド国内では若手実力派俳優として認められており、数々の映画に出演しているようですが、日本で公開・配信された作品はそのうちのごくごく僅か。そんな貴重な作品の中から今日は、3年前の8月に単館上映されたフィンランド映画『トム・オブ・フィンランド』をご紹介しましょう。ヲタクが渋谷のヒューマントラストシネマで鑑賞した時の覚え書きです😊


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  ゲイ、というとそれまでひ弱ないじめられっ子のイメージだったのを、筋骨隆々マッチョなオトコたち(しかも、いつもブロードスマイル(*゚∀゚)を量産して、太陽の光を浴びせたイラストレーター、トム・オブ・フィンランド。ワタシなんてすでに、ゲイと聞けばマッチョを想像しちゃうんだけど、それは彼が作り上げたイメージだったんですね😲ビックリ(^^;

 

  トウコ・ラークソネン(トムの本名。ペッカ・ストラングも、リーアム・ニーソンばりの渋いイケメンでしたわ(^ω^)が、アンダーグラウンドなゲイのイラストレーターとして活躍し始めたのは、第二次世界大戦後。当時、イギリス同様、フィンランドでも同性愛は犯罪でした😿

 

  ベネディクト・カンバーバッチ主演の映画「イミテーションゲーム~エニグマと天才数学者の秘密」で、解読不能と言われたナチスドイツの暗号を解読した実在の数学者アラン・チューリングが同性愛の罪で投獄され、英国政府当局に去勢されるという耐え難い恥辱を受けて、結果的に精神を病んで自死する…という悲惨な結末に心がひどく痛みました😿

 

 ところが、 チューリングに比べると、ペンネーム「トム・オブ・フィンランド」のトウコさん、旅行先のドイツでOne Night Loveの相手の男性にパスポートや財布を盗まれて拘束されたり、ゲイパーティーで警察に踏み込まれたり、さんざんな目に遭ってるんですが😅もともと反逆精神旺盛なためか、はたまた元来オプティミストなためか、そのたびに「Never give up💪 」で不死鳥のように蘇るんですよね🎵シリアスなテーマなんだけど、トウコさんのキャラゆえか、根底には突き抜けたユーモアがあり、客席からは度々笑い声が😅

 

  彼の絵が初めて認められたのは、やはり自由の国アメリカのロサンゼルス❗プール付き別荘で、またもやアメリカ人のマッチョなゲイたちとパーティしてるところに、ロス警察が踏み込んできます。昔フィンランドでのトラウマがあるから、トウコさんもワタシたち観客も一瞬ギョッとして固まっちゃいますが、コンビニ強盗を追いかけてきたと知ってホッ😅トウコさん、マッチョ警官に向かって「キミ、カッコいいね💕スケッチさせて」って、オイ❗この懲りないトコが彼のアートの源泉です、ハイ。

 

  そして最後に、ワタシのお目当て、ラウリ・ティルカネン演じる、トウコさんの生涯の恋人、ニパ。彼はコンテンポラリーのダンサー。イラストの中ではマッチョなバイカーやポリスを描きまくったトウコさんが、一生夫婦のように添い遂げたのが、彼のイラストの一番の理解者であり、優しく、謙虚な美青年ニパだった…というのが、なかなか興味深いところです😊ラウリくん、「DEADWIND」のオレ系刑事とはうって変わった繊細なキャラで、別人みたい😲この人も演技巧いですねぇ。これからが楽しみです💕

 

  トウコさんの苦難に満ちた、でも決して負けない、ユーモアに満ちた不屈の精神。ニパとトウコさんを初めとして、面白うてやがて哀しきオトコたちの愛。

 

  ちょっと人と違っているけど、それを全て受け入れて、人生を駆け抜けた一人のオトコの生きざま。

後味、爽快❗❗(ただし、 18禁どす😅)